アメリカで最も権威のある音楽チャート『Billboard』より

スウェーデンのDJであるAviciiが28歳で死去

Swedish DJ Avicii Dead at 28 - 4/20/2018

世界手な人気を誇ったスウェーデンのDJ／プロデューサー Avicii(アヴィーチー)ことティム・バークリングが2018年4月20日金曜日に28歳で死去した。

Aviciiの広報担当ディアナ・バロン氏は声明のなかで以下のように語った。

「Aviciiで知られるティム・バークリングの喪失を発表することは、大きな悲しみを伴います。彼は金曜日の午後、現地時間4月20日にオマーンのマスカットで亡くなっているのが見つかりました。家族は悲しみに暮れておりますので、私たちは皆様にこの困難な時期にある家族の方々のプライバシーを尊重してほしいと願っております。今現在発表できることは以上です。」



ティム・バークリングは2000年代後半に、DJやプロデューサーが音楽を投稿し新進気鋭のアーティストたちからフィードバックを得るLaidback Luke Forumで音楽をリリースし始めた。

2011年には1962年にリリースされたエタ・ジェイムズの楽曲「Something's Got a Hold on Me」をサンプリングしたシングル「Levels」をリリース、母国スウェーデンだけでなくアメリカのビルボードのダンスクラブのソングチャートで1位を獲得し約20ヶ国あまりのチャートでトップ10内を記録し世界の音楽好きたちに知られるようになる。また同楽曲により2013年のグラミー賞最優秀ダンス・レコーティングにノミネートされた。

2012年にはフランス出身の人気DJであるデイビッド・ゲッタとのコラボレーション曲「Sunshine」で再びグラミー賞にノミネートされ、同年9月には世界的に有名なニューヨーク市のラジオシティ・ミュージックホールでエレクトロニカDJ/プロデューサーとしては歴史的に初の快挙となるヘッドライナーを務めた。

2013年にAviciiはデビューアルバム『True』をリリース、そのアルバムに収録されたソウル歌手アロー・ブラックをフィーチャーした『Wake Me Up！』は世界の音楽の流れを一変させる国際的なメガヒット曲となった。それはEDM、フォーク、カントリーミュージックを組み合わせた革新的な曲であり、この曲は多くの国のチャートで1位となった。

彼が2015年にリリースしたセカンドアルバム『Stories』はイギリスを代表するアーティストであるコールドプレイのボーカリストのクリス・マーティンや全世界で2,000万枚のセールスを誇るThe Fugeesのリーダーだったワイクリフ・ジョン、イギリスのポップシンガーのロビー・ウィリアムズ、 アメリカのレゲエミュージシャンであるマティスヤフ、アメリカのロックバンドであるザ・キラーズのボーカリストのブランドン・フラワーズなどをフィーチャーした。

2017年8月にはイギリスの人気歌手/女優のリタ・オラとのコラボレーション曲『Lonely Together』を含む6曲の新曲を収めたEP盤「AVĪCI (01)」をリリースした。



Aviciiの健康問題は彼が亡くなる数年前から一般に知られていた。彼は過度の飲酒による急性膵炎を患っており、2014年には胆のうと盲腸の摘出手術を受け、そのリハビリのために数多くのライブがキャンセルされた。

そして2016年3月にはDJライブ活動からの引退を表明、その引退表明文の中で感情を吐露した。
Avicciの引退表明文の翻訳はコチラ
【日本語翻訳付き】Avicci（アヴィーチー）の引退表明を翻訳解説してみた


Aviciiはその引退表明文の中で彼の仕事を支えてくれた人々、仕事に関わった人々、そして世界中のファンたちに対する感謝の言葉を何度も綴っていた。

また彼は2016年にアメリカのエンターテインメント業界の情報を扱う週刊誌『The Hollywood Reporter』とのインタビューで「身体のためにすることがある」と語った後に、以下のように付け加えた。

「(今のEDMの)シーンとは距離を感じていた。それはライブや音楽ではなく、その周りのほかの部分がいつも自分に違和感を与えていた。自分は本当は内向的な性格だからそれはいつも苦痛だった。そのことでネガティブなエネルギーを貯め込んでしまったんだと思う。」

