BTSの原爆Tシャツ問題に対する海外メディアの反応まとめ



イギリスの公共放送局『BBC』

BTS Tシャツ：原爆Tシャツの件で日本のテレビ局がBTSの出演を取りやめ

BTS T-shirt: Japanese TV show cancels BTS appearance over atomic bomb shirt - 9 November 2018



メンバーの一人が着用したTシャツの問題で論争の最中にある人気K-popグループ『BTS』の出演を日本のテレビ番組がキャンセルした。BTSは11月9日に日本のテレビ朝日の番組『ミュージックステーション』に出演する予定だったが同局はこのTシャツが物議をかもしているとの理由から出演を見送らせると発表した。

これは日本に落とされ数十万人の命を奪ったアメリカの原爆が描かれたTシャツをBTSのジミンが着用している写真がオンラインで共有されたことに端を発しており、そのTシャツを「侮辱」であると感じた一部の日本のBTSファンの間に怒りを巻き起こした。

BTSはその後、番組に出演することができなかったことをファンに謝罪している。



現在も韓国のオンラインショップで販売されているこの原爆Tシャツには最も象徴的な写真である長崎に落とされた原爆の写真と共に韓国独立のスローガンも書かれており、日本の一部の人たちは単に原爆被害者を侮辱しているだけでなく彼らが原爆を "朝鮮半島を日本の植民地支配からの解放に導いたもの" として祝福すべきものとみているのではないかと考えている。

日本と韓国が共有する戦時下の歴史は両国で非常に敏感なトピックとなっている。

“PATRIOTISM OUR HISTORY LIBERATION KOREA.（愛国心 我々の歴史 朝鮮解放）”
第二次世界大戦中の1945年、日本の都市である広島と長崎の二か所に戦争で実際に使われたものとしては世界で最初にして最後となる原爆が投下された。これにより数十万人の人々が一瞬で命を落とし後にこの放射線の被ばくによりさらに多くの人々が死亡、そしてこの原爆の投下が最終的に日本の降伏とアジアにおける第二次世界大戦、そして1910年から始まった朝鮮半島の植民地支配の終結へとつながっていった。



このTシャツをジミンが着用している写真がいつ撮影されたかは韓国メディアでも情報が錯綜しており一部は去年撮影されたものだとする一方でまた別のメディアは今年の8月15日の解放記念日だとしているが10月ごろから拡散され始めたとみられている。

そして11月初めごろからソーシャルメディア上で注目が集まり始めすぐさま日本語で "#Unforgiveable" や "#AtomicBomb" を意味するハッシュタグがトレンド入りし始める、そして一部のユーザーは激しい怒りをあらわにした。

「私は広島に住む人間であり、BTSがミュージックステーションに出演することを許せない」「BTSのメンバーが原爆Tシャツを着用したという行為を私は人として決して受け入れることができない。日本と韓国の関係が今こじれているなどというものは関係ない。人道的にそれは間違った行為である」などといった声がBTSの日本の番組出演に先立ち投稿されていた。





しかしその一方でほかのファンらはBTS味方に付くコメントを書き込んでいる。

「悲しまないで、これはあなたのせいではない。両国間の緊張関係はあなたがどうこうできる範囲を超えている... ジミン、自分を責めないで」「日本との間で起こっていることは私たちがどうこうできる範囲を超えている。BTSの皆がミュージックステーションに出演できないことは残念だけど、私たちができることは彼らの音楽を聞いて、購入して、愛と肯定的なエネルギーを送り続けることで彼らをサポートすることだけだ。」





他にも「国民解放の日を韓国人が祝福することの何が間違ってる？」とまた別の韓国人ユーザーが言う一方で「今回君たちは間違った行動を取った」と述べる韓国人ユーザーも見受けられた。



今回のBTSの出演取りやめは近年ますます緊張を増している日本と韓国の関係によって生じたものだ。

今週始め、韓国の裁判所が日本の会社に対し、日本による朝鮮半島の植民地支配の下で戦時労働を強いたことに対する補償をするよう命じた。しかし日本政府は1965年に締結された条約の下で補償問題は解決済みであるとの主張を維持、判決を"unbelievable"としていた。

