米Yahoo！掲載のロイター通信の記事より

日本の天皇が即位に伴う祭祀の主要なものとしては最後となる儀式を開始：女神と一夜を過ごす

Japanese emperor begins last major accession rite: spending the night with a goddess - By Elaine Lies - November 15, 2019



純白の御祭服に身を包んだ日本の天皇・徳仁が松明の光に先導されながら暗い木製のホールを歩く。

日本の新しい天皇がこの春に即位してから行われてきた一連の祭祀、その主要なものとしては最後となる儀式が木曜日の夜に開始した：

spending the night with a goddess.
(女神と一夜を過ごすのだ)


大嘗祭と呼ばれるこの儀式は天皇の祖先とされる太陽の女神『天照大神』を軸としたもので即位に伴う一連の儀式の中で最も宗教色が強い儀式だ。

金曜日の早朝まで続くこの儀式は日本中の関心を集めているが一方で政府がこれに27億円（2,500万ドル）を支出していることから政教分離原則に抵触するとの批判を受けている。

また1000年以上の歴史を持つ一方で現在の儀式の形式の大部分は日本が天皇を中心に国家を統一しようとした1800年代後半に形作られたものであり軍国主義的であるとの批判も受けており、共産主義者からキリスト教徒に至るまで様々な背景を持つ人々がこれに反発、各地で訴訟も起こされた。



これに対し政府は大嘗祭の宗教性を認めつつ公的性格を持っているとの認識を示している。

「この儀式は簡単に言ってしまえば太陽の女神と天皇が宴を共にする儀式です。この宴に参加することで天皇は(新たな存在に)変容を遂げるというわけです」

京都の国際日本研究センターの教授であるジョン・ブリーン氏はこう語り、世界のほとんどの戴冠式にはこのような神秘的な要素が含まれていると述べている。

儀式の何か月も前から準備され、皇居の敷地内には特別な神殿が建設され、亀の甲羅を加熱しそれによって生じた割れ目のパターンを読み取ることによって選別された2つの畑から新米が収穫された。他にも神前に供えるための新穀などが日本各地から集められるという。

DINING WITH GODDESS（女神との食事）



大嘗祭の中心となる儀式「大嘗宮の儀」は東京の皇居・東御苑で季節外れの暖かい空気に包まれた夜に行われた。伝統的な御祭服に身を包んだ宮廷人が集まり始めると安倍晋三首相を始めとする各界代表らが屋外の仮設建築物に集まりだす。

間もなく、ほぼ全ての日本のテレビ局が生放送する中、天皇は儀式用の傘で保護されながら松明を握る宮廷人に先導され暗い木製の廊下を歩いていく。

12層の白い御祭服を着た皇后・雅子がそれに続き、二人はそれぞれ白いカーテンの奥にある薄暗い明かりが灯る部屋に姿を消す。





天皇はそこで太陽の女神(天照大神)が座るとされる神座に向かい合いひざまずくと、付きそう2人の女官と共にカシワの葉で作られた32枚の皿に米などの供え物を並べ、お辞儀をして日本の平和を祈ったという。

天皇が女神と共に米、キビ、米酒を共有することを象ったこの儀式はおよそ2時間半ほど続き、その後別の神殿で同じことが繰り返され、金曜日の午前3時頃にすべてが終了した。

Google News より - 「大嘗宮の儀」を伝える海外メディアの記事

news.google.com
世界最大級のニュース専門テレビ局『CNN』 Japan's Emperor has a dinner date with a sun goddess

「日本の天皇が太陽の女神とディナーデート」


米ニューヨークの主要な新聞『ニューヨーク・ポスト』 Japanese emperor spends night with a goddess in final accession rite

「日本の天皇が皇位継承にともなう最後の祭祀で女神と一夜を過ごす」


インドのテレビメディア『NDTV(ニューデリー・テレビ・リミテッド)』 Row Over Japan Emperor's Last Accession Rite: 'Spend Night' With Goddess

「日本の天皇の即位に伴う一連の儀式の最後：女神と一夜を過ごす」


英国の日刊紙『インデペンデント』 Japan emperor performs secretive $25m dollar ritual ‘where he sleeps with goddess’

「日本の天皇が "女神と寝る" 2,500万ドルの秘密の儀式を行う」

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海外の反応

yahoo.comのコメント欄より: ソース （以下は最も評価されたコメント）


MtM 私は日本の天皇ではない。だが女神と一夜過ごさなければならないとしても私は一向にかまわない。

American = USA AND NO ONE ELSE! オデュッセウスもそんな軽い気持ちで考えていたに違いない、長い苦難の帰還の旅を送る前は。 神々を軽んじたオデュッセウスは海神ポセイドンの怒りにふれ10年もの間漂流の日々を送ることになる。

