ハリウッドは今年の夏の興行収入が過去10年で最悪になることを恐れている

Hollywood fearing worst box office summer in a decade by independent.co.uk - 2017/05/12

"続編、フランチャイズ、ストリーミングサービスが多すぎる"

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2:リミックス」は現在 世界各国で興行収入1位を獲得、ディズニーとマーベルの続編はすでに5億ドル以上の収入を収めている。しかし最新の興行収入予測では5月の第1週末から9月初めまでの累計は昨年の5〜10%減となるとされている。

ロサンゼルスタイムズによるとその額は4億5000万ドルにも登り、米国全体の夏の総収入は44億5000万ドルから40億ドルに減少すると予想されている。これは過去10年で最悪の数字だ。一見すると比較的小さい割合のように思われるかもしれないが映画業界全体にとっては大打撃だ。同誌によると数多くの役員が、あまりにも多くの続編やフランチャイズ映画が市場に溢れている現状を心配しているという。

「今年は興行収入の屋台骨を支えるような"強力な"作品に欠けている」 と20世紀FOXの国内配給担当ディレクター、Chris Aronson氏は言う。

「パイレーツオブカリビアン? それは5作目だ。 トランスフォーマー? これも5作目だ。」

20世紀FOXはエイリアンのフランチャイズ、6作目となる「エイリアン: コヴェナント」をリリースしたばかりで、リブートされた猿の惑星シリーズの3作目「War for the Planet of the Apes」を今後公開する予定だ。

続編はかつては成功が約束されたものだった。流行に抜け目のない映画ファンやソーシャルメディアのおかげで必ずヒットした。だがその手法は段々と通用しなくなってきている。

例えば昨年公開された「スター・トレック BEYOND 」や「X-MEN: アポカリプス 」、「インデペンデンス・デイ: リサージェンス 」、「アリス・イン・ワンダーランド2」といった作品の全てが前回の成績を下回った。

ある関係者がロサンゼルスタイムズにこう語った。 「ええ、本当に気が滅入ります。どの作品も続編とフランチャイズばかりです。今すぐ何か手を打たないといけない。」

今年の夏公開される作品の中で続編やフランチャイズでないフラッグシップとなりそうな作品は 「キング・アーサー 聖剣無双」「ベイウォッチ」「ヴァレリアン」「ザ・ダーク・タワー(原題)」などがあるが、キング・アーサーは既に酷評されており残りの3つは大勢の観客を引き付ける様な魅力にかけている。

多くのクチコミを集めているオリジナルのブロックバスター作品はクリストファー・ノーランが監督し、ハリー・スタイルズやトム・ハーディが出演した歴史戦争映画「ダンケルク」ぐらいなものだ。(日本では9月9日公開)

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ただボックスオフィスのアナリスト、Jeff Bock氏は米国のNetflix、Amazon プライム、Huluなどのストリーミングサービスが制作する質の高いテレビ番組の増加も映画興行収入の低下に影響しているのではないかと指摘した。

だが全てが悪いニュースという訳ではない。超大作ではないがエドガー・ライト監督のクライムスリラー「Baby Driver」やシャーリーズ・セロン主演のアクション映画「アトミック・ブロンド」、A24フォルムズが配給する「It Comes at Night(原題)」といったブロックバスター映画たちが今年の夏に健闘する事を期待しよう。

海外の反応

reddit.comのコメント欄より: ソース

MindCrypt なんか毎年同じ事言われてないか?

julzthemadman691 毎年夏は興行収入が落ちるもんだよ。

Gargus-SCP 昨年も同じ内容の記事を見た、誓ってもいい。ってかその前の年も見た。その前の年も、その前の年も、その前の年も...

NoNoiseBefore5am そして来年も君は見る事になるだろう。記事まで続編モノにする必要ないのにな。

xsilver911 毎年言ってるね。でも通年で見れば1980年以降そのほとんどの年で記録を更新してる。今年はスターウォーズの新作も出るから皆が言うように今年もなんだかんだで前年より興行成績は増えると思う。

(記事の最後に米国のボックスオフィスの歴代チャートを載せました。コチラからどうぞ。)

jamexxx ジャックスパローは好きよ。でも正直こう思ったね...「また?」

Z0MBGiEF 仲のいい友達が新しい海賊モノの映画に脇役として出演してて上海の初演に参加してたんだ。

彼は中国での海賊モノの人気の高さに驚いていたよ。なんか中国では米国でのスターウォーズ並に人気のあるジャンルらしい。米国で毎年スターウォーズが公開されるのが期待されるようにあっちでは海賊モノの映画の需要が高いんだってさ。

reddelicious77 スターウォーズ並に人気って凄いな...

LRDubbsmqtizzle 中国じゃスターウォーズ人気ないからね。初期の作品が公開された当時は中国じゃ見られなかったし。

Ben_Douglass 帝国が崩壊するなんていう映画を国民には見せたくなかったんだろうさ。

ModernTenshi04 そういやスターウォーズを知らない人が多いから"フォースの覚醒"の中国でのデビュー前に大規模なプロモーションイベントを開催したっていうディズニーのレポートを読んで記憶がある。

Psykpatient 連中も同じような事思ってるだろ、「スターウォーズってアメリカで海賊モノ並に人気があるなんてマジかよ!」ってな。

pikachu007 正直楽しみなんすけど...

haystackofneedles 悪い映画を作るのを止めなさい。良い映画を作り直し悪い映画にするのも止めなさい。

Coffeypot0904 悪い映画をっていうか安全な、無難な映画かな。

LvS 悪い映画を作るよりマシじゃね?

