トヨタ・タコマをキャンピングカーに改造してみた
Adventure Truck 2.0 - 2018 Mar 203か月の重労働を経て私とパートナーはついに夢のアドベンチャー・キャンピングカーを作り上げた。私たちがこの車でどんな旅をしてきたかに興味がある人はぜひ私たちのインスタグラムをチェックしてみてね。 https://www.instagram.com/get.the.truck.out/
屋根はヒンジ(蝶番)で動いて飛び出す寝台に、やわな布製じゃないのでどんな天候でも耐えられる。
2人の人間が過ごすにはちょうどいい快適なインテリア。
屋根を畳めばとってもコンパクト、いつでもオフロードに行けるぜ!
こちらは最初に改造した時の車。3年間ほど使用した後にそろそろこのアドベンチャー用のトラックにもアップグレードが必要と判断、引き出しを分解しルーフボックスを売って、いざ新たな姿に!
まずは新たなアルミ製のキャノピーを建造するところから始めた。
最初に外装を剥がしてフレームの上部を切り取った。
さらに天井部分を取り外す。横にあるのは残ったフレーム。
寝台部分を作るためにフレームの高さを延長。
溶接中。
フレームの延長が完了、ポップアップ式の屋根のために取り外した屋根の延長作業に入る。
フレーム全体が完成。ポップアップ式の屋根の側面はヒンジで動くようになっており前後は上下変動する壁&窓になっている。
フレームを覆うための表面がコーティングされたアルミの板を切ったり曲げたりを繰り返す。
アルミの板をフレーム(屋根を支える下の部分)に取り付けた。
運転席側から見た様子。運転席の上の部分にまで寝台部分を延長することでより広い空間を作る。フレームに鉄板を リベット打ち して固定、手前の天井部分が運転席の真上に来る。
寝台の前後の壁となる上下変動する壁&スライド式窓が完成。
ヒンジで動くサイドの壁、下に置いてあるのは屋根に使う鉄板。
一枚の鉄板を屋根のフレームにあわせて曲げ、ステープル(先のとがったU字形の針)とリベットで固定。
屋根のはみ出た部分を切り取る。
これまでに作ったパーツをフレームに取り付け組み立てトラックに固定。ちなみに天井に換気扇も付けた。
エクステリアが完成したのでインテリアの作業へ。まずは断熱材を取り付けてた。
さね継ぎ(板の接合法の1つで一方の板の側面に彫った溝に他方の板に作った突起を差し込んで接合する方法)のモミの木の板で作られた天井、空いている穴はLEDライトと換気扇をはめる穴。
木製のものは何でも、何回も塗らなければならないという面倒な作業をこなす。
天井が半分ほど完成した時の様子。配線もちゃんとしてある。
天井に電力を送るケーブルはサイドのヒンジによって動く壁の中に掘った溝の中に収納する。
カエデの合板を使ってヒンジ付きの壁を覆う、写真のように壁の内側にケーブルを固定した。壁を開閉したときにケーブルが飛び出ないようバネで中の溝部分に収まるように工夫している。
合板をドアのパネルに使う用に切っている様子。上手くハマるように切るのが大変だった。
合板を寝台の後部の上下変動する壁&窓のパネルを金属製のフレームに固定している様子。
これで後部のパネルの取り付けは完了。
トラックの荷台部分の溝を断熱材で埋めた様子。
断熱材を敷いた荷台の上に置く床のベースを作るためにまた合板を切る。
合板を敷いたらその上から竹製のフロアパネルを敷き詰めていく。
フロアパネルは接着剤で固定、叩いてしっかりと隙間ができないように。
床が完成したのでキッチン作りに、まずはカウンターに取り掛かる。
手作りのサクラの寄せ木製のカウンター、接着剤を塗り締め付けて固定する。
平らに、そしてスムーズにするために手作業で削り研磨していく。
シンク、蛇口、ソープディスペンサーのための穴を切り抜きカウンター全体を塗装。
空間を有効的に活用できるようキャビネットはスライド式のドアに。
固定式のキャビネットのフレームが組み立てられている様子。
スライド部分を取り付け中。
スライド式ドアのキャビネットが完成、上には収納ボックスを追加。
シンク、蛇口、ソープディスペンサーが取り付けられた桜の木でできたカウンター。
水を出すポンプはこうなっている。
カーテンも手作り、布を切って縫製、アイロンをかけた。
カーテンを取り付ける。
キャビネットの反対側には仕切りが取り外せるようになっている収納兼ベンチ。
その後ろは靴や小物やバッテリーをしまう収納になっている。
収納兼ベンチの上に敷くクッションも手作り。
頑丈な生地なので結構な人手or時間が要される。
寝台の運転席側に突き出た部分の上にカーペットを敷き、スマホやヘッドランプを充電するためのUSBポートも備え付けた。
寝台部分が完成。運転席側に突き出た部分の上(先ほどカーペットを敷いた場所)には寝台の床になるパネルが重ねられていて横にあるレールの上に敷けるようになっている。右にある収納は先ほどのキャビネットの上に置いた収納ボックス、台所用品用などを収納すると同時に折りたたみ式の机のように使える。
ベンチの下の収納の一つには室内用のバッテリーや電気メーター、インバーター、ヒューズボックスなど電気関係のものが収納されている。
飲用水や排水には燃料などを入れるための19リットル缶(ジェリカン)を使用、水を足すのも交換するのも簡単だから。シンクの下の排水用のジェリカンはスペースがなかったので上部に穴を開けた。
引き出し代わりのバスケットとその下にプロパンタンク、後者はキャビネットのフレームにしっかりと固定してある。
床のパネルを敷きマットレスを広げた様子。調光可能なクリスマスチックなライトは枕の後ろのUSBポートなどを備えたパネルのスイッチで操作可能。
今度はマットレスなどを畳んだ様子。
簡単な朝食をキッチンで...
