アメリカのグルメ情報サイト『EATER』より

シリーズCult Following(カルト的な人気を得る店):セレブリティが夢中になるレストランチェーン『Nobu』にあなたも行くべき?

Should You Be Going to the Celebrity-Obsessed Restaurant Chain, Nobu? — Cult Following - 2018/11/05



近年、寿司は米国の至る所で食べられる料理となった、それこそハンバーガーやピザとほとんど同じくらいに。スーパーで手軽にパック寿司を食べることもできれば何百ドルもかけて最高級の "Omakase(おまかせ)" メニューを楽しむこともできる。

それほど一般的な食べ物になったにもかかわらず、そこら中に寿司を提供する店があるにもかかわらず世界中のセレブから圧倒的な支持を得ている店がある、それこそその名を聞いたら "寿司" と "世界中のセレブリティ" を同時に連想するくらいに。それがノブ・マツヒサ(松久信幸)が手掛ける世界的なチェーン『Nobu』だ。



ポルトガルの社交界の有名人/テレビパーソナリティ『ホセ・カステロ・ブランコ』

ホイットニー・ヒューストン、マライア・キャリー、マドンナ、ボビー・ブラウンなどのプロデュースを手掛けた音楽プロデューサー『L.A. リード』とパフ・ダディこと『ショーン・コムズ』、Nobu Newyorkにて

Embed from Getty Images カリフォルニア州のNobu Malibuで目撃されたデビッド・ベッカム夫妻

アメリカの女優ケイティ・ホームズと俳優・ミュージシャンのジェイミー・フォックスがNobuで極秘デートをしていたことを伝えるイギリスのタブロイド紙デイリーメールの2018年の記事


彼はその独特でありながら親しみやすい視点で寿司を作ることによって "日本の寿司" から "世界の寿司" へと昇華させた。

今では世界に22店舗存在するレストランチェーンとなったNobuは世界で最も有名な日本食レストランとして知られ、 その生の魚を使ったNobuスタイルの高級料理を世界中のトレンディな場所で楽しむことができるようになった。



Eaterの編集者 - Greg Morabito 「Nobuは言ってしまえばとても簡単に一時的に華やかな気分になれる、超ゴージャスな気分になれる場所です。Nobuで悪い時間を過ごすことは難しいと言ってもいい、もちろん金銭的に余裕があればの話ですが。」





しかし例えば42ドルのキングクラブの天ぷらや36ドルのサーモンの刺身サラダのような高価な料理を見てみると、なぜNobuがセレブリティや非常に豊かな人たちの行きつけと見なされているのかがよくわかる。


この店を特別な存在にしているもの、それはオーナーであるシェフ松久信幸が私たちの知るアメリカン・スシのコンセプトを形作ってきたという事実だ。

例えば彼は " fried rock shrimp with spicy mayo【ロック・シュリンプ(ロブスターに似た味の小型のエビ)のスパイシーマヨネーズ和え】" や "miso marinated black cod【銀鱈の味噌マリネ】" などの今では定番の料理を発明した。





Eaterの編集者 - Greg Morabito 「yellowtail(ハマチ/ブリ/ワラサ/イナダ)と薄切りのハラペーニョの組み合わせをあなたも見たことがあるでしょうがこれもやはりNobuで最初に作られたのです。」

これらはいわゆる伝統的な日本の寿司からはかけ離れたものだ、だがそれは南アメリカに住み世界を旅してきたシェフ松久信幸がその経験を通して培ってきた彼だけの料理観によって形作られたオリジナル料理であり、アメリカン・スシの源流にして最先端なのだ。





しかしそんなNobuだが、薄暗い照明のセレブが集まるしゃれたレストランだがこの店は紛れもなくチェーン店である。



チェーン店でありながら世界中のセレブたちから支持を得ている理由、それはシェフ松久信幸が世界中に存在する同レストランを常にチェックしており同一の品質/一貫性を確保することに一切の手を抜いていないからだ。


~Eaterのポッドキャストより~

アンドリュー・ジマーン(世界中のゲテモノ料理を紹介するアメリカの人気テレビ番組「Bizarre Foods:アンドリュー・ジマーンの奇妙な食べ物」のレポーター/料理人/評論家) 「私はNobuの大ファンになってしまった。とにかくとても信頼のおけるレストランだ。以前2週間の間にハワイ、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスのNobuで食事をするということがあったんだ。」

「それぞれの店で別の料理を注文したがいくつか同じ料理も注文した。あらゆる面において全く同じものが出てきたよ。」

女性インタビュアー 「それこそまさにNobuが特別たる所以なのでしょうね。」

アンドリュー・ジマーン 「そう、本当に見事だ。」





人がチェーン店ではなく有名レストランを訪れるのは彼らが特別な体験を求めているからだ。だがもしチェーン店であっても一貫した高品質、そして特別な体験を提供してくれるというのなら避ける理由があるだろうか?

