スプラトゥーン2のレビュー

Splatoon 2 Review by GameSpot - Reviewed Jul 18, 2017

スプラトゥーン2、このゲームを愛する事は簡単だ。カラフルであり、奇抜であり、他者と違うことを恐れないこの意欲作は、決して飽きる事のない楽しい時間を過ごさせてくれる。そのユニークな動きの仕組みは際立っており、全ての試合をエキサイティングなものにする。

マルチプレイは完璧とは言えない。だがスプラトゥーン2は活力に、情熱に、喜びに、 新鮮な追加要素にあふれており近作がオリジナルから進化したのだという事をプレーヤーに実感させる事だろう。

スプラトゥーン2の世界

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前作同様にこのスプラトゥーン2の主役となるのはヒトとイカのハイブリッドであるインクリングたちだ。彼らの世界は輝きに溢れ、海洋生物が地上へと進出し進化した存在であるだけあってあらゆる所にそれを暗示する要素が満ちており、ただ歩き回ったり新しい服を選ぶだけでも楽しい。

そしてもちろんゲームプレイにおいても彼らは元海洋生物らしさを失わない。インクリングたちはインクを武器として撃ち(時には投げつけ)、即座にイカの形に変わりインクの水たまりを泳いで素早く移動しその際にリロードもする。

イカ形態でのスイミングにはステルス要素があり、ただ速いだけでなく対戦相手の存在が見えにくくなる。そのため突発的な攻撃に備えておくべきだろう。また壁にインクを塗ればそこをイカ形態で泳ぐこともできる。これはゲームに垂直方向の動きを与えゲームプレイにより深みを出すことに繋がっている。


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標準的なマルチプレイヤーモードである「ナワバリバトル」では相手よりも多くのマップをインクで塗りつぶすことが目的だが、相手側の進行を制限するために対戦相手のチームを倒す事も重要になってくる。

スプラトゥーン2のヒーローモード

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スプラトゥーン2最大の魅力は間違いなくマルチプレイだがスプラウトーンを初めてプレイする人も既に前作をプレイした人もオンラインでマルチプレイする前にまず新しく改良されたシングルプレイヤーモード(ヒーローモード)を試してみるべきだ。

前作のスプラトゥーンのシングルプレイヤーモードではブキは「シューター」しか使用出来なかったが、近作はそれとは違って基本的なブキが揃っておりそれぞれの使い方を学ぶ絶好のチャレンジとなっている。割とあっさりとクリアできてしまう前作と異なり、スプラトゥーン2はよく探さなければ見つからない収集可能なモノなどが増えたおかげでより長く遊べるようになっている。そして非常に独創的なステージとそれに対応するための独特な動きは、いかにこのゲームが他の一般的なシュータージャンルの作品と異なっているかをよく表している。


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ステージは基礎的なものから始まるが各レベルはその前のレベルの要素をベースに構築されており、クリアするためには知識を巧みに活用する必要がありチャレンジングだ。

インクのレールの上を滑りながらターゲットを撃ち、そしてイカ形態に変身してトリッキーなジャンプをして着地を決めるのは非常に満足感がある。それはただ楽しくてクールだからではなく、プレーヤーがスプラトゥーン2の新しいメカニックをマスターできたように感じられるからだ。
ただ残念なことに、シングルプレイヤーキャンペーンのレッスンのすべてがマルチプレイで活用されるわけではない。最も顕著なのはインクのレールの上を滑るアクションだ、マルチプレイのステージでそれを行う事は不可能で非常にもったいない。

だがいずれにせよシングルプレイヤーで多種多様なブキを使用することはマルチプレイで役に立つはずだ。そして今作でのブキやギアの微調整、例えばローラーでのより速い動きなどの変更を知ることによってベテランプレーヤーは新しい戦略の幅を持つことが出来るだろう。

スプラトゥーン2のマルチプレイとその問題点

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スプラトゥーンにはバトルすることで得られる「ランク」という指標がありランクが一定の基準に達する事で新たにプレイできるマルチプレイモードが増える仕様になっている。初期状態からプレイできるマルチプレイヤーモードは「ナワバリバトル」だけだが決して飽きることなく遊ぶ事ができ問題にはならないだろう。

「ナワバリバトル」はどちらの陣営がより多く床をインクで覆うことができるかという簡単なコンセプトだが、プレイヤーの巧みな動き、好機を逃さない塗り、そしてブキの戦略次第でいくらでも深みを増す。