収納兼ベンチの側面には折りたたみ式のテーブルになっておりこちらに携帯用ガスコンロを置いて調理することも。
こんなところでも、どんなところでも走れるくらいに頑丈。
でもどこに行ってもマイホームのように快適に過ごせる。
最後まで見てくれてありがとう。
海外の反応
reddit.comのコメント欄より: ソースBeerandCats 凄すぎぃ!
Locane こりゃちょっとマネできるレベルじゃないな...
Janusha ほとんどのイギリスの住宅よりも丁寧に作られている、マジで、冗談抜きで。
Tinokotw つまりこれはアレだ、 『トップ・ギア』 が "真面目に" 車を改造したらこうなるぞというやつだ。
snowball666
でもジェレミー・クラークソンの方がお上品でモダンなのだ。
Ourpatiencehaslimits いつ見ても素晴らしい。
Kallisti13 観葉植物が良い味を出している。
BioBrimm マジでこんなの作ったの?!
Korbit せやで。BBCのHP で見れるぞ。
Eric- このタコマは今までに見た改造車の中で最もクールなものかもしれん。
Theonlykd Nice! 私も今自分の車をティアドロップ型のキャンピングカーに改造しているんだけどどのくらいお金がかかったか気になるんだけど教えてくれる? とても見栄えがいいししっかりとした作りだけどお高そう。
tylerthompson21(投稿主) 最終的に6,000ドルくらいだね。
e-luddite 素晴らしい、それに本当によく考えられている。素材にもこだわりが見れていい。 それにしてもこの手の改造には木材が頻繁に使われるけどどうしてなんだ? 結構重そうだしもっと軽い素材はなんで使われないんだろう?
tylerthompson21(投稿主) やっぱり加工しやすいからだろうね、他の軽い素材は思い通りの形に加工するのが難しかったり、高かったりするもする。それと木材はインテリアに温かみをもたらしてくれる。もちろん重くはなるけどね。
Deutschkiwi 最近は軽くて頑丈な合板もあるよ。
Tisias ポップアップ式の屋根の立ち上げが思った以上に楽そう。
Rapier4 雨漏りとか大丈夫?
tylerthompson21(投稿主) ヒンジ部分にはテープで補強してあるから想像した以上に水を防いでくれているよ。
Schmitty21 これは売れるレベル。
BrotherCorvus 最初は「この男が妬ましい、なんて素晴らしいキャンピングカーだ。」と思っていたが写真を見ていくうちに「アルミを溶接できる彼女/嫁?! そんなラッキーなやつこの世にいやがるのかチクショーめ!」って感じになった。
trisickle こんなにいい女そうはいない、結婚しちゃいなよ。
prof_talc I love it! この手のポップアップ式の寝台っていかにもすぐに壊れそうな安っぽいつくりのものばかりだけど君のは壁も含めてとてもしっかりとした作りになっていてとてもいい。お見事。
minimalniemand ね。こういった改造を何度も見たことがあるけどこの1台は本当に際立っている。折りたたみの仕組みはかなりクールだ。ちゃんとしたものにするためにはとても正確な作業が必要だろう。良い仕事だよ。
KungFuHamster こんな車があったら色んなところに旅してみたくなるな。でもキングサイズよりも小さいベッドに嫁さんと寝ると寝ている間お互いに殴ったり蹴ったりしちゃうのだ。
DogeCatBear ってかこのタコマ状態いいな、バンパーがサビてないのにビックリした。私のも95年製の初代タコマなんだけど段々と崩壊&サビの塊に変化していってるっていうのに。
Sublimefly ここDIY板だけじゃなくトヨタ・タコマ板にもスレを立てるべき。
hairyhairlessape これはアドベンチャーに出かけたくなる。
vegence コーヒーもまともに作れない人間がここにいるというのに、こんなにもスゴイ改造をしてしまう人間がいるんだなぁ。
EtherealAriel 唯一足りないのはおトイレかな。
kekokguy そこはまぁ、アウトドアで。
tsk_v1 うちの95年製タコマちゃんにもこれが必要だ。
omnianimaphobia 自分が所有している車でこういうことをされると自分のも改造したくなってきちゃうよな。
deliroast とても羨ましい。とりあえずあの溶接技術を習得しにゃならんなs :(
SDFlyAngler Nice mod!