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日本のテレビ局、KポップのスターBTSの出演を取り止め、原爆Tシャツの件で

Japan TV station cancels K-Pop stars BTS over atomic-bomb T-shirt - 2018/11/09

- Tシャツには原爆によるきのこ雲と共に 'Patriotism OurHistory Liberation Korea（愛国心 我々の歴史 朝鮮解放）' と描かれていた -

広く人気のある韓国のボーイズバンドBTSの出演を日本のテレビ局が取り止めた、メンバーの一人が原爆によって生じたきのこ雲の書かれたTシャツを着用していたことで論争が起きたためだ。

放送局はBTSのレーベルとこのシャツの背後にある "意図" は何なのかについて問いただした末に出演見送りを決定したという。



'Patriotism'（愛国心）

BTSはこの論争についての声明を出したがなぜ出演が見送られたのかについての詳細は述べなかった。

「番組出演を楽しみにしてくださったファンを落胆させてしまったことを謝罪いたします。BTSはステージや音楽を通してファンとの交流を継続していく次第です」と同グループは彼らのウェブサイトで述べている。

問題を起こしているTシャツには原爆が爆発した際の写真と共にに、解放を祝う朝鮮人の写真、そして 'Patriotism OurHistory Liberation Korea（愛国心 我々の歴史 朝鮮解放）' という言葉が繰り返し書かれていた。



'Colonial past'（植民地時代）

日本と韓国の関係は、Japan's brutal 1910-1945 colonial rule over the peninsula（1910年から1945年までの日本による残酷な植民地支配） に起因する歴史と領土の激しい論争/対立によって悪化し続けている。

先月も韓国の最高裁が日本の鉄鋼大手に戦時下に強制労働を強いられた韓国の被害者に補償するように命じた判決を出したことに日本政府は激しく反応していた。



韓国のK-POPや映画スターは日本で非常に人気があり、その中でもBTSはK-Pop現象を率いる存在で今年初めにはK-Popのバンドでは世界で初めて米国のアルバムチャートのトップにも輝いており、韓国が輸出する音楽コンテンツの中で最も有名で最も収益性の高いアーティストの一つとなっている。
アメリカ合衆国のニュース専門放送局『FOXニュース』

BTSの日本のテレビ番組への出演がメンバーの着ていたTシャツが招いた非難の声によりキャンセル

BTS appearance on Japan TV show canceled after band member's T-shirt draws outcry - 2018/11/10



今週金曜、日本のテレビ番組で放映される予定だった韓国の大人気KポップバンドBTSのライブ出演が拒絶された、メンバーの一人が第2次世界大戦終結により韓国が日本からの解放を祝う原爆Tシャツを着用したことによってだ。

このTシャツには英語で「愛国心」「韓国」など書かれそこには原爆によるキノコの雲の写真も描かれており、そのTシャツをメンバーのジミンが着用している写真に日本のソーシャルメディアは非難の声で溢れた。

その後テレビ朝日はBTSの出演をキャンセルしたこと声明で発表、番組出演を楽しみにしていた視聴者に謝罪した。声明ではまたBTSの所属するレコード会社に件の人物がなぜそのようなTシャツを着ていたかを問い合わせていると述べられていた。

一部の日本のファンがジミンが着用したTシャツに対し不快感を示しているが、その一方でこれを理由に番組出演の取り止めを決めたテレビ局の決定を正当化してもよいものかとの議論も起きている。



「BTSは韓国のアーティストだ。これはジミンの責任ではないし国民解放の日を祝うTシャツを身に着けていたことを責められるいわれはない。 ジミンは、申し訳ありません。むしろミュージックステーションはBTSと世界のARMY(BTSのファンの名称)に謝罪しなければならない。つたない英語で申し訳ない、だが外国のARMYのためにこれをリツイートしてください」

