米国の自動車情報サイト『jalopnik.com』 / 自動車に関する検索・比較・調査サイト『iSeeCars.com』より

新車で購入されてから15年以上所有され続けた車ランキング2019、トヨタが独占

Toyota Dominates the 2019 List of Cars People Keep for 15 Years - 2019/01/04

3000万台以上の自動車リストのデータベースと独自のコンピューターアルゴリズムを用いた自動車に関する検索・比較・調査サイト『iSeeCars.com』が "新車で購入されてから15年以上所有され続けた車ランキング" の最新版を公開した。

中古車の比較サイト&検索エンジンとして知られる同サイトは2018年に売買された1981年から2003年に製造された自動車75万台以上を分析し、どの車が最も長く所有されたかを判断したとのことだ。

ここで言う “Original-owner” とはその車を新車で購入したオーナーのことであり、各モデルは【15年以上所有したオーナー / 全てのオーナー】の割合でランク付けされている。

またサンプルサイズが小さい/大型トラックや商業バン/2018年時点で生産が中止されたモデルは分析から除外されているとのことだ。



新車で購入されてから15年以上所有され続けた車トップ15

左から
Rank:順位
Car:車名
% Original Owners Keeping Car for 15+ Years:新車として購入したオーナーのうち15年以上所有し続けたオーナーの割合
Compared to Average:平均値との比較(平均値は7.5%)

スポンサードリンク

ランキングに載っている車のほとんどがトヨタであることはおそらく驚くに値しないだろう。

いずれの車も信頼性/耐久性に関してかなり良い評判を誇っているため、新車購入の際に長期的に所有することを考えた消費者らがこれらの車に引き寄せられたというのが要因の一つとして挙げられるだろう。

また新車として購入した車を後に他の家族、例えば子供などに譲るケースがしばしばあるため一部は "所有者" が単独でないというのもポイントとして挙げられるかもしれない。



新車で購入されてから15年以上所有され続けた車のブランドトップ10

左から
Rank:順位
Brand:ブランド名
% Original Owners Keeping Car for 15+ Years:新車として購入したオーナーのうち15年以上所有し続けたオーナーの割合
Compared to Average:平均値との比較(平均値は7.5%)


同サイトはまたどの自動車ブランド別のランキングも発表している。トヨタ、ホンダ、そしてスバルがトップ3の座につく一方で、メルセデスとフォルクスワーゲンもトップ10に入っているのは中々に興味深い。

他にもピックアップトラックやスポーツカーごとのランキングも発表されているので興味があればiSeeCars.comのサイトをご覧あれ。

以下iSeeCars.comによる『新車で購入されてから15年以上所有され続けた車ランキング2019』の解説

https://www.iseecars.com/cars-kept-15-years-2019-study

2017 Toyota Kluger (GSU55R) GX wagon (2018-09-17) 01.jpg By EurovisionNim - Own work, CC BY-SA 4.0, Link
1位を獲得したのはミッドサイズSUVの『トヨタ・ハイランダー』で元オーナーの18.5%が15年以上にわたって所有し続けた、この数字は全車両の平均の2.5倍だ。

他にも6位に『トヨタ・セコイア』、11位に『RAV4』、14位に『4Runner』と計4台のトヨタ製のSUVがランクインしており、iSeeCarsのCEOであるPhong Ly氏は「これらのトヨタのSUVはいずれも平均以上の信頼性評価を得ており、それは当然オーナーらが長く所有し続けた理由に寄与したと思われます」と述べている。



2019 Toyota Prius (ZVW50R) 1.8 Hybrid liftback (2018-12-19) 01.jpg By マダムのおじいちゃん - Own work, CC BY-SA 4.0, Link
2位を獲得したのは『トヨタ・プリウス』、このランキング唯一のハイブリッド車だ。

