レクサスIS200tのレビュー

On the road: 2017 Lexus IS turbo by Roadshow

皆さんもご存知だろうがレクサスは今、全てのモデルを改革する真っ只中にいる。より格好良く、よりクールに、よりスポーティーなルックスになるようにだ。レクサスのNXやRC、もうすぐ発売されるLCがその例だ。だがレクサスのモデルの中に存在する眠れる獅子を忘れてはならない。そう、あの小型のパワートレーンを積んだ小型のセダンのことだ。その車を今私は運転している、新しくなったLexus ISターボを。

レクサスISのエクステリア


このLexus IS自体は新しいモデルと言うわけではない。だがより格好良く、よりクールになろうとするその改革の先駆けとなったモデルで、スピンドルグリルは2012年にGSから導入されたがそれより前に発売されていた「IS F」の時点でその原型ともいえるデザインが導入されていた。今回試乗するのはビッグマイナーチェンジされたレクサスISの F Sportsタイプだ。

このエクステリアは評価を両極端に分かれさせているが私は個人的に好きだ、恐ろしいモンスターにしか見えないという人も多くいる。 マイルドなボディキット(エアロパーツ)、“F SPORT”専用アルミホイール、後述するいい感じのスポーツシート等がレクサスIS F Sportsには付いてくる。



ちなみにこのレクサスISと競合する車はどんなものがあるだろうか? その答えは数えていたらきりがない。BMW3シリーズ、メルセデスCクラス、アウディA4、インフィニティQ50、キャデラックATS、これらはほんの一部に過ぎずこのセグメントは競争が非常に激しい。

レクサスISのインテリア

c LEXUS IS このレクサスISの人間工学に基づいたキャビンレイアウトは素晴らしい。数年前にレクサスCTから登場したこのセンターコンソールは使い易いようにデザインされている。



インパネにはレクサスLFAに搭載されていた可動式リングを使ったセンタータコメーターが導入された。それ自体は喜ばしい事だが頻繁にメニューを開く事などないのであまり意味があるようには思えない。



F SPORTのシートは身体をしっかりとホールドしてくれるが素材自体は柔らかい、スポーツシートのように形作られているが同時に高級車らしい快適な座り心地を両立している。なぜドイツ車はこのようなシートを作れないのだろう?



だが褒められえる事ばかりではない、特にこの馬鹿みたいに使い難いコントロールだ。レクサスがリモートタッチなどと呼ぶこのノブを移動させて操作するコントロールはインフォテインメントを操作する上で考えうる限り最も最悪な方法だと言える。

正確に操作する事など不可能でメニューを選ぼうとしていつも目的のメニューアイコンを通り過ぎてしまう。ドライバーは毎回きちんと目的のアイコンを選べたか確認せねばならない。



そしてインフォテイメントに関してだがこのスクリーンはいい加減新しい物に替えるべきだ、レクサスはあまりにも長い間使用し続けている。背景などまるでパワーポイント97のようだ。

ナビゲーションはナビアイコンを選択する事で起動できるがなぜかアプリからも目的地を選択できる。今や多くの人が望んでいるApple「CarPlay」やGoogle「Android Auto」は使えない。

レクサスISのエンジン・加速性能・燃費


ツインスクロールターボチャージャーを搭載した2.0リッター直4ターボエンジンの最高出力は245ps/5800回転、最大トルクは35.7kgf.m/1650-4400、トランスミッションは8速ATのみが選択可能だ。動きは滑らかだがずば抜けて速いという事もない。駆動方式は後輪駆動だが2.5リッターエンジンを選べばAWDにアップグレードする事も可能だ。燃費は都市部で22mpg、高速道路で32mpg、平均で26mpg(11.1 km/L)となっている。

0-60mp/h(約0-100km/h)加速時間は6.9秒、このISと競合する車たちと比べると優秀であるとは言えない。

レクサスISの走行性能


これらの数字に特筆するようなものはない、特筆すべきは私の下にあるシャーシだ。どのカーブを曲がっても「思っていた以上に自分は運転がうまいのではないか?」と考えてしまう。もちろんそれは車のおかげだ。そしてこのISのハンドリング性能は競合するドイツメーカーの車と同じか、あるいは少し劣っているかもしれないが、ドイツ車と違ってハンドリング性能のために野菜を運ぶトラックのような乗り心地に耐える必要がない。

全体的に素晴らしい車だがあえて難点をあげるとエンジン音が物足りないことだろう。車の外からは良いエンジン音がするが車内にいると普通の直4エンジンの音にしか聞こえない。

