reddit.comのスレッドより

日本に住む外国人同士が出会った際にする謎の行動

The Strange Thing Foreigners In Japan Do When They See Each Other By James Winovich - June 17, 2015

もしあなたが日本に住んだ事があるのなら、それが短期であろうと長期であろうと、私がこれから話すことに「ああ、アレね...」と思ってくれるだろう。日本に住む互いを知らない外国人同士が出会った際にする謎の行動、そう、俗に言う『外人ノッド(The Gaijin Nod)』だ。(※Nod:首を縦にふる会釈)

だがこの文章を読んでくれている人の中にはそれが何の事わからない人もいるだろう、もしかしたら別の呼び方をしているかもしれない。


例えばあなたが通りを歩いているとしよう。通りに咲く桜を賞賛しながら、日本の街が奏でる母国の街とは違う音風景を感じながら心地よく歩いている。

そしてあなたが横断歩道に近づくと、ふと何かに気づく。それは縮れたブロンドの髪かもしれない。群集からひとつ突き出た頭かもしれない。横断歩道の向こう側から同じく日本に暮らす外国人がこちらに向かってくることに気付くのだ

...平静を装う。歩みを進めながら、もう間もなくヤツとすれ違うことになると理解する。もちろん相手もこちらに気付く。その瞬間が近づくにつれて互いに目線を合わせ始める。

その時点であなたは自動的に不快なチキンゲームに参加することになるのだ、どちらの側が最初に動きを見せるのか誰にもわからない。

そして最終的に2人のどちらかが「ノッド」をする、僅かに首を縦にふる会釈を。相手が首を縦にふった幅とほぼ同じ幅こちらも首を縦に振り返すのが一般的だ。そして何事もなかったように歩みを続け通り過ぎる、お互いがその気まずい遭遇を終わらせる事ができたことに安堵しながら。



なんだこれは?
なぜ我々はそれを行うのだろうか? なぜこんな気まずい思いをしなければならないのだ?
具体的にはなぜただ「Hello」と言葉をかけずにあんな妙な行動をするのか?

『ファイトクラブ』という映画でそのクラブに所属する者はクラブの外では互いに知らんぷりをしなければならないという暗黙のルールがあったが、日本に住むガイジンには同じく日本に住む同志に「Hello」と言ってはいけない暗黙のルールがあるとでもいうのだろうか?

ただもちろんノッドの全てを否定しているわけではない。いったん同じガイジン同士で顔を見合わせたのに何もしないのも変だしそれは嫌な印象を与えるかもしれない。しかしなぜ我々日本に住む外国人は挨拶のジェスチャーの中で最も"雑"な頭を動かすだけの挨拶に逃げるのだろうか?

そこで私はここ数年の間に、以前は『外人ノッド』をしていたような場面で替わりに「Hello」と言ってみようと考え実際にそうした。私の研究には公式なデータは存在しないが、結果はおおよそ次のようになった。

すれ違いざまにガイジンに「Hello」と言うと~

50%がノッドで答えた。
25%が「Hi!」などの挨拶で答えた。
20%はまったく反応しなかった(そして私を変なものでも見るかのような目で見た)。
5%が「こんにちは、ジェームズ先生!」と答えた(←間違って2回学校の生徒に言ってしまった)

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改めて言うがノッド自体は悪いことではない。人々は世界中で似たようなことをして実際に関わり合うことなく誰かに自分の存在を知らせるようなことをする。

所謂「knowing glance(知っているという目配せ)」は異国で同じ国の人間と出会えず寂しさを感じるような多くの状況で助けとなる。しかしノッドはその目的を達成するための最良の選択肢ではないのではなかろうか。

結局はガイジンの同志を見たときの対応方法をはあなた次第であり、今まで通りノッドし続けても構わないが、時々は違った対応方法も試してみて欲しい。たまには「Hello!」や笑顔を投げかけてみてどんな反応が返ってくるか見てみて欲しい。