woodnor21 これはちょっとすごいね。
Soljah 本当に大したもんだとは思うけど、改造費がトラック本体の価格を上回ってるべさ。
zortor トヨタ・タコマは Pacific Northwest(米国のオレゴン州以北からカナダのブリティッシュ・コロンビア州までの地域)では同じ重さの黄金と等しい価値がある、ってのは言い過ぎだがそれでもこの20年以上前のものでも12,000ドルはするはず。
HikerBikerMotocycler タコマの中古車市場での価値を知らないから改造代の方が高くついているなんて言っちゃうんだろうな。コロラド州じゃ文字通り5年は価値が全く下がらない、それがタコマ。
Fupa_King 西海岸でも同じ。例えば走行距離5万マイルの4年前のタコマは新品よりも5,000ドルくらいしか価値が下がらない。
iamamuttonhead 素晴らしい。何よりこんな大変な作業を共に頑張ってくれるステキなパートナーがいることが素晴らしい。
tylerthompson21(投稿主) :)
タコマはハイラックスとは別車種だよ。
返信削除北米では今はハイラックス(北米での名前は4ランナー)は販売されてない。
ハイラックスがタコマになってハイラックスサーフが4ランナーになったでOK
削除女性から見ても男に任せきりじゃなく、自分でも溶接したりできる女性はかっこいいわ
返信削除すごいなぁ、日本だと車検やらで無理そうだが憧れるわ。
返信削除そうだね、日本の場合、キャンピングカー登録する為の車両内部条件と車検を満たさないといけない
削除自分で造ろうとと思っても規定が多いからな
アメリカだと、殆どの州で改造は自己責任で可能
日本も未舗装の道路だらけだったらハイラックスなどの4駆一択だっただろうね。
返信削除北米とか広いところなら素直に4トン以上を改造したほうがええんちゃうん?
返信削除いやーほんとすごい
返信削除日本人は既成のものを何倍にもする力あるけど
欧米の人は0からすごいもの生み出す力あるよね
よーし!お父ちゃん頑張っちゃうぞっても限度があるよなあ
返信削除この人すげえわ
>>4
返信削除何言ってるんだろう…日本は先進国で一番未舗装の道路が多い国なのに
その日本では未舗装になってしまう道は、海外では舗装されてるレベルなんだけど…
削除お前こそ何言ってるんだろうって話だわ
舗装率の事を言っているのだろうけど、統計の出し方に違いがあるようです。
削除日本の場合は簡易舗装を含まない為80%となっているようです。
欧米の先進国が100%となってるほうが不思議ですね。
アメリカのような広大な面積の国の舗装率が100%。。。
2016年版の統計では、簡易舗装を含めても80%程度でしたよ。
削除恐るべき事に、含めない場合は驚愕の「28%」です。
ちなみに、簡易舗装率が高い我が国では結果的に諸外国と比べて余計に補修費用がかかることになっています。
それは、耐用年数の違いです。簡易舗装が5年なのに対し、一般的な「舗装道路」は10年以上保ちます。
それにより、公共事業を1989年比で現在(2016年度)半減した結果、舗装率は年々減っています。
つまり、放置された道路が増え続けているためです。
もしこれが日本のディーゼル積んだハイラックス サーフなら
返信削除こんな改造をしようとは思わなかっただろうな。
だって非力だったもん。
それと
日本ならカンピングカーにはハッキリ言って
トイレとシャワーは要らない。
トイレは汚水処理が大変だし
シャワーは水使いすぎで補給が面倒臭い。