2018年 新型トヨタ・カムリのレビュー
2018 Toyota Camry Review - First Drive by AutoGuide.com - 2017/06/21人目を引くデザイン、新型トヨタ・カムリを語る上でこの要素は外せない。信頼性が高いが退屈、トヨタ・カムリには常にその様なイメージが付き纏っていたがトヨタはそれを覆すためより感情に訴えかけるような車を目指した。数百マイルを運転してみたが、なるほど、確かにこの車は今までのカムリとは違っている。それも期待していた以上に。
初めてこの車が登場してから35年、全面的な見直しが行われ、一からデザインし直され、全てがアップデートされたこの新型トヨタ・カムリはまさに生まれ変わりであり、先代モデルから残されたものはトヨタのバッジとカムリという名前だけと言ってもいい。
プリウスと同じ新型のプラットフォーム「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー (TNGA) 」が採用されたこの新型はねじり剛性が30%も向上しダブルウィッシュボーン式サスペンションが後輪に追加された。活力に満ちた走りへの追求、そして低重心によりこの新型は今までのどのカムリよりも走行性能が優れている。ドライバーアシスタント機能も充実しておりさらに燃費性能も向上、あらゆる面で洗練された。
新型トヨタ・カムリのエクステリア
おそらくトヨタは人々がこの新型カムリに対し主張の強さを感じ取り、今まで以上に興味深く思ってくれることを期待しているはずだ、退屈と言われ続けてきたその評判を覆すことを目指していたはずなのだから。フロントフェイスはより力強くなり、LEDヘッドランプも選択できるようになった。
驚く事にこの新型カムリはグレードによってフロントデザインが違ってくる。LグレードやこのLEグレードなどはグリル部分が大きいデザインになっているが、スポーティーバージョンのSEやXSEグレードではグリルがメッシュのようなデザインになっていて個人的にはこちらのほうがより魅力的に感じる。(日本仕様はメッシュではなく前者のみの模様)
通常のガソリンエンジンの他にハイブリッドも用意されグレードの数は10にもおよぶ、トヨタとしてはあらゆる人々が自分にあったものを選べるように選択肢を多くしたのだろう。なお価格は23495ドル(約261万円)から32250ドル(約359万円)になっている。
この新型からはカムリとしては初となる19インチホイールや左右4本出しのエキゾーストパイプが選択可能になっておりXSEグレードでは共に標準で装備される。またルーフのカラーをブラックにする事も、インテリアを情熱さを感じさせるレッドにする事も可能だ。
新型トヨタ・カムリのインテリア
主張の強いデザインはエクステリアだけでなくインテリアにおいても続いており、キャビンは上品さに溢れ手が触れる場所、視線に入る所には柔らかい素材が使われている。またドライバー席に座ってみるとAピラーが細くなっている事とボンネット部分が先代モデルよりも2インチ(約5cm)ほど低くなっているおかげで前方の視界がとても良くなっていることがわかる。
ただ全てが良いわけではなく、センターコンソールの一部には安っぽいプラスチックが使われており、センタースクリーンの周りはボタンやら文字やらでゴチャゴチャしている。
またトヨタは未だにApple「CarPlay」とGoogle「Android Auto」を拒否しておりサポートしていない。トヨタは同社が提供するインフォテインメントシステムの方がより一貫性のある操作が可能だからと説明しているがそれらと比べて操作性が上かと聞かれれば疑問が残る。(ビデオではメニュー選択後しばらくローディングアイコンが表示され画面が切り替わるまで時間がかかり、また操作も一時的にできなくなっている。)
後部座席は広々としており天井も高いので背の高い人でも満足できるだろう。
トランク容量は15.1立方フィート(約428リットル)と巨大で、ヒンジがデザインし直されたおかげでトランクのドアが大きく開き荷物の乗せ降ろしがとても楽になった。
新型トヨタ・カムリのエンジン/燃費/走行性能
