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ディズニー傘下の米国のスポーツ専門チャンネルESPNの朝のスポーツトークテレビ番組『Get Up!』より
ESPNのテレビ番組司会者 - マイク・グリーンバーグ:
「スペシャルプレイヤーといえば大谷翔平ですよ」
「信じられないほど素晴らしい」
「このビデオは口コミで一気に広まりました」
「このホームランを見てください」
「大谷が打ったこの明らかにストライクゾーンから大きく外れた球は聞くところによると地上から高さ4.19フィート(約1.28メートル)離れていたとのことですが、そんなものじゃないですよねこれ、それよりももっと離れているように見えませんか?」
「これはホームラン数でMLB単独首位となる彼のシーズン13本目のホームランでした。おっと、言い忘れましたが彼の投手としての防御率は 2.10で大谷の次に良い防御率を誇っているエンゼルスの先発投手より2ポイントも優れています」
「あらゆる分野のスポーツのスターたちが彼のパフォーマンスを評価しています、昨日明らかにこの試合を見てツイートしただろうNFLのスター選手 - ジャスティン・ジェームズ・ワットを含めてです」
「では彼も大谷についてもっと話すべきと言っていることですし、私たちもそれに従いましょう」
「ここからは大谷翔平についてバスター・オルニー氏と語っていきます」
「オルニーさん、今の大谷翔平という選手を大局的な視点/野球の歴史的な視点で捉えた場合どのような存在になるでしょう?」
「私たちがここで見ているのは、野球ファンが100年もの間目にすることのなかった、最も優れた投手の1人であると同時に最も優れた打者の1人でもあるという稀有な存在ですが」
ニューヨークタイムズ紙の野球コラムニストでESPNのレギュラーアナリスト - バスター・オルニー:
「私たちは大谷がMLBに来るときに彼は "日本のベーブ・ルースだ" と聞かされましたよね、それは彼が二刀流のスターだったからです」
「ですが今の大谷を見ていると我々はもうその評価の軸を "反転" させる必要があるように私は思います」
「"大谷翔平は現代のベーブ・ルース" ではなく "1918年&1919年のベーブ・ルースは大谷翔平だった" と」
「なぜなら大谷が今やっていることは、ベーブ・ルースを含め、未だかつて誰もやったことがないことなのですから」
「大谷は本塁打数13でMLBの首位に立っています、塁打数93でこちらもMLBの首位に立っています」
「防御率は 2.10でこのまま行けば奪三振数は150以上というペースです」
「これははっきり言って信じられない数字です、 "私たちが彼について話さざるを得ない状況" を彼はほとんど毎日作っているようにさえ感じます」
ESPNのテレビ番組司会者 - マイク・グリーンバーグ:
「まさにその通りですね。ではオルニーさん、もし今年のアメリカン・リーグのMVPを勝ち取るのは大谷翔平かマイク・トラウトかという賭けに、あなたの農場を賭けなければならなかったしたらどちらに賭けますか?」
「ちなみにご存じでない方に言っておきますとオルニーさんのご実家はバーモント州の家族経営の農場で彼は実際にそこでお育ちになったそうです」
ニューヨークタイムズ紙の野球コラムニストでESPNのレギュラーアナリスト - バスター・オルニー:
「大谷に賭けるでしょうね」
「NFLのスター選手であるジャスティン・ジェームズ・ワットやNBAのスター選手であるケビン・デュラントが大谷の活躍ぶりについてツイートしたように、多くの著名人が彼について騒ぐことである種の空気が彼の周りに構築されています」
「なので私は大谷に実家の全ての若い雌牛と雄牛と植林地を賭けるでしょうね」
「大谷が今やっていることには信じられないほどの身体能力と技能が必要とされます。私のような人間よりも彼らの方がよっぽど大谷の凄さを理解していることでしょう。その彼らも熱を上げているのですから」
「それも当然です。大谷は二刀流と呼ばれていますがその実態はボー・ジャクソンのような "two sports star(2つの競技でトッププレイヤー)" と呼ぶこともできるでしょう」 ボー・ジャクソン:マルチアスリートの代名詞。MLB選手とNFL選手を長期間兼業した選手で「北米4大プロスポーツリーグのうち2つのオールスターゲームに出場した唯一の選手」として広く知られる
「彼は投手でありながら打者を兼業していますがそもそも投手であることと打者であることは全く別の事です、そして彼はその両方で支配的な選手になっている」
「アメリカン・リーグでMVPを勝ち取るのは大谷だと思います」 米FOX Sports より
それはベーブ・ルース以来決して見ることができなかったものだ。
大谷はエンゼルスの最高の打者の一人だ。
大谷はまたエンゼルスの最高の投手でもある。
スポーツ界では誰もが大谷翔平について話している。
だがなぜ?
