イギリスのタブロイド紙「デイリー・メール」より

日本とシンガポールのパスポートが世界で最も強力であることが明らかに、英国は前回に続き4番目、米国は5番目

Revealed: Japanese and Singaporean passports are the most powerful in the world with the UK's remaining fourth and USA's fifth - 1 March 2018

2018年に世界で最も強力なパスポートが日本とシンガポールのものであることが年間ランキングで明らかになった。

イギリスのコンサルティング会社であるHenley&PartnersがまとめたVisa Restrictions Index(ビザ制限指数)2018年版によると、それぞれ2017年には5位と4位だった両国は5年連続1位だったドイツを追い抜き第1位を獲得した。(ソース:The Henley Passport Index, Visa Restrictions Index - wikipedia )

また英国のパスポートは2017年と同じく4位を維持し、米国は3位から順位を2つ落とし5位となった。


対象となる105か国のランキングの全て、Henley & Partnersより。
Visa Restrictions Index(ビザ制限指数) ランキングはビザなしで旅行できる国の数に基づいており毎年発表されている。日本とシンガポールのパスポートはそれを持つ市民に世界中の180カ国へのビザなしでの旅行の機会を与えている。

2位は2017年から順位を一つ落としたドイツで同国のパスポートはビザなしで179カ国に旅行できる。3位はフランス、イタリア、スペイン、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、韓国のパスポートでそれぞれ178カ国にビザなしでのアクセスを可能としている。

英国のパスポートは4番目で英国市民は旅券以外の書類を必要とせずに177ヶ国を訪問することができる、ちなみに昨年は173カ国だった。

同じく4位となったのはポルトガル、オーストリア、ノルウェー、ルクセンブルク、オランダで5位は米国、カナダ、スイス、アイルランドでそれぞれ176カ国にビザなしでのアクセスを可能としている。

逆にランキングの最下位、最も弱いパスポートはアフガニスタンのパスポートでビザなしでのアクセス可能な国は24カ国に限られている。

パキスタン、シリア、イラクも2年連続でランキングの最も低い位置、30ヵ国かそれ以下となっている。最も変化があったのはアラブ首長国連邦で同国は過去10年間で34も順位を上げた。現在、UAEは世界中の140の国へのビザなしでのアクセスを市民に提供しており順位は27位、中国も85位から74位と順位を大きく上げている。 またウクライナとグルジアはEUとのビザの自由化で順位を大きく上げた。

一方で53カ国は全く動きを見せず、30カ国は昨年に比べて順位を下げた。


ランキング上位5か国と下位5か国
なおHenley & Partnersによるこのランキングは国際航空運送協会が保有するパスポートおよびビザ・データベースに基づいており、ビザ要件の変更があればランキングはリアルタイムで更新される。



Henley&Partnersの執行委員会メンバーであるHugh Morshead氏は次のように述べている。

「世界はますますグローバル化しつつあり『世界市民』の概念はより一般的なものになってきている。より多くの人が自国以外の場所での機会と経験を求めている。」

「世界の国境の一部、それも重要な地域で国境はその行き来を制限する動きを見せているが世界全体で見れば国境をまたぐ活動は進化していると言えるだろう。」

「ビザの方針や規制に関しては我々は毎週のように国境を開放する動きを、特に欧米以外で目の当たりにしている 。これは戦略的なパートナーである国に国境を開放することで外交関係を深め、観光や国際商取引、移民がもたらす莫大な経済的価値を求めての動きだ。」

