カメラ/写真業界の総合情報サイト『Fstoppers 』より

超小型のドローンでワンショットで撮影された美しい日本の高校の映像をご覧あれ

A Nano-Drone Filmed a Beautiful Long Take in a Japanese High School - April 13, 2018

超小型の無人機であるナノドローンは通常、屋内用のオモチャとして設計されているものだがこの1分半ほどのビデオはこのオモチャがその使い方次第でどれほどユニークな、それもかなり特殊なショットを撮影できるかを示している。

ナノドローンはその小さなサイズのおかげで非常に狭いスペースを飛ぶことができ、窓から室内に入ってそのまま椅子の下の小さな空間を飛ぶような通常は "不可能" なシーケンスを撮影することを可能にする。

このビデオの作成者であるKatsu FPV は『Tiny Whoop Japan 』チームの一員であり、Tiny Whoopは小型のクアッドコプターを改造したものだ。
FPVとは:First Person Viewの略で「一人称視点の映像」あるいは「一人称視点を用いた遠隔操縦」を表す。この動画に使われているものはFPVを用いて操縦しているドローンなので「FPVドローン」と呼ぶ。

Tiny Whoopとは:手のひらサイズの小型おもちゃドローンにカメラと映像送信機を載せてFPV(一人称視点を用いた遠隔操縦)をできるようにした改造機、およびそれを扱うコミュニティ。

動画は日本のモデルエージェンシーであるセントラルジャパンに所属する10代の女の子たちによるプロジェクト「オンナノコズ」のテスト撮影&プロモーション動画。名古屋の映像・CG・アプリ・WEB制作会社である株式会社シネマレイによる制作(ソース)。


別バージョン
通常このタイプの超小型のドローンは1オンス(28グラム)以下の重量で、飛行安定性がほとんどない。したがってこのようなビデオを撮影するには相当なパイロットスキルが必要とされる。

また小型であるがゆえにバッテリー持続が短く(2〜3分程度)、積載容量もゼロに近い。例えばウェアラブルカメラで有名なGoProの最小のモデルであっても、バッテリーを装備し飛行準備が整ったナノドローン自体よりもかなり重い。

そのためRunCam Split Mini などの特殊なFPVドローン用のカメラを必要とする、これは1080P/60fpsで撮影することができビデオ信号を操縦者側に送り返すことができるものだ。(日本円で8800円ほど)


 
ただしGoProなどのカメラとは異なりこの特殊な小型カメラでは遅延が発生する。操縦者のスクリーン上に送られるビデオ信号が実際のドローンの位置より僅かに遅れるため、パイロットは軌道や障害物との距離などを予測しながら操縦する必要がある。一度でもナノドローンを操縦したことがある人はこの動画を撮影した人の操縦技術を前にアドレナリンが噴き出すことだろう。

興味のある人は私が友人と撮影したホテル内ナノドローンレースの動画をぜひご覧いただきたい。

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海外の反応

fstoppers.com, petapixel.com, youtube.comのコメント欄より: ソース , ソース , ソース


John de la Bastide's picture Really Cool !

Chris Rogers's picture こりゃ凄い!

Andrea Re Depaolini's picture 日本で作られた動画だから「なんか奇妙な展開になっていくんだろうなぁ…」という不安が見ている間ずっと付きまとっていたがそんなことはなかった。それにしても操縦技術が素晴らしい!

Oliver Kmia's picture Ahaha, うん、その気持ちはちょっとわかる。でも本当にパイロットのスキルと女の子たちに対するアクション指導が絶妙だね。これ完成するまでに何度やり直したんだろう?

Jon Kellett リハーサルだけでも相当な回数をこなしたはずだよな。

Sandro Thiele ナノドローンってバッテリーだけじゃなくて信号の発信能力も低いから操縦者はドローン本体からそんなに離れることができないはず。撮影中に操縦者はいったいどこにいたんだろう?

Oliver Kmia's picture たぶん女の子たちがいるメインの教室と階段の間の教室とかだろうね。そうすれば階段、メインの教室、外から教室の中に入るオープニングショットの場所、それらの中心にいることができる。

信号は弱くその届く距離は12m程度だけど信号は壁を突き抜けることができる。また品質の良いアンテナの使用、複数のアンテナを用意しより良好な信号を受けているアンテナからの受信を可能にするダイバーシティアンテナを利用すれば十分に可能だ。

Brad Trent ちょっと感動しちゃうくらい凄いな 😳

Rob 映像を見てちょっと酔った... でも間違いなくクール!!

Edward Lai 「人の顔の側でドローンを飛ばすなんてとんでもない!」とか言い出す人が出てきそう。

Alan Mauro 私が一番衝撃的に感じたのは操縦技術じゃなくて映像の品質だよ。調べたらこのRunCam Split Mini っていうカメラは重さ15グラムだそうだ。それでいてここまでの映像、ここまでのダイナミックレンジで撮影できるとかヤバイ。

David Raboin ドローンがあんなにも近くまで迫っているのに女の子たちが全くひるまなかったのがスゴイ!
娘を持つ父親としてはヒヤヒヤしっぱなしだっぜ...

petermagellan 一瞬だけドローンが窓に映っていたのを見た感じ、どうやら一応プロペラにはガードが付いていたみたいだ。それと映像の滑らかさがスゴイ、このドローンを操縦した人のテクはハンパないわ。

Emacs とてもクリエイティブな映像。

Steven Jeanrolus カメラとかドローンとか特に好きなわけじゃないけどこの動画はとても好き。

Kwong Kan この動画で使われた小型カメラのメーカー『runcam.com 』 がHPのフロントページでさっそく紹介してる! おめでとう。

Andres Bonilla CGを使ったVFXかと思っちゃうくらい"普通じゃない"映像、とても素晴らしい。ドローンを使って撮影された映像の中でこれほど美しく滑らかな映像は他にない。

Haikal ER ヌルヌル動く。気持ちいい。

Helmut G 別にこの動画に感動したとかはないけど、でも素晴らしい映像に必要なのは高額な機材ではなく作り手の想像力なんだっていうことをこの動画は見事に示していると感じた。

poppaneedsanap 君それちょっと感動してやん。

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