彼を特別な存在にしているものは何なのか? それを元デトロイト・タイガースのプロ野球選手として説明させてもらいたい。
私は高校卒業後にバージニア州のオールドドミニオン大学と契約し野球選手としてのキャリアを継続させていた。私が署名したのはそこが私を二刀流選手として続けさせてくれると言ったからだ。
私は野手としてプレーするためにそこに行った。投手としてプレーするためにそこに行った。
私が異端であることはすぐに明らかになった。他の誰も二刀流をしておらず、アメリカ大学野球のディビジョンI(1~3まであり1が最も上)全体を見回しても投球と打撃の両方を行っている選手は僅かだった。
大学野球でもプロ野球でも、投手と野手の練習は大部分で似通っているもののそれぞれ別々に練習を行う。二刀流選手として続けることが困難になり始めたのはこのころだ。私は自分の時間をどのように割り当てるかを選ばなければならなかった。
どのグループと一緒にジムに行くか、いつバッティング練習をするか。
どの日にブルペンに入り、どの日に他の投手と共に走り込みを行い、どの日に内野/外野としての守備練習を行い、どの日に投手としての守備練習を行うかをその日その日で選ばなければならなかった。
そのすべてが同時に起こるのだ。投手がブルペンで投げている間、野手は打撃練習をしている。
彼らの中で唯一その両方をやろうとしていた私は、ある日自分が手抜きをして、自分が最も重要だと思うものを優先して選ぼうとしていることに気づきた。
投手と野手の両方をこなすということは仕事量が2倍になるということだ。最善だと思うことをしようとして結局あちこちを走り回ることになる。
私は結局どちらも非常に平均的な選手にしかなれなかった。私の大学での最初の2年間は文字通り悪戦苦闘の日々だった。
最初の2年が終わるとヘッドコーチは私にどちらか1つに専念する必要があると判断した。
「二刀流でドラフトされることはないだろう。どちらかを選んですべての時間をそれに捧げるべきだ」と彼は私に言った。
私はそれに従いフルタイムの野手になることに決めた。
私は可能な限り最高の打者になれるよう専念しすべての時間をそのために捧げた。その年は私の人生で最高の年であり私は全米選抜の外野手になることができた。
その後私はデトロイト・タイガースにドラフトで指名されプロ野球で長年過ごすことになる。
大学レベルでさえ打者と投手の両方を行うことはほとんど不可能だ。その両方をエリート選手レベルで、世界最高峰のMLBで行うなどまさに夢のまた夢と言える。
だからこそ、私は本当に、一体どうして大谷翔平が打者と投手の両方をエリート選手レベルでこなせているのか全く理解できない。一体どのようにして時間を配分し一体どのようにしてすべきことをしているのか皆目見当もつかない。
プロの野手になるにしてもプロの投手になるにしてもそれはフルタイムの仕事だ。フルタイムでその両方をやっている? 脳天を撃ち抜かれるかのようだ。
それらを最高レベルで行うなど文字通り不可能であるはずだった。
彼がMLBに来る以前に、1人の選手が打者と投手の両方でオールスターに選ばれるような選手になることができるかと問われていたら不可能だと一笑に付していただろう。
大谷はMLBに来る前の前評判通り本当に「日本のベーブ・ルース」だった。
