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人々の生活を変える義手を作っている24歳を紹介しよう
Meet The 24-Year-Old Whose Prosthetic Limbs Are Changing Lives - 2019/04/10彼の名前はギレルモ・マルチネス(Guillermo Martinez)、彼はまだ24歳だが、すでに世界をより良いものに変えている。
2017年に彼は最初の3Dプリンターを172ドルで購入、そしてその年が終わらないうちに彼はケニヤ各地の人々のために義手/義腕をプリントアウトし装着させ始めた。
この話の一番いいところは何か? それは彼がそれらを無償で提供していることだ。
インダストリアル・エンジニア(産業工学者)であるマルチネスは彼が『trésdesis』と名付けた様々な種類の人工装具(義手/義腕)を3Dプリンターを駆使して製造している。
これらは腕の一部あるいは腕全体を失ってしまった人々のために開発されたものになる。
マルチネス: 「何事も練習です、OK? 使いこなせるようになるまでに多くの時間を練習に費やさなければなりません」
「ですが、例えば今私が持っているこれをその義腕で掴もうと思ったら腕をこう、腕をこの角度に置き、肘をこう動かすことで掴むことができます」
この義腕はプラスチック製で可動機構は高圧ワイヤーとゴムバンドで作られている。その義手/義腕の種類にもよるが、手首/肘/肩を回転/ひねることでワイヤーが締められ義手の指が握る動きをするように設計されている。
Nueve meses desde que di la primera prótesis.
— 🕸️Guille Mrt Gauna-Vivas #Ayudame3D (@willperman) 2018年4月24日
Nueve meses sin saber si le estaría sirviendo.
Hoy, recibo este vídeo.
Por estas cosas sigo a tope con https://t.co/6HJT9oGE0e 💪💜
Pls, compartid para poder continuar con el proyecto, https://t.co/6HJT9oGE0e pic.twitter.com/LPcgjv0UTo
非常にシンプルではあるが単なるプラスチックの塊である一般的な人工装具よりも遥かに使い勝手が良くなる、モノを握ったりしっかりと掴んだりする本物の手/腕により近い動きができるようになるからだ。
実際、マルチネスが開発した各人工装具は重さ10kgまでのモノを持つことができるという。
マルチネス: 「この角度で動かすことで非常に強く握ることができます、OK? 例えばこうして両手で大きなモノを持ったりすることもできます」
フィリップ: 「私は44歳です。そして私は生まれた時から今日まで、 "両腕を使う" ということを経験したことはありませんでした」
「このような支援をここケニヤで人々が受けることができるということはとても素晴らしいことです」
世界の低所得国では推定で3000万人もの人々が人工装具を必要としているという。そしてそんな国に住む人々にとって人工装具は高価すぎて手に入れることが困難なのが現状だ。
赤十字などの援助団体が彼らを援助することは可能かもしれないが、個人に合わせて人工装具を作り装着させるためには1000ドル近くの費用がかかるという。これはケニヤの平均的な労働者の8か月分に相当する。
(※世界銀行の統計によるとケニア人の大多数は1日2ドル未満で生活しており、ケニア人の約36%が貧困ラインを下回っている)
そして3Dプリンター技術とギレルモ・マルチネスのような人々はまさにそんな状況に変化をもたらすものだ。
3Dプリンターを用いた人工装具が最初に作られた2008年から今日までに、3Dプリンターの価格は10,000ドルから700ドルにまで下落している。
そしてこの価格の下落が3Dプリンターの市場、そして技術を物凄い勢いで成長させている。その結果/成果とも言えるのがまさにギレルモ・マルチネスのような人々であり、彼が人工装具を必要としている人々に、こうした機会がなければおそらく決して手に入れることができなかったであろう人々に無償で届けることを可能にした。
(※ギレルモ・マルチネス氏が開発した『trésdesis』は1個当たり50ドルで製造可能とのこと)
今日までにマルチネスはケニヤやエルサルバドル、チャドやモロッコ、タンザニアなどの発展途上国、そしてスペインなどの国の人々に50を超える人工装具を届けたという。
また彼はそれらの人工装具を求める人々のためにそれを生産し届けるオンライン・プロジェクト 『Ayudame3D』 を立ち上げた。
同プロジェクトはそれ以外にも3Dプリント技術を子供たちに教える活動を行っている、いつか彼らが自分たちの手で人工装具を作れるようにするためだ。
わずか50ドルで作れる3Dプリンター製の義手/義椀『trésdesis』についての詳細
ビジネスや技術ニュースを専門とする米国のウェブサイトBusiness Insiderのギレルモ・マルチネス氏を特集した2019年1月の記事『This 24-year-old uses a 3D printer to make prosthetic limbs for people in the world's poorest countries』 よりギレルモ・マルチネス氏が開発した人工装具『trésdesis』は1個当たり50ドルで製造可能とのこと。
趣味で3Dプリンターを購入しYoutubeの3Dプリンターを使ったモノづくりを紹介する動画などを見て様々なオモチャを作っていたマルチネス氏はある日、インターネット上でとある義手のプロトタイプを見つけそれを作ってみることにしたという。
当初は "親指を立てるサイン" や "中指を立てるサイン" の義手を作るなどして遊んでいたとのことだが、より複雑な義手を作っているうちに「今作っているモノはもしかしたら誰かを助けることに使えるかもしれない」と思い、ちょうどケニヤを訪れる機会があったので現地で活動するNGO『Bamba Project』とケニヤの孤児院に彼は連絡を取った。
そして義手を欲しがる人間はいないかもしれないと思いながら現地に到着した彼はそれを求める人々が大勢いることを知る。
翌日にはNGO『Bamba Project』を通して彼の存在を知ったケニヤ各地の人々からマルチネス氏のWhatsApp(海外で人気のLINEのようなアプリ)に連絡が複数入っていた。
スペインに帰国したマルチネス氏は人工装具を求める人々のためにそれを生産し届けるオンライン・プロジェクト 『Ayudame3D』 を立ち上げクラウドファンディングキャンペーンを開始、さらにNGOや投資家やマスコミに支援を求める活動を開始した。
image via businessinsider.com 2018年にはその活動を評価され第2回世界青少年フォーラムでWorld Youth Forum賞を受賞している。
TRÉSDESIS NELLY(左上)
手首が残っている人のための義手、手首の動きで手を開閉する。
TRÉSDESIS MERY(右上)
肘が残っている人のための義腕、肘の動きで手を開閉する。
TRÉSDESIS VICKY(右下)
肘が残っていない人のための義腕、肩の動きで手を開閉する。
その仕組みについて英語で解説している記事が見つからなかったがギレルモ・マルチネス氏のツイートを見る限り、肘が残っている人のための義腕『TRÉSDESIS MERY』は単独で機能する一方で、肘が残っていない人のための義腕『TRÉSDESIS VICKY』はハーネスを装着する必要がある模様。
(開発段階の義腕『TRÉSDESIS VICKY』の映像) 義腕『TRÉSDESIS VICKY』から伸びた高圧ワイヤーが上半身に装着したハーネスに繋がっていて、肩の動きでそれを前/横に動かすことで高圧ワイヤーが引っ張られ義手が開閉する仕組みである模様。Todo avanza, aunque sea poco a poco.
