スバル WRX STI 2017年バージョンのレビュー by AutoGuide

2017 Subaru WRX STI Review


この車はスバル WRX STI、自動車業界において伝説と呼ばれるに相応しい車だ。現在市販されているコンパクトスポーツカーの中で最も存在感のある車であると同時に最も有能な車でもある。スバルファン達はどれだけこの車を愛しているかをそれはそれは熱心に語っているが、いったいこの車の何が彼らを魅了しているのか、最近になって私もようやくそれが分かってきた。

スバル WRX STIの魅力


スバル WRX STIの最も素晴らしい所は、皆自分を誤魔化さずに正直になるべきだ、それはこの車のルックスなどではない、まるで向こう見ずな十代に戻ったかのような感覚をドライバーに与えてくれる所だ。

例え低速で走っていても楽しくて仕方がない、｢ちょっと悪い事をしてしまおうか｣そんな気にさせてくれるからだ。そしてそんな気にさせる特徴を持った車は近年まず見ることができない。そんな風に舞い上がってしまった自分に私はとても驚いている。

スバル WRX STIのパワートレイン


そんな楽しさの源になっているパワートレインはターボチャージされた2.5L水平対向4気筒エンジンと常に全輪に動力が伝わるAWDシステムの組み合わせだ。エンジン出力は305馬力で最大トルクは40kgf·m、トランスミッションは6速MTのみでシフトのストロークは短く正確な切り替えが可能だ。

1速と2速は少し短く、またすぐにレッドゾーンに入ってしまうのでもう少し違った調整が行われていればと思ってしまうがそれほど大きな問題ではない。クラッチペダルも程よい硬さがあり使い心地が良い。ただバイトポイントがもう少しはっきりそれと分かるようであればなお良かったと個人的に感じた。



ステアリングはほど良い重さがあり、その扱いやすさも反応も素晴らしいの一言だ。加速性能も凄まじく2000RPMから最大トルクを発生させてくれる。ターボラグはほぼないと言っていいくらいだしいつでもアクセルを踏み込まれる準備ができているという感じだ。だが同時にそれを完全に扱いきれるとも感じられる。

スバル WRX STIの持つ個性


多くの人がこのスバル WRX STIは他の競合する車と比べて洗練されていないと思っている、そしてそれはたぶん事実だ。だがこの車の場合その粗野な感覚こそがドライバーをより楽しませてくれていると私は感じた。この車はドライバーにスピード感を与えることに非常に長けている、それは他の競合車の多くに欠けている事だ。

そしてこの車の持つ優れたグリップ性能と相まって、ドライバーは通常以上にコーナーを攻めたくなってくる、スバル WRX STIはドライバーに有り余るほどの自信を与えてくれるからだ。



人々がこの車を非常に愛している理由の一つは、そんな荒々しいスポーツカーでありながらも日常での使い勝手が良いことにある。運転が楽しい車だが最低地上高はそこまで低くなくスピードハンプで底に傷をつける心配をしなくて済むし、窓が大きく死角が少なく全体的に視界が良いので街中での取り扱いもとても楽だ。



そんな多くの人に愛されるこの車にも人々が嫌うかもしれない要素がある、それはこの車に乗る人は信頼できる大人であると見られないことだ。ボンネットに空いた巨大なダクト、馬鹿みたいな大きさのリアスポイラー、そんなものが付いた車に乗っている人物を人は医者や弁護士だとは思わないだろう。｢何か問題を起こそうとしている子供が運転しているのでは？｣この車を見た瞬間そんな風に思う人は少なくない。

この車がもたらしてくれる楽しさと興奮を考えればその様な視線を向けられる事など私にとっては大したことではない、それは成熟した大人が乗るような車では味わえない経験だからだ。

人々はスバル WRX STIを見てそれが何なのかを即座に理解する、良くも悪くもだ。もしあなたがSleeper Carを望んでいるのなら他の車を探した方がいい。（Sleeper Car：羊の皮をかぶった狼のような車。見た目は普通だが高いパフォーマンスを発揮する車。）

この車を目にした瞬間競おうとする輩が出てくる。年代もののホンダ・シビックSI乗り達が超攻撃的に挑発しようとしてくるし、警官もナンバープレートをじっくりと見てくるだろう。（ホンダ・シビックSI：シビックのハイパフォーマンスモデル）

