アメリカに本社を置くIT分野に特化したメディア企業「CNET」傘下の自動車情報サイト『Roadshow』より

新型トヨタ・RAV4の2019年モデルはかつてないほどスタイリッシュで運転しやすい車に

The 2019 Toyota RAV4 is more stylish and better-driving than ever - 2018/11/20 (一部Roadshowの文章版のレビューより補足 )

新型トヨタ・RAV4の2019年モデルは日本では2019年春ごろに発売する予定、取り扱い店舗は「カローラ店」「ネッツ店」とのこと




1994年、トヨタは当時としては慣例に従わない型破りな車の販売を開始した、それがRAV4だ。いわゆるクロスオーバーと呼ばれるカテゴリの走りであり、これは販売から24年経過した今では米国市場で最も人気のあるカテゴリに成長した。その証拠にトヨタは昨年、米国だけで40万台ものRAV4を販売している。

だからこそこの新型RAV4の2019年モデルは大きな意味を持つ、よりパワフルなエンジン、より効率を増した燃費性能、より多くの最新機能、そしてよりたくましいルックスを手にしたそれは消費者にとってより魅力的な車となったのだから。

ではさっそくこの新しくなったRAV4を走らせてみよう、この競争激しいセグメントでこれからも頂点に立ち続けることができるのかを知るために。

新型RAV4のエクステリア



新型RAV4の2019年モデルは新型カムリや新型アヴァロンと共通のTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)に基づく新プラットフォームを採用、現行RAV4と比べわずかに全長と高さが短くなっている代わりに全幅とホイールベースは長くなっている。そのおかげで外観も現行RAV4と比べ少しスポーティーなプロポーションになっている。

私としては新型のデザインは以前の物よりもずっと格好良くなっていると思う。

トヨタとしてはクロスオーバーらしさを減らしSUVらしさを強く出すことを狙ったとのことだがなるほど、確かに角ばったフェンダー(タイヤ周り泥除け部分)や4Runner(トヨタ・ハイラックスサーフの北米仕様)に似たフロントデザインはピックアップトラックに近いというか、これまで以上にたくましく力強いルックスになっている。個人的には中々に好印象だ。



新型トヨタ・RAV4『リミテッド』グレード
photo via toyota.com


新型トヨタ・RAV4『アドベンチャー』グレード
photo via toyota.com

新型RAV4のインテリア



インテリアも良い。よくある硬いプラスチック素材ではなく柔らかい質感の素材がふんだんに使われているしラジオにしろシートヒーターにしろエアコンにしろ運転中でも難なくコントロールできるいわゆる "トヨタらしい" 非常に使いやすい配置になっておりとにかく全体的に出来がいい。

家族持ちで週末に大量にまとめ買いをする人をターゲットにしているため室内空間も広々としている。





後部座席は平均的な体格の私が座っても天井と頭の間のヘッドスペースも足元のスペースも十分すぎるほど余裕があり全く狭さを感じさせない。床を通るクランクシャフトのせいでできるでっぱりも小さいため後部座席の真ん中の席でも割と快適に過ごすことができるのは嬉しい。

トランク部分はこれまでのものより2.5インチほど長くなっており体積は34立方フィート(約0.96立方メートル)と同じセグメントのホンダCRVや日産ローグと大体同じくらいになっている。



新型RAV4のパワートレイン/走行性能



パワートレーンには203馬力184ft·lbの直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンなどが用意され8速ATと組み合わせられる。新開発の4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」の選択も可能だ。

加速も良くエンジンの反応も上々、8速ATの切り替わりもスムーズで割とこの手の車にありがちな違和感は全くない。ただし加速する際のエンジン音が若干耳障りだ。前の車を追い越す際の急加速とかではなく普通に加速しても音が気になる。

新型のエンジンとトランスミッションを採用したおかげで燃費もかなり向上している。もちろんグレードによって変わってくるが最高で前輪駆動タイプの場合街中で27mpg、高速道路で34mpg、平均で30.5mpg(約13.0km/ℓ)と競合するセグメントの中でも燃費に優れたホンダCRVや日産ローグと比べても引けを取らない。

後に発売される予定の4WDが標準装備の新型RAV4ハイブリッドも燃費性能が向上しておりこちらは平均で39mpg(約16.6km/ℓ)となっている。
新型のエンジンとトランスミッションも素晴らしいがこうして運転してみるとほとんどあらゆる面において良くなっていることが実感できる。

ステアリングホイールの動きもブレーキペダルの感覚も自然だ。この新型プラットフォームを採用した他の車、例えば新型カムリにも言えることだが非常に成熟し落ち着いた振る舞いをしてくれる。曲がりくねった道が続く渓谷でも街中の駐車場でも、これまでのRAV4が持っていたような "あいまいさ" が無くなり車がどの方向に向かっているのか、どう動いているのかに自信が持てる。

今走っているような曲がりくねった道が続き路面が悪い田舎道でもボディーロールを抑えつつ道路のデコボコからくる突き上げをきちんと吸収してくれている。もちろんスポーティーな走りというほどではないが、かといってふわふわと浮いたような感覚もない。ただしロードノイズや風切り音などは競合する他の車と比べて大きめだ。



