驚異的なパフォーマンスとテクノロジーを提供するEVセダン
carwowのYotubeチャンネルより: Tesla Model S P100D Ludicrous Plus 2017 review | Mat Watson Reviewsテスラは電気自動車は退屈でゴルフカートのようだとの評判を覆し、実際に人々が欲しいと思える車を作り上げた。 この車はテスラ・モデルSの最上位グレードのテスラ・モデルS P100D、このスマートフォンのようにリチウムイオン電池で動く車だ。 ただそのサイズは桁違いでスマートフォンの7000倍の電力を溜め込むことができる。 それはつまりこの車がとてつもなくパワフルだと言うことだ。 実際この車はスーパーカーと呼んでもいいほどの性能を持っている、 実用的なファミリーカーとしてデザインされているにも関わらずだ。
後部座席
後部座席に座ってみると運転席と膝の間には十分な広さがある、ポルシェ・パナメーラよりは広いがメルセデス・ベンツ・Eクラスよりは狭い。 天井と頭との間のスペースはまぁ問題ないと言っていいだろう。 ただ天井に傾斜があるせいで身長の高い人は少し窮屈さを感じるかもしれない。
もう一つ指摘しておかなければならないことはバッテリーを床下に置いている為、床がかなり高い位置にあるということだ。 その結果見てもらえばわかるが座った時に足がこのような角度になってしまう。 他の車に比べて少し快適性が損なわれる。
だが良い点もあって後部座席真ん中のシートには盛り上がりがなく平らで、床もまた平らなので真ん中のシートに座ることが苦痛ではない。 というか真ん中の席が両サイドより快適かもしれない、なぜなら窓側の天井にも傾斜があり内側のスペースを奪っているからだ。
トランク
このテスラ・モデルS P100Dのトランクは電動で開くようになっていて思った以上に大きい。 荷台入り口と床との間に多少段差はあるがそれほど大きな問題ではない。 後部座席も倒せるのでさらに多くの荷物がつめる、ちゃんと実用的なハッチバックであることに驚いてしまう。 ただ後部座席を倒した後には段差ができるのが少しマイナスポイントだ、荷物を押してスライドさせようと思ってもつっかえてしまう。 さらに床下にも収納スペースがある。
モーター
そして信じられないかもしれないがこのトランクの下には後輪を動かす電気モーターが搭載されている。 その出力はアウディR8の5.2リッターV10エンジンとほぼ同じ510馬力、このバケツと同じくらいの大きさだというから驚きだ。
さらにこの車はDモデルなので別のモーターが車前方に搭載されている。通常のモデルSは後輪駆動だがこのテスラ・モデルS P100Dは全輪駆動だ。 ボンネットを上げるとここにも小さな収納スペースがあり、 通常バージョンのモデルSなら前にモーターが搭載されていないのでさらに広い。 この僅かなスペースに261馬力のモーターがあるというのだから凄い。
前後の電気モーターを合わせると611馬力もの出力が出る。 単純に合計して771馬力にならないのはバッテリーの出力に左右されるからだがそれでも凄まじい馬力だ。 また凄まじいといえばこの車の価格もそうだ、130,000ポンドもする。 (日本国内価格は1623万8000円から) エントリーモデルのテスラ・モデルSは60,000ポンドなのでよほどのことがない限りそちらの方がいいだろう。
インテリア
60,000ポンドならばいい内装だと言っていいだろう、だが130,000ポンドもする車としてはそれに見合った品質とは呼べない。 BMW7シリーズの方が洗練され、快適で、高品質だ。 例えばハンドル横にあるレバーなどはメルセデス・ベンツのAクラスで使われているものをそのまま使用している。
褒められる点もある、デザインだ。ミニマルですっきりしていてボタンがほとんど見当たらない。 それはこの車のほとんどをこの巨大なタッチスクリーンで操作するからだ。
iPadのように見えるがそれよりも大きい17インチ、このようなスクリーンは他のどの車にも見られない。 常にインターネットに接続可能でナビゲーションにはGoogleマップを使用し、webブラウザとしても使える。 車のサスペンションの設定やブレーキの設定、サンルーフの開け閉めもどれだけ開けるかをパーセントで設定可能だ。 画面は2分割にすることも可能でqwertyキーボードのおかげで文字入力も簡単だ。
