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アリアナ・グランデの新たなタトゥーは日本文化を "ファッションとして不当に利用" していることの証明だと人々は考えている

People think Ariana Grande's new tattoo proves she's exploiting Japanese culture 'for the aesthetic' - 2019/01/31



アリアナ・グランデの新たな、そして誤りのあるタトゥーをめぐり彼女が "Cultural appropriation(文化の盗用/文化の簒奪)" をしているとの非難の声が上がっている。

この手のひらに彫られたタトゥーの写真は火曜日に彼女のInstagramで公開されたがその後削除された。そこには2つの漢字が書かれており、その一つの「七」は "seven" を意味し、もう一つの「輪」は "hoop" "circle" or "rings" を意味する。だがこの二つの漢字が組み合わさると日本語で「小さなバーベキューグリル」を意味する「シチリン」となりファンらはすぐさまそれを指摘した。

アリアナ・グランデは現在は削除されたツイートの中で、彼女の最新シングルである "seven rings" の本来の正しい翻訳である "七つの指輪" から一部を省略したことを認めたうえで次のように続けている。

「彫る時には物凄い痛みが伴ったけど、カッコよく仕上がった」

「タトゥーを彫った手のひらは皮膚が新しくなる頻度が早い場所だからきっとこのタトゥーはすぐに消えちゃうと思う、そしたら次はちゃんと正しい意味になる様に入れ直すよ」

なお "seven rings" PVでは正しく訳された "七つの指輪" という言葉が英語と日本語で書かれていた。





グランデはしばしば日本と日本の文化への愛を表明しており、2015年には日本語を学び始め、事あるごとにその進捗状況を披露してきた。さらにロサンゼルスの日本語教室に努める家庭教師に対する感謝の言葉もツイートしている。



しかし今回のタトゥーの失態に対する彼女の反応が、彼女のこの言語に対する "disrespect(軽視)" を示しているとの批判の声が上がっている。

特にグランデがタトゥーの意味が違っていることを指摘された際に、それを全く気にする様子もなく "still looks tight(それでもかっこよく仕上がったと思う)"と書いたことを多くの人が問題視した。

ツイッターユーザーの@rococcoletariatこの発言は彼女がその言葉の持つ意味に関心がなく、日本語/漢字を単にファッションアイテムとしてしか見なしていない事の証だと糾弾している。
"Cultural appropriation(文化の盗用/文化の簒奪)" を厳密に定義することは難しい、しかし一般的に "その人が属さない文化のとある一面をその背後にある歴史/その文化における意味を完全に理解することなく利用する" ものと理解されており、特に 有色人種が頻繁にばかにされる要素を白人が "トレンディー" なものとして扱った場合はこの言葉が使われる。

今回問題になっているアリアナ・グランデの新曲『7 Rings』は以前から人気黒人ラッパーのプリンセス・ノキアの曲『Mine』に酷似しているとの批判や、そのミュージックビデオがかねてから指摘されていた彼女の “blackfishing(ブラックフィッシング)” ぶりを表しているとの批判を集めていた。

ブラックフィッシングとは:
非黒人が黒人のふりをする行為を指し、それを非難する際に使われる言葉

Ariana Grande, Before and After - photo via theskincareedit.com
アリアナ・グランデには以前から 「イタリア系アメリカ人の彼女はより幅広い層にアピールするために肌を暗めにすることで "人種的に曖昧" な存在に見えるようフェイクタン(偽日焼け)をしている」 「"Blaccent" を使い始めた(ブラセント:"ブラック" と "アクセント" を組み合わせた言葉で黒人英語を非黒人が模倣すること)」 といった黒人文化の盗用に対する批判の声が相次いでいた。

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アメリカ合衆国のリベラル系オンラインメディア『ハフポスト』より

アリアナ・グランデ、日本語タトゥーの大失敗に反論:「一体あなたは私にどうしてほしいの?」

Ariana Grande Defends Japanese Tattoo Debacle: ‘What Do You Want Me To Do?’ - 02/05/2019

アリアナ・グランデが日本語タトゥーの大失敗から始まった "文化の盗用" 騒動に反論している。

彼女の新曲『7 Rings』を誤った日本語に翻訳したものを手のひらにタトゥーとして刻んだ件に関し、これを "Cultural appropriation(文化の盗用/文化の簒奪)" であると非難する声がソーシャルメディアから相次いだ。