新型カムリでは3つのエンジンが用意されており、ハイパワーの3.5リッターV6エンジンは301馬力もあり、ハイブリッドは平均燃費が52mpg(22.1km/L)とプリウスに迫る性能だ。そして今私が試乗している多くの人が選ぶであろうLEグレードには最高出力206馬力最大トルク186ft-lbf(252Nm)の新型2.5L4気筒エンジンが搭載される。通常の内燃エンジンは8速オートマチック、ハイブリッドにはCVTが組み合わせられる。
いずれのエンジンも燃費性能に優れLEの2.5L4気筒エンジンは街中で28mpg(11.9km/L)、高速道路で39mpg(16.6km/L)、平均で32mpg(13.6km/L)となっている。 (日本国内はハイブリッドのみの販売となる模様。ハイブリッドのLEグレードの燃費は街中で51mpg(21.9km/L)、高速道路で53mpg(22.5km/L)、平均で52mpg(22.1km/L))
トヨタはこの新型カムリの燃費を同クラスで最高のものにする事を目指していたがどうやらその目標を達成できたようだ。
ちなみにトヨタは新型エンジンをダイナミックフォースエンジンなどと呼んでいるがスカイアクティブやアースドリームほど馬鹿げたネーミングではないのでまぁ良しとしよう。
この新型4気筒エンジンは非常に洗練されており、エンジンが最も効率よく力を発揮できるパワーバンドがとても広いため運転していてスロットルをフルに開く必要があまりない。加速性能も十分でシフトも素早く違和感を感じるような事はない。
301馬力もある3.5リッターV6エンジンも試乗したがそちらはロケットのように速く、それでいてスムーズで嫌な雑音もしない素晴らしいエンジンだった。だが実際にはV6エンジンを選ぶ顧客は全体の6%程度だそうだ。
サスペンションに関してはこのLEグレードはスポーティーなSEグレードと比べて明らかに柔らかいが柔らかすぎるということはない。車内は静かで乗り心地はスムーズ、コーナーでのボディーロールも大きくはない。 ステアリングは想像していた以上にシャープでキビキビとしており、その気にさせるような重さがある。端的に言ってしまえば、今までのカムリで感じた事のない運転する楽しさがこの新型にはある。
またこの新型からは人々の心配事を減らしてくれる「Toyota Safety Sense P」が採用されアダプティブ・クルーズ・コントロールや衝突回避自動ブレーキ、自動ハイビームなどの最新の安全支援システムが標準で装備される。
新型トヨタ・カムリの評価
競合する他社の車と比べてこの新型カムリはどうなのかと言えば、きちんとした比較テストを行うまではっきりとは言えないがおそらくマツダ・アテンザほどの運転する楽しさはないだろうし、フォード・フュージョンほどの魅力あるスタイルはないと言えるだろう。だがそれは大した問題ではない、この新型はそれらの特徴を持ったクラスを代表する車と比較できるほど我々の感情に訴えかけるような車に生まれ変わったのだ。
トヨタのセダンに人々が期待する車内の広さ、燃費の良さ、快適さ、そして比類なき信頼性を残しながら、この新型カムリはよりドラマティックなスタイルと遥かに良くなったドライビングエクスペリエンスを提供する。
1982年に販売が開始されてからトヨタ・カムリの累計販売台数は1800万台を超えており、米国の乗用車セグメントにおいて15年連続で最も売れたモデルという記録を打ち立てている。新型トヨタ・カムリは2017年7月から販売される予定であり、その記録をさらに更新することが期待される。
海外の反応
Youtubeのコメント欄より: ソース , ソースKevin XSEのグリルがメッシュになってるやつ、いいね。シャープなルックスでとてもいい。
Clam73 トヨタは意図的に標準のスタイリングをダサく、高額なグレードの方をカッコ良くしたのではないかと疑ってしまうくらい違う
Iam Ian フロントグリルがこう、下に向かって広がるあのカーブが嫌い。
Nissan TitanWarrior パワーと燃費が素晴らしい。他のメーカーは苦戦するだろうね。ホンダは来月デトロイトで新しいアコードを発表するみたいだけどこのカムリに匹敵するものになっているだろうか? カムリはV6のオプションを設けているけどアコードにはないみたいだし厳しいかなあ。
VikktorRise22 カムリの所有者として言わせてもらうが、Apple「CarPlay」とGoogle「Android Auto」を未だにサポートしない事に失望した。馬鹿げてる!
