ビジネスメディア『Quartz(クオーツ)』より

日本と中国と韓国の箸の違いとその理由、知っていますか?

Different types of chopsticks, explained - Published on 14 Nov 2017

"一見同じに見えるが、日本と中国と韓国の箸には違いがあることをご存知だろうか?"

150年の歴史を持つアメリカの時事月刊誌「The Atlantic」を発行するアトランティックメディア社、その傘下のビジネスメディア『Quartz(クオーツ)』のYoutubeチャンネルより


"お箸"と一口に言っても実は色々な種類があることに皆さんはお気づきだろうか?


※赤いお箸=日本、茶色のお箸=中国
「日本のお箸は短く、先がより尖っている傾向があります。」


「中国のお箸は長く、日本のお箸ほど先端が尖っていません。」


「そして朝鮮の人々は金属製の道具を頻繁に使います。」


そう語るのは箸だけをテーマとした本まで書いたアジアの文化史の研究者であるエドワード・ウォン氏だ。

ウォン氏によると人々はすでに紀元前4世紀ごろから食事に箸を使っているという。それ以来、箸は様々な文化に適応する過程でその材料や形を変化させてきたのだ。

ではさっそくその箸が変化していった歴史的な理由は何なのかを彼に聞いてみよう。


「ここにあるのは言うなれば、コレクションですね。」

中国のお箸

食べ物をシェアする食習慣は中華料理の核とも言えるものであり、その実践は10世紀の宋代の頃に始まったのではないかと考えられている。


「"椅子"と"テーブル"が西アジアか中央アジアから中国にもたらされました。それまでよりも高い位置にあるテーブルとそれを囲むように座る椅子の導入により、中国の人々は徐々に食べ物を共有し始めました。」


その結果、中国で使われる箸は遠くにある料理に手が届くよう長くなったというわけだ。

日本のお箸

一方で日本の箸は人々が食べ物を分かち合わないので短い。

「日本の人々は一度人が箸を使うと、その人の唇に箸が触れた瞬間から、そこに使う人の魂が宿ると信じられてきました。」

だから日本人は誰もが自分専用の箸を持っているのだ。


「夫や父が戦争に行ってしまった、そんな時、彼らを恋しく思う残された家族たちは彼らの箸を取り出して共に食事をしたといいます。」


日本人と中国人との間には箸の置き方にも違いがある。


「日本人が食事をする際、食べ物は基本的に彼らの目の前に全てあります、テーブルでの食事においても弁当においても。ですので食べ物を運ぶ箸も水平に動きます。なので箸も自分から見て横に、水平に置きます。逆に手を伸ばして食べ物を運ぶことが多い中国は箸を縦に置きます。」


日本の箸の先端が尖っている理由は?

「日本人は魚を食べる頻度が他の国よりも高いからです。先端が細くなればそれだけ魚の身から骨を取り除きやすくなりますから。」


韓国のお箸

韓国の人々は金属製の箸を使うが、エドワード・ウォン氏によればその起源は7世紀にさかのぼると言う。

「当時の朝鮮半島の人々は銀製の箸がヒ素中毒を検出できるアプリのような働きをしてくれると信じていました。」


この韓国のテレビドラマでメイドが毒見をしているのはこれが理由だ。この時代の支配階級はしばしば政敵による毒殺を心配し銀製の箸を使っていた、そして次第に銀製の箸が支配階級のステータスシンボルとなったのだ。

「朝鮮のほとんどの人が、銀製の箸を買う余裕がない人ですら金属製の箸を持つことを望むようになりました。」


韓国の箸がしばしば平らな(薄っぺらい)理由は?