Thinkinthat テキーラを一本空ければいい、そうすりゃ誰の前にも女神は現れる。

mojo 目の前にいる女性全てが女神に格上げされるからな。

宁静 女神っつっても相手はご先祖さまだぞ。言うなれば "ひいx100" おばあちゃんだ。

Racial Slurs? But I’m old! "だが女神と一夜過ごさなければならないとしても私は一向にかまわない"

でも実際に目の前にあるのは盛られたお米だ。

Luckyman18 私は夜の六本木のバーで日本の女神と出会ったことがあるぞ。

JJ そうか、で、いくら取られたんだ？

berto 女神と一夜を過ごすといっても32皿のディナーの後はつらそうである。

Cory 日本は非常に無神論的な国家であり、人々の大多数は信仰している宗教を持っていない。だが彼らは宗教に関連する慣習と伝統に従っている、それは彼らの生活の一部でありアイデンティティの一部だからだ。

日々の食事にさえ何らかの儀式が内在している。

Gretchen 日本人は無神論者だが同時にかなりアニミストだぞ。 アニミスト：アニミズムを信仰する人々

HiroyoA 彼は新しい天皇として神と会っているわけで、それはおそらく神に保護と祝福を求めてのことだ。

"Spending the night with goddess(女神と一夜を過ごす)" 事には違いはないが、この表現はあまり正確ではない。

Mike まぁ実際は先祖の女神様、皇祖神と会っているって話だしね。

Ray これは伝統であり祭祀だ。過去を記憶し、過去を尊重するものであり、国と人々の間に絆をもたらすのに役立つものだ。

なぜこれに否定的な見方をしている人間がこんなにもいるのか？

女神が実在しているかは本当に重要か？ それが本当に神聖なものなのか、それとも単なる見世物なのかが本当に重要か？

肝心なことはこれが伝統であるということだ。そしてそれは尊重されるべき何かだ。

Calvin この儀式を馬鹿げていると一蹴しているコメントがちらほら見えるが、聖書に書かれていることと比べて特に奇妙かと言うとそんなことはないのでは？

JelliclePat すべてではないにしてもほとんどの君主制には　もはや実用的ではない象徴的なだけの儀式がある。ここで批判している人たちはどうして日本はそれらとは違うと考えているのか？

この儀式が第二次世界大戦期から行われているからといって、実際には太古から行われてきているわけだが、それが本質的に軍国主義的である、あるいは新しい天皇が他国侵略の計画を持っていると信じる理由にはならない。

エリザベス女王のように彼の役職は名目上のものだ。

Parabopete 結局のところこれは伝統であり日本の文化遺産以外の何物でもない。

我々アメリカ人ですら同じような伝統を維持している。アメリカ合衆国における公式な国家の標語であり硬貨や紙幣に書かれている "IN GOD WE TRUST(我々は神を信じる)" なんかがいい例だ。

toby これは彼らの伝統だ、他の国の人間がどうこう言うことではない！ それが不要かどうかは日本の人々が決めることだ。

英国にも王室に関する独自の伝統があるが同じようにイベントや行事の多くが国民の税金によって賄われている、そこに違いは見当たらない。

国を結びつけるのに役立つような伝統があるというのは単純にいいことだ。残念ながら我々の国ではそういったものの数が減ってきているが。

KHSimagesdotcom なんかいろいろ言われているけどこの一連の儀式の末にハッピーエンドが待っていることを願っているよ :)

MADA 日本の非日常っぷりは異常。

Floyd 聞いている限り英国で行われている儀式よりずっと興味深いな。

Panadda Ratchford 今に続く日本の伝統はそれこそ何百年という昔から続いてきたものだ。日本の天皇がそんな伝統を守り続けていることを嬉しく思う。日本に一度でも訪れたことがある人間ならきっと共感してくれることだろう。

Jay これは伝統だ。日本の人々が彼らの過去とのつながりを保持し続けていることを嬉しく思う。

中国にも数千年前に遡ることができる伝統があった。だがそのすべてがほんの僅かな期間で失われてしまった。中国の人間から見た中国の伝統は、中国を訪れた外国人の視点とほとんど変わらない。

どうかそれらをしっかり守ってほしい。

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