新型RAV4の車載エンターテイメント



車載エンターテイメントに関しては全てのグレードに7インチまたは8インチのタッチパネル式インフォテインメント画面が搭載されており、ナビはピンチでズームもできる使い勝手の良いものになっているがグレードによってはオプションで追加する必要がある。ただしどのグレードもアップルの『CarPlay』、Amazonの『アレクサ』に対応しておりWiFiホットスポットも利用可能だ。
WiFiホットスポット:車内でwifi経由でネットに接続できる機能で新型RAV4北米仕様の場合最初の半年は2GBまで無料で使用可、以降はデータプランに加入する必要あり




解像度にしても処理速度にしてもインフォテインメントは特に最先端というわけではないが非常に使いやすいものになっている。タッチスクリーンの両脇には音楽/ナビ/スマホとの連携などへのショートカットボタンが並びアイコンも大きく見やすい。

また車内には5つもUSBポートが備え付けられ乗っている全員が一度に充電できる。センターコンソールのシフトノブの先にあるスペースではワイヤレス充電も可能だ。



新型RAV4の安全技術

近年トヨタは事故などの異常事態を未然に防ぐ技術の総称であるアクティブセーフティ技術の普及に大きく貢献している、新型車に標準で最新の安全技術を搭載しているからだ。もちろんこの新型RAV4も例外ではない。

トヨタが第2世代の『Toyota Safety Sense』と呼ぶ予防安全パッケージには進路上の先行車や歩行者、さらには自転車も認識し緊急時には自動で回避運動やブレーキを行う『プリクラッシュセーフティ』や車線からの逸脱を避けるための支援機能である『レーンキーピングアシスト』、他にも夜間の前方視界確保を支援する『アダプティブハイビームシステム』や前方車両の追従走行を支援する『レーダークルーズコントロール』などが搭載される。

さらにはカーナビの地図情報及びカメラで標識情報を取得し運転手に知らせる『ロードサインアシスト』も搭載されておりヘッドアップディスプレイとマルチインフォメーションディスプレイに制限速度や停止サインを表示するようになっている。初めて走る道などで特に助けとなる機能だ。

他にもブラインドスポットモニタリングや360度カメラなどの装備もあるがこちらはオプションとなっている。

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だがそんなてんこ盛りの最新技術の中でも特に私がお気に入りなのがトヨタブランドでは初採用となるこの『デジタルリアビューミラー』だ。 ご覧の通り今は普通のバックミラーだが下部の切り替えスイッチを入れると...



車体後部に設置された高精細カメラが撮影したリアルタイム映像をバックミラーに映し出すというものだ。



新型RAV4の評価/価格

これまでのところこの新型RAV4の2019年モデルは私に強く、そして肯定的な印象をもたらしている。

かつてないほど運転しやすくなっただけでなくそのドライビングエクスペリエンスも満足感を味わえるものになっている。新型トランスミッションの挙動も良い、新型シャシーのおかげだろう、現行RAV4よりもステアリングもハンドリングもドライビングもずっと良くなっている。

最先端というわけではないが、十分皆さんをハッピーにさせる今どきの安全機能/エンターテイメント機能が大量に詰め込まれている。



新型RAV4の2019年モデルの発売は12月(日本では2019年春ごろに発売する予定で取り扱い店舗は「カローラ店」「ネッツ店」とのこと)、価格は26,000~36,000ドルになる見込みだ。新型RAV4のハイブリッドモデルは来年3月から、価格は29,000~37,000ドルになる見込みだ。

今日初めてこの新型RAV4に試乗したわけだが6年前にデビューした現行RAV4と比べ格段に進化したと言ってもいいだろう。外観はより魅力的なルックスに変化し、インテリアも遥かにスタイリッシュになっただけでなく日常的に使われるファミリーカーとしての実用性もグッと良くなった。

そのうえ燃費性能は向上し安全技術もてんこ盛りというのだから、このRAV4はこれからも消費者にとって最有力の選択肢としてあり続けるだろう。

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新型RAV4 Adventureグレード(米国仕様)



新型RAV4 Limitedグレード(米国仕様)



新型RAV4 XSE Hybridグレード(米国仕様)

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海外の反応

Youtube, reddit.comのコメント欄より: ソース , ソース , ソース


ABIR AHMED トヨタはこの新型RAV4のデザイナーに次のプリウスを任せるべき。

MaxSpeed 新型カローラもそうだけどこの新型RAV4といい最近のトヨタはいい仕事をしている。

I'mJustFarhan 新型アヴァロンとカムリも割といい感じだしな。

Shelvin. P ルックスがいい。現行モデルより遥かに良くなった。


2016 Toyota RAV4 Hybrid 2.5 VVT-i marlingrau-metallic Vorderansicht.jpg 4代目RAV4後期型 - By Kickaffe (Mario von Berg) - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

