1886年に米国で誕生したスポーツメディア『Sporting News』より

フロイド・メイウェザー、キックボクシング界のスター那須川天心と12月に日本で行われるRIZIN.14で対決

- 2018/11/06

50戦無敗のボクシングの5階級制覇の王者フロイド・メイウェザー(米国)が12月31日に日本で開催される総合格闘技イベント「RIZIN.14」(さいたまスーパーアリーナ)に出場するとの驚きのニュースが今週、東京での記者会見で発表された。

日本の総合格闘技団体である『RIZIN』はアジアで最大のMMA(総合格闘技)団体の1つでありかつて「PRIDE」を主催していた榊原信行により設立された団体だ。

メイウェザーは日本のキックボクシング界のスーパースター、プロデビューから27戦無敗の記録を持つ那須川天心と対戦する。

メイウェザーはMMAで使用されるグローブを着用した姿の写真をソーシャルメディアに投稿しているが現在のところ12月の試合がボクシングのルールの下で行われるのか、キックボクシングやMMAのルールの下で行われるのか、またウェイトも不明だがRIZINの代表である榊原信行によると試合には「特別ルール」が適用されるという。



対戦相手である20歳の那須川天心は "この地球上で最も刺激的" なキックボクサーの一人とも言われておりKO率の高さで知られている。以下の動画でその彼の実力を垣間見てみよう。

「フロイド・メイウェザーをこれでKOする姿を見せてくれるなら大枚をはたくわ」

「試合でのルールについて聞かれてフロイド・メイウェザーはこう答えた、”ルールについてはそんなに心配していない”」

「言わせてもらうが、ボクシング以外でこの悪童と戦う度胸を君は持っておらんだろ。」



「ファイターとして自分にできることは日本の格闘技を大いに盛り上げることです、なのでこの試合のオファーが来た時私はすぐさまそれを承諾しました。これは自分の人生の中で最大の出来事だと言えると思います、それが今このような形で現実となったことをうれしく感じています。」

「この発表に皆さん驚いたでしょうが実際のところ私自身も少し驚いています。」

「過去に彼を倒した者は誰もいません、世界中が誰も成し遂げられなかったことを私が成します。メイウェザーをKOし自分のこの拳で世界を変えます。」

記者会見で那須川天心は通訳を介しこのように語った。 また会見ではメイウェザーがプロデュースする新ブランド『THE MONEY TEAM』がRIZINとパートナーを組み東京で将来的にビジネスを行う計画でいることも発表された。
メイウェザーが最後に試合を行ったのは昨年のラスベガス、UFCで二階級制覇した王者コナー・マグレガーを9ラウンドで下したボクシング形式の試合でその後同じくUFC王者のハビブ・ヌルマゴメドフとの試合が噂されていたが、2015年に日本で設立されこれまでにミルコ・クロコップやエメリヤーエンコ・ヒョードルなど有名格闘家の試合をプロデュースしてきたRIZINで那須川天心と戦うことになった。

ESPNのジャーナリスト - Ariel Helwani ‏

「RIZIN FIGHTING FEDERATIONがたった今フロイド・メイウェザー・ジュニアがセンセーションを巻き起こしている無敗のキックボクサー那須川天心と12月31日にさいたまスーパーアリーナで対戦すると発表。記者会見がライブ中だ。」



フロイド・メイウェザーの体重区分/ウェイト制限はどうなるのか?

現在のところ不明だが議論を引き起こすことは避けられそうもない。

メイウェザーがコナー・マグレガーと対戦した際にはボクシングのスーパーウェルター級の体重制限154ポンド(69.85キロ)の下で試合が行われその前の2つの試合、元WBC世界ウェルター級王者のアンドレ・ベルトと元WBC世界フライ級王者マニー・パッキャオとの試合ではウェルター級の体重制限147ポンド(66.68キロ)の下で行われた。

那須川天心が最後に出場した試合である今年9月のRizinでは試合は同団体が規定するフライ級キックボクシングの体重制限126ポンド(57kg)の下で行われたがこれはボクシングで言えばフェザー級に相当し、ボクシングで5階級制覇を果たしたメイウェザーが1998年に最初のタイトルを獲得したスーパーフェザー級よりも一つ下のクラスということになる。

メイウェザーは体重制限130ポンド(58.97キロ)のスーパーフェザー級で27戦した後、2002年に体重制限135ポンド( 61.23キロ)のライトウェイト級に転身、その後も階級を上げていったが2005年以来140ポンド( 63.5キロ)以下では戦っていない。



「体重区分に関しては今後数週間をかけて詰めていくつもりだ」

メイウェザーは会見でそう語った。

「私はこれまで自分よりも低い階級の選手と戦ったことはない、だが私はほとんど毎回相手選手よりも小柄だった。」

「勝敗を分けるのは常に技術だ、体重や体格ではない。」



フロイド・メイウェザーと那須川天心の試合はどのようなルールの下で行われるのか?