MLBに来た瞬間から彼が二刀流をハイレベルでプレーできることは明らかだった。実際彼はその年にアメリカン・リーグのルーキーオブザイヤーに選ばれている。
だがもし大谷がアメリカで野球を始めていたとしたら、彼が日本でプロとしてプレーする前にすぐにアメリカに来ていたとしたら、彼は今日のような姿になっていなかったはずだ。
彼が北海道日本ハムファイターズで二刀流のスーパースターになったという事実、その実績がなければ彼がここでそれを試みる機会を与えられなかっただろう。
米国のプロシステムの下で彼は投手か野手に専門するよう求められていたはずだ。
米国の野球ファンの反応も同じだ。大谷が怪我で投手としてマウンドに立つことができなくなると人々は本当にMLBで二刀流を実践することができるのかと疑問に思った。あるいは実践する必要があるのかと。
怪我のリスクを負ってまで投手を兼任するには彼は打者として優れ過ぎていたし、怪我のリスクを負ってまで打者を兼任するには彼は投手として優れ過ぎていた。
しかし今シーズン、我々はベストバージョンの大谷を手に入れることになる。時速100マイル以上の球を投げる先発投手とホームランを連発するスラッガーを完全に兼ねそろえた大谷を。
What we are seeing is special.
(私たちが見ているものは特別だ)
彼がフィールドに出るたびに我々は注意を向けるべきだ。そしてそれが起こっている間、私たちはそれを全力で楽しむべきだ。
私たちがどれくらいの期間大谷が二刀流を披露する瞬間を見ることができるかは誰にも分からない、だがそれが長い時間であることを願ってならない。そして私たちはきっと大谷翔平が野球をする姿を見ていた日々を私たちの子供や孫に聞かせることだろう。
今年の大谷はリーグで最高の打者の一人となっている。本塁打数は10本でMLB3位、OPSは .877で投手としては5回の先発出場で防御率2.10を誇っている (※この記事は大谷が14号ホームランを放つ5日前の記事)。
その舞台裏、彼がこれを実現するために捧げた弛まぬ努力と時間は人々の理解を超えていることだろう。
だからこそ彼がマウンドに立つ度に、そしてホームランを放つ度に私はこれ以上ないくらいに興奮する。なぜなら、彼がこの時点に到達するのがどれほど難しいことだったかを知っているからだ。
もちろん彼は才能に恵まれている。ほとんどの人がこれまで夢見ていたものよりも多くの才能を持っている。しかしそれに費やされた労力と準備の量は賞賛に値するものだ。
彼は通常の2倍の仕事量をこなす日々を何年も続けてきた。片方に専念すればもっと成功できるはずだ、怪我をしないはずだ、キャリアを延ばすことができるはずだと何年にもわたって大勢の人間から言われてきただろう。
だが彼はそれに耳を傾けなかった。
そして彼は今年、それらすべてが間違っていることを証明して見せるだけでなく野球というスポーツを新たな高みへと導いた、彼が見せる二刀流は何よりもエキサイティングだったからだ。
大谷がフィールドに出るたびに、私は鳥肌が立つ。
彼がしていることはまさに多くの人々が夢に思うことしかできなかったことであり、夢はかなえられるのだという希望なのだ。
大谷翔平はエンゼルスで最強のMVP候補?
