米CNN
~記事の要約~
トヨタ自動車が米国でベストセラーの中型ピックアップトラック「タコマ」の生産拠点をメキシコからテキサス州サンアントニオに移転すると発表、ドナルド・トランプ大統領はこれを「非常に大きな出来事だ」「関税が効果を発揮している証拠だ」と称賛した。
トランプ政権が新たな米国工場の建設を促進するために包括的な自動車関税を発表してから1年以上が経過した。しかし今回のトヨタの措置は例外であり一般的な傾向ではない。
車両および部品の輸入に25%という厳しい関税が課せられてから1年が経過したにもかかわらず米国への生産移転計画を発表した自動車メーカーはごく少数だ。ほとんどの自動車メーカーは数十億ドルをかけて新工場を建設するよりも関税を支払うことを望んでいる。自動車メーカーにとって工場の規模を大幅に変更するにはコストがかかりすぎ、不確実性も大きすぎるからだ。
「工場建設は莫大な投資であり思いつきでやるのは正気の沙汰ではない」と、自動車購入サイトEdmundsのインサイト担当ディレクター、イヴァン・ドルーリー氏は語る。「だから最も安全なのは何もしないことだ。関税が上がっても、現状維持を続けるべきだ」
とはいえ関税が企業に生産拠点を米国に戻すよう促す上で全く効果がなかったというわけではない。ゼネラルモーターズは昨年2車種のSUVの組み立てをメキシコから米国に移管すると発表、また中国からのビュイックSUVの輸入を中止し米国で代替モデルを生産するとしている。
だだしこれらの車両はカンザス州とテネシー州にある既存の工場で生産される予定だ。これにはトランプ政権によるEV購入補助金の廃止や政策変更によりEV需要が急減したことでGMの次世代大型EVトラック計画が無期限延期に追い込まれ、これらの施設に余剰生産能力が生じたという背景がある。
またトヨタにとっても生産拠点をサンアントニオに移す理由は関税以外にビジネス上の理由があるとミシガン大学の経済学者であるパトリック・アンダーソン氏は述べている。
「トヨタは米国でトラック事業を大きく成長させており、サンアントニオ工場は既に米国におけるトラック事業の中核を担っている」
「したがって既存の事業を統合することは、ビジネス上当然の理にかなっている」
自動車メーカーが新工場を建設、あるいは既存工場を拡張するには何年もかかり数十億ドルの費用が発生する。
工場建設を決めたとしても建設が完了する前にトランプ氏の後任が彼の政策を覆す可能性があるため、例え関税がこれほど高いとしても現時点で生産拠点を移転するのは理にかなっていない。また米国の労働コストはメキシコや他の国々よりも遥かに高い。
さらに米国内の自動車販売台数は前年比で約2%増加した。自動車価格が過去最高水準にあるにもかかわらず消費者の需要が依然として高いため、自動車メーカーは関税コストの一部を直接消費者に転嫁する余裕がある。こうした状況が自動車メーカーに輸入を継続させる動機を与えている。
~記事の要約~
米国はフランス、イタリア、英国、ドイツに次いで自動車製造コストが5番目に高い国で車両1台あたりの平均労働コストはメキシコでは約305ドルであるのに対し、米国では1,341ドルとなっている。
それでもトヨタが36億ドルをかけて中型ピックアップトラック「タコマ」の生産拠点をメキシコからテキサス州サンアントニオに移転した理由は:
・タコマを米国で組み立てることで製造コストが増加するものの、トヨタは雇用創出と州経済の活性化の見返りとして州政府や地方自治体から固定資産税減免を含む大規模な税制優遇措置を受けることになる
・タコマは北米のトヨタにおいて大型ピックアップトラックの「タンドラ」を大幅に上回る販売数を誇る「ドル箱」モデル。2021年にメキシコに生産拠点を映したが米国市場における需要の爆発的な増加に対応するために、そして関税を回避するためにタンドラを製造しているサンアントニオ組立工場を改修して生産集約する事が最も効率的であると判断された
・トランプ政権は関税によって自動車メーカーに人気車種の生産を米国に移転するよう圧力をかけ、また車両用部品を国内で調達するよう圧力をかけてきた。米国内で組み立てる車種を増やすことで政府からの政治的圧力を和らげるとともに、米国の消費者に対する「アメリカに根ざしたブランド」としてのイメージを確固たるものにする狙いがある
米国のビジネス誌『Reason』
~記事の要約~
世界有数の戦略コンサルティング会社であるカーニーの新たな報告書はトランプ政権の関税措置を「短期的に見て、国内回帰の著しい増加やアメリカの輸入依存度の低下を促すようには見えなかった」と結論付けた。
一方で関税が大きな影響を与えたものもある、アメリカの輸入品の調達先だ。
中国からの輸入額は昨年、2024年比で1350億ドル減少し約10%の減少となった。一方アジア諸国の他の13からの輸入額は累計で1930億ドル増加した。これらの数字は、より多くの国際企業が生産拠点を中国本土からベトナム、マレーシア、インドといった低コスト製造国へと移転させているものの、生産拠点を米国に戻そうとはしていないことを示唆している。
報告書は米国の労働コストの高さ、インフラの制約、労働力の確保の問題といった構造的な制約、そして何より不確実性が国内回帰に対する「根強い障壁」となっていると指摘した。
