米Yahoo!に掲載された『Fox Business』の記事より

最も「アメリカ産」の自動車を作っているのはフォードでもGMでもなかった。では一体どこ?

Ford, GM don’t make the most 'American-made’ car. Here's who does. - June 25, 2019



米国の消費者の大多数は車を購入する際には「アメリカ製」を買いたいと強く望んでいる。しかし米国経済に最も貢献する上位15車の大部分は実際には外国の自動車メーカーによって生産されていることが火曜に発表された最新のランキングで明らかになった。

米国産のパーツ使用率や工場の雇用者数などで決定されるCars.comが毎年発表している「アメリカ国産指数(American-Made Index)」ランキングの上位15車種のうち9車種が日本企業のホンダまたはトヨタによって製造されていた。

2019年に製造された最もアメリカ製の自動車はジープ・チェロキーだった。なおこの車はイリノイ州ベルビディアで製造されているがジープブランドは現在イタリアとアメリカの自動車メーカーの合併会社フィアット・クライスラーが所有している。

フォードでランクインしたのはピックアップトラックのF-150だけだった。



Cars.comが毎年発表している「アメリカ国産指数」ランキング

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トランプ政権による鉄鋼とアルミニウムの輸入に対する関税、拡大し続ける中国との貿易戦争、発効を目指している北米自由貿易協定の更新を目的とした新たな貿易協定など、自動車産業は不透明な状態にあり自動車大手は複雑なグローバルサプライチェーンの再分析を余儀なくされている。

しかしこれまでの所このアメリカ国産指数ランキングに掲載されている企業のほとんどは製造に関する大きな変更を発表していないと同サイトの編集者Kelsey Mays氏は述べている。

「アメリカ国産指数に大きく影響する要素である車やその主要部品の製造場所に関してはほとんど変化がありません、サプライチェーンを動かすのは簡単な作業ではないからです。そのような変更には何年にもわたる計画、交渉、実施が必要となります」



Cars.comが行った調査によると年配の顧客は若い世代よりも米国経済により貢献する車を購入することに関心を持っており、18〜34歳の61%に対して35-54歳は71%がそう答えたという。

「若い世代が年配の世代よりも愛国心が弱いというわけではないと思います。彼らは輸入製品と世界中の商品へのデジタルアクセスがある中で育ったため、彼らの両親や祖父母よりも商品がアメリカ製であるかにプライオリティを置かないのでしょう」

また回答者の半数がトランプ政権による業界に対する新たな関税導入の可能性に懸念を示したとKelsey Mays氏は述べている。
2019年以前のアメリカ国産指数ランキング

2018
1. ジープ・チェロキー
2. ホンダ・オデッセイ
3. ホンダ・リッジライン
4. フォード・トーラス
5. シボレー・ボルト

2017
1. ジープ・ラングラー
2. ジープ・チェロキー
3. フォード・トーラス
4. ホンダ・リッジライン
5. アキュラ・RDX

2016
1. トヨタ・カムリ
2. ホンダ・アコード
3. トヨタ・シエナ
4. ホンダ・オデッセイ
5. ホンダ・パイロット

2015
1. トヨタ・カムリ
2. トヨタ・シエナ
3. シボレー・トラバース
4. ホンダ・オデッセイ
5. GMC・アカディア https://www.cars.com/american-made-index/ より

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海外の反応

yahoo.com, jalopnik.comのコメント欄より: ソース , ソース


Pete 確かにここに並んだ日本車はアメリカで製造されているかもしれないしアメリカ製のパーツを多く使っているのかもしれない、だがその利益はほとんどアメリカを離れ日本に行く。

Charles トランプはメキシコで製造された自動車に、そしてアメリカに輸入される全ての自動車に税を加える必要がある。

Wayne R 輸入される車が高くなれば国内で製造される車の数が増える、新たな関税の肝はそこだろ。

Mike 新たな関税が国内に製造ラインを戻すことを各企業に強いる可能性があることは確か。

john t 給与が増加するペース以上に支出が増加することになるがな。

ECHE トランプがやろうとしていることなんざアメリカの製造業の国際競争力の低下を加速させるだけだよ。

Richard Vincent 的外れな調査だ。小売価格のうち最も大きな部分を占めるのが利益だ。ホンダを買うということはその利益が日本に行くということだ。つまり日本のエンジニア、デザイナー、会計士などに支払われる。それはアメリカ人にもアメリカ経済にも行かないお金だ。

Ed Not true at all. 的外れなのは君だ、お金の大部分はアメリカに残るんだよ。

aca トヨタを含め日本の自動車メーカーがここアメリカで巨大なオフィスを構えアメリカ人に給料を払っていることはご存じ?