あなたが感動を覚えたいなら、セレブリティの方々と肘を突き合わせて世界中のどの都市でも味の保障された料理を堪能したいなら、Nobuはきっとあなたのお気に入りになることだろう。もっとも伝統的な寿司体験を味わいたいならどこか他を当たった方がいいかもしれないが。

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海外の反応

Youtubeのコメント欄より: ソース


celebrity-Obsessed-restaurant-chain-nobu-0

Sarah Kokopuffs 高すぎ、ぼったくり。名前に金を払っているようなもんだろ。

Mitchell Kim その値段に見合う価値はない。寿司の何たるかを理解していない人のための店だよ。

J. C. ロサンゼルスのマリブビーチにあるNobu Malibu、そこの海が目の前に広がるテラス席でNobuの料理を食べる、海のないアメリカ合衆国中西部に住む私からすると十分過ぎるほど価値のある体験だったぜ...

photo via noburestaurants.com

Modern Farmhouse Kitchen 他にもっと伝統的で安い選択肢があるにもかかわらず、ただおしゃれを気取るためにそれらよりも高い金を払ってもいいと考える、そんな人のための店。

Alamodem 正直行きたいとは思わないね。

otogigamer サンフランシスコには上質な日本料理店がたくさんあるしそっちを選ぶ。

HindsightPOV どれだけその名前がセレブリティ様と関連付けられようがその価値を保障してくれるわけじゃないからな。

Dtrollmancan 高ければ高いだけそれに見合った価値があるってわけでもなし。

Tosh T 一度訪れたことがあるが...
素敵な雰囲気だし料理も上々だったけど何度も通う気にはならんかった。まぁあれが好きな人は好きにしたらいい。

TurmoZerk 200ドル払ってすぐに近所のピザ屋に行ったわ。

Marbobo ako Overpriced af(as fuck).
(ばかみたいに高い)

Joshua Posada 価格が妥当なものであるかはその素材の品質、鮮度、クオリティの維持など様々な要素から判断されるべき。私は割高とは思わない。いつだって満員、訪れたことも数えるくらいだが非常に満足感のある体験をさせてもらった。

604josh 一部の人間には価値ある店なんだろうさ、でも最高の品質を堪能しようと思ったらそれは日本でしか味わえない。

Bryson Suen "miso marinated black cod【銀鱈の味噌マリネ】" はノブが発明したものではないんだが...
まぁいいんだけどね。

Bridgestone 私もそれを指摘しようと思ってた、これは要は日本のSaikyo-Yaki(西京焼き)だよな。食を扱うチャンネルなわけだしそこのところはちゃんとリサーチしてほしかった。 銀鱈の味噌マリネ/銀鱈の西京焼きはNobuの看板メニューで今ではアメリカで人気の日本料理の一つに。日本のそれと比べ少し甘めの味付けになっているとのこと。 "miso marinated black cod" と検索すると "Nobuの" という言葉がどこかしらに入っている。

Dirk Moeller 何度か複数の場所のNobuで食事をしたことがあるが失望したことは一度もないね。

Fujoshi Here "Nobu" という名前を人々はありがたがっていると言う人がいる。だがその店が提供する料理の味がその高額な値段に見合うものならば、その店が名前でなく最高の体験でその評判を得ているならば、その店は成し遂げたものに値する名声を得て当然である。

AngiewithanA ワシントンDCのNobuに行ったことがある。おしゃれな店でサービスも最高品質、料理も(ちょっと高すぎる気もしたが)とても良かった。私たちが食べた料理に関しては悪いことがちょっと言えないくらい。5人で行ってシェアしながら結構な量を注文した結果一人当たり125ドルになった。

Earth2Geek 『Nobu』にあなたも行くべき?

当然だ、何度もNobuを訪れたがいつ訪れても人々がその名前に寄せる過度な期待、過度な興奮、過度な盛り上がりに負けない体験をさせてくれた。素材の質も盛り付けの美しさも味も最高の料理を提供してくれるし特別な場所にいると感じさせてくれる店の雰囲気も含め最高の体験をNobuは提供している。

なによりだ、"あの" アンドリュー・ジマーンが2週間で世界4か所のNobuに食べに行ったってんだからどれだけ素晴らしいかわかるってもんだろ?

_Bob McCoy すげー寿司食いたくなってきた。

Max Diviani 美味しそうな料理の数々を夜中に見るもんじゃねぇな...

savvysearch かつてほどの影響力はない、がアメリカで寿司がここまで一般的なものに、それこそ "as American as apple pie(アップルパイのように極めてアメリカ的)" なものになった理由の一つがこのNobuの存在だ。

彼のスタイルはコピーされまくってかつては「生魚なんて食えるか」と言っていた人たちまで当たり前に食べるものになった。アメリカの小さな町の子供すら今では普通に食べる。彼のスタイルはアメリカ人にとって寿司のゲートウェイドラッグ(他の薬物の使用を誘導するための入り口となるという薬物)のようなもの、実際にNobuで食べたことがなくても誰もがその影響を受けてきたといってもいい。

アメリカでの寿司の流行、その始まりは80年代のロサンゼルだろう。だが誰が何と言おうとアメリカでの日本食の "標準化" のグラウンドゼロに Nobuがいたことは否定することはできない。

なのに我々はアメリカにとってこの人物がいかに重要であったかを理解せずに、やれ高いだのぼったくりだのと眉をひそめ不快感を示しているのだから何とも滑稽な話だ。

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