「ハイブリッド車は燃料を節約できる一方で通常の車よりも余分に初期費用がかかります、そのため先行投資分を回収するために長く乗り続ける傾向にあります」

「量産ハイブリッド専用車としては最古の存在でありながら現在も生産が続けられているプリウスがこのランキングの2位に入っていることは、いわゆるバッテリーの耐久性に関する懸念を払拭し、トヨタの品質と信頼性が従来のガソリン車を超えてどの技術を用いた車にも適用されることを示していると言えます」  



2012 Toyota Sienna.jpg By Sasukekun22 at English Wikipedia, CC BY 3.0, Link
3位を獲得したのは『トヨタ・シエナ』、ミニバンでは他に『ホンダ・オデッセイ』が8位にランクインしている。

「ミニバンはその実用性と利便性から年少の子供を持つ家族にとってまさに理想的なファミリーカーと言えます。ただしこれらの車は子供が成長し自分の車を持ち始めたり自立するなどした後も、ミニバンが必要なくなった後も所有され続ける可能性があります。いざというときに家族全員が乗れる、子供が家族を持った後に使える、家族という集団にとって非常に頼りがいのある車だからです」
Honda Pilot 3.5 Elite AWD 2016.jpg By RL GNZLZ - Honda Pilot 3.5 Elite AWD 2016, CC BY-SA 2.0, Link
4位を獲得したのはミッドサイズSUVの『ホンダ・パイロット』、ホンダのSUVでは他にコンパクトSUVの『CR-V』が9位にランクインしている。

「共に高い信頼性だけでなく高い安全性の評価を継続的に得ています、それがこれらを人気のあるファミリーカーにしている理由、そして長く使われ続ける理由でしょう」

またホンダ・パイロットとシャシーを共有する『アキュラ・MDX』も13位に入っており、これは今回のランキング唯一の高級車となっている。



Toyota Tundra SR5 Double Cab -- 12-26-2009.jpg By IFCAR - Own work, Public Domain, Link
5位を獲得したのはフルサイズ・ピックアップトラックの『トヨタ・タンドラ』、トヨタのピックアップトラックでは他にミッドサイズの『トヨタ・タコマ』が7位にランクインしている。

「トヨタ・タンドラは米国の市場調査会社JDパワーの調査で「最も信頼できる大型ピックアップ」に頻繁に挙げられていますしタコマは一貫して中型ピックアップトラックのベストセラーとして君臨しています」

「これらのトラックのオーナーが彼らのトラックを手放さないという事実は、トヨタのピックアップトラックの信頼性を何よりも証明していると言えるでしょう」



2018 Toyota Camry (ASV70R) Ascent sedan (2018-08-27) 01.jpg By EurovisionNim - Own work, CC BY-SA 4.0, Link
中型セダンでは12位に『トヨタ・カムリ』、15位に『トヨタ・アヴァロン』の2台がランクインしている。

「カムリとアヴァロンはプラットフォームを共有しておりどちらも優れた信頼性評価を実現しています」

「多くの自動車メーカーがセダン人気の低下のためにセダンの製造そのものを打ち切りにしていますが、これらトヨタの人気セダンに対する需要がまだまだ存在するのはその優れた品質ゆえでしょう」



2018 Subaru Forester (SK MY19) 2.5i AWD wagon (2018-10-08) 01.jpg By EurovisionNim - Own work, CC BY-SA 4.0, Link
今回のランキングに唯一入ったスバル車は10位の『スバル・フォレスター』コンパクトSUVだ。

 「フォレスターはその安全性と手頃な価格で知られる信頼性の高い車であり、どちらもスバルブランドが誇る特徴です」

 「特にこのフォレスターは標準装備の全輪駆動システムと燃費の優れた燃費性能を提供することから実用性を重視する消費者にとって魅力的な選択肢となっています」

スポンサードリンク

海外の反応

jalopnik.comのコメント欄より: ソース


my goat ate my homework "2018年に売買された1981年から2003年に製造された自動車75万台以上" を対象にしているが "2018年時点で生産が中止されたモデル" は除外、この分析方法はどうなんだ?

過去15年の間にモデル名を頻繁に変えた自動車メーカーと変えなかったメーカーとで結果が違ってくるのでは?

