2016 was the year that Japanese games struck back by eurogamer

「The Past Is Now」
2016年の日本のビデオゲーム業界を表すのならこう表現するのが一番だろう。 それは過去の栄光がもたらした予想外の配当の年だった。

任天堂はファミコンミニとNESクラシック(海外版ファミコン)という過去の大きな遺産をミニチュア化したものを 発売することで人々のノスタルジアを呼び起こし、またそれを2017年に発売されるNintendo Switchへの期待へと繋げた。

東京の中古ビデオゲームストアは話題を呼び、多くの外国人が過去の偉大なゲームを買い漁り、店の棚は空スペースが増えた。 2016年はこれまで以上に忘れられていた宝物、日本のクラシックなゲームを楽しむ機会が増えていた。


また一度失われ、死んだと思われていた2匹の巨大な鯨、 ファイナルファンタジー15ラスト・ガーディアン(人喰いの大鷲トリコ)。 この2つのゲームは際限なく長引く開発に苦しんだ作品達でもあるが、 その開発が遅れている間にビデオゲームを取り巻く環境はより豊かになり、その恩恵を享受できたとも言える。 特に上田文人氏による『人喰いの大鷲トリコ』は 今までのゲームの歴史の中で最も達成感があり纏まりのあるエンディングだった と言っても過言ではない作品となって私達を大いに楽しませてくれた。

2月に発売されたストリートファイター5はリリース当初、多くの問題を抱えることとなったが 継続的なゲームへの投資と競争の激しいシーンで軌道に乗せる努力を怠らなかったことで より確固とした地位を築くことに成功した。

フロム・ソフトウェアのダークソウル3はその知名度に恥じない大きな影響を、過去のシリーズと同じように ゲーム業界に与えている。 同社はこのゲームのジャンルの創始者である宮崎英高氏のガバナンスの下、 活気にあふれ、決断力があり、高い収益性を出すことに成功している。

一方、小島秀夫氏は非常に残念な形で勤めていたコナミを去ることなり、 (そのコナミは彼との間にあった事情を人々に伝えることに失敗しており、おそらく不公平に、 必要以上に悪役に見なされた感はあるが) 彼は春を迎えることになると共に私財を新たな開発に注ぎ込むこととなった。

このような動向から言えるのは日本のゲーム業界は少なくとも、何らかの形で回復しつつあるということを指している。



2002年には日本は世界のビデオゲーム市場の約50%のシェアを誇る圧倒的な支配者だったが 2010年にはそのシェアはわずか10%に縮小してしまった。 この理由はいくつか考えられ、
日本の景気後退による混乱、アメリカのスタジオの台頭、 そしてこれは議論を呼ぶだろうが… 消費者が満足するゲームを作れなかったことだ。

「日本のビデオゲームに対し人々はある程度の敬意を持っていた。 ゲーム機が進化していく中で、他の国の最新ゲームについていけなかったとしても寛容な態度を示していた。 そしてそのツケが回ってきたからだ。」 日本の大手ゲームスタジオの開発者として長年働いていたジェームス・ケイ氏はそう語っている。

「日本のビッグネーム作品であってもその技術レベルは低く、人々はこう思い至ったはずだ。 『日本はもうすでにビデオゲームのメッカではなくなった』と。」



だが一方で日本のゲーム会社達は新しい市場と立ち位置を見出している。

価格下落を続けるモバイルゲーム市場で最近、 任天堂がそれを打破しようと大胆な値段設定で勝負に出たことから見れるように、 日本の最も偉大な企業はますます大胆なリスクを取ることに躊躇していない。

同社のソーシャルネットワークサービスであるMiitomo という実験的な作品は失敗してしまったかもしれないが 任天堂はこの失敗を通して多くを学び、モバイル市場で成功するための大きな教訓を得たはずだ。



2013年にドラゴンボール、人気の高いアニメのビデオゲームシリーズのプロデューサーである橋下氏は、 日本のゲームメーカーが今後も利益を生み続けていくためには、アプローチの根本的な変更が必要だと言っていた。 「ゲームで何か新しいことをしようと思うなら、日本のゲーム会社はもっと積極的で攻撃的にならなければならない」と。

3年後である2016年、彼らはその改革をやってのけたようだ。 2016年の東京ゲームショーの主催者であるコンピュータエンターテインメント協会は 参加企業が昨年の480社から過去最多の614社に増加したと発表した。



しかしそれだけではまだ十分とは言えない。

特に近年、最も興味を引くゲームの一部を担ってきたゲームメーカー達、 独立系ゲームデベロッパー達へのサポートという点においては アメリカやイギリスのそれと比べてまだまだ改善の余地があるだろう。 『マインクラフト』や『Papers, Pleases』のようなインディーゲーム達は ゲーム業界により幅を持たせてくれている。