Is Shohei Ohtani the strongest MVP candidate on the Angels? | Get Up - 2021/05/19ESPNのテレビ番組司会者 - マイク・グリーンバーグ:
「スペシャルプレイヤーといえば大谷翔平ですよ」
「信じられないほど素晴らしい」
「このビデオは口コミで一気に広まりました」
「このホームランを見てください」
「大谷が打ったこの明らかにストライクゾーンから大きく外れた球は聞くところによると地上から高さ4.19フィート(約1.28メートル)離れていたとのことですが、そんなものじゃないですよねこれ、それよりももっと離れているように見えませんか?」
「これはホームラン数でMLB単独首位となる彼のシーズン13本目のホームランでした。おっと、言い忘れましたが彼の投手としての防御率は 2.10で大谷の次に良い防御率を誇っているエンゼルスの先発投手より2ポイントも優れています」
「あらゆる分野のスポーツのスターたちが彼のパフォーマンスを評価しています、昨日明らかにこの試合を見てツイートしただろうNFLのスター選手 - ジャスティン・ジェームズ・ワットを含めてです」
最近大勢の人々が大谷翔平について話しているように感じる、だがそれでも、大谷翔平という存在に対する会話の数としては圧倒的に少なすぎる
彼が野球でやっていることは "insane (常軌を逸ししている/狂っている)"
twitter.com
彼が野球でやっていることは "insane (常軌を逸ししている/狂っている)"
「では彼も大谷についてもっと話すべきと言っていることですし、私たちもそれに従いましょう」
「ここからは大谷翔平についてバスター・オルニー氏と語っていきます」
「オルニーさん、今の大谷翔平という選手を大局的な視点/野球の歴史的な視点で捉えた場合どのような存在になるでしょう?」
「私たちがここで見ているのは、野球ファンが100年もの間目にすることのなかった、最も優れた投手の1人であると同時に最も優れた打者の1人でもあるという稀有な存在ですが」
ニューヨークタイムズ紙の野球コラムニストでESPNのレギュラーアナリスト - バスター・オルニー:
「私たちは大谷がMLBに来るときに彼は "日本のベーブ・ルースだ" と聞かされましたよね、それは彼が二刀流のスターだったからです」
「ですが今の大谷を見ていると我々はもうその評価の軸を "反転" させる必要があるように私は思います」
「"大谷翔平は現代のベーブ・ルース" ではなく "1918年&1919年のベーブ・ルースは大谷翔平だった" と」
「なぜなら大谷が今やっていることは、ベーブ・ルースを含め、未だかつて誰もやったことがないことなのですから」
「大谷は本塁打数13でMLBの首位に立っています、塁打数93でこちらもMLBの首位に立っています」
「防御率は 2.10でこのまま行けば奪三振数は150以上というペースです」
「これははっきり言って信じられない数字です、 "私たちが彼について話さざるを得ない状況" を彼はほとんど毎日作っているようにさえ感じます」
ESPNのテレビ番組司会者 - マイク・グリーンバーグ:
「まさにその通りですね。ではオルニーさん、もし今年のアメリカン・リーグのMVPを勝ち取るのは大谷翔平かマイク・トラウトかという賭けに、あなたの農場を賭けなければならなかったしたらどちらに賭けますか?」
「ちなみにご存じでない方に言っておきますとオルニーさんのご実家はバーモント州の家族経営の農場で彼は実際にそこでお育ちになったそうです」
ニューヨークタイムズ紙の野球コラムニストでESPNのレギュラーアナリスト - バスター・オルニー:
「大谷に賭けるでしょうね」
「NFLのスター選手であるジャスティン・ジェームズ・ワットやNBAのスター選手であるケビン・デュラントが大谷の活躍ぶりについてツイートしたように、多くの著名人が彼について騒ぐことである種の空気が彼の周りに構築されています」
「なので私は大谷に実家の全ての若い雌牛と雄牛と植林地を賭けるでしょうね」
「大谷が今やっていることには信じられないほどの身体能力と技能が必要とされます。私のような人間よりも彼らの方がよっぽど大谷の凄さを理解していることでしょう。その彼らも熱を上げているのですから」
「それも当然です。大谷は二刀流と呼ばれていますがその実態はボー・ジャクソンのような "two sports star(2つの競技でトッププレイヤー)" と呼ぶこともできるでしょう」 ボー・ジャクソン:マルチアスリートの代名詞。MLB選手とNFL選手を長期間兼業した選手で「北米4大プロスポーツリーグのうち2つのオールスターゲームに出場した唯一の選手」として広く知られる
「彼は投手でありながら打者を兼業していますがそもそも投手であることと打者であることは全く別の事です、そして彼はその両方で支配的な選手になっている」
「アメリカン・リーグでMVPを勝ち取るのは大谷だと思います」 米FOX Sports より
大谷翔平の打者と投手としての偉業は真に素晴らしい
SHOHEI OHTANI'S HITTING AND PITCHING EXPLOITS ARE TRULY INCREDIBLE - 2021/05/15 - By ベン・バーランダー(元デトロイト・タイガースの選手でFOX SportsのMLBアナリスト)- 大谷翔平は今シーズン、メジャーリーグで100年以上も見られなかったことをしている -
それはベーブ・ルース以来決して見ることができなかったものだ。
大谷はエンゼルスの最高の打者の一人だ。
大谷はまたエンゼルスの最高の投手でもある。
スポーツ界では誰もが大谷翔平について話している。
だがなぜ?