これもまた現段階では不明だ。RIZN側は試合は「特別ルール」の下で行われるとしているためキックボクシングとボクシングの混在ルールが適用される可能性もある。

昨年メイウェザーにボクシングルールで敗北したコナー・マクレガーのコーチであるジョン・カバナグは先日、脚部へのキックのみを認めた「特別な打撃ルール」の下で再戦する話が進行中であることを語っていたため同様のルールがこの試合でも適用される可能性はある。

ルールに関し那須川天心は「ボクシングだけの試合になるかもしれませんが、蹴りの有無にかかわらず私はルールは特に気にしていません。」と語りメイウェザーも「私は気にしない、私はただ楽しませる試合をしたい、我々はただ観客のために戦うだけだ。」と答えている。



なぜフロイド・メイウェザーはRIZINで戦うことを決めたのか?

率直に言ってしまえば "金" だ、それがすべてである。それも並大抵の金ではない。
コナー・マクレガーとの試合のファイトマネーは110億円、さらにこの試合でメイウェザーは有料コンテンツに料金を支払って視聴するシステムであるペイ・パー・ビューなどからの収益を含め300億円も稼いだといわれている。ちなみにメイウェザーは自他共に認める金の亡者でありさらに露骨な金持ちアピールをすることで知られアンチが非常に多い。




メイウェザー自身はより新しい自分を見せるためだと語っている。

「皆が知っているように私は素晴らしいキャリアを築いてきた。このスポーツに長く携わることができ、そこから10億ドル以上を手にし投資でも成功するという幸運に恵まれた。」

「今回の試合はさらに特別な試合だ。我々は人々がこれまで見たことがないようなものを見せようとしている。世界はメイウェザーが東京で戦うことなど想像もしなかっただろう。ラスベガスで行ってきた試合に数多くの日本のファンが来ていたのをこれまでに何度も見てきた、だから私は私のチームにこう伝えた、”日本へ行こう、そしてこれまでとは違ったことをしよう” と。」

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海外の反応

twitter, reddit.comのコメント欄より: ソース , ソース


BBCスポーツ


「エイリアン、アニメ、そしてKOの数々」
「フロイド・メイウェザーの次の対戦相手について知っておくべきこと全て」


オーストラリア最大のメディア企業ニューズ・コープ・オーストラリアが運営するニュースサイト『news.com.au』

「フロイド・メイウェザーがつい先ほど対戦することに同意したこの謎の男はいったい何者?」 フロイド・メイウェザーが今年の大晦日に対戦することに同意したこの20歳の日本のキックボクサーは一体全体何者なのだ?


イギリスのタブロイド紙『デイリー・メール』

「那須川天心とは何者? フロイド・メイウェザーの対戦相手であるキックボクサーが明らかに」


ロイター通信

「メイウェザーの総合格闘技への転向は最大の試練となり得る」 フロイド・メイウェザーはそのボクシングでの成功の道をリスクを避けることで慎重に築いてきた、だが日本の総合格闘技への参戦は彼最大の賭けとなり得る


イギリスの日刊紙『インデペンデント』

「那須川天心と戦うという未知の世界へ進む思い切った決断はフロイド・メイウェザーにとって最大のリスク」



ボクシング専門のニュースサイト『Boxing Scene』

「"もしキックが許可された場合メイウェザーにとって酷いことになり得る" 総合格闘技コメンテーター、ジョー・ローガンが体格差があるにもかかわらず初敗北を期すことになりかねないと警告」
アメリカのオンラインマガジン『HotNewHipHop』
「ラッパーの50Cent、メイウェザーの次の試合について揶揄、"チャンピオンはウーバーのドライバーと対戦するご様子"」

(ゲンナジー・ゴロフキンと戦おうとしないメイウェザーをからかった発言)


‏Pandaborg123 那須川天心をウーバーのドライバー扱いか...