Wael Mkawer この新型を購入する気はある?
VikktorRise22 検討はしているね。今のは2015年製のカムリだけど期待した通りの仕事をしてくれている。後2年は乗るつもりだからその後かな。
Jazz Trumpeter 私もカムリのオーナーだけど君に同意するよ。ただ私が読んだ記事によるとトヨタは適切なセキュリティを確保するためにシステムのコードに完全にアクセスできるようアップルとグーグルに求めたらしいんだがそれを両社は拒否したそうだ。でトヨタは自前のものしか提供できないんだとさ。
VikktorRise22 そうかぁ、それは残念だ... Android Autoが本当に使いたいんだけどなぁ :(
Steven K マイナスのイメージを覆そうとしたのは分かる。でもやっぱカッコ悪い。すまんな。
jarupongch あのバカみたいにでかいグリルは洗車の時苦労しそう。
Blake Swan 力強いのは確かだ。でもそれが美しいとは限らない。
Khu NoPie とても良いレビューだったと思う。でも1つだけ、フォード・フュージョンの方がスタイルが優れているとは私は思わないね、カムリの方が魅力的だ。
Ethan S いやぁ、フュージョンの方がかっこいいって。ただインテリアに関してはカムリの方が優れている。フュージョンのは醜い。
Aleister Crowley
2015年モデル(4気筒)に乗っているけど何の不満はない。トランクは巨大でパワーも十分、静かだし燃費もいいし足元が広いのがとてもいい。オーストラリアでこの新型が発売されるのは2017年後半になるみたいだけど待ちきれない。
大型のファミリーカーを望む人にとってトヨタ・カムリは世界で最も価値のある車になるはずだ。しかもこの新型はパワーやトルクが増し、スタイリングは洗練され、燃費も向上、標準装備がさらに充実、素晴らしいパッケージだと思う。トヨタは業界標準を引き上げたね。
Mohammed Jaffer 数ヶ月前にフロリダ州で2週間の旅行中に2017年のカムリを借りたんだがエンジンとトランスミッションの滑らかさに、そのかみ合い具合に驚いた。全く予想していなかった。ちょっと楽しい驚きだったよ。
Ty John カムリにしてはとても美しい車になったと思う。ディーラーで直接目にするのが楽しみになってきた。
Juan Carlos G Roman やっぱトヨタの車のデザインは好きになれないわ。
Data Wasp う~ん、良いルックスにするために気合を入れすぎた感がある :(
Chris Sorreda トヨタ・アバロン(北米トヨタの大型上級セダン)に似てる。
elton john トヨタはこのセグメントのことを、人々が求めるものを良く理解しているというのがわかる。きっと物凄く売れるだろう。
Wayne L. もうすでに道路はカムリだらけだというのに、今度はこの新型だらけになるのか。この車を買おうと考えている人間からするとちょっとねぇ。
guy proulx そうやね。フォードのピックアップ、F-150もそんな感じだわ。
Cαηυcкs 私はこの新型をセクシーだと思う。そしてトヨタの信頼性! LOVE it!
Bargainteers 退屈な車から醜い車に進化した!
Andreas J. W. カッコいいというか、カッコ悪いというか、なんというか、奇妙?
プリウスの没デザイン案流用したのかな
返信削除コレの方がいいわ
次の車は多分これ。
返信削除マークXの顧客をこの車に取り込んでマークXを廃止するんだろうな
返信削除V6でFRセダンという記号以外大した車でもなかったしな
削除オーディオはともかくナビなんてスマホなりタブレットでグーグルナビ使えば何の不満もないと思うんだがそんなに純正で欲しいのかねぇ?
返信削除アメリカだとアプリ事情が違うのかな?
これは売れるわ
返信削除特にメッシュグリルの方
醜い
返信削除そっちの方が糞ダサいと思う俺はマイナーなのかな…
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