ニューズウィーク・アメリカ版より

ロシアは核兵器を搭載した無人潜水艇(水中ドローン)を持っている?! 漏洩したペンタゴンの公文書で明らかに

RUSSIA HAS UNDERWATER NUCLEAR DRONES, LEAKED PENTAGON DOCUMENTS REVEAL - BY CARLOS BALLESTEROS ON 1/14/18

image via defensenews.com ロシアが100メガトンの核弾頭を搭載可能な無人潜水艇(水中ドローン)を保有していることが最近リークされた米国防総省の『核戦略見直し(NPR:Nuclear Posture Review、米国防総省が中心となり今後5~10年間の核戦略の方針や部隊の規模などをまとめた報告書)』の草案で確認された。

同文書で「AUV(Autonomous Underwater Vehicle)」と呼ばれている自律型の水中用の兵器は、ロシアの複数の核兵器運搬手段を載せた図に掲載されていた。

米国防総省当局者はロシアが核能力を積極的に多様化しており、その能力は米国に対し戦略的優位性を持っていると警告している

" 旧ソ連時代の核システムを近代化することに加えて、ロシアは新たな核弾頭とランチャー(発射装置、発射機)を開発し、展開している。これらの努力には核戦略のトライアド、戦略爆撃機、大陸間弾道弾、潜水艦発射弾道弾の三つから成る戦略ミサイル攻撃力のアップグレードが含まれる。 ロシアはまた少なくとも2つの新しい大陸間攻撃システム、超音速滑空機(hypersonic glide vehicle:HGV、極超音速ミサイルとも)および核搭載・自律型大陸間魚雷( intercontinental, nuclear-armed undersea autonomous torpedo)を開発している。 "



この核戦略見直し報告書の草案はHuffington Postが入手し公開した。その記事によるとペンタゴンはその公開された草案が本物であることを否定しなかった

" 核戦略見直し報告書の草案は複数存在し、また現段階では草案の状態だ。最終的には大統領と国防長官によって審査され承認される。一般慣行として我々はまだ決定していないことについて、また戦略見直し報告の草案のコピーについて議論することはない。 "
米軍の意思決定にも影響力を持つ防衛関連ニュースウェブサイト/雑誌である『Defense News』のValerie Insinna氏が概説したように、公式にはOcean Multipurpose System Status-6(海洋多目的システム・ステータス-6)と呼ばれ、ペンタゴンが「Kanyon」と異名で呼ぶこのロシアの無人潜水艇(水中ドローン)は昨年11月に試験されたと伝えられている。 (ソース: defensenews.com)

2016年12月のワシントン・フリー・ビーコン(Washington Free Beacon、米保守ジャーナリズム・ウェブサイト)がペンタゴンの匿名の情報源から得た情報を基にした記事によると、新型ドローンは新技術のテストと検証のためサロフ級潜水艦から発射されたという。

ペンタゴンは、今回の核戦略見直し報告書がリークされた時点では、Status-6の存在を公には認めていない。



Defense Newsによれば、 ロシア最大の潜水艦メーカー『Ruin Design Bureau』によって建設されたStatus-6は6,200マイル(約1万km)の活動範囲を持ち、最高速度は56ノットを超え、海抜3,280フィート(約1km)の深さまで降下することができるという

少なくとも2つの異なるクラスの原子力潜水艦から発射できるよう設計され、 オスカー級潜水艦の場合一度に4機のStatus-6ドローンを搭載できるという。

今回の核戦略見直し報告書はより完璧な核戦略のトライアド、あるいは陸海空それぞれから発射可能な核ミサイルの必要性を再確認するものである。トランプ大統領は米国の核兵器保有数を10倍にしたいと述べているが、Defense Newsが指摘したように、同報告書では国防総省が無人潜水艦開発に関心を持っているという兆候はない。

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海外の反応

reddit.comのコメント欄より: ソース


quantum_ai_machine 旧ソビエト連邦が開発した人類史上最大の水素爆弾『ツァーリ・ボンバ』ですら50メガトンだったのに100メガトンとかマジ?!
(※ツァーリ・ボンバ(「皇帝の核爆弾」または「核爆弾の帝王」の意)は広島型原子爆弾「リトルボーイ」の38,000倍の出力を持つ)

