英デイリーメール紙より

米CDCが全国の州にワクチン配布計画で人種的・民族的マイノリティを優先するよう勧告、米国の半分の州がワクチン接種で黒人/ヒスパニックを白人よりも優先

REVEALED: Every single US state is being advised to consider ethnic minorities as critical groups for vaccination with HALF prioritizing black and Hispanic residents over white - 20 December 2020



米国疾病予防管理センター(CDC)がガイダンスの中で、米国のすべての州に対して人種的・民族的マイノリティをワクチン配布計画の重要かつ脆弱なグループと見なすよう勧告していたことがわかった。

その結果、米国の半分の州が黒人/ヒスパニック系/先住民を白人よりも何らかの形で優先する計画を示している。



毎日3,000人以上が新型コロナウイルスにより命を落とす中、米国では先週からワクチンの集団予防接種が開始された。

現在ほとんどの州はCDCの勧告に従い最前線で働く医療従事者および老人ホームの居住者を中心にワクチンを提供している。

問題はそれらの次にどのグループを優先するかだが、医療政策に関する調査・提言を行っている慈善団体「カイザー家族財団」のジェニファー・ケイツ氏によるとワクチン接種の優先順位は州ごとに大きくばらつきが出ることが予想されるという。

ケイツ氏によるとすでに一部の州はエッセンシャルワーカー(生活維持に欠かせない職業に就いている人々)よりも高齢者を優先しており、また州によっては人種的・民族的マイノリティを優先することを計画しているとのことだ。

いくつかの州ではすでに次のワクチン対象グループにマイノリティを並べており、デイリーメールの分析によると米国の25の州が新型コロナウイルスのワクチン接種でどのグループを優先すべきかを判断するのに人種および民族に重点を置くと表明している。
CDCによると黒人およびラテン系アメリカ人の新型コロナによる死亡率は白人よりもほぼ3倍近く高いとされている。

ネイティブアメリカンを含めた人種的・民族的マイノリティの新型コロナによる死亡率/入院率も白人の2〜4倍になっており、CDCはその主な原因は経済的格差だとしている。

また黒人やヒスパニックは二世帯三世帯で暮らしながら高齢者の世話をすることが多く、経済的な理由から医療へのアクセスを絶たれたり、コロナ対策が十分でない職場環境で働くことを余儀なくされていることから重大なリスクにさらされているという。

このことからCDCは個人の社会背景によって健康状態が異なるという状況を是正するため、医療従事者および老人ホームの居住者に次いで優先されるワクチン接種グループを決める際に人種的公平(Racial Equity)を重視するよう勧告している。



カリフォルニア州、ルイジアナ州、ニューメキシコ州、ノースカロライナ州、インディアナ州もワクチン配布計画の原則として健康格差の是正/健康平等を挙げた。

またノースカロライナ州は具体的に「Historically marginalized populations(歴史的に社会的に排除されてきた人口)をワクチン配布の初期段階における優先グループに割り当てると表明。

オレゴン州の保健当局は「黒人、先住民族、ラテン系、太平洋諸島系、および部族系コミュニティのワクチン接種に対する公平なアクセスを保証する」と述べた。

さらに同州の公衆衛生部門の責任者であるレイチェル・バンクスはワクチンは「COVID-19による不均衡な影響を受けた有色人種のコミュニティに特に焦点を当てる」と発表した。



ところがCDCが黒人とヒスパニックを優先することを推奨している一方で、最近カイザー家族財団が実施した調査によると、当の黒人はワクチンに懐疑的で黒人の3分の1以上がワクチン接種をためらっているという。

ワクチンが安全で効果的であると確認され予防接種が無料で行われた場合これを受けるかとの質問に対し、黒人は受けると回答した数が最も低かったグループの1つだった。

黒人の間でワクチンに対する不信は根深く、専門家は奴隷制と人種差別の時代に行われた医学実験に起因するのではないかと考えているという。

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海外の反応

dailymail.co.uk, twitter.comのコメント欄より: ソース , ソース


米国の保守系弁護士/全米ネットのラジオ番組司会者/Fox Newsの政治トーク番組司会者 - マーク・レビン
アメリカではワクチンの配布でさえ今や「人種問題化」されてしまった。信じられない。真の平等はもはや達成不可能だ。

