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日本のイラストレーターがポケモンのルリナのファンアートを描いたことでレイシストだと非難されしつこく攻撃される

https://boundingintocomics.com/2019/06/18/japanese-artist-najuco-harassed-and-accused-of-racism-due-to-fan-art-of-pokemons-nessa/ -June 18, 2019



最近発表されたポケモン最新作のキャラクターである『Nessa (ルリナの英語名)』のファンアートを描いた日本のイラストレーターが絵のライティング(光源)の選択により嫌がらせや人種差別との非難を受けている、彼女の肌の色合いをわずかに明るくしたことで "ホワイトウォッシュ (白人化)" だと批判されているのだ
6月13日、日本のイラストレーターのnajucoが『ポケットモンスター ソード・シールド』のジムリーダーであるNessaを描きそれを自身のTwitterページで公開した。

  najucoはNessaを描くにあたり柔らかく落ち着いた色彩を選択、オリジナルと色が多少異なるもののスタイリッシュでカラフルな作品が生まれた。



『ポケットモンスター ソード・シールド』の公式HPのルリナ紹介ページ よりキャプチャ - ©2019 Pokémon. ©1995-2019 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.

najuco氏のTwitter より引用



このイラストはすぐにnajucoの約6万人のTwitterフォロワーの間で注目を集めた。

しかしそれがソーシャルメディアを介して広まったことでこの作品はホワイトウォッシングであり、najucoはレイシストであるとの非難が一気に寄せられた。

「Nessaは "brown (褐色人種)" の女の子だ。必ずそれが反映されるようにしてください」


「きっとキュートだったに違いない、正しい肌のトーンで描かれていれば。ホワイトウォッシングは醜悪だ」


「ダークな肌の人物をミュートな色彩で描くことができないとしたら、あなたは良いアーティストではない」
ミュート:柔らかく、ぼんやりした色。鮮やかさを意味するブライトやビビッドなどとは逆に彩度が抑えられた、補色を混ぜて作られる色など。
「アーティストは好きなように描くことができるし、それは素晴らしいことだと思う」

「だが色や価値を把握しているかのように振る舞い、その上これが彼女の肌の色合いの正確な描写であるとするのは圧倒的に正しくない。ここでは彼女の肌は明るくなっている」


「どうして彼女はこんなにも... 明るい(白い)のか?」

「う~ん、これはない」


これは日焼けした白人の絵だ。白人の方が優れているというメッセージ抜きに、黒人の子供はメディアで自分たちが描かれる様を楽しむことはできない」
さらにはNessaの肌の色を暗くすることでnajucoの作品を "修正してやる" と主張するユーザーが現れた。 (色彩/アートに関する専門的な知識や技術、およびそれを駆使する努力抜きに、単純な全体を暗めにするレイヤーを画像に適用するという、中途半端な試みだった)

najucoが自分の許可なく作品を加工し再投稿することは認められないとこの投稿を削除するよう求めると、このユーザーは批評と批判のために作品に手を加えたのであり、それは自分の権利の範囲内だとこれを拒否した。

(なお一連のやり取りは現在削除されている)

 



このようにnajucoとその作品を非難する声がいくつも上がっている。

しかし実際にはほとんどのユーザーがこのnajucoに向けられている侮辱と辛辣な言葉にうんざりしているようだ、彼女を支持する声の方が圧倒的に多いことからもそれは非常に明白だ。

「美しい作品だ! この調子で素晴らしい作品を描き続けてほしい」

「過剰にセンシティブな連中のことは気にしないで」


「一部の人々は自分たちの政治問題に真剣になり過ぎることがある。どうか気にしないで良い仕事を続けてほしい」


「肌のトーンを変えるように言ってる連中は色彩や光源がどのように機能するのかを理解していない、あなたは何も変える必要はない」

「この作品はスタイルに合わせた特定の色彩を使用しており、それはウォーホルのアートプリントをどことなく思い出させるものだ。芸術を学んだことがある人ならばその名前に出くわしたことがあるだろう」


「これを "ホワイトウォッシュされている" と主張する人々よ、これはホワイトウォッシュされていない! 単に中間色を多用しているだけだ、そしてその出来上がりは美しい!」

「どうかこの調子であなたのアートを続けてほしい! love it!」


あなたはこのnajuco作品をどう思うだろうか?