彼を特別な存在にしているものは何なのか? それを元デトロイト・タイガースのプロ野球選手として説明させてもらいたい。
私は高校卒業後にバージニア州のオールドドミニオン大学と契約し野球選手としてのキャリアを継続させていた。私が署名したのはそこが私を二刀流選手として続けさせてくれると言ったからだ。
私は野手としてプレーするためにそこに行った。投手としてプレーするためにそこに行った。
私が異端であることはすぐに明らかになった。他の誰も二刀流をしておらず、アメリカ大学野球のディビジョンI(1~3まであり1が最も上)全体を見回しても投球と打撃の両方を行っている選手は僅かだった。
大学野球でもプロ野球でも、投手と野手の練習は大部分で似通っているもののそれぞれ別々に練習を行う。二刀流選手として続けることが困難になり始めたのはこのころだ。私は自分の時間をどのように割り当てるかを選ばなければならなかった。
どのグループと一緒にジムに行くか、いつバッティング練習をするか。
どの日にブルペンに入り、どの日に他の投手と共に走り込みを行い、どの日に内野/外野としての守備練習を行い、どの日に投手としての守備練習を行うかをその日その日で選ばなければならなかった。
そのすべてが同時に起こるのだ。投手がブルペンで投げている間、野手は打撃練習をしている。
彼らの中で唯一その両方をやろうとしていた私は、ある日自分が手抜きをして、自分が最も重要だと思うものを優先して選ぼうとしていることに気づきた。
投手と野手の両方をこなすということは仕事量が2倍になるということだ。最善だと思うことをしようとして結局あちこちを走り回ることになる。
私は結局どちらも非常に平均的な選手にしかなれなかった。私の大学での最初の2年間は文字通り悪戦苦闘の日々だった。
最初の2年が終わるとヘッドコーチは私にどちらか1つに専念する必要があると判断した。
「二刀流でドラフトされることはないだろう。どちらかを選んですべての時間をそれに捧げるべきだ」と彼は私に言った。
私はそれに従いフルタイムの野手になることに決めた。
私は可能な限り最高の打者になれるよう専念しすべての時間をそのために捧げた。その年は私の人生で最高の年であり私は全米選抜の外野手になることができた。
その後私はデトロイト・タイガースにドラフトで指名されプロ野球で長年過ごすことになる。
だからこそ、私は本当に、一体どうして大谷翔平が打者と投手の両方をエリート選手レベルでこなせているのか全く理解できない。一体どのようにして時間を配分し一体どのようにしてすべきことをしているのか皆目見当もつかない。
プロの野手になるにしてもプロの投手になるにしてもそれはフルタイムの仕事だ。フルタイムでその両方をやっている? 脳天を撃ち抜かれるかのようだ。
それらを最高レベルで行うなど文字通り不可能であるはずだった。
彼がMLBに来る以前に、1人の選手が打者と投手の両方でオールスターに選ばれるような選手になることができるかと問われていたら不可能だと一笑に付していただろう。
大谷はMLBに来る前の前評判通り本当に「日本のベーブ・ルース」だった。
MLBに来た瞬間から彼が二刀流をハイレベルでプレーできることは明らかだった。実際彼はその年にアメリカン・リーグのルーキーオブザイヤーに選ばれている。
だがもし大谷がアメリカで野球を始めていたとしたら、彼が日本でプロとしてプレーする前にすぐにアメリカに来ていたとしたら、彼は今日のような姿になっていなかったはずだ。
彼が北海道日本ハムファイターズで二刀流のスーパースターになったという事実、その実績がなければ彼がここでそれを試みる機会を与えられなかっただろう。