これはトランプ政権の貿易政策が本来の目的を達成していないことを示す最新の証拠である。今のところ関税は不安定性と不確実性を生み出し原材料費の高騰とインフレの加速に寄与することで製造業の国内回帰に逆風をもたらしているだけなようだ。
米FOXニュース
~記事の要約~
トランプ大統領が2025年4月に発表した世界的な関税引き上げは製造業の国内回帰を促し、工場の雇用を増やし、消費者の外国製品への依存度を低下させるという彼の経済政策における重要な公約を実現するためのものであった。
しかしマイク・ペンス前副大統領が設立したアドバンシング・アメリカン・フリーダム財団の報告によるとこれらの目標は実現しなかったばかりか、関税によって関税導入前の傾向から予想されていたよりも全国で最大100万人の雇用が減少したという。
関税によって支援されるはずだった製造業は特に深刻な打撃を受けており、この政策の初年度に製造業で約7万5000人の雇用が失われたと報告書は推定している、これは月平均約6250人の雇用に相当する。
また報告書によるとトランプ関税によるコストの約9割は外国の生産者ではなく米国の消費者と企業が負担、平均的なアメリカの家庭は2025年に関税関連費用として約1,000ドル多く支払うことになったと推定している。
ShareEvening5856
Water is wet
(そりゃそうなるわ)
Water is wet:水が濡れている=非常に当たり前で自明なこと、言うまでもない常識的なこと
SnowDucks1985
It’s really expensive to build a new production planet, operate it, and hire employees to run the facility. Along with the tax costs and such. It’s probably not worth it to automakers that are struggling already from a cost-benefit point of view.
(新しい生産拠点を建設し、運営し、従業員を雇用するには莫大な費用がかかる。税金なんかも考慮に入れると費用対効果の面から見てそこまでする価値がないと判断されるんだろうねぇ、今はどこのメーカーも経営的に苦戦しているし)
LimitedReach
Even with Tariffs, countries like Mexico, Japan or South Korea are cheaper to produce cars than here.
(そもそも関税を考慮に入れたとしてもメキシコ、日本、韓国といった国々で生産する方が米国より製造コストは安く済むのが大きいだろ)
V8-Turbo-Hybrid
That’s most reason why automakers not wanting to built production lines in America. American labor cost isn’t just about labor wedge, companies also have to pay their healthcare and other welfares.
(それが自動車メーカーが米国に生産拠点を設けたがらない最大の理由だよ。米国の労働コストは単に賃金だけの問題じゃない、企業が医療費やその他の福利厚生費も負担しなければならないから企業の負担額が他の国と比べて膨大なものになってしまう)
※米国では公的医療保険が限定的なため企業は民間保険会社と契約し保険料の大部分(約70〜80%)を負担しなければならない
Major_Bag_8720
Even with the tariffs, US salaries are still too high to employ Americans in any manufacturing other than ultra high end precision engineering stuff.
(関税を考慮しても米国の賃金水準は依然として高すぎるわな。超ハイエンドの精密工学製品以外じゃ製造業で米国人を雇用するのは採算が合わないのが現実だ)
ukemike1
Because 1 the rules will change again in a few years 2 we have proven that we violate treaties when we feel like it.
(そりゃ大統領令でポンポン法律を変えるから数年後にはどうなってるか分からないし、国家間の条約ですら平気で破る国だぞ?)
Those make us an unpredictable and unreliable trading partner and a poor investment.
(予測不可能で信頼できない貿易相手国なんて投資先として魅力が無さ過ぎんだろ)
Langley05642
In 2 years ? They were being changed daily for the past year.
(数年後?