ナビゲーションでは目的地までに必要な電力量が表示され、足りなければ近くの充電施設の場所も教えてくれる。 場面下部の黒いバーでは音量、シートのヒーターや位置、エアコンの細かい調整ができるようになっていて右端は車の設定だ。 場面上部の黒いバーは左から音楽、ナビ、カレンダー、走行記録、webブラウザ、後方カメラ、スマホとの連携機能となっている。
グローブボックスは十分な大きさで 運転席と助手席の間にはドリンクホルダーにもなる収納があり、さらにその後ろにスマートフォンが入る程度の小さな収納がある。 だが収納はそれで全てだ。前も後ろもドアポケットはないし後部座席の真ん中にも収納はない。
加速性能
これまでに紹介した通りこの車はとても実用的で様々な機能が付いている、 だが本当に驚愕させられるのはこの車の走行性能だ。 これまでに存在した市販の電気自動車のパフォーマンスはそれほど褒められたものではないが このテスラ・モデルS P100Dには600馬力ものパワーがあり、しかも「Ludicrous モード」と呼ばれる車の性能を限界まで引き出すモードまで存在する。設定画面で「Ludicrous」というボタンを押し続けると「本当によろしいですか?このモードはモーターやギヤボックス、バッテリーを著しく消耗します」との確認画面が表示される。 YESと選択したらギアをドライブに設定し、左足でブレーキペダルを踏みながらアクセルペダルを踏み込む、 運転席のスクリーンに「ローンチモード」と表示されたのを確認したらブレーキを離すと...
信じられないほどの加速だ、思わず笑いがこみ上げる。 テスラによると0-100mにかかる時間はおよそ2.5秒、高級スポーツカー以上の加速性能だ。 今回試乗している車はハイパフォーマンスモデルだが通常モデルでも十分早い。 電気モーターのおかげで瞬間に最大のトルクを発揮するからだ。
加速がいいので車を追い越すことも楽だ。 例えば今、私は時速50マイルで走行している。 目の前にダラダラと走る車がいたとして、これを追い越そうと思ったらアクセルを踏み込めば一瞬で時速70マイルにまで加速する。 あっという間に邪魔な車を抜き去り気持ちがいい、道路の上だけだがまるで王様にでもなったかのようだ。
バッテリー
もはやこの車の性能に何の疑問の余地はない。ただ問題が一つ、派手に加速させるとバッテリーの消費が早くなってしまう。 スマートフォンで4G通信やアプリなどを使用し過ぎるとバッテリーが急減するのと一緒だ。このテスラ・モデルS P100Dは他のモデルに比べてバッテリーが大きく最大航続距離は381マイル(613km)だが、実際に使うと200~250マイル(322~402km)といったところだ。 もちろん途中で充電することも可能で、テスラが提供している充電施設のスーパーチャージャーを使えば45分でバッテリーの80%まで充電できる。 ただここイギリスではその施設はたったの34箇所しかない、他の充電施設ではもっと時間がかかってしまう。 いずれにせよガソリンを補給するよりも圧倒的に時間がかかる。
利点と難点
電気自動車としての問題点をあげたが利点もある。 ガソリンエンジンやディーゼルエンジンと比べて車内の静粛性が高いのでクルージングしていてとても快適だ。 ただスピードを上げると普通の車ではエンジン音などがあるので霞んでしまう、普段気にならない音が妙に気になってしまう。 風切り音やワイパーの稼動音、ロードノイズ、この車がかなり太いタイヤを使用いていることも影響している。
利点についての話に戻そう、この車はバッテリーを車体の底に設置しているので重心が低く コーナーを安定して曲がることができる、特にこの全輪駆動モデルはそうだ。 ステアリングも機敏で運転しやすい、だがフィードバックの感覚はあまりないし 車重が重いので少し鈍重さを感じるかもしれない。 この車は高級スポーツカー以上の加速性能はあるが、そもそもスポーツカーとして設計されているわけではないのでそれも仕方がないかもしれない。
視認性はどうかというとAピラーは大きく、また後方の視界も悪いため死角ができてしまう。 これだけ大きな車なので街中では苦労しそうだ。