米国のプロシステムの下で彼は投手か野手に専門するよう求められていたはずだ。
米国の野球ファンの反応も同じだ。大谷が怪我で投手としてマウンドに立つことができなくなると人々は本当にMLBで二刀流を実践することができるのかと疑問に思った。あるいは実践する必要があるのかと。
怪我のリスクを負ってまで投手を兼任するには彼は打者として優れ過ぎていたし、怪我のリスクを負ってまで打者を兼任するには彼は投手として優れ過ぎていた。
しかし今シーズン、我々はベストバージョンの大谷を手に入れることになる。時速100マイル以上の球を投げる先発投手とホームランを連発するスラッガーを完全に兼ねそろえた大谷を。
7 innings on the mound. Then goes and plays right field. Shohei Ohtani is literally doing in the MLB what the best players did in Little League https://t.co/nRhvILMz8R
— Ben Verlander (@Verly32) May 12, 2021
ベン・バーランダー
「7回まで投手として先発出場していた大谷が直後に右翼手としてプレー。大谷翔平は文字通り "少年野球で最高の選手がリトルリーグでやったことをMLBでやっている (リトルリーグでしかできないことをMLBでやっている)"」
米FOX Sports 「凄い、今夜88球を投げ降板した大谷が今度は野手として試合に残っている」
米FOX Sports 「凄い、今夜88球を投げ降板した大谷が今度は野手として試合に残っている」
What we are seeing is special.
(私たちが見ているものは特別だ)
彼がフィールドに出るたびに我々は注意を向けるべきだ。そしてそれが起こっている間、私たちはそれを全力で楽しむべきだ。
私たちがどれくらいの期間大谷が二刀流を披露する瞬間を見ることができるかは誰にも分からない、だがそれが長い時間であることを願ってならない。そして私たちはきっと大谷翔平が野球をする姿を見ていた日々を私たちの子供や孫に聞かせることだろう。
今年の大谷はリーグで最高の打者の一人となっている。本塁打数は10本でMLB3位、OPSは .877で投手としては5回の先発出場で防御率2.10を誇っている (※この記事は大谷が14号ホームランを放つ5日前の記事)。
その舞台裏、彼がこれを実現するために捧げた弛まぬ努力と時間は人々の理解を超えていることだろう。
だからこそ彼がマウンドに立つ度に、そしてホームランを放つ度に私はこれ以上ないくらいに興奮する。なぜなら、彼がこの時点に到達するのがどれほど難しいことだったかを知っているからだ。
もちろん彼は才能に恵まれている。ほとんどの人がこれまで夢見ていたものよりも多くの才能を持っている。しかしそれに費やされた労力と準備の量は賞賛に値するものだ。
彼は通常の2倍の仕事量をこなす日々を何年も続けてきた。片方に専念すればもっと成功できるはずだ、怪我をしないはずだ、キャリアを延ばすことができるはずだと何年にもわたって大勢の人間から言われてきただろう。
だが彼はそれに耳を傾けなかった。
そして彼は今年、それらすべてが間違っていることを証明して見せるだけでなく野球というスポーツを新たな高みへと導いた、彼が見せる二刀流は何よりもエキサイティングだったからだ。
大谷がフィールドに出るたびに、私は鳥肌が立つ。
彼がしていることはまさに多くの人々が夢に思うことしかできなかったことであり、夢はかなえられるのだという希望なのだ。