コナー・マクレガーもインスタグラムでフロイドの隣のコイツ誰だよって、「隣にいるそのちっこいの、まるでラッシュアワー5か何かから出てきたみたいな糞野郎は誰だ。クリス・タッカーとジャッキー・チェンか 」 みたいな悪態をついてたな...

天心は圧倒的な強さを誇る最強の格闘家なんだが日本以外じゃ知名度がな...

cpjay2003 天心は本物の逸材、これは疑いようもない事実。

slipknot00010 しかしあのメイウェザーが総合格闘技イベントに参加って...
いくら何でもリスキーすぎるでしょ...

John Smith 正直バカな転向だと思う。

Jack Dipper ‏ 総合格闘技だぜ? ボロクソに負けるぞ、床に持ち込まれたら終わりだぜ?

beanz73 メイウェザーの総合格闘家としてのキャリアは那須川が一瞬で終わらせると思う。

BYORN ラッキーな若者だ、メイウェザーに初黒星をつける史上初めての人間になるだろう、それも考え得る限り最も残酷な方法で。

Random Adventures もし総合格闘技、もしくはキックボクシングのルールで戦ったらこの日本の選手が圧倒するだろうね。でもまぁ結局ボクシングで戦うことになるんだろうけど。

civicpride1986 ボクサーが非ボクサーとボクシングで戦うってなんの冗談ですか。

lasoogneypubes いくらなんでもボクシングのルールってことはない、キックボクシングのルールの下で試合は行われるはず、ただし少しばかり例外を設けるかもしれない。

例えば、キックは禁止とか。

Ryan Grady 正直マジでキックやエルボーや寝技、タックル、倒されたら一切の攻撃は禁止とかにしないとメイウェザー死ぬぜ?

todd booth キックボクシング、あるいはMMAなら普通に死ぬと思う。

‏Beckles ☠ 「試合でのルールについて聞かれてフロイド・メイウェザーはこう答えた、”ルールについてはそんなに心配していない”」
「言わせてもらうが、ボクシング以外でこの悪童と戦う度胸を君は持っておらんだろ。」


少しでもボクシング以外の要素が入ろうもんなら1分も持たないと思う。

Brandon 🇺🇸 🇨🇴 同意。もし天心が1ラウンドに1発でも蹴ることを許されたらそれで勝敗は決まる。

E. Casey Leydon ‏ というかボクシングのルールであってもコナー・マクレガーよりきついんじゃ...

Joe Ortiz ‏ さすがにそれはないかな。その場合技術よりも体格差が響いてくる。

Mike Tyson ボクシングであっても総合格闘技の八角形リングで4オンスのグローブでの試合だったらやばそう。

LOVE COMBAT SPORTS ‏ メイウェザーの方が遥かにビッグスターであり交渉の主導権は彼にある、自分に不利な条件にすることはないだろうさ。

BIGTUNES2010 正直ボクシングのルールだったら見たいとは思わねぇな。

DF Rellom 引退宣言してたと思ったら総合格闘技の選手と対決ね。
というかメイウェザーはあんだけ稼いできたのにもう金がなくなったの?

gussi123 マイク・タイソンも4億ドルも稼いでおきながら自己破産に追い込まれてたし。

420 この日本人のこと知らないけどあの蹴りやばくね?

Manteiv 天心の試合を見てきたけどあれは本物、UFCの選手であってもかなりの人間があの蹴りだけで追いつめられると思うわ。

0121_ R.K そう、蹴りは一級品。だがボクシングでは勝てないだろう。

James Franko メイウェザーに不利があるとしたら彼はもう41歳であること、そして現役の選手ほどのトレーニングはしていないだろうこと。一方の天心は文字通り今の格闘界で最速の一人、そして体の柔軟性、バネが飛び抜けている。

Juuk なんだかんだ言っても5階級制覇の王者だ、何より史上最もディフェンスの上手い選手だ。彼とボクシングという舞台で戦うならこの若者に勝ち目はないだろう。

Edin 私もここ最近彼の試合を追いかけているけど間違いなく天性のものを持っている。だからこそわかる、メイウェザーはルールであらゆる防御策を講じてくるだろう。

Anoop Joseph 私もここ数年彼の試合を見続けているから言える、he's a prodigy(彼は神童だ)。
そして今現在最強のキックボクサーの一人。格闘において彼ほど頭の回転が速い選手はそうはいない、それは戦い方から見て取れる。ボクシングのルール以外ではメイウェザーに勝ち目はないよ。

Dan 那須川天心がメイウェザーにローリングサンダーを決めてくれたらそれだけで絶頂する。

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