15年間シボレー・キャバリエを所有していた?
気の毒だがそれは今回の調査の対象にはならない。

もっとも、シボレー・キャバリエを15年間も所有していたとしたらそれはそれで気の毒なことだが。

my goat ate my homework 90年代前半から90年代後半にかけて製造された米国メーカーの車はほとんど対象外になっちまう。

elev8r 日本の自動車メーカーはモデル名をあまり変えない一方でシボレーやキャデラックはかなり変えてきたからな。ただまぁフォード・F150とかシボレー・シルバラードとかシボレー・インパラとか、米国の自動車メーカーにも名前を使い続けているモデルがあるがランク外なんで結果は変わらん気もする。

Long_Voyager_2nd_Edition 周りを見渡して、20年以上前に製造されたGM車がいるかどうかを確認すればいい。

TheBryanJZX90 "2018年時点で生産が中止されたモデル" が対象外なのは、 今回の調査がこれから新車を買う人にとって有益であることを意識して行われたからじゃないかな?

Stephen だろうね、新車の購入を検討している人にとってもう生産されていないモデルの耐久性なんて何の価値もない情報だし。

e30eric 分析方法はそのままに、

"2018年時点で生産が中止されたモデルは除外した"
という言い方を

"日常的に運転するにはあまりにも酷すぎたため存続することを許されなかったモデルは除外した"
にすれば解決!

SlothLovesChunk ホンダとトヨタは最も信頼性の高い車を製造し続けてきた、このランキングに驚く人間はいなかろう。

CarsofFortLangley その手の "伝説" は信用ならん。他のメーカーにも信頼性の高い車はある。

SlothLovesChunk 確かに他のメーカーも信頼性の高い車を製造してきた。だがいわゆる信頼性調査を専門とする数々の企業がホンダとトヨタを常にそのリストのトップに挙げてきた。

私も君同様に裏付けに乏しい "伝説" には興味がない、気にするのは冷たい事実のみだ。

printerror 1996年製のトヨタ・タコマに22年乗ってきたが手放す気はさらさらない。一度も修理のために自動車整備店に行ったことはないし、立ち往生したこともなく、いつも私を家に連れて帰ってくれた。

これまでに他の車も所有してきた。何台もの車が来ては去り、来ては去りを繰り返してきた。だがその間もずっとこのタコマは私のそばにいた。

davesaddiction うちのタコマも家族で、ず~っと使い続けるつもりやわ。

davesaddiction 私のタコマもうちの子に運転を覚えさせるのに使ってその後は通学用に譲るつもりだ。

hoser68 例えば2003年に二人目の子供が生まれたとしよう。それまでホンダ・シビックに乗っていたが家族も増えるし大きい車が欲しくなる。そしてトヨタ・ハイランダーを買うわけだ。

それから7年後、通勤用として使っていたセカンドカーの調子が悪くなる。なので家族でどこかへ行くとき用のハイランダーを今度は通勤用に使い始めるわけだ。

それから6年後、一向に壊れないので買い替える理由を与えないハイランダーにいい加減飽きてそろそろ新しい車が欲しくなる、ほとんど問題はないのにだ。だがちょうどいい具合に一人目の子供が車を運転できる16歳になった。子供に新車を与える代わりにそれを譲るわけだ。

ここに挙げられた車は "乗り換えを正当化する理由" を与えない。それが理由だ。

Ash78, founder of Prickly Pair Manscaping, LLC それやね。『全く問題が起きないため新車を買う必要性を感じない』車ランキングがあったとしたらやっぱりトヨタはトップに君臨し続けていたはず。

treessimon レクサスが入っていないのが意外。

elkris 買う予定のBMWスープラがいつかこのランキングに載ることを願ってならない。

Takuro Spirit あれ? 去年のランキングで15位にかろうじて入っていたVWゴルフが消えた?

3xTacos ガレージで眠っているだけで走れないってのがバレたからじゃろ。

スポンサードリンク