なおこのTシャツは現在も韓国のオンラインショップで販売中だ。
イギリスの大手一般新聞『ガーディアン』

原爆TシャツによりBTSの出演を日本のテレビ局が中止

BTS performance axed by Japanese TV show over atomic bomb T-shirt

- Kポップバンドのメンバーであるジミンが着用したTシャツが広島への原爆投下を祝っているように思われる -

2013年に結成されて以来世界中でファンを獲得してきた7人組のボーイズバンドBTSがテレビ朝日の看板番組ミュージックステーションに出演する予定だったがメンバーの一人が広島の原爆を祝っているように思われるTシャツを着ていた写真が口コミで広がったことでその出演を見送った。

このシャツの裏側には “Patriotism ourhistory (sic) Liberation Korea” と35年に及ぶ日本による朝鮮半島の植民地支配の終わりに言及した言葉が繰り返されている。

(※sic＝原文ママ、原文のままであることを明示する記述で "our history" が正しいが一つの単語に繋げてしまっていることを指摘している。なおこのTシャツを販売しているウェブサイトが『ourhistory』という名前)

そしてそこには爆発した原爆によってつくられたキノコの雲と1945年8月、アメリカが日本の広島と長崎を核攻撃した月に、日本の支配から解放された朝鮮人たちの写真が描かれていた。



BTSは出演が取り止めになったことをファンに謝罪したがこのTシャツに言及することはなかった。

そのほとんどが朝鮮半島出身者であったという戦前戦時中の数十万人にも及ぶ性奴隷に対する2015年の合意を韓国が再検討することを提案した時から日韓両国の関係は急激に悪化、その後も多くの韓国人が日本の軍国主義と植民地支配の象徴とみなしている旭日旗を軍艦から外すよう韓国政府が求めた結果日本が観艦式の参加を見送り、さらに先月韓国の最高裁が日本の鉄鋼大手に戦時下に強制労働を強いられた韓国の被害者に補償するように命じた判決を出しそれに日本政府が強く反発するなど両行の緊張関係が高まっていた最中の出来事であった。

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原爆Tシャツで日本のテレビ局でのBTSの出演が取りやめに

BTS performance on Japanese TV cancelled over ‘atomic bomb’ t-shirt - 9 November 2018



アメリカによる日本への原爆投下の様子が描かれたTシャツをBTSのメンバーが着ていたことが明らかになり日本のテレビ局はこのK-Popグループの番組出演を取り止めた。

テレビ朝日に出演を予定していたBTSだが1945年に広島と長崎のに落とされ数えきれない人々の命を奪った原爆の写真の入ったTシャツをメンバーのジミンが着ていたことが明らかなになり一部のファンが侮辱であると非難、また別のファンはこの衣服に韓国の旗が含まれていたことから原爆の投下が朝鮮半島の日本による支配からの開放を導いたと原爆の役割を賞賛しているのではないかと主張している。

「 BTSのジミンが核戦争を推奨！ 世界平和に反する振る舞い！」



BTSの番組出演を取りやめたテレビ朝日は声明で "メンバーの一人が着用していたTシャツの件で論争が生じてしまいました。所属するレコードレーベルと協議を重ねてきましたがこの度は出演を見送らせていただくことになりました" と述べている。

今も韓国のオンラインショップで販売され “PATRIOTISM OUR HISTORY LIBERATION KOREA.（愛国心 我々の歴史 朝鮮解放）” といったスローガンも書かれているこのTシャツに関し1人のファンはTwitterで「人道的に間違った行為である」と述べ、また別の一人は「両国の歴史は知らないけどそもそもジミンはこんなTシャツを着るべきではなかった。この問題にどう対処しようとしているのか、興味深いところだ。」と述べている。



一方でほかのファンらはより寛容な態度を取っている。

「きっと大丈夫、君のせいなんかじゃないから心配しないでジミン」ひとりのファンはこうコメントを寄せまた別の一人はARMY(BTSのファンの名称)としていつでも応援していると述べている。



「不確かな情報に基づく臆測だったものがここにきて一気に深刻なものになってしまった。この件でジミンが自分を責めすぎたりしないでくれればいいが。私は彼がこのシャツが意味するところを知っていたとは思わない。

