スタジオジブリの高畑勲さんの死去を伝える海外記事の一部


"高畑勲が死去"
スウェーデンの日刊紙『Sydsvenskan』
Isao Takahata är död
https://www.sydsvenskan.se/2018-04-06/isao-takahata-ar-dod



"宮崎駿とスタジオジブリを作ったアニメ監督の高畑勲が死去"
フィンランドで最も知られるタブロイド紙の一つ『Ilta-Sanomat』
Animeohjaaja Isao Takahata on kuollut – perusti Studio Ghiblin yhdessä Miyazakin kanssa
https://www.is.fi/viihde/art-2000005630917.html



"日本のアニメ界の巨匠、高畑勲氏が82歳で亡くなる"
インド・カルナータカ州の英字日刊新聞『Deccan Herald』
Japan anime giant Isao Takahata dead at 82
http://www.deccanherald.com/content/668769/japan-anime-giant-isao-takahata.html



"スタジオジブリの共同設立者でありアカデミー賞にノミネートされ "火垂るの墓" で知られる日本のアニメ界の巨匠、高畑勲氏が82歳で亡くなる"
イギリスでもっとも古いタブロイド紙『デイリー・メール』
Japan animation giant Takahata dies at 82: reports: Oscar-nominated Japanese anime director Isao Takahata, who co-founded the Studio Ghibli and was best known for his work "Grave of the Fireflies", has died aged 82
http://www.dailymail.co.uk/wires/afp/article-5584077/Japan-animation-giant-Takahata-dies-82-reports.html



""火垂るの墓" で知られる監督、高畑勲氏が死去"
フランスの新聞(夕刊紙)『ル・モンド』
Mort d'Isao Takahata, réalisateur du « Tombeau des lucioles »
http://www.lemonde.fr/disparitions/article/2018/04/06/mort-du-japonais-isao-takahata-cofondateur-du-studio-ghibli-et-realisateur-du-tombeau-des-lucioles_5281308_3382.html



"日本のアニメーションの匠である高畑勲氏が82歳で死去"
フランス・パリの週刊ニュース雑誌『L'Express 』
Mort du maître japonais de l'animation Isao Takahata à 82 ans
https://www.lexpress.fr/actualites/1/culture/mort-du-maitre-japonais-de-l-animation-isao-takahata-a-82-ans_1998066.html



"高畑勲氏が82歳で死去"
ポルトガルのフリーペーパー『Destak』
Isao Takahata morre aos 82 anos
http://www.destakjornal.com.br/diversao---arte/detalhe/isao-takahata-morre-aos-82-anos



"スタジオジブリの共同設立者、高畑勲氏が死去"
メキシコの大手一般紙『El Universal』
Muere Isao Takahata, cofundador del Estudio Ghibli
http://www.eluniversal.com.mx/espectaculos/cine/muere-isao-takahata-cofundador-del-estudio-ghibli



"スタジオジブリの共同設立者、高畑勲氏が82歳で死去"
映画、テレビなどのエンターテインメント業界の情報を扱うアメリカの週刊誌『ハリウッド・リポーター』
Studio Ghibli Co-Founder Isao Takahata Dies at 82
https://www.hollywoodreporter.com/news/isao-takahata-dead-studio-ghibli-founder-was-82-1100281



"スタジオジブリの共同設立者である高畑勲氏が82歳で死去"
アメリカ中西部における主要な新聞『シカゴ・トリビューン』
Isao Takahata, co-founder of Japanese animator Studio Ghibli, dies at 82
http://www.chicagotribune.com/entertainment/movies/ct-isao-takahata-studio-ghibli-co-founder-dies-20180405-story.html



"スタジオジブリの共同設立者である高畑勲氏が82歳で死去"
イギリスの大手一般新聞『ガーディアン』
Studio Ghibli co-founder Isao Takahata dies aged 82
https://www.theguardian.com/film/2018/apr/06/studio-ghibli-co-founder-isao-takahata-dies-aged-82



"日本のアニメのパイオニアである高畑勲氏が82歳で亡くなる"
北アイルランドの日刊紙『Belfast Telegraph』
Japanese animation pioneer Isao Takahata dies aged 82
https://www.belfasttelegraph.co.uk/entertainment/film-tv/news/japanese-animation-pioneer-isao-takahata-dies-aged-82-36780277.html



