カナダを拠点とする自動車情報サイト『Autoguide』より

日産ジューク、米国では販売終了へ

The Nissan Juke Will no Longer be Sold in the US - Jul 30, 2018

あの奇妙なルックスのクロスオーバーは発売当初、米国でもそれなりに人気があり販売台数は2011年から2014年の4年の間に35,000台とまずまずの数字を残していた。しかしそのセールスは毎年着実に落ち込み、2018年は6月までの半年間でわずか652台となってしまっていた。

アメリカの消費者の嗜好がより大きく、より広い車へと変化し、またSUV市場が盛り上がりを見せる中で競争相手も増加、2010年のデビュー以来フルモデルチェンジを迎えていないジュークはさらに見劣りすることからディーラーがもはやバイヤーを誘惑できないでいるだろうことは想像に難くない。





しかしヨーロッパではジュークは未だに売れ筋だ。日産は昨年ヨーロッパで95,000台のジュークを販売、つい先日もイギリスのサンダーランド工場でジューク生産100万台突破を祝っていた。

ヨーロッパではジュークは1.6リッター、1.6リッター・ターボエンジン、1.5リッター・ターボディーゼルで販売されトランスミッションもマニュアルとCVTの両方が提供されている。

日産は次世代の、さらに評価を両極端に分かれさせるようなルックスの新型ジュークに取り組んでいると言われているがそれが北米で販売されるかどうかは明らかではない。

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ギズモードやライフハッカーなどを抱えるアメリカのオンラインメディア企業ゴーカー・メディア傘下の自動車情報サイト『Jalopnik』より

日産ジューク、死亡

Dead: Nissan Juke - 2018/07/30



近年自動車市場ではSUVが人気となっているがその多くが大体似たような形をしている、だからこそあのファンキーな日産ジュークが死亡したことは余計に悲しい。

あの見た目を好きだという人も、大嫌いだという人もいるだろう、だが日産ジュークが人々に何かしらの強い印象を残したことは否定することはできない。誰しもがこの車に何かしらの意見を持っていたはずだ、それは何の感慨も抱かないよりも遥かに良い。自動車メーカーはどこもかしこもSUVを投入しているが関心を持つことができるコンパクト・クロスオーバーが一体どれだけあるだろう。

しかし残念なことに、週刊の自動車業界誌『Automotive News』によればジュークは日産の米国でのラインナップから外されたとのことだ。実際日産USAのウェブサイトを訪れてももはやそれを見つけることはできない。





それは万人向けの、誰もが満足する存在ではなかった。確かにジュークはクロスオーバーだったがその後ろにかけて下に下がる斜めのシルエットは後部座席の空間を犠牲にしていた。

そして何よりそのデザインは評価を分けた。個人的に私はジュークの "ワニ顔" を受け入れることができなかったが、日産が突飛なデザインを採用した車を送り出した事、さらにはニスモ化までした事は素直に評価している。特に後者は好印象を受けた。

何はともあれ、ジュークを失ったことで世界は少しばかり奇妙さを失ったのであった。

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海外の反応

jalopnik.comのコメント欄より: ソース


Andrew P. Collins まぁ正しい選択だと思うけどね。

独特の存在感で注目された日産ジュークもいい加減新しくしなきゃいけない段階に入った。ただ新型ジュークがどうなるかは微妙だ、クレイジーさが足りないものになるか、クレイジー過ぎるものになるかのどちらかだと思う。

何はともあれRIPだジュークよ、安らかに眠れ、君は見るに楽しく、運転するにまぁまぁな車であった。

daender Goodbye Juke,
無個性な車があふれる中で存在感を放つ君は少なくとも見ていて退屈しなかった。

Stef Schrader このニュースには少し悲しい気分にさせられた。日産ジュークは奇妙な車だったが奇妙であることに価値があった。新型ジュークがいつ発売されるかわからないがその存在価値を失わないでくれることを願ってならない。シトロエンがC4カクタスを新型にする際にその奇抜なデザインで突き進むのではなく "普通" にすること選んだがそんなことはしないでくれ。

人々の美意識に唾を吐いてこそジュークである。

Citric 日産が主に南米市場や中国市場で販売しているSUV、日産・キックスが新たにジュークの後継として米国市場へ導入されたけどこっちはいかにも "今どきのトレンドを追いかけました" って感じがしてイマイチ。ジュークの創造性の精神が少しでもそこにあればと思ってしまう。

Amoore100 ジュークはそこにデザイナーの意思を感じる。キックスはその逆だ、委員会方式によるデザインの典型だ。受けがいいとされる要素をチェックリストの通りに詰め込んだかのようなそれはまとまりに欠けている。

MaxiQ 北米日産のウェブサイトからジュークが消えたのって結構前からだと思ったけど?
まぁそれはともかく日産・キックスにジュークのようなファンキーさがかけているのは確か。

Dave C. 長年退屈な車を所有してきた私はこのジュークの突飛さに感動を覚えたよ。日産がそんな車を作ってくれたことを嬉しく思うし、それを所有できたことを嬉しく思ってる。それだけに個性に欠けるキックスは残念だ。

Dirka ジュークかぁ、初めて乗った時に「外から見たサイズに比べこの中のサイズの小ささは何?!」と思ったのを覚えてるわ。

Riggald これってフォードがフィエスタ・ハッチバックやフュージョンを北米ラインナップから廃止することを決定したのと同じ感じ? それともジューク完全に死亡?

Peterd190 北米では死亡、欧州や日本などでは販売継続、新型は北米には来ないかもね。

DesertHorse まぁルックスに関しちゃ好みがあるからあれだけど、この車は走りに関してもクソだった。無くなって問題なし。

The Crazie Kanuck; Thank you, Mr. Juke マニュアルトランスミッションのジュークは結構いいよ、それで私も買っちゃったもの。皆が想像している以上にハンドリングはいい、しかも乗り心地も悪くない。

Mixeddrinks ニスモ版を運転したことがあるけど確かに悪くなかったな。

Expanded Horizons CVTが酷かったから買わなかったけど、そうか、マニュアルも試乗してみるべきだったな...

reverberocket is nipping the apex..and gently blowing in it's ear. ジュークがこのカテゴリーの先駆者であったことは間違いない、トヨタとホンダの双子が生まれるよりもずっと前から作っていたんだから。

Matt 異端者は殺されるのがこの世の常である。

まぁ別にジュークに関しては無くなっても惜しいとは思わないけどね。 ああ、確かに私もその奇妙な外見をある程度楽しんださ。でも結局はハッチバックをリフトアップしただけの車だし狭いし視認性は悪いし良い車ではなかった。

BlizzakSprings 史上最も醜い車であったことは疑いようもない。

RiddldedTomcat 2007年に『タイム』誌で「史上最悪の車50台」で1位に選ばれたあのポンティアック・アズテックには及ばんよ。


2002-05 Pontiac Aztek.jpg By IFCAR - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link

NismoNick 私も所有している。例えアメリカでジュークが死のうとも、私のは永遠に生き続けるのだ!

interrogator-chaplain 私はジュークのルックスは酷いと思うが、ってか実際酷いんだが、このニュースを聞いて考えずにいられない。仕事からの帰り道でガレージに2台のジュークが駐車している家の前を通るんだが(1台はニスモバージョン)、その家族が新しい車を買わなければならない日が来た時、ジュークに染まってしまった彼らはいったい何を買うのだろう...

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