EDMを代表するアーティストの突然の死に人々はその驚きと悲しみをソーシャルメディアで露わにしている。

So Sad....... So Tragic. Good Bye Dear Sweet Tim. 💙 Gone too Soon. #avicii

Madonnaさん(@madonna)がシェアした投稿 -

マドンナ
「あまりにも悲しく、あまりにも悲劇だ。さようなら親愛なるティム。あまりにも早すぎる死だった。」


カルヴィン・ハリス(スコットランド出身のプロデューサー/DJ)
「Aviciiに関する悲惨なニュースがあった。その魂は美しく、情熱的で非常に才能があり、まだまだやるべきことがあった。彼の家族に同情いたします。ティム、あなたに神のお恵みを。」


Zedd(ロシア生まれドイツ育ちのプロデューサー/DJ)
「私が今感じている悲しみを言葉で表現することはできない、Aviciiが去ったというニュースを聞いて．．． 彼の家族や友人にお悔やみ申し上げます．．．」


Deadmau5(一時期はAviciiと険悪な仲にもなったネズミの被り物をしてプレイすることで有名なプロデューサー/DJ)
「Aviciiの友人、ファン、家族に心からの哀悼の意を表明します。（冗談抜きに、現代のダンス・ミュージックにおいて彼が達成したことは誰にも否定することはできない。私は彼を非常に誇りに思う。」


デイビッド・ゲッタ(フランスのプロデューサー/DJ)
「本当に最悪のことが起こった。我々は気高き心を持った友を失い、世界は稀有な才能を持ったミュージシャンを失った。

君が生み出した美しいメロディに、スタジオで共有した時間に、DJとして共に遊んだ瞬間に、友として楽しく過ごした日々に、感謝する。R.I.P Avicii」


アメリカ合衆国の歌手/俳優のニック・ジョナスがAviciiが亡くなったことを受け4月20日にツアー中にトリビュートとしてWake Me Up!を歌った様子

Aviciiの喪失は現代のダンスクラブカルチャーにとって一大事であり、それは今までとは同じでいられないことを意味するだろう。我々ビルボード一同はティム・バークリングの家族の方々にお悔やみ申し上げる。

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海外の反応

Youtubeのコメント欄より: reddit.comのコメント欄より: ソース


ダンスミュージック専門雑誌『We Rave You』
「現在のスウェーデンの首都ストックホルムの様子」



Kyle Evans 世界は音楽業界における最高の才能を持つ男を失ってしった。残念でならない。

Alba ❤@Avicii 私もその場に行って、どれだけAviciiの死が私にとって大きな意味を持つかを表したかった。

Siimo Aj Aviciiがここスウェーデンから生まれたことにこの国の人間として感謝する。

Lucía ああ、本当に言葉が出てこない。

Rick 私も心からこの場にいたかったと思う。

Samuel Ramírez 今でもまだ信じられない。

Josephine △⃒⃘ 寂しいな :((

Felix_Tholomyes スウェーデンの全紙がトップニュースとして報じてる。非現実的な光景だ。

フェリックス・ジェーン(ドイツのDJ)
「昨夜、Aviciiのことを聞いた後でパフォーマンスをするのは簡単なことではなかった．．． でもライブに来てくれた皆は最高だった！ 彼の曲を私と一緒に歌ってくれてありがとう。今はフランスに向かっている所だ。」


14世紀に建設されたオランダ ユトレヒトのドム教会とドム塔がAviciiの'Wake Me Up', 'Without You' 'Hey Brother'の3曲をトリビュートとして演奏する様子

TennWill ショックだ。今想像以上に喪失感を感じている。Aviciiの曲がとても好きだった。ダンスミュージック界にあった彼の圧倒的な存在感はもう見られることがない、そのことが残念だ。

barkomatic その死は早すぎた。だがその短い人生で彼が残したものはとても影響力のあるものだった。

Lovelesh Juleemu "One day you'll leave this world behind So live a life you will remember."
(いつかお前もこの世を離れる時が来る。だから、忘れられない人生を生きよう)