"日本のアニメの巨匠、高畑氏が亡くなる"
パキスタンのテレビ局『Geo News』
Japan anime giant Takahata dies at 82
https://www.geo.tv/latest/189782-japan-anime-giant-takahata-dies-at-82


アメリカ合衆国の三大ネットワークのひとつ『NBC News』より

アニメ界の伝説、スタジオジブリの共同設立者でもある高畑勲氏が82歳で死去

Animation legend Isao Takahata, co-founder of Studio Ghibli, dies at 82 - Apr.06.2018

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"彼の手掛けた作品は過去30年で最も愛されたアニメ作品の一部となっている"



世界的に有名なスタジオジブリの共同設立者であり、アニメーション制作ではフルデジタル作画が当たり前となっても手描きの「マンガ風」を作り続けた高畑勲が死去した。82歳だった。

彼は東京大学卒業後に日本ので有数の映画/アニメーションスタジオである東映動画で働きそこで後にアカデミー賞を受賞するアニメーターである宮崎駿と出会い、アニメ制作会社の移籍を繰り返しながら70年代にはテレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』『赤毛のアン』などを生み出した。やがて高畑勲と宮崎駿は日本のディズニーを作り出したいと考え1985年にスタジオジブリを設立する。

彼は戦時中の子供たちの悲劇を描いた『火垂るの墓』の監督であり、宮崎駿が手掛けた1984年の作品『風の谷のナウシカ』を含む同スタジオの映画の複数をプロデュースしたことで知られている。

スタジオジブリが金曜日に発表した声明によれば高畑勲は木曜日に東京の病院で肺癌で亡くなったという。

高畑勲は水墨画のタッチで淡い色彩を用いて描く彼のスタイルが、ハリウッドのコンピュータグラフィックスを用いたアニメーション作品に真っ向から勝負するものであることを十分に認識していた。

高畑勲は2015年のAP通信とのインタビューで、北斎などの江戸時代の木版画家が西洋的な視点や光の使い方を十分に理解していたが、あえて線を生かし平面的に、最小限の陰影で表現することを選んだと語っている。彼が言うにはそれこそが日本の "マンガ" の核なのだという。

「私たちは過度に写実的なリアリズムではない形で現実を表現したいと考えている、それは人間の想像力により訴えかけるものになる。」

また同じインタビューで彼は宮崎駿との関係についても語っている。それはほとんど愛憎入り混じるものだったという、彼らのスタイルがあまりにも異なっていたためだ。

彼は宮崎駿の作品については語らないようにしていたという、正直に彼の考えを伝えればそれは最終的には批判的なものになってしまう、彼は強く尊敬する芸術家である宮崎駿と対立したくなかったのだ。


彼の最後の映画、日本の伝承に基づいた『かぐや姫の物語』は2015年のアカデミー賞のベスト・アニメーション部門にノミネートされたものの受賞は叶わなかったが、ロサンゼルス映画批評家協会やロカルノ国際映画祭などで数多くの賞を受賞した。

強い女性のキャラクターは彼の作品のトレードマークだ。『かぐや姫の物語』を製作した際も彼は当初、乳母として働くことを余儀なくされ大人たちに搾取される女の子についての映画を作ろうと計画していたという。

日本の子守唄の大部分は赤ちゃんを育てる親のためではなく そのような若い女性のためにに存在した、その苦しみに対する心の叫びが唄われていると高畑勲はかつて言っていた。



彼のすべての物語は、お金や名誉など些細なことで悩まずに、自分の精一杯をつくして一番ベストの自分になることを、人生を全力で生き抜くことを促すメッセージが含まれている。

「この世界は素晴らしい場所だ、それは永遠があるからではない」と彼は言った。

「すべてが死で終わらなければならない、だがそこにはサイクルがある、何度も繰り返されるものがある、そこには常に私たちの後を追う人がいるのだ。」

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海外の反応

theguardian.comのコメント欄より: ソース


Swissraclette 『火垂るの墓』はただアニメーション映画における傑作ではない、映画作品としても、いや、あらゆるメディアにおいて傑作だ。正直再び見るのを恐れているくらいだ、観終わった後に感情的な大惨事になることを知っているから。

