『Great Big Story』より

ゴミの出ない日本の町

Japan’s Town With No Waste - 20 Dec 2017

外国人「日本のリサイクルにかける情熱は異常」ゴミゼロを目指す日本の町に対する海外の反応外国人「日本のリサイクルにかける情熱は異常」ゴミゼロを目指す日本の町に対する海外の反応外国人「日本のリサイクルにかける情熱は異常」ゴミゼロを目指す日本の町に対する海外の反応
上勝町は他の日本の町と違い特別だ。それはこの町が持つ茶畑のためでも、牧歌的な山々のためでも、歴史的な民家の並ぶ平和な光景のためでもない、この町は"持っていない"ことで知られている。上勝町は町全体でゴミがほとんど発生しないのだ。

上勝町は日本の四国、徳島県にある人口約1,500人の小さな町だ。そして1990年代にはリサイクルなどほとんどしてこなかった。


外国人「日本のリサイクルにかける情熱は異常」ゴミゼロを目指す日本の町に対する海外の反応
「上勝町ではもともと、まぁ田舎なので家庭から出たゴミは自分の家の庭で燃やすとか、あるいは山にほうり捨てるといったことが行われていました。 」

だがそのようにゴミを燃やすと一酸化炭素だけでなく様々な有害物質が発生し住民の健康に害を及ぼす危険があると町は考え、周囲の自然への悪影響も懸念されていた事から大きな決定が下された。それが徹底的に無駄を無くし、それまでの生活を変え新しい生き方に適応する道のりの始まりだった。


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「今はゼロ・ウェイスト宣言というものを町として行なっています。ゼロ・ウェイスト運動というものを掲げ始めたのは2003年からになります。」

ここで言うゼロ・ウェイストとは、事実上ゴミ箱に何かを捨てるという行為をほとんど無くすということだ。あらゆる物がリサイクルされなければならず、それはこの運動が始まった当初誰にとっても難しいことだったという、例えばこの上勝町で"たけいち笑店"を経営する竹内拓也さんのように。


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「ゼロウェイスト宣言というものが始まってから生活自体は... やっぱりある意味 負担になりましたよね。分別する時間というものがそれまでの生活から増えたわけですから、負担になってきましたけど。」


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そして主婦の片山八重さんもその変化に適応するのに苦労したという。

「最初は全部プラスチックも、燃えるゴミも、何も考えずに庭で焼いてたんです。それが変わって分別方式になったので戸惑いはありました。」

彼女が言う"分別"は上勝町が有名になり成功した鍵となる要素であり、それははっきり言って常軌を逸したものだ。住民はリサイクルのためにゴミを45種類に分ける必要があるのだ。

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外国人「日本のリサイクルにかける情熱は異常」ゴミゼロを目指す日本の町に対する海外の反応
「アルミ缶、スチール缶、スプレー缶、金属製のキャップ、布、木製品、蛍光管...」


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こんなものは序の口だ、まだ37も分別すべきカテゴリーがあるのだ。だがゆっくりと、このとても大きな負担は上勝町の人々の生活の一部となり、そして彼らの生き方すら変え始めた。人々はゴミをそれまでとは違った目で見るようになったという。


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「物を大切にするという気持ちが逆にできました。仕入れに行って出てくるゴミはダンボールが多いですね、やはり。そして状態が綺麗なダンボールは梱包に使ったり色々と再利用するようになりましたね。」


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上勝町でシェフをするオモテハラ・タイラ氏も意識が変わった人間の一人だ。


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「この町に来るまでは正直全く分別はして来ませんでした、ゴミはすべて一つのゴミ箱に捨てれたので。食べ残しは基本コンポストに変わります、それは契約している農家さんの堆肥になって、そしてまた店が使う料理の野菜に変わる。ちょっとした循環のサイクルができると使う側としても意識が変わりますね。」

もちろんこれは上勝町がニューヨークやロンドンと違い小さな町だから可能だったことだ。だがそこには普遍的なものが存在する、何か大きな変化を生むのはやはり人々


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「どんな社会問題も一緒だと思っているんですけども、"問題に取り組んだところでそれはなくならないじゃないか"と言ってしまったら終わりなんだと思います。そういった考えを持ったままでは物事を変える勢いが弱いままで終わってしまう。

ですがそういった認識が変わっていくと、巻き込む相手も対象も変わっていくから大きな動きになっていく、そういった流れが何よりも大切なんだと思います。」


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「この町に来てゼロウェイストというものを知って、で実際にやってみて... なんというか、これはこれから生きていく上でとても大事なことなんじゃないかと思うようになりました。料理をしている人達、例えば飲食サービスに関わる人たちが少し意識を変えればそれだけで出るゴミの量が減るんではないかと」


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「自分でも変だなぁと思うし、やっていること自体は単純な事なんだけど、ちょっと考えて物を捨てる、それだけで物を大切にする気持ちが逆に出来たね。

負担が増えたぶんなんというか、心の違う部分が豊かになったのは確かにあるかなと思うわ。」

日本はリサイクル率が約20%に達しているが、上勝町はリサイクル率80%と驚異的な水準を誇っている。上勝町は2020年までに完全にゴミをゼロにすることを目指しているという。