ShamefulWatching 本来ツァーリ・ボンバは核分裂-核融合-核分裂という3段階の反応により100メガトンの威力を実現する多段階水爆だが、ソ連領内への多量の放射性降下物が心配されたため第3段階目の核分裂を抑え出力を50メガトンに抑制した。

https://youtube.com/watch?v=oP9B5PkKw-g
このツァーリ・ボンバの実験映像はフィルムとレンズの品質が悪いためその威力を十分に捉え切れていない。

https://youtube.com/watch?v=b5tmkna-k-U#t=1m39s
これはアメリカ合衆国が1954年にビキニ環礁で行ったキャッスル作戦での15メガトンの水素融合爆弾の実験映像、100メガトンなんて想像もつかないレベル。。

bcdfg ツァーリ・ボンバは航空機から落として実験された。100メガトンだとその航空機が爆発に巻き込まれるから50メガトンに抑えたとも聞くな。

1Man1Machine しかもパラシュートを爆弾に取り付けさらに時間を稼いだ。それでもパイロットが生還できる可能性は五分五分だったというからおそロシア。

Protonoia 空母を中心とした艦隊を壊滅させるのもこのドローンの目的の一つだろう。

datums だからアメリカは興味を持っていないのかね? 空母艦隊なんてアメリカ以外展開していないし。

Possibly_a_Firetruck それだけじゃない、大都市の海岸近くに潜ませておけばいつでも大規模な津波を発生させられる。

litalien-telepathica それは今までの原潜の役割と変わらないのでは?

Tanto63 SLBMみたいに潜水艦から発射するミサイルはターゲットに到達するまでの飛行時間がありミサイルが傍受される可能性がある。でもドローンならその場で艦ごと爆発させられるしいくらでも潜伏させられるじゃない。

lazyrussianbot あれ? このドローンって2年前にも聞いたことあるんだけど。開発中だったものがついに完成したってことなんかな?

beachedwhale1945 2015年11月9日に初めて情報がリークされたはず。ちなみに世界の潜水艦について語り合うコミュニティ hisutton.com でこれまでに出た情報をまとめてた。KANYON (Status-6) はこんな感じらしい。

image via hisutton.com

myne まぁその存在をリークしなければ抑止力にはならないからな。

__xor__ 当時のBBCの記事があった。
http://www.bbc.com/news/world-europe-34797252

" 最大100メガトンの弾頭は500mの高さの津波を発生させ、米国の領土の湾岸地域から1,500kmに存在するすべての生き物を一掃する byロシア地政学アカデミー・コンスタンティン・シヴコフ "

ですって。

Tango_Mike_Mike しかもその地域はコバルト60で汚染されるとか書いてあんすけど... 邪悪すぎる...

snazzletooth 極東の、日本海の断層辺りに潜伏させたりすんのかな...?

ifirebird ゴジラが目覚めるきっかけになりそう。

Canaderp37 原爆を搭載した魚雷自体は1940年代からあるがドローンか... どういった戦略で運用するんだろう?

baked_ham 100メガトンの核弾頭を搭載可能というだけだろ?

Alaea この兵器の肝は、ロシアには何千何万という核弾頭があるがそれを同時に複数運用する手段が限られていたのが、ドローンによってかなり大規模に展開できるようになったということだ。

lurker4lyfe6969 なんかメタルギアよりも凄いものが出てきちゃったな。

meh87432 ドローンを兵器として使うことは素晴らしいアイデアのように思えるが、核兵器の起動を人間ではなく暗号化だけに頼ることは非常に近視眼的だ。自分がネットワークにアクセスできるということは常に敵側からもアクセス可能である可能性を残している。

TotalAaron ツァーリ・ボンバを搭載した無人潜水艦ってことね。

bcdfg それも二つ。

sscilli 冷戦第二ラウンドが始まる。

banana-skeleton 相互確証破壊というものは双方の能力が拮抗して初めて成立する。ミサイル防衛システムという盾を確実に構築しロシアのミサイル能力を無力化させ始めているアメリカに対抗するため、ロシアはドローン潜水艦の複数展開という矛を持とうとしているのだろう。(相互確証破壊:一方が核兵器を先制的に使用すれば最終的に双方が核兵器により完全に破壊し合うことを互いに確証する、という概念)

saltytr ロシアさんよ、頼むからサイバーセキュリティはちゃんとしてくれよ...

BadJeanBon だいじょぶだぁ、ロシアにはカスペルスキー先生がおるから。

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