ビザなしで旅行できる国の数ランキング2018

1 - 日本、シンガポール

2 - ドイツ

3 - デンマーク、フィンランド、フランス、イタリア、スペイン、スウェーデン、韓国

4 - ポルトガル、オーストリア、イギリス、ノルウェー、ルクセンブルク、オランダ

5 - カナダ、スイス、アイルランド、アメリカ合衆国

6 - オーストラリア、ギリシャ、ベルギー

7 - マルタ、ニュージーランド、チェコ共和国

8 - アイスランド

9 - ハンガリー

10 - ラトビア

11 - リヒテンシュタイン、マレーシア

12 - スロベニア、スロバキア

13 - ポーランド、リトアニア

14 - エストニアのモナコ

15 - キプロス

16 - 香港、チリ

17 - ブラジル

18 - アルゼンチン

19 - ルーマニア、アンドラ、サンマリノ

20 - ブルガリア、クロアチア

21 - ブルネイ

22 - イスラエル

23 - バルバドス

24 - セイシェル、メキシコ

25 - バハマ

26 - セントキッツとネビス

27 - アンティグアバーブーダ、アラブ首長国連邦

28 - 台湾、ウルグアイ

29 - トリニダードトバゴ

30 - バチカン市国

31 - コスタリカ

32 - サンヴィンセントとグレナディン諸島、モーリシャス

33 - マカオ、セントルシア

34 - グレナダ

35 - パラグアイ、ベネズエラ

36 - パナマ

37 - ドミニカ

38 - グアテマラ、ホンジュラス

39 - エルサルバドル

40 - ペルー

41 - セルビア

42 - ウクライナ

43 - ソロモン諸島

44 - バヌアツ、サモア

45 - ロシア、ニカラグア

46 - トンガ

47 - コロンビア、モンテネグロ、マケドニア、ツバル、マーシャル諸島

48 - キリバス

49 - モルドバ、トルコ

50 - パラオ諸島

51 - ミクロネシア

52 - ボスニア・ヘルツェゴビナ

53 - 南アフリカ

54 - ジョージア、アルバニア

55 - ベリサ

56 - エクアドル

57 - 東ティモール

58 - フィジー、ガイアナ、

59 - モルディブ、クウェート

60 - ナウル

61 - カタール

62 - パプアニューギニア、ジャマイカ

63 - ボツワナ

64 - ボリビア

65 - ナミビア、タイ、スリナム、バーレーン

66-カザフスタン

67 - ケニア、オマーン

68 - ベラルーシ

69 - スワジランド、インドネシア

70 - レソト、マラウイ、サウジアラビア

71 - ガンビア、タンザニア

72 - チュニジア

73 - ザンビア

74 - 中国、ウガンダ

75 - キューバ、フィリピン、カーボベルデ諸島、アゼルバイジャン

76 - シエラレオネ、ドミニカ共和国、ガーナ

77 - ベニン、キルギスタン、モロッコ、ジンバブエ

78 - アルメニア

79 - サントメプリンシペ、ブルキナファソ

80 - モーリタニア、モザンビーク

81 - インド、コートジボワール、セネガル、トーゴ

82 - モンゴル

83 - ギニア、マリ、ニジェール、タジキスタン、ウズベキスタン

84 - ハイチ

85 - コモール諸島、ガボン、マダガスカル、ブータン、チャド、ルワンダ

86 - ギニアビサウ

87 - エジプト、トルクメニスタン

88 - ベトナム、中央アフリカ共和国、カンボジア

89 - アンゴラ

90 - リベリア、エクアドルギニア、アルジェリア、ラオス

91 - ナイジェリアのコンゴ

92 - ヨルダン、ジブチ、ブルンジ、カメルーン

93 - コンゴ(Dem。Rep)

94 - スリランカ、ミャンマー

95 - 北朝鮮、スーダン

96 - パレスチナ領、エチオピア、南スーダン、

97 - レバノン、イラン、コソボ、バングラデシュ

98 - エリトリア

99 - リビア、ネパール

100 - イエメン

101 - ソマリア

102-パキスタン

103 - シリア

104 - イラク

105 - アフガニスタン

The Henley Passport Index より

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海外の反応

dailymail.co.ukのコメント欄より: ソース


givenchy 日本人は信頼を得るに値する人たちだ。彼らは嘘をついたり不正行為をしたり盗んだりする可能性が最も低く、迎い入れる国の人々や文化、法律に対して最も敬意を表す人たちだから。

Candu そして"ちゃんと帰ってくれる"人たちでもある。

John Edwards リストの一番上にあるすべてのヨーロッパ諸国が今後数年間で著しく低下するだろうな、なんせこの数年間に"不正規に"国境を越えて入ってきた連中にパスポートを渡しているんだから。

givenchy 残念ながら事実だ、ヨーロッパに迎い入れられた連中のほとんどがこのリストの最も低い国の出身者だし、最も危険な国籍の連中だ。理解できない!

Mr M アフガニスタンのパスポートは24カ国しかビザなしで入国できないが彼らはフランスのカレーを経由すると英国へパスポートもビザもなしで入国できるのだ。

Scot Free ブレグジットにより英国民は数十年しか存在してこなかった人工的な超国家(EU)への帰属意識を捨て、長い歴史を持つ英国に再び自分のアイデンティティを見出すことになるだろう。英国民は旅行時に再び自分の国籍に誇りと自信を感じることができるはずだ。

国への帰属意識は重要だ、人々が愛したダークブルーの英国パスポートを取り戻すことほどそれを回復させる良い方法はない。

(現在の英国のパスポート(右)には英国という国名の上に「European Union (欧州連合=EU)」と記されていています)
businesstraveller.com より引用

Cas イギリスは今は4位だけどEUから完全に離脱してダークブルーの英国パスポートに戻ったら23位のバルバドス(英連邦に属するカリブ海の島国)と同じ順位になってビザなし入国できる国が27か国も減るってわかって言ってるのけ?

Kim Rong Un イギリスに入国する連中のチェックを厳しくできるんだから大した問題じゃないね。

SAMSUNG VS. APPLE 日本人ってパスポートが強力な割には海外で見かけないよね、シンガポール人はたくさん見かけるけど。

irnbru16 日本のパスポートは入手するのが最も難しいパスポートでもある。外国人が日本国籍を取得するのは他のどの国よりも難しい。

Enough Ah Tiongs 同じ1位でもシンガポールのパスポートは逆に世界で最も入手しやすいものの一つなのにね。

ID1010999 イギリスは国連加盟国の177/200と戦争してきたのにこれだけの数の国にビザなしで入国できるとは...
いいね!

dogooder イギリスを拒否している3か国がどこなのかが気になるわ。

Kenny どこか知らないけど日本人が行けて英国人が行けない国の方が興味深いよね。

cancan ロシアがサモア以下で笑ったw

saltedeggburger ほとんどの国にビザなしで行けることはありがたいんだけど、先立つものがないのだ。

smiler, EUのパスポートを3つ持ってるけど、これ全部上げるから日本のパスポートを頂戴!

追記: 調べたところカナダのアートン・キャピタルという会社が同じようにパスポートのランキングを発表していてそちらだとシンガポールと韓国が1位でドイツと日本が2位になってました。 (アートン・キャピタル社のPassport Indexへのリンク

この記事のランキングはイギリスのHenley&Partners社のものでコチラの方が影響力が大きいと思われます、ウィキペディアの扱いも断然Henley&Partnersの方が大きく調べた範囲では引用数も多いです。
(・The Henley Passport Indexへのリンク
アートン・キャピタル社のThe Passport Indexのウィキペディアへのリンク
Henley&Partners社のThe Henley Passport Indexのウィキペディアへのリンク

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