カナダ・ケベック州のオンラインメディア企業Valnet Inc傘下の自動車情報サイト『HOTCARS.COM』より

人気ユーチューバー、買ったばかりの新車のテスラ・モデル3の問題を片っ端から挙げ連ねる

YouTuber Lists Everything Wrong With His Tesla Model 3 - JAN 01, 2019 (一部https://www.youtube.com/watch?v=FSLTNjGI8hwより補足)

ノースカロライナ州立大学で機械工学を学んだエンジニアJason Fenske氏が手掛ける自動車に関するあらゆる解説動画をアップロードする人気Youtubeチャンネル『EngineeringExplained』で最近、彼が新車で買ったテスラ・モデル3の問題を挙げ連ねる動画が公開され話題を呼んでいる。

もしあなたがこの1年間のテスラの動向に注意を払っていた人間であれば、モデル3が自動車の品質の専門家らに広く酷評されたことはすでにご存知だろう。

パネルの取り付け具合や表面にできた傷/凹み/突起、これらの問題は広く報告されており、Jason Fenske氏が購入した真っ赤なモデル3もまたその例外ではなかった。

テスラはモデル3を利益が出せるラインで生産するためにあらゆる方法で手を抜き、工程をはしょってきた、そしてそれが目に見える形で表れている。

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Jason Fenske氏は2500ドルのオプション料金を払いレッドのカラーリングのテスラ・モデル3を購入したが、そこには車を台無しにするレベルの数多くの傷が付いていた。



傷が最も酷い部分は運転席側の後部ドア(左側がフロントドア、右側がリアドア)。 ハンドル方向に向かって無数の傷が付いている。

この傷がクリアコート(仕上塗装)だけの傷なのかその下の塗装部分にまで届いているのかを判別するためにJason Fenske氏は水を噴霧する。もしクリアコート上だけの傷であれば水をかけることでその傷は一時的に見えなくなるとのこと。しかし塗装部分にまで傷が届いていることが判明する。


同じく運転席側のリアドア、後部&ドアの端部分には同様に塗装部分にまで届いた傷が。


上記のドアの端部分にあった傷が左上、その後ろのクォーターパネルにも複数の傷。


リアバンパー。左の丸い部分はパーキングセンサー。ライン上の傷は画面右端まで続いている。




目立つ "傷" は以上とのことだが他にも小さな傷が無数に存在する。ただし運転席側に集中しており助手席側は比較的綺麗な状態とのことだ。





さらにテスラは車の塗装方法というものを業界の標準レベルまでもっていけていないと思わざるをえない部分が以下だ。



この突起はクリアコートの下に存在し、手でなぞると実際にそれを感じることができるという。これは塗装工程でホコリが入り込み、付着したそれの上からコーティングがされたことを示唆している
オレンジの皮に見た目が似ていることから文字通り "Orange peel(オレンジの皮)" と呼ばれる塗装状態。 滑らかな表面にスプレーされたコーティングはやはり滑らかな仕上げになるはずだが、さまざまな要因によりオレンジの皮の質感に似た凹凸のある表面になった状態を指す。一般的に不適切な塗装技術の結果とされている。画像はガレージの照明の光が反射している様子。
だがテスラがその品質のムラを最も示したのはパネルギャップだ。まずはボンネットの左右から。



モデル3のフロントボンネットの運転席側のパネル間のギャップは4.4 mm、助手席側は目に見えて狭く2.4 mmのギャップだった。





さらにJason Fenske氏は自身が所有するスバル・クロストレック(※上のブルーの車)との比較を始める。

スバルのフロントボンネットの運転席側のパネル間のギャップは3.8 mm、助手席側が3.0 mmと0.8 mm差に収まっている、テスラの2 mm差の半分以下の数字だ。



各パネル間のギャップの中で幅が最も大きかった箇所は運転席側のリアドアとクォーターパネルの間でその大きさは6.8 mm、また同じ個所でも車の左側と右側で2 mmの差が生じている。

右はスバル・クロストレックのギャップの中で幅が最も大きかった箇所。




Left Side (F/M/R):運転席側のドアパネル間のギャップ
Right Side (F/M/R):助手席側のドアパネル間のギャップ
Difference:差
(F/M/R):
F=Front=フロントクォーターパネルとフロントドア間のギャップ
M=Middle=フロントドアとリアドア間のギャップ
R=Rear=リアドアとリアクォーターパネル間のギャップ

車の側面を走るライン(男性がちょうど手を当てている付近)のギャップを比較したもの。スバル・クロストレックにも同じ位置にラインが走っておりその位置で比較している。

車体の右側と左側を比べた際にはスバルが誤差最大0.6㎜で収まっているところをテスラ・モデル3は誤差最大1.2㎜と倍になっている。またF/M/Rのそれぞれのギャップの大きさはスバルではほとんど同じであるのに対しテスラはFとRで2.8㎜の差が生じている。




トランクのギャップ


天井のグラスパネルルーフ間のギャップ。左は三枚で構成されるグラスパネルルーフの中央の一枚、右は後部の一枚。運転席側は2.8~2.9 mm、助手席側は4.7 mm。左右で1.8 mmのズレが生じている