— 🕸️Guille Mrt Gauna-Vivas #Ayudame3D (@willperman) 2018年10月15日
Una nueva versión de la #Trésdesis Vicky is coming, más ligera y con mecanismos más suaves.
Crear el primer brazo en 3D para gente sin codo fue el primer paso para desarrollar y mejorar sin descanso.https://t.co/6HJT9oGE0e pic.twitter.com/lrgHYEet1n
以下は現在のバージョン。
『TRÉSDESIS VICKY』を紹介するスペインのテレビ番組Repor
Hey! Super repor de @reportve en @24h_tve, muchas gracias por dar a conocer la Tresdesis Vicky!! 😊😊#Ayudame3D pic.twitter.com/QlQmgPZv4Q
— 🕸️Guille Mrt Gauna-Vivas #Ayudame3D (@willperman) 2018年11月5日
ケニヤで活動するNGO『Bamba Project』を通して現地の子供に『TRÉSDESIS VICKY』をプレゼントするギレルモ・マルチネス氏
Elvis me está ayudando hoy a finalizar una #Trésdesis de #ayudame3d. 👏👏
— 🕸️Guille Mrt Gauna-Vivas #Ayudame3D (@willperman) 2018年8月6日
Conoce más de los peques del orfanato en https://t.co/dnKXzzMAlp 🇰🇪💚#FelizLunes pic.twitter.com/oumoGvTaun
Hats off to you... pic.twitter.com/JwY0glbeb8
— Kui (@Kuigich) 2019年4月20日
Jack Rodarte
この人が妬ましい...
私はまさに彼がしているようなことを学ぶための学校に通っていて、年齢もほとんど同じだから。
Jhon jhon 行動するかしないかの差だな。
Duncan D'Amico というか彼はエンジニアであって義肢装具士ではない。学校で教えるタイプの義手/義椀や実際に医療システムで使われるのそれはこれほどシンプルなものではないだろ? 専門外である彼だからこその発明だと思うぞ。
littigTxFishing 電気を一切使わない本当にシンプルなデザインだがとても賢い。どうしてこういったものが使われていないのか不思議なくらい。
UrAverageDude
今3Dプリンターが172ドルで買えるという事実に驚く。
ちょっと買ってくる。
just passing by ちょっと前じゃ信じられないくらいに安くなってるよな。
Wise One こっちは25歳で実家暮らし、日がな股間ばかりいじっているってのに...
Claire Osborne 無料でってすごいな。素晴らしい男だよ。
Mouad Naf これは尊敬しちゃう。
Kevin Eduard Abara ギレルモ・マルチネス氏に神の祝福あれ。
Kashmiri Jatt この若さでこの高潔さには参るね。
respect 彼は天国へのパスポートを手に入れた。
Boss Trading その発明も素晴らしいがこういう人がいるってのが素晴らしい。見ていて気分の良くなるいい話だった。
Vikram DAS どうでもいいことばかりが注目を集める、このような本当に注目されるべきことよりも。
emmƴ 確かにこれは人々の生活を大きく変える、とても素晴らしい話だ。
AnnetteOHerlihy いい話、元気づけられる話だった。
'Jibola その献身ぶりに脱帽だ。世界はこのような人をもっと必要としている。
GLOAN YEAGER 決して特別な人間じゃないってのがまたいいじゃないの。
King Loso23
ドラゴンボールファンであることを確認した。
iTyr Lifeafter 笑ったw
アイデアも素晴しいけどこの行動力は凄いな
返信削除簡単だから安く作れてしかも十分使えて実用になる
削除耐久性は多少問題が残るかもしれない
メタルギアの筋電義手よりもはるかに安いのは最大の利点よな。修理もしやすいだろうし、いい考えだ
返信削除軽いことが一番だろうね、重い義手はそれが負担だから
返信削除3Dプリンタの樹脂はまだ高いから
返信削除どこかの医療機器メーカーと締結して金型起こして生産できるようになればもっと普及するかもしれない
…ていうのが出来ればいいんだけど、義肢のジレンマで「大量生産するほどの需要が無い」「ある程度使用者に合わせた設計が必要」ってのがな