日本と韓国は最近かなり緊張関係にある、だから今回取りやめになったこともこのTシャツが原因の全てというわけではない思う。」

この出演取り止めは日韓関係がますます緊張を増す中で起きた。先週も韓国の最高裁が日本の企業に第二次世界大戦中に戦時労働を強制したことに対し被害者に補償するよう判決を出し、これに日本政府が1965年の二国間の条約で解決済みであると強く反発していた。

なおBTSは今回の件に対する具体的な説明をまだしていない。




アメリカ合衆国のリベラル系オンラインメディア『ハフポスト』

BTSの日本のテレビ局でのパフォーマンスが原爆Tシャツを着用したメンバーにより取り止めに

BTS Gig On Japanese TV Canceled Over Member’s Atomic Bomb T-Shirt - 9 November 2018



テレビ朝日の「ミュージックステーション」が今週金曜に予定されていたBTSの出演を取り止めると発表した、第二次世界大戦で日本に投下された原爆を明らかに祝福したと思われるシャツを身に着けていたためだ。

CNNによれば同テレビ局はBTSのレコード会社と協議を重ねた末に出演の見送りを決定、「彼らのパフォーマンスを楽しみにしている視聴者に深くお詫び申し上げます」と述べたという。番組出演は取りやめになったがBTSは来週から日本ツアーを開始する予定であるとハリウッド・レポーターは付け加えている。

BBCによればBTSのメンバーであるジミンが “Patriotism Our History Liberation Korea” と書かれキノコ雲とみられる写真が描かれたTシャツを着用している写真が最近になってソーシャルメディア上で一気に拡散したとのことだ。

このジミンの写真がいつ撮影されたのかの情報は錯綜しており、Newsweekが8月15日と報じる一方でCNNは韓国の放送局が2013年に撮影されたものだと報じたと伝えている。



日本と韓国では現在も第二次世界大戦中の出来事が両国の緊張関係を高める原因となっている。 数世代に及ぶ韓国人が日本の占領下で苦しみ、その一方で日本は広島と長崎に原爆を投下され数十万人の日本人が死亡、日本の降伏につながった。




アジア系アメリカ人向けのニュースサイト『NextShark』

BTSのジミン、広島への原爆投下を賛美し厳しい非難を浴びる

BTS’ Jimin Draws Flack Over Shirt That ‘Commemorates’ At‌omi‌c Bo‌mb‌in‌‌g of Hi‌ro‌sh‌im‌a - 9 November 2018



第二次世界大戦の終わりに広島を壊滅させた原爆の写真と “PATRIOTISM OUR HISTORY LIBERATION KOREA.（愛国心 我々の歴史 朝鮮解放）” と繰り返し書かれた文章が描かれたTシャツをBTSのジミン（23）が身に着けていたことで物議を醸している。





この写真は去年の8月15日に撮影されたものとみられており、この日は第二次世界大戦で日本が正式に降伏した日であり実質的に韓国が植民地から独立した日であることから韓国では解放記念日として祝われている。

またこのTシャツには1945年8月6日に広島に投下され少なくとも70,000人、一部では関連死を含め120,000人にも上ると推計される人々の命を奪った原爆の写真が描かれている。

このTシャツは韓国の『Ourhistory』と呼ばれるブランドの商品であり、同ブランドはストリートファッションを専門に手掛ける一方で時折、国粋主義的なプライドを刺激するようなイメージを組み込むことで知られている。



この原爆Tシャツの事件を取り上げた『PANN좋아!』という韓国のサイトの 記事では多くの韓国人がこのTシャツを賛美しているように見受けられる。中には「日本人をバッシングする=正しいこと」とまで書いたコメントまであった。

またアジアのエンターテインメント関連の掲示板では最大手のonehallyu.comでも取り上げられユーザーはさまざまな反応を見せている。

「正直に言ってどう反応していいものかわからない」と困惑するコメントもあれば 「原爆の写真が描かれたTシャツを着る、普通はそれが間違いだとわかるものだ。ほとんどの日本人はそんなことをされたら気分を害するだろう、というか原爆を落としたアメリカの人間ですらそれを誇りに思っているわけではないのに。」 とはっきりと疑問視するコメントも見られた。

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