David Ha 同意。100倍は良くなった。

NCSUGrad2012 トヨタはいい仕事をしたよ、現行モデルよりもさらに売れる未来が見える。

calllistdetabarnak 正直かなり購入意欲が湧いてきている。サイズも良し、ルックスも良し、燃費も良けりゃパワーも十分、何より最近流行りのターボじゃない。ハイブリッドも手の届く価格だしその価値はありそうだ。ただ唯一Android Autoがないのがネックだ。

アレクサがある? んなもんいらね。

Gorgenapper CVTじゃない点もポイントが高い。

Ray A ただなんつーか、スバル・RAV4??
前から見るとスバルのSUVっぽいわ。

ROBERT GAL TOYOTA IS THE BEST

UnseenSpirit 外観も内観も好きだわ。

Adam Ballantyne ここまで隙なく仕上げるとはね、ちょっと驚いた。

Christopher Calder エクステリアは他のトヨタのラインナップよりも醜くない。でもインテリアは好き。

Kat's POV エクステリアのリデザインは成功したように思える。ただダッシュボードの上にニョキっと生えてるタイプのインフォテインメントスクリーンは好きじゃない、運転している最中に気になって仕方ない。

Garo Mimaryan ね。新型のエクステリアはかなりグッとくるものがある。だがインフォテインメントスクリーン周りはリニューアルされたスバル・フォレスターの方が使い勝手が良さそうだ。

De U インテリアは現行RAV4と比べわかりやすく改善されたな。ただエクステリアはちょっと私の好みからするとやりすぎ感がある。

ROLAND GEORGE 私も好きになれん。

JogBird あの四角いフェンダーだけが好きになれんわ...

CipherKeys またトヨタが特定のカテゴリーでトップに君臨する予感。特にハイブリッドモデルの燃費は素晴らしい。

Brady Bisgard ハイブリッドの燃費いいなぁ。

CPOx ハイブリッドが候補リストのトップに入ったわ。

Black64 RAV4はそもそも非常にオールラウンドなSUVとして確固たる地位を築いている、それがさらに改善されたってんだから売れるわな。

Stephen Hendricks 実は後部座席にエアコンの風を送るエアベントが設置されたことが一番嬉しかったりする。何年も前にRAV4購入を検討したけど後ろに乗る子供や犬のためにこれが欲しかったから結局パスしたからな。ようやくトヨタも21世紀に追いついてくれたか。

BusyBeeCompany マツダ・CX5もないんだよね...
まぁそれでも買ったけどさ。フロリダに住んでいると後部座席にもエアコンまたはシートクーラーがないと死ねる。

Stephen Hendricks わかる。幼い娘を持つ私を含め自動車メーカーが思っている以上に後部座席のエアコンを "決め手" にしている人はいるのだ。

Gustavo Villar カラーリングはブラックよりも明るい色の方が映えそう。

ChowDownDetroit [Seoung Lee] でも白だとなんかストームトルーパーに見えてくる。

Alex なんだろう、写真で見ると素晴らしいのに映像で見ると変な感じに見える。

Reza Fedriansyah 写真で見ると大きくがっちりした印象だな、実際よりも大きく見えるデザインなんだろう。人が横に立つと比較対象があるせいで違和感を感じるとかじゃなかろうか。

Yan B. Android Autoはいつ使えるようになる?
正直これがあるかないかで購入するかどうかが決まるんだけど。

Dean Diamond 何だそれ? 車の購入を断念する理由としてこれ以上ないくらいにくだらない理由だわ。 もしそれ以外の全てを気に入ったというなら、その程度のことでどうして断念できるよ?

fredjohnson100 でもアンドロイドのスマホを持っていて一度でもAndroid Autoを使えばもう二度とそれの搭載されていない車には乗れないぜ? トヨタさん頼みますよ...

StinkyShoe ボイスコマンドも音楽ライブラリの操作を含めた自分のスマホのとの連携において自動車メーカー製のものより格段に優れている。何よりwaze(渋滞情報をコミュニティでシェアできる世界最大のカーナビアプリ)ね、これとグーグルマップとのコンビが車のナビでは今のところ最強。

big lineman アップルのCarplayは使えて、アマゾンのアレクサすら使えるのにAndroid Autoってのは話が通らないべ。

Vic da G アレクサなんて誰が気にするってんだよな?

Yan B. 絶対アマゾンはトヨタに金出してるわ。

BB3 トヨタも一応はAndroid Autoに対応するとは言ってる、いつになるかはわからんが。でも11月末に開始されるロサンゼルスオートショーで正式にRAV4がデビューすると同時に発表とかでも驚きはしない。

scupking ルックスに関しちゃパーフェクト。

Jay's World トヨタのSUVの中でも最高のルックスじゃなかろうか?

Jorge Lopez RAV4史上最高のルックス...
特にアドベンチャーモデルが特にいい。

daryl g まさに完ぺきなパッケージ、ターボなんていらんのや!
アドベンチャーモデル購入決定ですわ!

Christopher Kaesemeyer クロスオーバーなんて買うわきゃねーだろ、と自分に言い聞かせて来たが、もし買うならこの新型RAV4だわ。

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