「彼らが材料を節約したいと思っていたからです。」

韓国の箸が金属である理由は他にもある、焼肉だ。

「言うまでもなく、金属製の箸はその耐久性において優れています。」

エドワード・ウォン氏によれば箸が世界的に使われるようになったのは以下の要因が関係しているという。


「中華料理のデリバリー&テイクアウト、」


「そしてそれに続く日本の寿司の人気の高まりと普及のおかげでしょうね。」

今日ではこれらの3つのタイプの箸をどこでも見つけることができるが、そこにはこんな背景があったのだ。

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海外の反応

Youtubeのコメント欄より: ソース


Jennifer Lin こんな違いがあるなんて普通に知らなかった。

fireaza 生まれてこの方日本の箸しか使ってこなかったから中華レストランに行ってそれまで親しんだ箸と全然違う箸が用意されて戸惑った記憶がある。長ぇぇぇって。

Mizz Bella Kitty その土地の風土や文化と共に進化してきたって感じだね。

MsSunhappy 私の属する文化圏だと手で食べる、それは私たちが魚も食べるし肉も骨付きで食べるからで手の方が骨を取り除きやすいから。

東アジアでは箸を使うから料理は小さなピースに切り分けられ、西洋ではナイフとフォークを使うから大きな塊の肉を好み魚料理は全て予め調理前に骨を抜く。

道具と料理、どちらが先なのかはわからないけどそういった文化間の違いが見れておもしろいね。

Jae N 韓国の箸が薄く平べったいのは節約のためというより金属製だから少しでも軽くするためっていう理由の方が大きい。日本の箸並に太かったら重くて持ちにくいのが想像できるだろ? それと食器類も金属が多かったりするな。

inflatednarwhales _ いったいどうしたらあの箸で食べ物を上手く滑らせずに掴めるというのかね D:

Icy fox Productions ...慣れるんだ。

i stan Royal Muffin 韓国の箸が嫌い。持ち難いったらありゃしない。重いし。

tyler's dad 同意するわ。重いし扱い難い。

Stock Image 韓国の箸で物が掴めないのは箸の使い方をマスターしていないことの証だよ。

SummerTime 中国人だけど私は日本の箸の方が好みだ、中国や韓国の箸よりも。特に韓国の箸は平らすぎて麺を食べるのが難しい、箸の使い方はかなり上手い方なのにもかかわらずだ。

Chicken Lurkin' Yung Chihuahua でも韓国の金属のスプーンは好き。

Shareena Jeon 韓国にも平らなのだけじゃなくて丸かったり四角かったりする箸があるんだけどね。

bb 箸がいつもどこかに行ってしまうのでストローで食べてる。

Nam Nguyen ベトナム人は日本式と中国式両方使うっぽい。

SkankHunt42 日本の箸があの形になった理由や箸の置き方が中国と違うのは納得いった。でも魂?のくだりはよくわからん。ただ単に他の人が使ったものは嫌というだけでは?

Secret Scarlet まぁ昔はそういうスピリチャルなことが信じられていたってだけの話さ。今の日本の人たちがどう考えているのかは知らないけど、そういったことは意識せずに慣習として同じようにしているんだろうね。

OVXX 中国の箸は太すぎて指が痛くなってくるから嫌い。

Godzilla McDolan ってかなんで食べるのがずっと簡単なフォークではなく箸を使う? フォークの方が優れているし使い方を学ぶ必要もない。

daphnelu7 中国人やアジア人は食事の際に刺したり切ったりする行為を野蛮と考えるから、なんて話を聞いた事があったな。

Argoc フォークが誕生する千年前に人々は箸を使い始めたんやで。特定の地域の人々にとって箸で食べることは当たり前で最も使い易い道具となっているのだ。

Milk Duds 料理が先に出来たのではなく箸が先にあったと言ってもいいかもしれない。料理側が使う道具に合わせて適応して行ったんだ。東アジアでは箸を使うことを前提とした料理が生まれ、西洋ではナイフとフォークを使うことを前提とした料理が生まれた。寿司をナイフとフォークで食べようとすれば大惨事になる、同様に肉の塊を箸で食べようとすれば見苦しくなる。

Evuh _ アジア人なのでこの辺の事情は知ってた。

*bts took over the comment section baby* 個人的な印象

中国の箸
良い点:大きく、長くて安定している。一度にたくさんの量の食べ物を掴みやすい、特に麺類はこの箸が合ってる。断面が正方形の箸は転がってテーブルから落ちるといったことがない。
悪い点:小さな食べ物には使いにくい。

日本の箸
良い点:とても綺麗なデザインと柄をしたものが多い。見た目が魅力的なので収集するのが楽しい(興味があれば)。軽食や副菜など小さな食べ物を摘むのが簡単。
悪い点:一度に大量の食べ物を掴むのには適していない。それと一度折れたことがあるので他のと比べると丈夫ではないのかもしれない。

韓国の箸
良い点:より衛生的。ぴっかぴかなので鏡代わりに使える、髪とか...他に...なに?
何かを確認するのに使えるんじゃなかろうか?
悪い点:スプーンなしで、麺を食べることは不可能。 超滑りやすい。誤って箸を噛むと、歯が超痛い。

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