ここ1年はほぼ毎日のように法律を変えているんだから「明日にはどうなっているかわからない」の間違いでは?)
dantose
Don't exaggerate. They've only changed ~50 times in the past 18 months, so it's only WEEKLY changes!
(毎日は大げさやろ!
この18ヶ月で50回くらいやからせいぜい「週1」や!)
eric_ts
When they do come over to tool up a new plant ICE comes around and imprisons the engineers brought over legally. They learned their lesson.
(なお新しい工場の設備導入のために海外から技術者がやって来てもICE(移民・関税執行局)が合法的に入国したはずの彼らを拘束してしまう模様。そりゃメーカーも二の足を踏むってもんよ)
※2025年9月にICEがジョージア州にある現代自動車の自動車用バッテリー工場を強制捜査、『H-1Bビザ』を取得せずに高度に専門的な作業のためにエンジニアや設備設置業者を雇ったとして韓国人300人を含む475人が一斉に拘束された。
H-1Bビザは特殊技能を要する専門職の外国人労働者を雇用するために必要な就労ビザで高額な申請費用や職務内容の厳格な審査が必要で、近年はさらに取得難易度が上がっている。
過去の米国政権下ではビザ規則の解釈が緩やかで『米国電子渡航認証システム(ESTA)で正当な理由を提示すれば実質的に最長90日間のB-1ビザのステータスが付与される』というグレーゾーンな裏技があり、現代自動車はこれに依存していた。
ちなみに2026年1月にはH-1Bビザをちゃんと取得し合法的に働いていたコロンビア出身のエンジニアが不法移民を標的としたICEの一斉摘発で間違って逮捕され丸一日拘留されるという事件も起きていた
alpstudiollc
Building a plant takes 4-6 years and billions in capex. No automaker is making that bet on a policy that could flip with the next administration. They'd rather eat the tariffs or pass them to buyers and wait it out.
(工場の建設には4〜6年かかるし数十億ドル規模の設備投資が必要になる。次の政権で方針がひっくり返るかもしれないのに自動車メーカーがそんな賭けに出るわけがない。どこも関税を自社で負担するか、消費者に転嫁して事態が落ち着くのを待つ方を選ぶだろうさ)
BYEBYE1
Its going to take more than 1 term for automakers to change.
(どんなに早くても1期(4年)以上の時間がかかるんだからそりゃ”待ち”を選ぶわな)
Aaditya-P27
It's probably much cheaper to just absorb the tariffs than to set up a whole new supply chain.
(サプライチェーンも新たに構築するのは大変だし、関税をそのまま負担する方がおそらくずっと安上がりなんでしょうよ)
dantose
Companies don't plan decade scale decisions on things that seem to be changing month to month.
(月単位で状況が変わりそうななのに企業が10年単位の計画を立てることなんてねーから)
Steel-Tempered
Not only has it not brought back manufacturing, it's created shortages and high prices for all the current products.
(製造業を呼び戻せなかったばかりか、既存のあらゆる製品の品不足や価格高騰を招いているだけというね...)
Jalapenoplanter
Putting tarrifs on everything kills manufacturing. How can you make stuff in a cost effective way if the raw materials are all tarriffed to hell?
(というかあらゆるものに関税をかけた時点で製造業は戻ってくるどころか死滅するだけだろ。どれだけ運用コストを削減しても原材料すべてに法外な関税がかけられたらやっていけるわけがないわ)
Targeted tariffs can help industry. Blanket ones do not
(特定の品目を対象とした関税なら産業の助けになるかもしれないけど一律の関税では無理だって)
Nitsukoira
A sane tariff regime would've been a predictable stairstep pattern targeting the farthest end of the value chain first (ex. Finished cars) then worked it's way back through the components, sub-components, then the raw materials (if it can even be extracted or grown locally at all).
(国内の製造業を保護するなら原材料の関税率を低く設定して、加工度が高くなる(完成車に近づく)につれて関税率を段階的に高くしていくステップアップ方式を採用すべきだった)
With each tariff progression predictably phased to allow manufacturers from each step of the value chain to reshore their operations, matched with incentives such as the CHIPS Act.
(関税引き上げによる消費者や企業や景気への影響だってその方が予測しやすいし、本気で国内回帰を目指すなら補助金や税優遇措置を通じて半導体産業を振興させようとした2022年のCHIPS法みたいなインセンティブも併せてもうちょっと慎重にやるべきだったと思うわ)
metengrinwi
I work in an adjacent industry to auto, and the tariffs were just a massive waste of time.