AviciiのThe Nightsからの言葉だが、彼はまさにそれをした。RIP

Piran Delves Aviciiは間違いなく人生で一番好きなDJだった。彼がこんなにも若くして亡くなってしまったことが悲しくてならない。安らかにお眠りを、そして素晴らしい音楽をありがとう。

Ash Pournouriさん(@ashpournouri)がシェアした投稿 -

ASH POURNOURI（AVICIIのマネジメントを行っていた元マネージャー）


「ショック。 悲しみ。 怒り。 憤怒。 無関心。 絶望。 不幸。 苦痛。 痛み。 苦しみ。 私はこの感情を何と呼べばいいのかわからない。君は私の家族だった。私の兄弟。私の友人。私の味方。私の心の一部。それが今去ってしまった。」

「私はこのような深い悲しみを経験したことがない。その知らせを聞いてから、目が腫れ上がるまで、いつ泣いたのかも思い出せない。私はまだこれを本当に受け入れることができていない、それが本当であるとすら想像できない。空虚だ。」

「君は美しかった。君にはまだまだ発揮されていない才能があった。君は10億に1人の人間だった。もし私が君と一緒にいたのなら、何とか君を救うことができたのではと思うのをやめることができない。」

「君を守っていただろう。ヘイターから、脅かすものから、悪い関係から、暗闇から、病気から。何が起こったとしても、私は君のために銃弾すら受けただろう。理解できない。まったく。ほんの少しも。空虚だ。」

Mayhall ってかなんでオマーンなんかにいたんだ？

frankbrutally 有名人は2つの理由でここにとどまる。1つはほとんどの人が有名人を有名人として認識せず、認識したとしてもそっとしておく（マイケルジャクソンがこの国に数ヶ月滞在した理由）。もう1つはドバイのすぐそばにある、パーティーだらけの世界から逃れるのにうってつけの近さと静かな環境がある。

I_dontevenlift Rip.　彼の曲の数々は私の大学時代を楽しいものにしてくれた。

Micronex もしこの場にAviciiの曲を聴いたことがないという人がいたらぜひ試してみてほしい。ジムで運動する時も良し、クールな気分になりたい時も良し、パーティーの時も良しの曲だらけだ。

おススメはやっぱり
Wake Me Up
Levels
Hey Brother
だ。RIP :(

thisishorsepoop Levelsは不朽の名曲。

IggyMoose LevelsはEDMをメインストリームに押し上げた。

LetMeBeGreat Levelsとかめっちゃアゲアゲな曲なのに涙せずして聞くことができない 😪

aaronhayes26 Broken Arrows
The Days
The Nights
も外せない。

Lo7t Silhouettesが一番好き

bronet 私も。2番目はYou Make MeとDear Boyだわ。

VeryAngryOldMan 普段はロックしか聞かないけどThe Nightsなら一日中流してても構わないくらい好き。

LG03 Aviciiって名前を聞いてもピンとこなかったが、なるほど、曲を聞けば確かに何度も聞いたことがある。

JeffKeff EDM界の伝説として彼はその名を歴史に残すだろう。彼のデビューアルバムはこのジャンルにスポットライトを当て、ついにはメインストリームへと押し上げた。今日は悲しい日だ。

The_Panic_Station Aviciiはトレンドを追っかけずにハウスとカントリーミュージックの融合という独自路線に向かったのが素晴らしかった。

TonyTheTerrible "wish i could stay forever this young"
君は永久にその若さのままで我々の記憶に残る。RIP

ThatGuySam97 Wake Me Up はかなり長い間一番のお気に入りだった。今聞くとちょっと違って聞こえる。Aviciiよ、安らかに眠れ。君の曲で感動した人たちは皆君を恋しく思うはずだ。

Dr-Pepper-Phd あまりにも衝撃的過ぎる。Aviciiは私のお気に入りの一人で、彼の最後のEPは最高だった。私は今でも "Without You" を何度も聴いている。

彼は文字通り私の最も好きなアーティストだった。彼に関するすべてのニュースが楽しみだった。だがこれはない。これはひどい、ひどいニュースだ。

PM_ME_TIRAMISU 有名人が亡くなってもそこまで動じたことはないけど今回はちょっとまいったね．．．
彼の曲はどストライクだった。こんなにも早く我々から奪われるとは残念だ。

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