CameraMan1 個人的には悪い映画になる事を恐れるなって言いたい。

usernamenottakenwooh 最近の映画はリスクを取ろうとしないお金をかけた大作ばかりだ。

wagmarwigmir 続編自体は問題ないだろ。来年公開予定のアベンジャーズやジュラシックワールド、デッドプールあたりは楽しみだし。問題は誰も望んでないような続編が多いってことだ。

Powerballwinner21mil トランスフォーマーなんてこの10年で5作も作られてるしな。ジュラシックパークですら25年で5作なのに。

infinitezero8 トランスフォーマーはもうおなか一杯です。

ThatCinemaCynic トランスフォーマーは中国で人気あるからな、それがモチベーションになってるんだろ。

lanismycousin 続編モノで見たいと思うのはガーディアンズオブギャラクシーとプラネットオブジエイプスくらいだな。他はイラネ。

Omahauser1985 問題はアメリカ市場だけの興行じゃ元を取れなくなっていることだな。

10年前は映画会社は米国でのチケット販売だけで利益を上げれていた。でも今は予算が跳ね上がったせいで米国だけの売上じゃ制作費を回収できない、だから彼らはますます外国市場に依存している。ハリウッドが外国市場を意識した映画を作るのも、続編ばかり作るのも、DCやマーベルユニバースものばかり作るのもそれが原因だ。

Coffeypot0904 株主の皆様を納得させなきゃいかんのですよ。

Z0MBGiEF 10年前は公開された映画は可能な限り観ていたけど今は月に1回くらいだ。でもそれは観たい映画がないからじゃなく観に行く時間も気力もないからだ。最近は素晴らしいストリーミングサービスの作品やビデオゲーム、Youtubeなどのエンタメが溢れている。チケットはブルーレイ並に高いし直ぐにブルーレイになって販売される。もうレビューサイトで相当評判が良くなかったら観に行こうとは思わずブルーレイかケーブルテレビ、Netflixで観ればいいやとか思っちゃう。

AceManSpaceMan それ分かるわ。私は80~90年代を子供として過ごしたが映画館に行く事は一大イベントだった。今思い返すととてもノスタルジックな気分になる。忍者タートルズの映画を初日に観に行った時なんかキャラクターのコスプレをした人がたくさんいて素晴らしい思い出になったよ。

いつでも、どこでも、膨大な数のエンターテインメントにオンデマンドでアクセスできるようになった今は映画館に行こうとすら考えなくなっちゃったよ。

Leftys-Wheelchair 続編かどうかなんてどうでもいいと思ってるのは私だけ? それがいい映画ならそれでいいじゃん。むしろ続編を作ることによって前作のポテンシャルを引き出し、より洗練された作品になる可能性だってあるし。

Nathan346 ハリウッドはより良い作品にしようとして続編を作っているわけじゃないし作り方も分かっていない。マーケティングが全てなんだよ。「客は映画の何が気に入ったのかを調査しろ。なに? ガンファイトのシーンが良かった? よし! 続編ではガンファイトだらけにしよう!」こんな感じさ。

limpfoldjacks まぁ最も収益の高い映画の7/10はフランチャイズや続編なんだから止める訳ないわな。

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オマケ:米国の映画市場のボックスオフィスの歴代チャート

左から年度、映画市場全体のボックスオフィス(チケット販売による興行成績)、その年のボックスオフィス第一位作品。赤字は前年割れ。
映画市場全体のボックスオフィス その年の第一位作品
2017 $41億(暫定) 美女と野獣(暫定)
2016 $113億 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
2015 $111億 スター・ウォーズ/フォースの覚醒
2014 $103億 アメリカン・スナイパー
2013 $109億 ハンガー・ゲーム2
2012 $108億 アベンジャーズ
2011 $101億 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2
2010 $105.6億 トイ・ストーリー3
2009 $105.9億 アバター
2008 $96.3億 ダークナイト
2007 $96.6億 スパイダーマン3
2006 $92億 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
2005 $88億 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
2004 $93億 シュレック2
2003 $92億 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
2002 $91億 スパイダーマン
2001 $84億 ハリー・ポッターと賢者の石
2000 $76億 グリンチ
1999 $74億 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
1998 $69億 プライベート・ライアン
1997 $63億 タイタニック
1996 $59億 インディペンデンスデイ
1995 $54億 トイストーリー
1994 $53億 フォレストガンプ
1993 $51億 ジュラシックパーク
1992 $48.7億 アラジン
1991 $48億 ターミネーター2
1990 $50.2億 ホームアローン
1989 $50.3億 バットマン
1988 $44億 レインマン
1987 $42億 スリーメン&ベビー
1986 $37.7億 トップガン
1985 $37.4億 バック・トゥ・ザ・フューチャー
1984 $40億 ビバリーヒルズ・コップ
1983 $37億 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
1982 $34億 E.T.
1981 $29億 レイダース/失われたアーク
1980 $27億 スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲

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“Hollywood” by Eva Luedin is licensed under CC BY 2.0