(私は自動車関連の業界で働いているけどトランプ関税は本当に「余計なことしやがって」としか思えないよ)
The amount of effort that went into researching whether a particular bolt or whatever could be sourced to Vietnam instead was enormous. Never once did I hear someone pitch “maybe we should fund tooling in the US”.
(特定のボルトとかベトナムから調達できるかどうかを調査するのに膨大な労力を費やすことになったからね...ちなみに関税を受けて「米国内での金型製造に資金を投じよう」なんて提案は一度も耳にしませんでしたよ)
FreedToChoose
It’s not just the face value cost of the tariffs, it’s the also the massive administrative burden of compliance which is compounded by constantly changing rules.
(関税そのもののコストだけでなく、絶えず変わるルールに対応するための膨大な事務負担も問題だわな)
narcistic_asshole
Things have kinda settled back into place now that the tariffs are no longer changing daily, but last year was a brutal year to be in automotive.
(まぁ今はある程度落ち着いたけれど、去年は関税をめぐる状況が1日おきに変わっていたから自動車業界にとって本当に過酷な一年だったよ...)
FreedToChoose
USMCA non-renewal enters the chat
(これで一息ついた、と思ったら今度はUSMCAの更新が見送られるんだから業界の人はご愁傷様やわ)
USMCA:1994年に発効した北米自由貿易協定(NAFTA)に代わり2020年7月に発効した米国・カナダ・メキシコ3カ国間の包括的な自由貿易協定。
2026年7月1日に見直し期限を迎えたがトランプ政権は更新を見送ることを決定、今後は協定を段階的に縮小する協議が10年間行われ、それでも合意が得られなければ32年間続いた北米の自由貿易圏は2036年に失効することになる
Historical_Cable9719
Tariffs were never going to accomplish anything
(この関税は製造業の国内回帰どころか何も俺たちにもたらさないだろうよ)
FreedToChoose
They were never going to accomplish anything good.
They have accomplished quite a lot of bad with car models and even brands no longer available to American consumers.
(「良い」結果は何ももたらさなかったが「かなり悪い」結果をもたらしただろ、おかげで一般的なアメリカの消費者が購入できなくなった車種やブランドがいくつあると思っているんだい?)
アメリカの新車平均価格は現在約5万ドル(約780万円〜790万円)
fiero-fire
Well yeah tariffs get past on to the American end buyer
(そして関税の負担は結局、米国の消費者に転嫁されるだけなのでしたとさ)
若干ボケというか痴呆が出てきた感がある
返信削除日本とイランをごちゃまぜにしてる時点で若干どころか盛大に、やろ
削除今の世界のどこに同盟国を敵国と間違えるトップがおるねん
オールスターの話題じゃないのかw
返信削除なんせタイムリーを除けば派手な見所はバルガスのHRぐらいしかなかったので・・・
削除ナ・リーグ打線が雑魚過ぎた(ヒット3本だけ、出塁に広げても5回だけ)なのが悪いよー
自分が、ホームランダービーの時の村上を見る目は、確実に我が子を見守る参観日のお父さんの目だった
削除怪我明けで心配だったのかもしれん
日本政府はアメリカに住むアメリカ人から税を徴収出来ない
返信削除アメリカ政府は日本に住む日本人から税を徴収出来ない
税は自国内からしか取れない。関税をかけるって事はアメリカ人に重税を課しているだけなのに国内回帰するんか?
日本のデジタル貿易赤字は年6兆円
返信削除もうインフラをアメリカに握られてるようなもん。
その代わりアニメで文化侵略してる日本
一度崩壊したサプライヤーピラミッドを再構築するのは至難の業。
返信削除トヨタがEVのメディアコントロールに流されずエンジン関係のサプライヤー保護を訴えてたのは、まさにこのような状況にしないため。(そもそもEVは時期尚早だってのもわかっていたし)
この話のギャグみたいなところはアメリカ生まれの自動車メーカーの方が揃って海外へ製造移転してることだと思う
返信削除敵対する勢力にとってはアメリカの今のゴタゴタは好都合だよね
返信削除ここまでアレとは思っていなかったw
取り合えず完成品の車だけ高課税して部品は低関税にしときゃいいのに、部品も高関税にしたから逆にアメリカ国内で製造する価値がなくなったから。
返信削除つまり、アメリカで組み立てる作業分だけ関税を削れるけど、それは工場を作る経費を相殺するほどじゃない。少なくとも(大統領任期の)4年以内に投資を回収するのは無理。
こんな投資誰もしたくないでしょ、カオスすぎだわ
返信削除トランプはハッタリ勝負のギャンブラーであって投資家ではないしな