『米国の半分の州がワクチン接種で黒人とヒスパニックを優先する意向』
米国の半分の州がワクチン接種グループを決める際に人種的公平(Racial Equity)を重視、黒人とヒスパニックを優先する意向を示す
dailymail.co.uk
twitter.com


米共和党で下院議長を務めた元代議院議員 - ニュート・ギングリッチ
新型コロナワクチンは人種に基づいて配布されるべきであるというニューヨークタイムズの議論は純粋な人種差別だ。

彼らは新型コロナに感染したら死ぬ可能性が高い年配の非黒人よりも、感染してもほぼ確実に生き残るであろう若い黒人を優先すべきであると主張している。

その主張には科学的基盤はなく、ただ人種差別だけが存在する。
twitter.com


現在、各州は人種的マイノリティを優先するために、誰にワクチンを接種させるかを人種に基づいて決める方式を採用している。

ここまで彼らを優先しているのだからアメリカにおける黒人への「systemic racism (制度的人種差別)」の議論はもうこれで終わりにするべきだろう。

もちろん、終わりになんてならないわけだが。
twitter.com


Addison Steele 「誰を優先すべきかは肌の色に基づいて決められるべきではない。重症化のリスクとなる基礎疾患を抱えている人々、生活維持に欠かせない職業に就いているエッセンシャルワーカー、およびリスクの高い高齢者であるかなどに基づいて決められる必要がある」

ChefCass 「レイシズムここに極まれり」

FL yank 「これこそ人種差別主義的じゃね?」



Carolina_Girl 「誰を優先させるかは個人の健康状態および死亡リスクに厳密に基づく必要がある。以上」

ManOnGrassyKnoll 「"私には夢がある。いつの日か、私の4人の子どもたちが、肌の色でではなくその人となりで評価される国に住むことができる、そんな日が来るという夢が" かつてキング牧師はこう言っていた。一体どうして我々はここまで後退してしまったのだろう?」

Rigil 「あきれるほど現実を知らない、狭量過ぎるCDCのガイダンス」



BLS0218 「申し訳ないが、これこそ露骨な人種差別だと思うぞ」

Wisecracker 「よっぽど人種差別的だと思うんだが...」

Peter 「最初に予防接種を受ける必要があるのは最も危険にさらされている人たちだろ」



James 「いやそこは65歳以上のすべての人に最初にワクチンを接種させようや。それほど難しいことじゃなかろうに」

USAProud111 「そうではなく科学に従い、人種に関係なく死亡率が最も高い年齢層を優先するのはどうですか?」

Youneedtocalmdown 「Sorry, what? 私はラテン系だがこんなの馬鹿げている!!! 考慮すべきは人種ではなくどれだけリスクを抱えているかだろ...」

Blastman 「お年寄りが先」

JRayy 「言葉がない!」



"黒人の間でワクチンに対する不信は根深く、専門家は奴隷制と人種差別の時代に行われた医学実験に起因するのではないかと考えているという"

rob 「この時点で黒人が別の社会実験のためのモルモットになっているという」

Rachel K. 「もし私が黒人やヒスパニックだったら(急造のワクチンを)最初に接種するとかいやなんじゃが」



jQhnlufe 「もし私が黒人かヒスパニックだったとしたら、私はむしろとても心配すると思う」

MyVote/MyChoice 「言ってくれてありがとう! 私は黒人だが私はこの(急造の)ワクチンを絶対に接種したくないし私の家族にも接種させたくない。あなたたちが最初に受けられるようにしましたよって言われてもこっちは正直ノーサンクスだよ!! だがこれがあらゆることで被害者面をしてきた結果だ」

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