ベーブルースを超えてるなんて当たり前だろ、だってバントもするんだぜ。
返信削除足が速いしね
削除その存在、伝説がベーブルース。
返信削除大谷がその域にいるとは思えない。
大谷はまだまだこれからの選手。
素晴らしい記事の翻訳を、本当に、どうもありがとうございます。
返信削除思わずブックマークしたわ
削除読み応えがある良い翻訳だった
本当に
削除よそで紹介されてたのは前半だけだったけど最後のほうが特に感動的
翻訳も良くて感謝しかないけど「願ってならない」がちょっと残念(揚げ足とる意図は無いです)
本当に。FOX SPORTSの記事は読んでて胸が熱くなりました。
削除MVPに言及するのは時期尚早だ
返信削除今の大谷はチーム内で任せられている自身の役割を重視しているだろう
ちょっと美化しすぎだけど練習量がとんでもないことになることは分かった
返信削除非常に良い翻訳ですね!
返信削除デュラントやJJワットという、日本人の一般レベルでも知られてる他競技の超スーパースターが大谷の実力を認めて注目しているということからも、大谷がいまどれだけ凄いことを続けているのかわかる。
返信削除そんなことも認められず、いちいち小さい穴を突いている日本のネット民は恥ずかしいぞ。
光栄なのは確かだが、大谷は彼らの高評価を目的にMLBでプレーしている訳ではない。
削除あくまでもアスリートとして何処までやれるかが前提になっているので、君の的外れなコメントには共感しない。
>>大谷は彼らの高評価を目的にMLBでプレーしている訳ではない
削除そんなの当たり前だろ。
どこにそんなことが書かれているんだ。
管理人さん凄い質と量の翻訳ありがとう。特に後半の記事はプロ目線で詳しく載ってて面白い
返信削除記事にあるように全米での野球人気が低下していて話題が少ないのが残念。FOXのアカウントでも野球の話題載せると毎回not sportとか書き込まれるもんなあ。現役の監督達が「本塁打か三振の大味、極端な守備シフトでエンタメ性にかける」とルール改正を提唱するほど野球離れが深刻。そんな中で「大谷のお陰でまた野球見始めた」って人も毎回一定数いるのが大谷の凄さだけど
ベン・バーランダーがこいう事書いてるのが面白いよね
返信削除メジャー1年目の時に兄のバーランダーについて、これまで見た投手の中で攻略が最も難しい投手であり投手としても学ぶべきものが多い選手的な事を大谷自身が言っていて、その攻略に余念がなかった
最初の対戦では歯がったたず、それでもストレートに食らいつく大谷にバーランダーは変化球を織り交ぜて打ち取ってた。試合後にもバーランダーはその事に触れ粘られてたから予定外の変化球を使った。大谷は良いバッターだと
でも、大谷の凄いところは才能も凄いけど課題を見つけては攻略する事で、その後の対戦でバーランダーからホームランを打つ事になる
それからのバーランダーも対戦のあとにバットコントロールも凄くて大谷を凄い選手だと褒めてたけど、最初の対戦の時にコメントしてた時の「すごい選手だけど俺は打ち取れるよ」っていう余裕があるような感じから、「どういう事なんだ?訳が分からない」とでも言いたげな考え込むような表情に変化していったのは面白かった
そんな兄との対戦があった大谷の事を弟がこうやって書いてる事に不思議な繋がりを感じますね
いや、兄の凄さも知ってるから余計なのかもしれないですが
そんな大谷の事だから、今日みたいな球速の上がらない日のピッチングも、無理に球速を上げる方向にシフトせず、後1・2年に落ち着く状態になった時に進化して万全になるよう変化球とコントロールと組み立てを重視して土台を作り上げてたのかもしれませんね
めっちゃいい記事!