レクサスISの価格

レクサスIS200tのベース価格は$38,820、F Sportsパッケージはそこに$3,545追加される。

我々C-Netが選ぶスタイルは ナビゲーションと“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステムを追加し+$2,835、個人的にはこのナビシステムに納得がいっていないのであまり良い気分ではないが。ブラインド・スポット・モニタリングとCTA(クロス・トラフィック・アラート)を追加し+$600、これは納得の値段だろう。スポーツサスペンションを追加し+$659で合計$45,800となった。(日本のIS200t“F SPORT”の価格は5,204,000円から)

最後に


このレクサスISは特別速いという訳でもなく、ドイツメーカーの様にドラーバーフォーカスな車という訳でもない。だがこのISはレクサスの代名詞ともいえる快適さとラグジュアリーさを残しながらも、多くの人が十分満足できるパフォーマンスを発揮してくれる車に仕上がっている。

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Youtubeのコメント欄より: ソース , ソース

Chibi Wizard レクサスはあともうちょっと頑張れば完璧な車になれるのにな。

SHANE こんな車が$40,000もするなんてありえない。ただのエンジン音がでかいだけのカローラだろ? 私ならジェネシス(現代自動車) G80 3.8L V6を選ぶね。

YungGBone124127134 ジェネシスなんかじゃBMWあたりと勝負にならんよ。どれだけしっかりとメンテナンスしても信頼性は低いままだし。

Danny なんでこんなにレクサスって人気あるんだろう? 快適で静で信頼性が高いってのは理解してるけどデザインやテクノロジーに関してはドイツ勢に及ばないと思う、特にメルセデスなんかと比べるとね。

Michael Leibowitz そりゃドイツ車は素晴らしいよ、でも高すぎる。

jkownsu wut ドイツ車が素晴らしいのは同意するがレクサスの信頼性はレベルが違う、走行距離10万マイル程度じゃ問題一つ起きやしない。ドイツ車はテクノロジーやラグジュアリーさでは勝っているけど信頼性に関しちゃイマイチだもの。

padistedor レクサスISにはいくらNOと言っても言い足りないくらいだ。

Bill Norman レクサスいいよね、ボルボも好きだけど。

goollink Cooley(レビュアー)はユーザーインターフェースとかダッシュボードのレイアウトに五月蝿いよね、ジェレミー・クラークソン(イギリスの自動車番組の名物司会)が走行性能に五月蝿いみたいに。二人が一緒に番組なんかやったら自動車業界は終わるね。

Pedro ISがセクシーかと聞かれれば答えはNOだ、価格が適正かと聞かれればYESだ。

RtDK レクサスはいい加減あのリモートタッチとやらを止めるべきだよな。もういっそ他のレクサス車に使ってるタッチパッドでもいいからさ。

Tyler Beeson 馴れれば使いやすいんだよ、始めの1ヶ月はイライラするけど...

checkmate レクサスがあの醜いスピンドルグリルを取っ払うまで買う事はないね。

Chase Vineland 信頼性と品質の評価というものには限界がある。それらが評判とブランド力によって覆い隠されてしまう事はしばしばある。その車を所有しているというステータスはかなり重要でレクサスにはまだまだそういったものが足りない、BMWやメルセデスと比べてね。

Samuraisahsah ついこの間レクサスIS F Sportsを購入したよ。ホンダ・シビックからの乗り換えだけどその快適さもパフォーマンスも走行性能も比較しようがないほど素晴らしい。この車を愛してる。

Demolisher キャビンのデザインが悪い。Cクラスや3シリーズ、A4がこのセグメントをリードしているのも当然だな。

///ALEX C いつみてもプレデターを思い出すデザインだ。

Ray Thomas 私はダースベイダーを連想する、特にカラーリングが黒だと尚更だ。

DESAISAHEB コイツも悪くないけど前のレクサスIS300のシンプルでエレガントでクリーンななラインには敵わないね。

Desmond Li なんで2リッターでAWDが選択できないようにするかなぁ。かなり残念だ。

bigcrowfly レクサスISの難点はキャビンのサイズだ、ウエストのサイズが26インチ以上あると運転席のシートが窮屈に感じてしまう。

domdrty 私も太ってるけど問題なかったよ。シートはかなり快適だった、ただ乗り降りがちょっと辛い。

Vilius.S マニュアルないのかよ、なんで!?

BSM1017CHANNEL レクサスを買う人たちはマニュアルなんて興味ないからさ。以前聞いた話じゃ年に1台しかマニュアル車が売れなかったとか。

J H パワーポイント97ってまた懐かしいな LOL でもそれこそが私がナビを選ばなかった理由だ。サウンドシステムの方は素晴らしいからそれだけにしたよ。

Arvind Raja 野菜を運ぶトラックのような乗り心地ってのは言い過ぎだって。

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