世界中の人々は様々な理由で祝日を祝いますがすることは皆同じです、人々は集まりご馳走を共に食べるのです。 仲間と共に食事をする社会性を持った動物は人類だけではありません。ですが火を使い料理するのは人類だけです。
フランスの社会人類学者クロード・レヴィ=ストロースは料理をすることがヒトと動物を分けていると語っています。 私個人はパンツを履くかどうかこそが人類と動物の大きな違いだと思うのですがきっと彼も同意してくれるでしょう。
彼はおそらく料理やそれに伴う儀式などの文化、調理道具の発明について話していたと思いますが、 彼はまったく違う理由で正しいのです。
料理は文字通り私たちを生物学的な意味でのヒトにしてくれたました。 ヒトは進化することで料理を始めたのではなく、料理することでヒトに進化したのです。
この新しい学説はハーバード大学の人類学者であるリチャード・ランガム教授によって唱えられました。 彼は“火を使った調理”によってヒトは原始的なサルからより複雑な人類へと進化することができたと言っています。 “火を使った調理”によって脳は大きく進化し食事以外の時間を作ることが出来たそうです。
我々人類が現代のような文明を作り上げることができたのは全て脳のおかげです。 ですが脳に1000億個ある神経細胞を働かせるためにはとても大きなコストがかかります。 脳は我々が普段摂取するカロリーの5分の1も消費してしまうのです。 「大いなる力には、大いなる空腹が伴う」ですね。(スパイダーマンより)
ヒトの脳の大きさはその体積に比べて著しく大きく、そこが霊長類の従兄弟たちとの大きな違いとなっています。 例えばゴリラはヒトより3倍も大きい体をしていますがゴリラの脳の神経細胞の数はヒトの3分の1しかありません。 科学者達はもしゴリラがヒトと同じ大きさの脳を持ったとしたらゴリラは700カロリーも多く摂取しないといけなくなると考えています。
ゴリラは既に日中のの80%を食事をすることだけに費やしています。 彼らの食事は葉っぱや果物、全て生です。 チンパンジーも同様で1日の半分以上を費やしています。 私たちはせいぜい彼らの5%ほどの時間でしょう、もっともその大半は列に並ぶ時間に取られていますが。
私たちの共通の祖先はアウストラロピテクス(600万年前~700万年前)ですがゴリラやチンパンジーは人間より彼らの方により近い存在です。 ヒトとゴリラの頭蓋骨を比べると ゴリラには巨大な顎があり、巨大な歯と強力な筋肉があることが分かります。 これは主に高密度の繊維質の植物を食べるために適応したと考えられるでしょう。 アウストラロピテクスとの共通点が多いです。
しかし180万年前にそれまでより脳や体が大きくなった我々の祖先ホモ・エレクトスが登場します。 アウストラロピテクスは見るからにサルっぽい姿をしていますがホモ・エレクトスは街中を歩いていても気にならないのではないでしょうか? もちろんパンツを履いていればの話ですが。
このホモ・エレクトスは既に現代のヒトとほぼ同じ脳の大きさをしており、それはつまり彼らが何らかの方法で より多くのカロリーを摂取できるようになったということが推察されます。
その理由の1つは狩猟を開始し大きな獲物を狩れるようになり、 道具を発明したことで肉を切り分け栄養豊富な骨髄を食べる術を見つけたからでしょう。
彼らは肉を食べることもできたでしょうが依然として食事の中心は植物由来だったと私たちは考えています。 そしてそこで大きな違いを生んでいるのが料理です。 植物は加熱することにより細胞が破壊されより多くの栄養を効率的に吸収することが可能になり、また噛む事も容易になります。 それだけでなくタンパク質は熱変性を起こすことで消化しやすいものに変化し、時には毒のある植物を無毒化してくれます。
これはつまり私たちの祖先はより多くの食べ物を探すことが出来るようになり、 より栄養を摂取できるようになったということです。 そしてそれは肉でも同じです。
科学者たちはまだホモ・エレクトスが火を活用していた決定的な証拠を見つけてはいません、 燃やした枝は化石にはなりませんしそもそも180万年前の化石自体珍しいものですから無理もありませんね。
料理と言うのは何も火にかけることだけを指すのではありません。 例えば細かく砕いて食べやすい形にしたり、塩に漬けて保存したり、 薄く切り太陽に晒すことで干物にしたり、時には自然に任せてみたり様々です。
私たちの祖先は食べることに費やす時間が減ったことでそれ以外に費やす時間が出来ました。 例えば言語を発明したり道具を作ったり芸術活動を行ったりです。
チンパンジーは食べ物を見つけるとその場で食べ、他の仲間から奪うことも気にしません。 ですが私たちの祖先は料理を始めたので見つけた食べ物は基地に持ち帰るようになり、 それはつまりより強い社会性を培う理由となったはずです。
料理のおかげで私たちは他人と仲良くするように進化してきたのかもしれませんね。 そして私たちの祖先は料理をするために様々なものを発明し、子供たちは、大人もですがより栄養豊かな 食事を摂れるようになり寿命も延びました。
私たちは料理をすることで強い種に進化してきたのです。
海外の反応
Sonto Sontoloyo
なるほど、つまり
ベジタリアンは摂取カロリーが少ない=脳への栄養が少ない=知性が...
良く説明できてる、ほんとよくできてる
techsan08 肉食ばんざい!
Oliver Holm よし、みんなで猫に料理を教えよう。
jerryblue017 猫人間ができるまでに何百年もかかっちゃうよ。
Owen McCauley 猫は料理をする必要ないよ。 彼らは彼らのためにすべての仕事をする種を家畜化したからね。
Valken そんなことせずに猫と人間の遺伝子を掛け合わせればいい。
DreadWaWcomments ↑ おい、変な事しようとしてるわけじゃないよな!?
Tom S. 私たちの飼っている猫や犬は調理されたものを食べている、その内人間のせいで賢く進化するようになるのだろうか。
Yourz TruIy 一部のサルの芋を海水で洗って食べてる、もしかしたら塩気を加える目的かもしれない。 少なくとも下準備と呼べるものだしこれは料理じゃないのか?
It's Okay To Be Smart(公式)
その様な例があることは知っていますが私たちは料理とは
熱を加えたり発酵させたり、または塩を用いて分解させるなどに関わらず、
食品の構造および栄養利用可能性を根本的に変えるものと定義しています。
単に塩水で洗って味を加えたり、それをきれいにするこを料理とは呼べません。
ただ葉切りアリのように収集した葉から菌を養殖しているのは料理と呼んでいいのかもしれません。
chauncy primm
"脳は我々が普段摂取するカロリーの5分の1も消費してしまうのです。"
大した問題じゃない、ほとんどのアメリカ人は太り過ぎだし。
«JustEnder» 料理出来ない私はヒトですかね D:
言語が理由じゃないのか?
返信削除ニーチェが逆のこと書いてるからとりあえず否定したかったんだろう
返信削除これめっちゃ前にTEDで女の人が言ってたやん
返信削除何をいまさら
コンビニ弁当ばかりで済ませてる俺は人間以下だった…
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