マツダ・デミオ 2017のレビュー

2017 Mazda 2 First Look review | CarAdvice by CarAdvice.com


マツダ・デミオはここオーストラリアで最も人気のあるシティーカーの1台だ。特に若者はそのシャープなデザイン、マツダという会社が持つスポーティーなイメージ、ブランド認知度に惹きつけられている。(オーストラリアでは2016年の新車販売台数でマツダはトヨタに次いでの2位)

そしてモデルのライフサイクルの中間期を過ぎたデミオは2016年11月にマイナーチェンジを行った。デザインに大きな変更はなく何が変わったのかはパッと見て分からない、だがこのマツダ最小の車のデザインははシティーカーというクラスにおいて最先端なままだ。今回のマイナーチェンジの肝はその外観ではなく中身であり、より充実した安全装備、かつてないほどシャープなドライビングエクスペリエンスを提供してくれるという。

マツダ・デミオの価格/装備

c caradvice.com.au 価格は以前と同じく14,990豪ドル(約130万円)からだが今回試乗するのは主力となるグレードであるGTで価格は21,680豪ドル(約188万円)だ。このクラスの車としては高額なだけあってちょっとした高級車といった感じだ。エクステリアには車をより魅力的にする16インチホイールが装備され車内も他のグレードよりも質感の良い装飾が施され、どことなくヨーロッパの車メーカーを髣髴させる。

c caradvice.com.au 標準装備も充実しておりナビ付きの7インチ・インフォテインメント・ディスプレイ、バックカメラ、デジタルラジオ、ダイヤルで操作するコントロールパネル、小型のヘッドアップディスプレイ、レザーシートが備わっている。安全装備も同様でブラインド・スポット・モニタリング、リア・クロス・トラフィック・アラートが装備されベースグレードであるNeoであっても低速時自動緊急ブレーキが備わっている。

マツダ・デミオのエンジン/走行性能


パワートレインにも大きな変化はない。エンジンは出力81kwの1.5Lガソリンエンジンで相変わらず活発で反応がいい。6速ATトランスミッションは違和感がなく、さらにスポーツモードを選択すればより快活なドライビングを楽しめる。また6速マニュアルトランスミッションを選択すれば2,000豪ドルほど安くなる、私ならこちらを選ぶだろう。

デミオは小型車の中で最も走り回るのが楽しい車の1つだったがこの新型でもその楽しさは変わらない。動きは俊敏でボディーロールも上手くコントロールされステアリングの反応がもの凄く良い。乗り心地もなかなかに快適だ、だが遮音性に関してはあまり褒められずロードノイズはかなりの大きさだ。

そしてこの新型に新しく追加されたのがG-ベクタリングコントロールと呼ばれるシステムだ。このシステムはドライバーがハンドルを切り始めた瞬間にコンピューターがエンジンの駆動トルクを制御し前輪への荷重移動を行い旋回をサポートする機能だ。運転してみて違いは感じられるか? 答えは正直に言ってささやかに向上したといった程度だ、だがデミオは元から素晴らしいドライビングエクスペリエンスを提供してくれているのだからボーナスといった所だろう。

c caradvice.com.au 私はかねてからマツダは日本版のミニであると感じてきたが、キャビンのスペースに関してはオリジナルのイギリスを代表するそれと比べ少々難がある。後部座席はかなり狭いので購入を考えているのなら覚悟しておこう。

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マツダ・デミオの評価 caradvice.com.auスコア 8.0 / 10

いくつか難点を挙げてきたがこのマツダ・デミオは我々オーストラリア人に今でも愛されるに足る車であると言っていいだろう。今回試乗した車はGTグレードで高級感がある一方で高額だがグレードは4種類あり各々が自分の予算に合ったものを見つけられるだろう。

マツダ・デミオはこのクラスにおいて勝者のままだ。軽快に走り、上品でしゃれたデザインを持ち、元から標準装備が豊富だったものにさらに様々な安全装備が備わった車だ。もしこのクラスの車の購入を検討しているのなら必ず候補に入れるべき車だ。