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このマルチプレイにはゲームプレイ自体ではなくその前の時点にいくつかの欠点がある。一度ロビー入ってしまうとその間ブキの変更ができない、それはつまりチームのブキに偏りができてきてもそのまま受け入れるしかないということだ。また自分のロビーに参加している友人と同じチームになれる保証もない。

だが幸い他のマルチプレイゲーム同様に、ナワバリバトルのさくっとプレイできる手軽さとランダムなチーム決めは気軽に参加し楽しむことを可能とする。時にはランダムに決まったチームメイトが自分が何をしているのか理解していないような動きをすることに苛立ちを覚えることもあるだろうが、マップを自分のチームのインクの色で覆うためのペースの速い闘いはこれまで通りに爽快だ。


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ランクが一定の基準に達する事で新たにプレイできる「ガチマッチ」と呼ばれる3つのモード、ガチヤグラ(Tower Control)、ガチホコ(Rainmaker)、ガチエリア(Splat Zones)は前作にも在ったモードだ。

ガチヤグラはタワーをゴールまで護衛することが目的のモードで、ガチホコは相手の陣営にある旗を奪って自分の陣営に持ち帰るキャプチャー・ザ・フラッグの逆バージョンのようなモード、そしてガチエリアは特定のエリアをインクで覆うことで占拠しその時間を競うモードだ。

残念なことにこのレビューが発売前に行われた事からロビーに必要な人数が中々集まらず十分な評価ができなかったが、前作の経験からこれらのモードは本質的に同じように動作すると期待できる。

いずれのモードもマルチプレイシューティングゲームに慣れ親しんだ人なら似たようなことをした事があるだろうが、スプラトゥーンの「インク」という特徴的なメカニズムがこれらのモードを他のゲームとは違ったものにしている。またインクを塗った面積で競う標準のモードとは別の具体的な目標に焦点を当てたこれらはベテランプレーヤーをより満足させてくれるだろう。

スプラトゥーン2の新モード「サーモンラン」と「リーグマッチ」

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また近作からサーモンランと呼ばれる1〜3人の友人と一緒に遊ぶことができる新たなco-opモードが追加された。このモードは驚くほど挑戦的でナワバリバトルよりもはるかに戦略と手際のよさが必要とされる。

  私が挑戦した際には低難易度であっても特定の戦略を必要とする中ボスに苦労させられた。それらはシングルプレイモードのボスよりも脅威的ではないが次々と襲い掛かる敵の大量さに対応が追いつかなくなる。生き残るためにはチームとして上手く機能しなければならず大変だが、だからこそクリアした際の満足感もひとしおだ。

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前作のマルチプレイの最大の問題はマッチメイキングの制限とボイスチャットの欠如であり、チームでの戦略を非常に面倒で困難なものにしていた。今作では新たに「リーグマッチ」という友人同士で2人あるいは4人のグループとなって共に戦う事ができる新しいモードが追加された。このモードでは個人のランキングが影響されることがないので友人間で腕に差があっても、ことランクに関しては他者に迷惑をかけることがないので気軽に参加できるようになっている、これは良いポイントだ。

ただボイスチャットは未だに問題なままだ。電話アプリを使ってコミュニケーションをとることができるようになったがこれは現代的なチームベースのゲームとしては洗練されてない、馬鹿げた仕組みだ。この機能をゲームに含められない理由はなんだというのか。

スプラトゥーン2の評価 GameSpotスコア 8 / 10

一見するとスプラトゥーン2は前作のゲームと違いがない様に思える。だがブキの微調整など小さなことからリーグマッチの追加やシングルプレイモードでの大幅な変更に至るまで様々な改良が加えられたこの新作は、既にユニークなシューターをより魅力溢れる新鮮なものにしている。

もしあなたが前作を堪能したのならこの新作は再び元海洋生物達の世界に飛び込むに十分な理由が詰まっており、もし前作をプレイした事がなければこの他者とは異彩を放つ素晴らしいゲームに飛び込む絶好の機会となるだろう。