グラスパネルルーフ間のギャップを前から見た様子
さらにパネル間には隙間だけでなく高さにも不一致があり、空気力学的に影響を及ぼしそうなムラが存在する。

ボンネットとバンパーの高さにも不一致が。助手席側は高さに差がないが運転席側はバンパーが僅かにボンネットよりも高くなっている。指でなぞると助手席側はスムーズになぞれるが運転席側はボンネットとバンパーの高低差によりギャップ部分で指が引っかかる。


運転席側のドアとフロントクォーターパネル、こちらは上部はドア側がフロントクォーターパネル側よりも高くなっており、下部は逆にドア側がフロントクォーターパネル側よりも低くなっている。ただしこれは運転席側のみで助手席側は高さの差がなかった。



この動画の投稿を受けてテスラはJason Fenske氏に、彼が購入したモデル3の早急な修繕を申し出た(おそらく彼が200万人のチャンネル登録者を誇る影響力を持つ人間だからだろうが)。その対応は評価できるかもしれない、もっとも、そもそもそのような品質問題が存在しなければもっと評価できたのだが。

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海外の反応

Youtube, jalopnik.comのコメント欄より: ソース , ソース


allan norstrand メイド・イン・チャイナかな?

Joseph Pelikan この塗装の品質は100%許容できない。モデル3と同じ金でレクサスが買えるが、レクサスは決してこんな状態の車を顧客まで届けたりしない。

Jeff M 最大で6.8 mmのギャップ、スマホが挟めるな。これはない。

R3D 例えばBMW・M3やAudi・S4がこれと同じ状態だったとしたら誰がそれを許せるというのか? 誰も許さないだろう、ならばそれが同じ価格帯のテスラであっても同様なはずだ。

Tim Smith というかどの価格帯であってもこの塗装レベルは許されんだろ...

midnightmekanik レッドのカラーリングに2500ドルのオプションを払ってこれはありえない。

MegaSkilla これらの傷の大半は新車を買った際に自宅まで届けてくれるデリバリーサービスによって付けられたはず。もし販売店なり工場なりにまで直接受け取りに行っていたらこんな傷はなかっただろう。

RealDarkFilm もちろんその可能性はある、だがOrange peelやホコリでできた突起などから判断するに塗装段階で問題があったのは間違いない。

K5ING "パネルギャップ" ね、こんなもんテスラのアンチどもがテスラをディスる際に使う常套句じゃねーか。このパネルギャップとやらが問題を起こした話なんて聞いたことがない。

テスラをこき下ろすために些細なことを取り上げる輩には困ったものだ。時代の先を行く新技術の詰まった最先端の車に対する憎しみの声があるが、せいぜい問題として彼らが挙げられるのはこの程度のものだ。

dustynnguyendood このレベルのギャップは普通に許容範囲外だと思うんだが。

ranwhenparked パネルギャップは組立品質を測る尺度として使われてきた。

アメリカの車は日本やドイツの車よりも造りが雑であることで長い間知られてきたがテスラのそれは他のどのメーカーのものより著しく劣っている。そしてテスラの車の価格帯を考えると、例えばフォード・エスケープなどよりも許容できる範囲が小さくなるのは当然のことでは?

Chan - Engines in the Middle pls "ある程度" まではパネルのギャップは無視して良いものだ、しかしそれが大きくなれば大きくなるほど人々はこう考えるようになる、「テスラのパネルギャップが競合他社よりも悪いとしたら、他にも競合他社よりも悪い部分があるのでは?」と。

REO Jackwagon レクサスはパネルギャップを問題と考えその最小化に取り組んできた。特に高級車は高い静粛性を実現するために様々な防音処理をするわけだが、パネル間のギャップが大きいとそこからノイズが発生してしまうからだ。

誤解しないでほしいが私もテスラが好きだしいつか買いたいと思っている。だが人々の間でテスラの品質を問題視する声が上がるのには確かな理由がある。例えばこれは2018年8月に新車で買ったモデル3を自宅まで届けてもらった人がその状態を写真に撮ったものだ。

https://www.reddit.com/r/teslamotors/comments/9tco0r/this_is_how_my_m3p_was_delivered_in_august_2018/

テスラはこのようなギャップ問題を防ぐための措置を講じたと述べている、つまり彼らも過去に問題があったことに異議を唱えているわけではないというわけだ。

dan428 "新車" でこれは返品するレベル。

vtra85 トヨタで働いていたことがあるけど、トヨタなら絶対に品質検査部門が配送を許可しない。

ThatGuyNamedScott. C 外観ですでに品質に対する疑問が生じているわけだが、その外観に隠された中身がどうなっているか想像してごらんなさいって...

Sanosai 現代の基準からしたらゴミみたいな品質の製品を顧客に届けるとか...
テスラがこんなことするとは信じられんな...

Snazzy Labs 実際にテスラ・モデル3を所有しているがここまで酷くないものの塗装に問題があるのは明らか、最大の不満ポイントだ。

Nic DeVaus パネル間のギャップも塗装も、そして何よりあのグラスルーフのズレは許せない。

Rick Vulcan これは受け入れがたい、テスラの品質管理はどうなっているのだ?

Keene Tiedemann 君が今抱えている問題はこれから先に待つ数々の問題の始まりに過ぎない、テスラを購入するという決断をした段階からそれは運命づけられているのだ。

droptima 2013 この塗装、このフィット具合...
キアの方が頑張ってるやん。

Peyton この前かった15万マイルの中古車よりも酷くて笑ったw

WayneB27 80年代のクライスラーがこんな感じだったのを思い出す。

lnesland 実にアメリカンだった。

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