日本の独立系開発者の一人は東京ゲームショーに参加しブースを持つことは 欧米の より知名度のある独立系開発者達に比べ非常に困難だったと愚痴をこぼしていた。

人気ゲーム『ロックマン』を手がけてきた稲船啓二氏はキックスターターで『Mighty No. 9』を作り始めたが 予算が不十分でその開発に失敗してしまった。



だがこのような間違いを除けば 2016年、日本のゲーム会社達は一度過去を振り返り、そしてそれを将来への指針にしようとしてきたように思える。

彼らの栄光の時代を過ごした人にとっては、これは間違いなく悪いことではないだろう。

redditの反応


2016 was the year that Japanese games struck back [Eurogamer.net] by reddit



AdminsMoreLikBadmins おいちょっと待て、今年プレイしたゲームのベストは欧米のゲーム達だぞ。 この記事はそのタイトルに見合う例をちゃんと出してるとは思えないよ。

ダークソウル3はかつてほどのインパクトはないし、FFXVと『人喰いの大鷲トリコ』は 発売が告知されてから開発が遅れて、いつ発売されるか分からない状態になっていたせいで 大きな傷を負い、ストリートファイター5は退屈だったって言ってるようなもんだろ。 ものは言い様だな。

俺なら
2016年も日本のゲームは坂を転がり落ち続けていてニッチなものに成り下がった。 彼らはコンソールじゃなくモバイル市場にリソースをつぎ込んでいる。
って言うのになんの躊躇もしないね。

Sputniki 2016年といっていいか分からないけど『メタルギアソリッドV』はとても成功しているし、 結構売れそうな『ペルソナ5』だってもうすぐ発売される。 FFXVと『人喰いの大鷲トリコ』は開発に問題があったけど両方とも素晴らしいゲームだったし マーケットも批評家達の認識も同様だ。 彼らにこれ以上何を求めるってんだい?

AdminsMoreLikBadmins それなら2015年じゃないのはなんでだ? ダークソウルよりもっとハードコアな『ブラッドボーン』はアメリカで大ヒットだったし、 現世代のゲーム機で最高のゲームだってほぼ一致した意見だった。 この記事のポイントがよく理解できないよ。

boomtrick 君の言う欧米のゲームって何さ?
今年は欧米勢は、特にFPSで弱いラインナップしか出せてなかったと思うぞ。 それに日本のゲームがモバイル市場に消えていったなんてことはない。 2017年は日本のAAA(トリプルA)タイトルが待ち構えているじゃないか。

AdminsMoreLikBadmins 日本のゲームがモバイル市場に消えていってるのは間違いないと思うけどね。 どのゲームに関するポッドキャストを聞いても日本ではコンソール市場が衰退しモバイル市場に移行してるって言ってるよ。 もちろんそれは悲しいことだけどね。

日本のゲームは、常にアニメファンや一般のゲームファンの間で市場のシェアを持っているよ。 まぁそれは暗にニッチなものになっているって言ってるようなもんだけど。

Sputniki 実際そうでしょ、記事でも2000年代初期に比べてシェアが大幅に落ちたって言ってるんだから。

pnt510 ところで今はどれくらい取り戻したのかね? FFXV はかなり売れたみたいだしFF13だってそれなりに売れてたろ? 2010年は特に話題になった日本のゲームはなかったはずだし。

SamsoniteSunset 記事では「取り戻したのか?」って書いてあるけど「取り戻し始めたのか?」って書くべきだったよね。

ManateeofSteel JRPGは90年代から2000年初頭にかけて人気だったけどその後彼らは間違いなく縮小した。 PS2時代にはスクエアエニックスは多くの問題を抱えていて しばらくはレベルファイブの方がJRPGに関してはより大きな影響力があったぐらいだ。 そして次第にJRPGはある種のニッチなものになり欧米で発売されることもなくなったんだ。

でも最近はVitaだけではないJRPGがかなりたくさんあったからすごく良かったよ。 2017年はさらにもっと出てくるみたいだし、僕はこの世代を愛しているよ。

CatboyMac 日本のゲーム会社はHDゲームに移行するのに苦労したからね。 ほとんどは携帯ゲーム市場に移っちゃった。 まともなJRPGはもう携帯ゲームにしかないよ。

ManateeofSteel 皆が皆携帯ゲームに移った訳じゃないさ、PS4やPCでもいいのは出てるよ。

Bromble2228 そもそもJRPGは英語版が出ること自体 稀だったし、出たとしてもそんなに売れてなかったからね。 『マザー2』や『FF6』『クロノトリガー』なんていうタイトルは今は有名だけど当時は全然ヒットしなかった。

今でこそ人々はスーパーファミコンと言えばJRPGだ、みたいな事言うけど当時はみんな 『ドンキーコング』や『スターフォックス』『ストリートファイター』とかに興味がいってたんだ。

Solero77 悲しいことに未だにJRPGは古臭いターンベースの戦闘をやっているんだよな。 ただ最近はもっとアクションコンバットな要素を取り入れはじめているけど。 ペルソナは違うけど。

PrinceDizzy FFXVは凄く楽しめたよ! 『キングダムハーツ』や『二ノ国』『ペルソナ5』 ももう直ぐやってくるし楽しみだ。

SUPERKTAT5 Woo!! 興奮してくるよな!

hwarming そうなん?
今年買った日本のゲームは『ファイアーエンブレム』と『ポケットモンスター・ムーン』 だけだったけど。

CatboyMac FFXVと『ドラゴンクエストビルダーズ』、『DOOM』が今年のベスト。

GensouEU 私なんか日本のゲーム以外でプレイしたのは『オーバーウォッチ』だけだったけどね。