AnonNorwich 私はなんとか二回見た。二回目はもうずっとむせび泣いてたわ。もう一度はちょっと無理ぽ :-(

Nigel P そうだね、ただただ傑作。描かれる世界は美しく、とても感情に訴えかけてくる物語。

Saotome 感情に訴えかけてくる? 友よ、そんなものではない。あれは心を八つ裂きにして粉々にするレベル。

Swissraclette 概要を読んでいるだけで、ウッ... となる。

AndyKaufmansGhost 今週末はジブリを見続ける週末にしなきゃいけない気がしてきた... 天気は雨っぽいし。

AnonNorwich 『火垂るの墓』は『シンドラーのリスト』と並んで誰もが見るべき映画だと思ってる。

悲痛な物語でしばらく引きずるくらいだが、これが実話をもとにしているってことを知るとさらにグッとくる。最後に見たのはもう15年も前だけど今でもこの映画のことについて考える。RIP、安らかに眠れ高畑氏、あなたは素晴らしい遺産を残した。

ID8729015 戦争映画の中で最も素晴らしい映画の一つが高畑勲の『火垂るの墓』。

barciad 宮崎駿という神にも近い男のせいで陰に埋もれがちだけど素晴らしい監督だった。去年娘を連れて『火垂るの墓』を映画館まで行って観てきたよ。さすがに予め警告しておいたけど。

byobbbq 先週子供2人に初めて『となりのトトロ』を見せた。喜んでくれた。Mr Takahataに感謝だ。

screamingintothevoid それハヤオのじゃん。

MelonMouse まぁスタジオジブリを設立できたのは彼のおかげでもあるし。それにその子たちはいずれ他のジブリ作品にハマっていくはずだ、トトロは最初の一本として相応しい。高畑氏の作品はもうちょっと大人になってから良さがわかってくる感じだし。

KinoLurtz RIP。とても悲しい知らせだ。『かぐや姫の物語』は素晴らしい作品だったし『火垂るの墓』は史上最も悲しく、そしてパワフルな作品の一つだ。これほど才能あふれた人物が亡くなったことが残念でならない。

chrisrattatouie 私を含め世界中の人々に喜びを与えてくれた彼に感謝。安らかにお眠りください。

gruniadreader666 彼の映画を見ることは、誰かが最高にカワイイ子猫を持ってきてそれと戯れていたら今度はそいつが虎を連れてきてその子猫を食べ始めるがそれをどうすることもできずに見ることしかできない、のに似ている。

ほとんどの監督は悲劇に対し誤った捉え方をしている。ほとんどの戦争映画には多くの困難や苦痛がある、だがそれほど心に訴えかけてこない、なぜなら登場人物の中で本当に愛せるようなキャラクターが中々でてこないからだ。

高畑勲の作品には本当に気にかけたくなるようなキャラクターがその全ての作品に出てくる。彼は悲劇の作り方をよく知っている、なぜなら彼は心からの喜びを作り出す方法をよく知っているからだ。好きになれるキャラクターを作れるから、あなたが永遠に残したいと感じれるキャラクターを作れるから、そうならなかった時の悲しさが増す。

彼は死をよく理解した人間だった。RIP。

Daniel Kells アニメ業界にとって悲しい日になっちゃったね。

tenthenemy 『アルプスの少女ハイジ』は私の子供時代を明るいものにしてくれた。子供のころから見ていたから大きくなって彼の作品を見つけた時、ものすごく楽しめた。高畑勲さん、安らかにお眠りください。あなたは世界を良い方向に進めた人だ。

milgram 高畑氏に対するトリビュートとして『火垂るの墓』を見るべきなのかもしれない。だが、見れっかな~...

『おもひでぽろぽろ』は過小評価された宝石だ。他の作品を含め素晴らしい思い出を作ってくれたことに心から感謝したい。さようならIsao。

Skreetle 『ホーホケキョ となりの山田くん』に対する愛を語る人はおらんのか。少しの愛でもいい。楽しくも愛さずにはいられない日本の家族のスナップショット作品だぞ。

TixhiiDon 宮崎駿とは対照的な、もっと人間を描く感じの彼の作品が好きだった。初めて日本に住み始めた時、『おもひでぽろぽろ』を観て衝撃を受けた、こんなにも成熟した大人向けのアニメーション作品があるなんて信じられなかった。

Maggie B ただでさえ観るのが辛い『火垂るの墓』がさらに観づらくなるがな。記憶に長く残る作品をありがとう。

virgopunk Pom Poko が未だにジブリ作品の中では一番好きだ。

KIMJ0NGUN Pom Poko は私が今まで見てきた映画の中で「俺は今なんてものを観てしまったんだろう...!」感が一番強い作品。

旅の安全を祈る、Mr Takahata

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