返信削除かいこれさんの記事は他サイトのように同じ記事の翻訳でなく独自性があって素晴らしいです。これからも頑張ってください。
返信削除いつも内容が素晴らしく、待ち遠しいです。
返信削除私も、イチローがMLBで活躍した時以来、久しぶりに野球を見始めた一人です。
ワクワクするような野球が少しでも多く、長く、見続けられるよう願っています。
ベーブルースを決して卑下するわけではないが
返信削除黎明期の野球と現代の野球はとても比較できない
現代野球は黎明期に比べ分業化が尋常じゃないほど進んでいるし
蒸気機関車と新幹線を比較するようなもんだわ
いや、蒸気機関車と新幹線を並べている時点で比較してるやん
削除その時代にどれだけ並外れていたかを評価するべきで、分業化云々と歴史の積み重ねによる変化を持ち出すのは矛盾してる
いつも内容が素晴らしく、待ち遠しいです。
返信削除私も、イチローがMLBで活躍した時以来、久しぶりに野球を見始めた一人です。
ワクワクするような野球が少しでも多く、長く、見続けられるよう願っています。
いつも内容が素晴らしく、待ち遠しいです。
返信削除私も、イチローがMLBで活躍した時以来、久しぶりに野球を見始めた一人です。
ワクワクするような野球が少しでも多く、長く、見続けられるよう願っています。
いつも内容が素晴らしく、待ち遠しいです。
返信削除私も、イチローがMLBで活躍した時以来、久しぶりに野球を見始めた一人です。
ワクワクするような野球が少しでも多く、長く、見続けられるよう願っています。
素晴らしい記事を翻訳して頂きありがとうございます。
返信削除アメリカにおける二刀流の環境について知れて非常に興味深かったです。
二刀流目指してあきらめた人の話を読むと、より大谷のすごさや大変さがわかりますね。
返信削除素敵な翻訳記事ありがとうございました!
いい記事
返信削除その世界の一流が更なる一流を語る。外野からじゃあ分かり得ない凄さ
読んでて思いがけず画面が霞んじゃったよ
管理人さんありがと
他の選手も二刀流出来るのにやらないだけかと思っていましたが
返信削除そうではないようですね。
痒い所に手が届く記事をありがとうございました。
2倍の準備と2倍のケアが必要な事が評価されてないと常々感じていたよ。
返信削除三刀流は夢があるけど、直ぐにアイシングしなくて良いのか?
いい記事だ。掛け値なしに。
返信削除管理人様いつもありがとう
長らく学会を支配してきた定説が覆る時って興奮するね
返信削除だいたい定説ってのはえばってるからね
謙虚になんなきゃいけないよ
アメリカでもこれから二刀流する選手が増えるだろうけど環境的にもそれができるようになってほしいね
返信削除kaikore様、何時も翻訳ありがとうございます。
返信削除https://youtu.be/hCTRAwf_vRw
ESPNの YouTube channelが投稿した、First Takeと言う番組の内容です。
Is Shohei Ohtani the best show in sports?
Max makes the case┃ First Take
大谷選手について話す Stephen A.Smith がめっちゃ腹立たしいので、コメント欄含め、翻訳をお願いします!
二本目の記事に胸がジーンとなりました。海外のスポーツコラムって、こういう詩的で美しいものが多いよね。翻訳もそれに合わせて素晴らしい内容でした。ありがとう!
返信削除鳥肌物の記事だな。
返信削除さすが経験者は違う。
尋常じゃ無い練習量をこなす日々、毎日のように言われる否定的な意見へあがらい続ける日々。
体力的にも、精神的にも、その困難さを実感として適切に説明し、その先にある境地を「夢」として詩的に表現している。
素晴らしい記事を読ませて貰って、ありがとう。