これは彼女が手のひらに新しく彫ったタトゥーを自身のインスタグラムに投稿したことから始まった騒動であり、彼女は新曲のタイトルを日本語に訳したものを彫ったつもりでいたがそこに書かれた “七輪” という漢字は "小型炭火グリル" を意味していた。

誤りを指摘された彼女は文字を追加することで修正を試みるも今度は “七輪指♡” 、大まかに訳すと "小型炭火グリル指" となりその試みはまたしても失敗していた。

『7 Rings』のミュージックビデオがいわゆる "Kawaii" ファッションを意識したものだったこともあり、彼女の "kanji" に対する明らかな理解不足は彼女が口にする日本文化への敬意が表面的なものでしかないことの証であり、その行為は "文化の盗用" であるとの批判が数多く寄せられた。
「前はアリアナ・グランデが好きだったし今でも私の中にその気持ちは残っている、でも『7 Rings』での文化の盗用、そして今度のBBQ入れ墨でのそれはいただけない。 他の文化に行為を抱くことは問題ないが、彼女の日本(および日本語)への興味は表面的なものに思える」


「日本人だがこれは文化の盗用に他ならない。彼女はこの言語を理解しているようには見えないしそもそも構造すら理解していないように見受けられる。日本人はこんな風に書かないし、この書き方は彼女の美的感覚から来ているのではと思えるくらいに滅茶苦茶だ。自分が愛する言語がその文化に対する理解なく使用されるのは見ていて非常に不快だ」


「アリアナ・グランデは日本語をしゃべることすらできないのに日本文化を美的な意味合いで使いすぎている。しかもそれが正しいのかもチェックしない? 彼女の新しいタトゥーはBBQと書かれているだと?」

「だが人々は彼女が他所の文化を盗用することを許し続けている、彼女がアリアナ・グランデという理由だけで」


「どうやらアリアナ・グランデは例えばこういった不快で悪趣味な写真をアルバムの宣伝に使い続けるご様子、それが100% "文化の盗用" と "アジア系の人々を偏見の型にはめるオリエンタリズム" を具現化したものであるにもかかわらず。しかもこの翻訳を間違ったタトゥーとそれに対する反発が起きた後でさえ...」




アリアナ・グランデは現在は削除された一連のツイートの中で、謝罪を求めるツイッターユーザーに以下のように反論している。



「確かに私は漢字を読み書きすることができません、ですがあれは愛と感謝の気持ちからしたことです」

「一体あなたは私にどうしてほしいのですか? 何を言ってほしいですか?」

「私のようなミスをしてしまった人が一体どれだけいるか知っていますか? そして見た目が気に入ったからミスであっても気にしない人がどれほどいるかを」

「私はそれを気にします、とても気にします」



「"appropriation(盗用/簒奪)" と "appreciation(感謝/尊重)" は全く違うものであり混同すべきものではありません」

私の日本のファンの人たちは私が日本語で何かを書いたり、日本の言葉が入ったものを着ることをいつも喜んでくれます
一方で一人のツイッターユーザーは日系アメリカ人の多くがその文化的な違いからアメリカで馬鹿にされ、イジメを受けてきたことからアリアナ・グランデがその文化をまるでファッションのように扱うことを不適切だと指摘している。

「アリアナ・グランデへ。あなたの曲は好きだしあなたという人を嫌ってもいないことははっきりさせてくれ。だが日本文化をファッションとして扱うことはどうか止めてほしい。それはキュートではないし文化の盗用だ。その文化に敬意を表すこと、それを理解しようと努力することは問題ない。だがあなたは明らかにそうしようとはしていない」


https://twitter.com/WONDERBLOSSOM/status/1091059548083777536
「日本文化はそこに属す人々の生活の一部でありアイデンティティの一部だ。そして多くのアジアの人々がアメリカとは違う文化に属すがゆえに学校でからかわれてきた。それはアルバムのコンセプトとして扱っていいものではなく、自分の "ブランド" として利用していいものでもない」


https://twitter.com/WONDERBLOSSOM/status/1091060890739236864
「それは何百年もの美しい歴史が形作ってきたものであり、日本的な可愛さをまとう目的で使うべきものではない。どうかこの経験から学び、成長してもらいたい。今回のタトゥーが例え正しく翻訳されていたとしてもそれはやはり文化の盗用であることを理解してほしい」

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