日本の教育制度がアメリカの公的教育制度の問題を解決してくれるかもしれない。

The Japanese education system may solve the problems of US public education - The Hill http://thehill.com/blogs/pundits-blog/education/320350-the-japanese-education-system-may-solve-the-problems-of-us By Matthew Easterday(ノースウェスタン大学教育学部助教授) - 02/20/17

教育制度改革の推進者であるベッツィ・デボス氏 が新しい教育長官に指名されてからこの国は大騒ぎだ。 トランプ大統領が指名した教育長官を承認するための採決で 賛成と反対が同数になるという米国の歴史で始めての 珍事がおき、副大統領が賛成票を投じることでようやく承認された。

デボス氏に反対するする人々は 彼女が教育者として現場に立った経験が無いこと、 公費を受けつつ民間が自由裁量で運営する「チャータースクール」の拡大を推進してきたが ミシガン州にあるチャータースクールの経営がうまくいっていないこと、 彼女の承認に票を投じた上院議員たちに献金を行っていたことに不満を持っている。

また公的教育制度に関して誤った知識を持っていたことも公聴会で明らかになったし、 チャータースクール、私立学校に投じられる公的資金を公立学校と同じ基準にすることも求めている。 彼女は公立学校民営化の熱心な支持者で 人々は公立学校が軽視され低所得者に不利になるのではないか、 伝統的な公教育制度の解体につながるのではないかと心配しているのだ。

Diane Ravitchが2013年に出版した「Reign of Error:民営化運動の欺瞞とアメリカの公立学校への危機」では 公立学校民営化が成功する確証はほとんどないと主張している。 それは民営化により能力給を採用し、教員の終身地位保証を廃止したとしても 教育を改善する具体的な方法に直接言及していないからだ。

ではどうすれば米国の公立教育の問題を解決できるのか? その答えは日本の教育制度にある。

教育方法を改善することは特定の技術を改善することではなく、 これらの改善を継続的に実行できるシステムを作成することだ。 ほとんどの業界ではより良い製品やサービスを提供しようとした場合、 実行者と設計者の協力によってそれを成そうとする。 例えば飛行機ならパイロットが飛行機を飛行し、エンジニアが設計する。 米国の教育では教師に飛行機を飛行させることと設計すること両方を求めているのだ。

デポール大学の初等数学教師教育の准教授であるAkahiko Takashiの研究報告と 1999年に書かかれた「The Teaching Gap」によると 日本の教師は「授業研究(lesson study)」と呼ばれる共同設計プロセスを通して 教育を改善しているという。

授業研究では教師達は数週間にわたって1つの新しい授業を計画、実践、互いに助言・批評し、学び合う。 教師達はこの授業を全てのクラスで、時には多くの他の教師の前で教えその反応を観察する。 教師達は同じ立場で考え、さらに授業研究日誌を通じてそれを共有するのだ。

そこにはGoogleなどのベンチャーが新製品の開発、 アジャイルソフトウェア開発、リーン生産方式などで使用しているような 設計プロセスとの類似性があると分かるはずだ。 この授業研究という取り組みは 日本が半世紀以上に渡って適用してきた品質の改善方法と 同じルーツを持っているといえるかもしれない。 授業研究設計プロセスを体系的に応用することで、 日本は教育方法を改善し、教育に対する洞察力を組み込むことができたのだ。

民営化支持者の提案はこの種の共同設計に必要な条件を損なう可能性がある。 教育方法を改善するには 能力給を採用して教師間で競争させるのではなく、 教師の連携を支援する必要があるのだ。 それによって学校間での教育に対する洞察力の共有を促進させることができる。 この協力的な取り組みは、 教師が自主性を持ちながら長期的な改善を行える安定した職場環境を提供する。

民営化は教育改善には成功していない、 なぜなら教育改革の根本的な要因を直接的には扱っていないためだ。 私たちは うまくいかないことをもっとやろうとするのをやめ、 教育改善に投資し始める必要がある。

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海外の反応

The Hillのコメント欄より: ソース

Iain MacAllester 1.制服の義務がある
2.授業時間が長い。
3.髪の長さおよびその他の外観に関する制限がある。
4.日本には学校の管理職がいないので子供たちは学校を清掃しなければならない...トイレも。
5.極度に厳しい規律。

日本の教育システムを採用したらリベラルどもは真っ青になるな。

Dracarys Iain MacAllester いやこの記事のポイントは教師の授業での経験を教師同士で共有するって事だから。

98C3LCMT9Y4 生徒に所得水準や文化に違いがあっても 統一された学生服があるってのは利点だと思う。

RichieBelding2 米国の学校の一番の問題は生徒の素行が最悪なことだと思うぞ。 教育方法や教師の問題じゃないって。

RichieBelding2 tropicgirl クラスを管理する事だって教師の役割だろ。

SmartProf Harvey Den 教員組合の影響が大き過ぎるとか、規律があまりないとか米国の教育制度には多くの問題があり のは事実だが米国にいる日本人の学生はテストで非常に良い成績を出している。 本当の問題はシステムではなく学生自身にあるんじゃないか?

Dracarys US Navy 日本のような他の多くの国々では教育と教師に敬意をを持っている。 日本の親は子供がトラブルにあったり、宿題をしなかったり、勉強しなかったとしてもそれで教師を責めたりしないんだよ。

2 + 2 = 5 フィンランドは世界で最も優れた公立学校制度の1つと考えられていて 何十年もの間、米国の教育者たちは彼らをを研究してきた。 でも教育関係者は時間と労力をかけたのに現状を変えられなかったからって、 アメリカ人をないがしろにするのは馬鹿げている。

必要なのは教室の規模を小さくし、教師が自由に、標準化されて決められたこと以外教えようとしない体質を変えることだ。 残念ながら、米国はそういったことに関して少し欠けている。

nancy pirsig フィンランドには私立学校もないんだよね。

Barrysabum というか米国の公立学校の問題は教師組合が教師の成功率にかかわらず雇用を維持し、 多くの資金を得ることに注力していることだと思う。

The Loyal Opposition 日本人学生が長く学校に通い、家でもっと勉強しいてて、 学校が重要だと思っているという事実を考慮したのだろうか。

The Tomorrow Children TheLoyalOpposition 要点はなぜ日本が私たちよりも優れているのかではなく、 私たちが自分たちをより良くするために日本から何を得ることができるかってことだよ。

US Navy 教師組合をなんとかすることから始めなきゃ駄目だな。

Dracarys US Navy 教育の変革への第一歩は、 政治家が政治の道具として教育を利用するのを止めることだ。

Nonnnnnn US Navy ノースカロライナ州は、教員の組合加入を禁止して何十年も経ってる。 彼らはストライキをすることさえ許されいないが 学業成績良くなったなんてことはなかったけどな。

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