良い点
  • 自動緊急ブレーキが全てのグレードに備わっている
  • スタイリッシュな外観とインテリアデザイン
  • 機敏で楽しい運転、価格に対する性能という観点において最も優れた車の1つ
  • マイナーチェンジ後も値段は据え置き
悪い点
  • 後部座席が狭い、クラスの標準よりも
  • Apple「CarPlay」とGoogle「Android Auto」が使えない
  • ベースグレードにはバックカメラが標準で装備されない

海外の反応

ソース:Youtubeのコメント ソース:caradvice.com.auのコメント

Observer 10/10! 全てのグレードでマニュアルを選択できるから! 近頃の車はマニュアルが選択できたとしてもベースグレードのみなんてのが多い中マツダは偉い。特にヨーロッパ車はどうかと思う。あの地域の連中はマニュアルを好んでいるのに...けしからん。

Aleks まぁCX-3CX-5CX-9なんかじゃマニュアル選べないけどね。

Clement Ngai CX-3と5の2WDバージョンでは選択可能だよ。ただSUVにマニュアルを求めている人がどれだけいるんだ?って感じだけどさ。

vroom 最近のマツダ車のデザインって皆ロングノーズで大型セダンのアテンザなんかにはとても映えるけどこのデミオみたいな小型車やCX3/5みたいなSUVだとイマイチ。無駄に長いノーズをキャビンのスペースに使ったほうが有効なのではと感じてしまう。

CTTB マツダのアメリカでのセールスが不調なのはそれが原因かもね。マツダの現在のラインナップは実用性よりスタイリングを優先したものばかりだ。人間工学的に優れたダッシュボードやドライバー席周りなんだろうけどやっぱり全体的にスペースが不足している。それに車両前方の視界が悪いのも個人的にはネックだ。

Jerrycan vroom スタイリングを優先した結果実用性が損なわれているのは確かだろうな。ただマツダがここオーストラリアで人気なのはやっぱ車の見た目に魅力を感じている人が多いからだと思うんだ。

vroom でも"鼓動"デザイン以前からマツダはオージーに人気だったぞ。

Chris C Jerrycan マツダのデザイン、長いノーズやホイールベースの関係で狭くなってしまっている後部座席は後輪駆動の車に適していると思う。いっそFWDを捨ててアクセラRWD~! なんてことにならないかしら。

vroom Chris C マツダは約40年前にRWDをあきらめたのよ。幸い我々にまだロードスターが残っているけどさ。RWDはないだろうけど可能性があるとしたら後輪を電気アシストする4WDかな? 最近のトレンドだし。

Tom vroom ロングノーズはデザインだけが理由じゃなくてスカイアクティブの長いエキゾーストマニホールドの形状なんかも関係してると思う。

almart 全体的に優れた車なんだけどスタイリングが女性的過ぎて好きになれない。その点フォルクスワーゲンのポロなんかは女性的過ぎず男性的過ぎずちょうどいいバランスだと私は感じる。

horsie GTで81kw(110馬力)しかないってどうなん? 非力すぎじゃ。

Son of Zorn 高級感があっていい。このクラスの小型車を買うとしたらこのデミオか新型のマーチだな。

guri singh jit マツダはロードノイズが五月蝿いのをホントどうにかして欲しい。ほとんどのラインナップでそうだったろ。私はそれが嫌でスバルに乗り換えちゃったよ。

Devilrose 確かにデミオのロードノイズは五月蝿い。いい加減改善すべきだわな。

Robster Godsafake 私は2016年製のデミオに乗ってるけどそこまで気にならないんだけどなぁ。

PussMag トヨタiA(マツダが製造しているトヨタ車で中身がデミオ)、しかもセダンタイプしか買えないアメリカw

S. D. H. ほんと残念ですよ。トヨタiAかっこ悪いんだもん。

Nick Ramero 間違いなく2017年現在発売されている車の中でもっとも魅惑的な車の1つ。

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