海外の反応

Youtubeのコメント欄より: ソース


Stkrdknmibalz 日本はリサイクルに熱心な事で有名だけどリサイクル率80%?
次 元 が 違 う

Mira Petal 素晴らしい。インドに住んでいるけどこの国にもオーロヴィルというエコビレッジがあってここでもゼロ・ウェイストを目指している。インドって国にはゴミや公害問題が山ほどあるけどこのオーロヴィルは持続可能な社会への希望を見せてくれている。こういった活動はとても大切だ、インドから愛を込めて。

Styler Harry 学校でもゴミを減らすためにはどうしたらいいか議論する時間があったなぁ。

Otaku Guy 私も学校でこの問題について議論した事あるわ。

Karpov Liam もう議論なんて必要ない、この動画を皆が見ればそれで済む。

Geeky Queen なぜこれがアメリカでもできない?

11swallowedinthesea アメリカは個人主義の国だからねぇ... 共同体を大切にするお国とは違うのだ。そう変わってくれたらいいけど。

mopslikvonstein ここまでストイックにはなれねぇさ、皆面倒くさがる。

OrangeFluffyCat アメリカでもゴミの分別というか、集めたゴミを仕分けしている州があるけどそれも機械任せでこの動画みたいに個人が頑張るって感じじゃないな。

Vade Ogabalt アメリカだけと言わず、フィリピンでもこういった取り組みが始まって欲しいわ。

Ley Kim 素晴らしい取り組み。理想的な町だと思う。住んでみたいね。

Hakop Oganyan 日本人ってのは本当に何かを極めることに長けているなぁ。

Indo Banged 日本は他のゴミみたいな人間ばかり住む国と比較して人々がより大きい脳を持っているのさ。

Zizi Mugen 程度の差こそあれど、日本のほとんどの場所がこの町みたいな廃棄システムを持っている。彼らはアメリカよりもはるかにゴミ処理/管理において優れているが、残念ながら傲慢なアメリカ人は自国が他の国より劣っているはずがないと盲目的な価値観を持ち続けていて他所の国の素晴らしい点を学ぼうとしない。

simdoe 一方ここインドネシアでは人々は未だにゴミを川に投げ捨てており、洪水が起きるたびに街がゴミで溢れると政府を非難する。救えねぇ...

Thales S. Ito ブラジルでも同じだわ。

EI EI 人間はとにかく問題を外に求めたがるからねぇ。

Dennis Chan 世界中がこの町みたいになれたらいいのに。

Claudio Macari 残念ながら、世の中の人々のほとんどが自分と自分の周辺のごく一部に対してしか気遣いをせず、そこから外の世界は知ったこっちゃないと考えている。そして人間はそう簡単に変わらない。それは事実だ。

MartinBalanag 大変そうだけどこの動画から世界が学べることは本当にたくさんあると思う。

Pasan Dassanayake 個人ができることでどれだけ社会が変われるか、この町はそれをよく体現している。

Setting Mind なぜ日本はこうも完璧なのか。

Hang Thanh そりゃ日本の良い面ばかり取り上げられるからさ。とはいえだ、日本が規律正しく何事も体系化され組織化されていることは誰もが認めざるを得ない。

Stkrdknmibalz そう、日本は完璧な国なんかじゃない、世界中の国がその国ごとの問題を抱えている。でも日本は他の多くの国に比べて多くの面で優れていると言える。それはどうやってか? 教育というものに尽きる。これらはすべて幼少時から教えられているんだ。

Cowan Academy 日本は子供達に学校を自ら掃除するよう教え、彼らは育つにつれて自身のゴミに対して責任を負うことを学ぶ、そういった意識を日本人皆が持っていることの完璧な例だ。私は他の国がこれを行うことはできないと思っている。

Rayyan Ali この町の取り組みの成功の秘密は、それをする人々自身の強い意志と決意だと思う。いろんな場所で政府が街のゴミ問題とかに取り組んでいるけどどんな政策を実施しようとも数ヶ月後にはそこいらじゅうでゴミが散らばってたりする。

Rylan McPhee 私はオーストラリアのビクトリア州でほぼ廃棄物ゼロのレストランを経営しているんだけど私が見つけたゴミゼロの最も良い所は本当にお金を節約できてビジネスを成長させることができるという所。飲食は廃棄が多いからね。過去3年間で2つ店を開設し、競争激しい飲食業で繁栄を続けることができている。スタッフの労働環境や福利厚生も改善できたよ。

Lucky Kitty ごみの分別が困難で面倒なのならば、町がゴミの仕分け人を雇えばいいじゃない。

Kitten Ivy この取り組みのポイントを完全に見逃してる。住民それぞれが少しだけ以前よりも努力する事でより良い社会、より良い生活を実現したんだ、住民達がそうすることを選んだから実現できたんだ。

kd1s アメリカでもリサイクルに真剣に取り組もうとする動きがあったんだけどね、ただやっぱり何百何千という人々全員を"真剣"にさせることができなかった。

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