CarlC 新車の価格の大部分は利益ではない。従業員、広告主、販売員およびディーラーに支払う分を引いたら残った利益はわずかだよ。

Sparty 君はホンダのリッジライン、オデッセイ、パイロット、MDX、RDX、そしてNSXのすべてがアメリカのエンジニアによって設計されていることを知っているかい? ホンダは19万人分の雇用をここアメリカに生み出している(直接雇用は31,000人)。

さらに言えばトヨタのカムリ、アバロン、ES、ツンドラ、そしてRXもすべてアメリカのエンジニアによってアメリカで設計されている。トヨタは19万人分の雇用をここアメリカに生み出している(直接雇用は30,000人)。

Travis 君の意見はあまりにも様々な誤解に基づいている、ちょっと恥ずかしくなるレベルだぞ。

A 小売価格のうち最も大きな部分を占めるのが利益?
そんな話は車どころかどの製品でも聞いたことがない。このコメントはまさにアメリカの高校教育に占めるビジネスと経済の授業の量をもっと増やさなければならない理由だよ。

passby 小売価格で一番多くを占めるのが人件費だよ、利益じゃない。

John Glen そしてその利益も株主のものになるのだ。

Eamo だが待ってほしい、JEEPを買うということは何度も修理に出すということだ。それはつまりよりアメリカ経済に貢献するということではなかろうか?

Z 的外れなのは確かだよ、重要なのは自分が支払うお金に対してどの企業が最も価値の高いものを提供してくれるかだ。それこそが古き良きアメリカの価値観だ、どれだけアメリカ製かなんてのを気にするのは実にアメリカらしくない非合理的な考えだ。

ILOVESTUFF “American cars” というものを製造しているのがBIG3だけと考えている人の多さに驚く。

mhadden 外国のメーカーの自動車であってもアメリカで製造されている以上はアメリカの労働力が使われている、これを長年にわたって主張しているんだけど中々友人や家族に理解してもらえないでいる。

彼らも同じように "利益" はアメリカに留まることはないと答えるんだ。

Doctorwhotb 利益が他の国の企業に行くことなんてどうして気にする必要がある、国内メーカーの稼いだ金が国外の雇用と幹部の配当に使われるのにだ。

Kaleb J 実にどうでもいいことだ、車の国産度合いなんてものが購入の決め手になったことなんて一度もない。私が見るのは品質とブランド力だ。アメリカのブランドのほとんどが日本の自動車ブランドの品質とサービスに並ぶ価値を示すことができないでいることは残念ではあるがね。

chance 若い世代は価格に対する価値に対してよりシビアだからな、私がマツダ車を買ったのもそれが予算内で最も私が求めるもの提供してくれる車だったからだ。

アメリカのメーカーが販売数を伸ばしたいのなら他の国のメーカーと競うことができるだけの価値を消費者に示せばいい。"アメリカの車" とやらを買わせるために関税をかけることで他の国のメーカーの価値を目減りさせるなんてふざけた話さ。

KEVINM 前にこの手のランキングを見た時にはトヨタ・カムリがトップだったと思ったんだけどどうしちゃったんだろう?

Native American 私はアメリカのメーカーをサポートするのをやめたよ、彼らがアメリカ市民をサポートするのをやめた時からね。

Paul JEEPはハーレーダビッドソンみたいなもんだ、人々はこれを愛しこれを守ろうとする、だが悲しいかな、その造りは実にお粗末だ。ホンダのエンジンはそれこそ永遠に機能する。

Denver 買うならトヨタかホンダだな。 Thanks for supporting the US.

Jeff Heller 所有権が国外にあれば、そのお金がどこに行くかなど言うまでもない。 他の国に所有されているものは "American car" たりえない、以上。

SE グローバル・エコノミーの時代に "American made" など時代遅れの概念としか言いようがないね。

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