人目を集めないSleeper Carに需要があるのは分かるが、私は他の車では中々味わう事のできない、この車を常に取り巻くドラマを楽しんでいる。

最後に


私はWRXを含めて他のすべてのスバルの車を運転してきた。それらはとても良い車であったが私を驚かせる車はなかった。だがこのスバル WRX STIは違う、なぜスバルファン達がこの車に心を奪われ、そこから抜け出せなくなるのかを理解させてくれる。この車はドライバーにやる気を与えてくれるのだ。自信を与え、非日常を与えてくれる、それも破産するような価格でなくだ。

スポンサードリンク

海外の反応

Youtubeのコメント欄より: ソース

John Grytbakk この車が美しくないなんてこのレビュアーの個人的な意見に過ぎない。私はとても魅力的なデザインだと思ってるぞ。

Ethan Andrade だよな！ ちょーカッコいいよ！ この車のルックスが魅力的じゃないなんてよく言えたな。

dcx 私は医者だけど このSTIを運転しているよ :p

MrSnuffinum アジア人女性がスバルを運転．．．みんな逃げろ！

beezy 白人男性がマスタングを運転してる．．．みんな逃げ！ ．．．もう手遅れか．．．

Graham Vandermark 正直そっちの方が怖いよな。

Vincent Bianchi 人々がこの車とそれに乗る人に対して持つステレオタイプは正しいね。それにこの車の特徴をよく指摘できていたと思う。

Heartagram スバルはいい加減WRX STIのエンジンを変えるべきだろ、何年同じのを使ってるんだ？

Randy Hartono ほんとそうだよね。私は新しいのが出てくるまで買うのを待つよ。

Adrian Macias 大幅な改良は６～７年に1回程度しか行われないから仕方ないね。

Noob アンティークみたいなもんだよ。未だに古い305馬力エンジンを使ってるなんて信じられないね。

BMWM POWER まぁいいエンジンだし、だからこそスバルも使い続けているんだよ。

David Wyatt 新しいモデルが出てくるたびに常に新しいエンジンとトランスミッションが必要だと思ってる人がいて嫌になっちゃうね。

2018年モデルの新型WRX STiには直噴FA20ターボエンジンが搭載されるらしい。やったね。

Koncealed ターボラグがほとんど感じられないってことはないだろ。冗談かと思ったぞ。

aconfusedazn 2016年バージョンのSTIを持ってるけど3000rpmになるまでブースとしてくれないぞ。トルクもそのぐらいの回転数にならないと小さいままだし。

X V 友達がSTIを持ってて定期的にロサンゼルスの渓谷にドライブしに行くんだけど従来のターボと同じようにラグは感じるね。アクセルを踏み込むと少し間を置いて、そして腰を殴られたかのような衝撃が来る。もちろんとても楽しい車だよ。

DevPack 私ならフォード・フォーカスRSの方を選ぶかな。いい車なのは認めるけどね。

Bo Rerun ランエボがいてくれたらと今でも思う。

Nissan TitanWarrior あの馬鹿みたいなスポイラーさえ無くせばだいぶ普通の車に見えると思う。あんなの時速160km以上スピード出さないと効果が出てこないだろ。

Adam S 確か2016年あたりからスポイラーを外すオプションが選べるようになったんじゃなかったっけ？

piero914 いい加減WRX STIもリニューアルされるべきだよなぁ。

Taco だよね、WRXの方はだいぶ改善されてるのにSTIはほとんど変わってない。

Diwa Galvez STIよりも安いWRXが新しいエンジン、より洗練されたパワートレインを搭載してるっていう状況に驚くよ。早くスバルの新しいプラットフォームがこのSTIにも適用される事を願ってるよ。未だにコイツが市場で大きな存在になれているのはランエボが消えて新しいシビックTypeRがまだ販売されていないっていうだけの理由だ。

BloodySinner 燃費平均8.5km/Lってちょっと酷すぎでしょ。

oldtwins na 古いエンジンだし効率性が低いのは仕方ないね。競争力があったのはもう昔の話だ。

Sam Stoned 1速と2速が短いのはむしろいい事じゃないのか？

Acc0rd79 STIを購入するつもりだったけど妻が超醜いと言ったので止めた。替わりに私は日産370zを売り払い、そのお金を中古のGTRの前払いとして使用することにした！ 私は良い妻を持ったよ：）

Raymond Villegas 三菱はEVOを復活させる必要がある．．．

Alfa Romeo ライバルがいなくなったのが本当に残念だ。ランエボよ、安らかに眠れ。

Candle Jack 三菱さーん、どこ行ってしまったんですかー

スポンサードリンク