全体的に見てこの車は良い車だ、 サスペンションも快適なセッティングで運転を楽しむことができる。だがイラッとさせられる部分もいくつかある。 この車を通常の3ピンソケットの電源ケーブル充電しようと思うと1時間に22マイル分(35km)しか充電できない。 とても時間がかかる。
ドアに収納がない、全てのドアにだ。
またスペアタイヤが搭載されていないのでパンクしたらタイヤ修理キットを使うかるロードサービスに電話しなくてはならない。
走行中もwebブラウザが使えるので気が取られる事になるかもしれない。注意しよう。
この手の大型車には後席中央に開閉できるスキーハッチがあるものだがこの車にはない。 アームレストもない。
だが一方でそんな些細なことが気にならなくなる良い部分もある。 この車のドアハンドルは格納され隠れるようになっているが、車の鍵を持っていれば車に近づくだけで反応し出てくる。 乗り込んだらギアをドライブに入れるだけで直ぐ走り出せるのも便利だ。 また車から離れれば自動でロックしてくれる。
隠しコードがある。例えばタッチスクリーンのテスラのロゴを長押しするとアクセスコードを要求する画面が出てくる。 007と入力すると車の設定画面に表示される車の画像が 映画『007 私を愛したスパイ』に登場した潜水艦になる自動車ロータス・エスプリに替わる。
他にも道路上に大きな凸凹などがあった場合、その場所の位置情報を記録し次にそこを通る時に自動的にサスペンションを調整してくれる。 そしてなんといってもテスラのオートパイロット(自動運転支援機能)だ。 これは高速道路上で自動で加速、ブレーキ、斜線維持をしてくれる。
総評
この車は電気自動車であるが故、あなたのライフスタイルに合わないかもしれない。 日常的に使おうとしたらフル充電するのに10時間以上かかることに耐えなければならないし、 駐車場に電源がないなら選択肢にも入らないだろう。 だがもしそのことに問題を感じず、この高額な価格を支払うことができるというのなら是非オススメしたい車だ。 購入者の満足度も高いしなによりこのような車は他に存在しない。
良い点
- 電撃的なパフォーマンス
- 他の追随を許さない凝った工夫
- ハイテクな車内
- 充電時間
- 重さを感じるハンドリング
- 航続距離に不安を感じる
電気系のトラブルがあった時は乗ることさえ出来ないのかな?
返信削除面白い
部品の大半がコストを抑えるために韓国製を使っているとメーカーがコメントしているけど
返信削除だったら値段安くしろよって思うw
バッテリーとか公表値の能力全然出ていないしね
メーカーはかっこつけるだけつけて、ユーザーには不便さを押し付けているのは理解しました。
返信削除こんな車、っていうか、こんな製品で売れるの?よく企画通ったな。
韓国製部品だらけで作られてるそうだし、ほぼ韓国車みたいなもんしょ
返信削除メイドインコリアらしい素晴らしい性能に期待できるのでは?(笑)
ウインドウが真っ白じゃんエアコンぐらいかけろよ
返信削除かけたら何か不都合でもあるんか?
まぁまぁ、あんまし、バカにするもんでもないよ。
返信削除唯一、アメリカが今現在で世界に誇れる、つかプッシュしている自動車企業だ。日米首脳会談でも議題になりかねん。
それに電気自動車としての性能というよりも、自動運転やらネットやら、ソフトの部分が実に油断ならない。
日本メーカーも油断せずに気を引き締めて。
部品がーとか言い始めたら電子機器なんてほとんど中韓メーカーの部品で占められているのに何言ってんだ
返信削除日本メーカー品でも一部だけ国内で作って、ほとんどの部品は中韓メーカーに製造を委託してできあがった部品を中国でくみ上げて売ってるだけでしょうに
それでいて中韓部品を避けられないと知るや、「製造機械は日本製だからセーフ」って謎理論で無理矢理自分を納得させていたのに
もう意見を戻しちゃうのかい?
まぁ現状のテスラ車を(どこ製の部品を使っているかに関わらず)欲しいとは思わないって点では同意見だけどね
そもそも買えやしないが
これから時代は電気自動車だな
返信削除もうメルセデスが新型エンジンの開発から
手を退いたらしいが日本のメーカーはどうすんのかね?
これからの将来、
エンジン部品作ってる下請けやら孫請けは悲惨かもな