もちろん立ち止まって会話する必要などない。だが同じガイジン同士が偶然にも出会ったのだ。そこにはヤンキースのファンがヒューストンで野球の試合を見た帰りに偶然ヤンキースのキャップをかぶった別の人を見た時に感じるような妙な親近感があるのだ。

あなたの行動次第で誰かの一日を明るくすることができるかもしれないのだ。それは素敵な事だしその人にもあなたにとっても良い事だと思う。


最良のケースは向こうからやってくる人がホットな女性/男性でありこちらが「Hello」と声をかけると笑顔で返してくれる事だろう。最悪のケースは変なヤツだと思われ怪訝そうな目を向けられ急ぎ足で立ち去られるくらいだ。

ほとんどの場合は笑顔で「Hello」と返してくれるか古典的な「ノッド」を返すか、あるいはその中間となるはずだ。それは私の中ではかなり良いリスクと報酬のバランスだ。


Photo by Len Allwood あなたが日本に住んでいるのなら、あるいは日本にくる事があったらいつか私とすれ違う日が来るかもしれない。そしてその時はやはり、見えない力によって我々はお互いの顔を見合わせることになるだろう。

それが頭を5度上下させるのではなく、「Hello!」と声を掛け合うものであることを私は願っている。

海外の反応

gaijinpot.com のコメント欄より: ソース


Barnaby Jones 知らない人と挨拶を交わすなんてちょっと理解できない。ただお互いに"ガイジン"だからとか意味がわからん。

yoyi ほんとにな。もし知らない人に「Hi!」とか言われたら「どちらでお会いしましたっけ?」って絶対なるわ。

Jason Jones まぁそうなんだけどね... でも私は日本に住んでいた時に観光地から遠く離れた場所ではこの『外人ノッド』をやっていたよ。私が東京にいたのは94年だから今はどうなっているのかわからないけど。

Blue_Ninj4 そう、ただお互いに"ガイジン"だからという理由でやるんだ。日本では人々は一様に似たような容姿をしている。全ての日本人が同じに見えるとはもちろん言わないけどそんな中で外国人はとても目立つ。そして外国人に偶然出会うと不安が少し混ざった興奮を覚えるんだ。

papiGiulio 何処で出会うかによるかな。大阪や京都では外国人に出会ってもノッドはしない、大抵が観光客だろうからね。でも私の住んでいる街で外国人がいるのを見たらそれが友好的っぽい人だったらノッドするか、もしかしたら会話を始めるかも。ここは外国人に会うことが滅多にない田舎だから。

james そうだね。『外人ノッド』は都心に近づけば近づくほど起きづらく、田舎に行けば行くほどよく起こる、この記事で言及すべき点だね。

Carlos Covarrubias "見えない力"とは言いえて妙だ、笑わせてもらったよw さて、さっそく君の提案にしたがってHelloと声をかけてみるかな。

Alex 私は外国人とすれ違っても会釈なんてしない。母国でも知らない人に会釈なんてしないしHelloと声をかけたりもしないから。君の話はまるで日本に住む外国人は皆「Japan Club」みたいなもんに入っているとでも言いたいのかと感じてしまう。ただ非日本人だから仲間意識を持つなんて変だよ。

Anthony Joh バイク乗りなのでしっかりとフル装備したライダーにはノッドする、それ以外の人にしたことはない。

Jesse 私はノッドをしても無視されるのが普通だと感じるぞ。特に東京だと別の外人と出くわしても目をこちらに向けられる事すらない。誰もがまっすぐ前方を見ているかスマホを見ているかしてる。

まぁ気にしないさ... 誰もが他人と社会的に繋がりを持つ必要はないしそれは大都市の良い事の1つだから。 でももし小さな町や日本の僻地で外人に出会ったらたぶん思わず話しかけちゃうな。

Anthon Deutsch こういった挨拶はよくあることだよ。特に日本のような国では外国人は目立つ。そして自分と同じ、あるいは似たようなバックグラウンドを持つ人はより認識しやすい。

私は今までに全ての大陸に住んだ事があるけど外国人が目立つ国で同じ体験をしたよ。ケニヤにいた時も知らない同郷と思われる人間とこんな感じの挨拶をした。

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