これはホワイトウォッシングだろうか?

najuco
HP:https://najuco.com
Twitter :@cha_han5656

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海外の反応

Youtubeのコメント欄より: reddit.comのコメント欄より: ソース


「それに奇妙だ。私がこれまでに見たことのある暗い肌のキャラクターのファンアートはどれも肌を明るい色にされていた」

「ドラゴンエイジ:インクイジションのヴィヴィアンも、スプラトゥーンのイイダも、オーバーウォッチのルシオも、そして今度はルリナだ。暗い肌のキャラクターを明るい肌にしてしまうバイアスがあることを人々は認めたくないだけだろ」


「これはNessaではない。イラストの彼女の肌は明るすぎる! あなたたちはこれを止めなければならない」


ホワイトウォッシングとは何か?


(一番上のイイダ)
これは公式アートから直接カラーを抽出して描かれたもの。

(2番目)
これはホワイトウォッシング。あまりにもあからさまに人種を変えている。

(3番目)
これはホワイトウォッシングではない。アーティストは必ずしも直接カラーを抽出して描く必要はなく、例えば私は自分のスタイルに合わせて抽出したカラーの色調を変えている。

(4番目)
これもホワイトウォッシングではない。パステルカラー(中間色)を多く使い、全体の色調を明るくしているだけで、暗めの肌を持つキャラクターであると十分認識できる。


「偽善の極み」
Actual Character=実際のキャラクター
Fanart=ファンアート


Chef Ya Boyardee 「彼女の肌をもっと暗くしてくれませんか?」

Taylor (Commission Me) Goethe 「そう問うのは正しい行いだ。暗い肌のキャラクターは決して明るく描かれるべきではなく、色彩だのアーティストのスタイルだのはホワイトウォッシングのための陳腐な言い訳に過ぎない。」

「このようなアーティストは自分に問わなければならない:"なぜ自分のスタイルで描く黒い肌のキャラクターは人々から認められないのか、いったい自分の持つどんな偏見が自分のアートに影響/限界をもたらしているのか" と」

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「とやかく言ってる連中のために」

「オリジナルの絵と比べた時に肌以外の部分の色がどれだけ似通っているか、そして肌の色がどれだけ違っているかよく見てみろよ」




「(上の絵は)オリジナルのカラー。ナイスでビューティフル」

「(下の絵は)ホワイトウォッシングではない。光源を加えただけであり、そのために元の絵を覆うオーバーレイ・レイヤーを重ねただけだ。肌の色だけが極端に変わっているのは青色の光源の下では寒色は影響を受けにくいからだ」


「これが光源の効果だ」


「良い作品だ、ライティングがどう機能するのか理解していないアメリカ人については申し訳ない」

「私たちのほとんどはこれを好きだと思っているよ :)」






Fudgie 👑 彼女の肌の色が正しくなるよう暗くしてくれませんか?

Cyberpunk Devilman きっと君はライティングって言葉を聞いたことがないんだろうな。

pipi 色温度とかもだろうねぇ。

Rin-Rin ‏ 肌の色しか見ていないんだろうな、全体の色調をどうして意識できないのか。

Birthday Skeleton Great work! でもコメント欄を読んで心が痛くなったよ...

Pine-Sol Fresh ‏ どうかアホどもの言葉に耳を傾けないで、this is gorgeous !! <3

Umairahmed This art is amazing.

💖Kira Cosplay & Art 💖 Beatiful work! 「肌の色を暗くしろ」とか言ってるアホどもはどうぞ無視してください。

Mr. Badguy ‏ ホワイトウォッシュだなんだと言ってる連中は一生黙っていて欲しい。

noone This is really good, don’t listen to them, I love this

Eeni Thesian ‏ 頭のおかしいアメリカ人が迷惑をかけて申し訳ない。

🔸 Rᴏsᴇʟɪɴᴀ 🔸 Nessaというキャラクターに別の解釈を与えるとても素晴らしい絵だ ❤️ どうかポリコレ警察のことは無視してほしい、連中はこのキャラクターを描くほとんどすべてのアーティストにいちゃもんを付けてるどうしようもない連中だから。

Mitaou 一部のアメリカ人の失礼を、あまりにも政治的な態度を取ったことを謝罪します。彼らは一見するとたくさんいるように見えるが実際はノイジーマイノリティに過ぎない。多くのアメリカ人は、私を含め、この絵に素晴らしいという感想しか抱かないはずだ。




「ほれ、修正してやったぞ」


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