良い点
  • シングルプレイヤーモード(ヒーローモード)はスプラトゥーンというゲームのユニークな仕組みを理解させてくれると共に腕前を上達させることを助けてくれる
  • 人対人のマルチプレイは前作同様にとても楽しい時間をプレイヤーに過ごさせ、新しいステージやブキの追加/調整によって新鮮な気持ちでプレイできる
  • リーグマッチは前作には欠如していた友人同士での対戦を可能にする
  • 活気に溢れたこの海をテーマにした世界は新しいギアを買うだけでも楽しい気分にさせてくれる
悪い点
  • シングルプレイヤーモード(ヒーローモード)で新たに追加された要素の一部がマルチプレイモードに反映されない
  • 近作でもロビーで武器や装備を変更できないため、チームの構成に苛立ちを感じることがある
  • ボイスチャットのゲーム内サポートがないためマルチプレイをより複雑なものにしている

海外の反応

Youtube,gamespot.comのコメント欄より: ソース , ソース

Dav3vsth3World 正直ボイスチャットはなくてもいいと思ってる。だってそれは怒りに満ちた同性愛差別主義で人種差別主義な12歳のガキの耳障りな高音の暴言が私の耳を破壊するということがないということなのだから。

freedom01 まぁ悪くないスコアじゃない? このレビューで挙げられたマイナスポイントは私個人としては問題にならないから手に入れるのが待ち遠しいよ。

iandizion713 私もマイナスポイントは気にならないな。前作はボイスチャットなどの機能がなくても全く問題にならないくらい素晴らしいゲームだったし。

Midna スプラトゥーンのためだけにWii Uを買った。そして今回もスプラトゥーン2のためだけにニンテンドースイッチを買う。そのためにお金を貯めてきた。

JustPlainLucas 新鮮で、そして改良されたシングルプレイヤーモードね。他のゲームメーカーは見習ってくれないかな?

Sam Rod スコアは8 / 10だってよ、おまえら

iammelonlemon 私がスコアをつけるなら 8.5 / 10

SuperAvocado スプラトゥーン2はこれだけ内容が充実していながら馬鹿みたいな有料DLCがなくアップデートし続けてくれる。8.5、もしくは9.0が相応しい。

Will Fulton 君ら発売前にコメントしてるのになぜスコアをつけられるね?

E1ite Yoshi まぁレビューを読んで良い点悪い点を見た感じ妥当なスコアなんじゃね?

Tuvi Eja 8.0は低すぎ

Nathaniel Eggar 低くはないだろ。マルチプレイゲームに10 / 10を期待するほうが間違ってる。

Bob bobinson 良い点悪い点を踏まえても8.0は低いかな。8.5、もしくは9.0が妥当。

Bob bobinson テストプレイと前作の比較になってしまうが個人的には8.0で納得した。まぁもうちょっと高くてもいいかもしれないけど。

Avi nottellingyoumylastname 前作で私が感じた問題点が改善されていないからこのスコアで納得。ロビーでブキを変更できないしマップは相変わらず2時間おきのローテーション、目新しいモードはサーモンランだけだしこれもいつでもプレイできるわけじゃない。新しい武器は魅力的だけどぶっちゃけスプラトゥーン1作目にDLCとして新しい要素が追加されただけって印象だ。

Arnez Juggins このスプラトゥーンとオーバーウォッチがシュータージャンルの中では際立っている。

GamerUnchained PCゲーマーとしては任天堂が高フレームレート>高解像度という姿勢を守っている事をとても評価する。高解像度もいいがフレームレートの高さの方がもっと重要だ。1080p 60fps > 4K 30fpsでしょ。

Ultgamer cw ホントだよな。スイッチを非力だと馬鹿にする連中がいるがXbox oneもPS4も60fps出ていないゲームがゴロゴロあるじゃなイカ。

alex alfonso スプラトゥーン2が続編と呼ぶに相応しくないと喚いている連中がいるが... 何かね? 例えばコール オブ デューティシリーズは新作が出る度に前作よりも別のゲームになっているとでも?

Oscar Hernandez スプラトゥーン2は単なるアップデート以上の変化があるよな。

fightnight14 ARMSもスプラトゥーン2も公正なレビュースコアを得たんじゃなかろうか。 両方とも楽しいが感動的ではない。

lol I'll 123 ARMSは新IPとしては中々に感動的だったと思うぞ。

Wonderful Torment それでも8.0は低いかな。ただ楽しく、そして感動的と呼ばれるものはゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドスーパーマリオ オデッセイレベルじゃないといけないのは同意する。

ちなみにスプラトゥーン2のメタスコアは2017/07/21時点で84/100です

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