イギリスの自動車情報/比較サイト『CarWOW』より

新型トヨタ・センチュリーについて知っておくべきことトップ10

- 2017/10/27

これはトヨタの新型センチュリー、まぁ簡単に言ってしまえば日本版ロールス・ロイス・ファントムであり、しかも半額以下で買える。そして以下が我々CarWOWが選ぶ『新型トヨタ・センチュリーについて知っておくべきことトップ10』だ。


スタイル


この新しくなったトヨタ・センチュリーのスタイルはどことなく "先祖返り" をイメージさせる、ただしそれは良い意味で、だ。

高級リムジン(運転席と客席が仕切られている大型高級車)らしく巨大で力強いルックスだが、最近の他の高級リムジンが持つこれ見よがしの「俺を見ろ!どや!」的な厚かましさはそこにはない。



もっともルックスの好みは人それぞれだ、皆さんはこの新型センチュリーとロールス・ロイス・ゴースト(左下)、ベントレー・フライングスパー(右下)のどれが最もクールに見えるだろうか?

受け継がれるもの


トヨタがセンチュリーが最初にリリースされたのは1967年だ。初代のモデルは30年間生産され、2代目は1997年から今日まで、そして今年いよいよ3代目がデビューする。



日本の天皇はセンチュリーの特別仕様車を公用車として使ってきた。


パワー


先代モデルは日本車で唯一V12エンジンを搭載しているという点で際立っていたがこの新型にはV8エンジンが搭載されている。ただしこれはひとつ前の代のレクサス・LS600 hのハイブリッドシステムを搭載しているためエンジンは電気モーターによってブーストされている、よって400馬力ほどの出力になっているはずだ。


インテリア


センチュリーのほとんどが "お抱え運転手付きの車" として使わる、それは運転席周りにも反映されており最近の高級車によく見られるフル・デジタル・スクリーンのインパネなどもなくどこか古風な印象だ。スピードメーターなどのダイヤルはアナログのまま、ただしその中央には様々な情報を表示する小さめのデジタルスクリーンが設置してある。



ダッシュボードの中央にあるインフォテインメント・スクリーンは今どきの巨大なものだがクライメートコントロールはタッチパネルで操作するものではなく古き良きボタン式だ。


ウール


センチュリーの内装はウールで装飾されておりシートもウールだ。もちろん高級車と言えばレザー張りでありそれも選択できるが、日本人にとって皮は必ずしも高級感を感じられるものではなく、快適性でもウールの方が上だと思われている。天井はもちろんドアパネルまでウールで装飾されている。

快適性


特別に調整されたエアーサスペンションは道路の凸凹から来る衝撃を感じさせず、エンジンはその振動が車内に伝わらないように搭載され、静音化のための素材がこれでもかといった量で使われたこの車は快適な旅を約束してくれるはずだ。


空間


この新型センチュリーの全長はホイールベースを長くしたバージョンのメルセデスベンツ・Sクラスよりもかなり長くロールス・ロイス・ゴーストとほぼ同じ長さになっている。リヤシートは2席のみ、VIPとその補佐役の人が使うことが想定された空間になっている。


豪華さ


助手席は前方に動くようになっておりその後ろの空間はさらに広くなる。またレッグレストも電動で展開しシートにはマッサージ機能も搭載されている。



いずれも後部座席のアームレストに搭載された液晶ディスプレイから操作可能でLEDリーディングライトも20スピーカー高級サウンドシステムもここから操作できるようになっている。


プライバシー


もし車内のプライバシーを確保したい場合、このセンチュリーには高級車によく見られる黒塗りの窓やブラインドはないが代わりにカーテンがある。



コレも含め実に "古風" ではあるが、今どきの車らしくヘッドライトはLEDであり、他にもトヨタの最新の安全技術が詰め込まれている。


限定生産


年間生産台数は600台のみ、販売も日本のみで価格は1960万円となっている。特別な工場で手作業で生産され、センチュリーを象徴する「鳳凰マーク」も工匠が丁寧に手で掘り込んで作られる。

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CNNのビジネス情報サイト『CNNMoney 』より

トヨタがセンチュリー、日本のエリート層に好まれる高級車をリニューアル

Toyota updates the Century, car of choice for Japan's elites - June 23, 2018

photo via money.cnn.com
50年の歴史を持つセンチュリーが21年ぶりの大規模リニューアルを迎えトヨタがその詳細を今週語った。最新モデルとなる3代目センチュリーは1960万円、約17.8万ドルで販売される予定だ。

センチュリーはロールスロイスやメルセデス・マイバッハに相当するお抱え運転手を前提としたモデルだ、つまり運転手の喜びよりも後部座席の乗客の快適さのために設計されている。トヨタによればこの三代目は特に後部座席の豪華さに重点を置いて設計したという。

車の後部にかけて流線型のデザインになっている車が多い中で新型センチュリーはより垂直に下がるデザインを採用、後部座席の空間の高さを増やしており、ホイールベースもより広い足元の空間を確保するために65ミリメートルほど長くなっている。


photo via money.cnn.com
後部座席には他にもマッサージ機能付きシート、前席の後部から展開するフットレスト、12インチのテレビ、そしてセンターコンソールにはめ込まれた7インチのタッチスクリーンコントロールなどの豪華な機能が搭載される。

エンジンはこれまでのV12エンジンから電気モーターと5.0リッターV8エンジンの組み合わせによって駆動するハイブリッドに変更され、トヨタによれば騒音を低減し燃費を向上させる効果があるという。

トヨタはこの新型センチュリーを月に50台販売することを目標としている。

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海外の反応

Youtube, reddit.comのコメント欄より: ソース , ソース


RichieT5 素晴らしい、このレトロ感がたまらん。

Arjan Singh 今日日この手のデザインを見ないからこそより際立つというか。

Audiognome ね。今の時代にこのルックス、だからこそクールだ。

Ol_Dirt_Dog レトロ感を狙っているとかじゃないんだよね、センチュリーは1960年代から一貫してこのスタイルを守ってきたからこのデザインに説得力がある。

Abdla K まるで80年代の車だとしか思えんが、好みの差か。

nickolas 保守的/伝統的なスタイルでありながら最新の高級車というコンセプトがとてもいい。

Benjamin Burkhardt カーテンまであるしな。

47 prcdm 同意。車のデザインは必ずしも未来的である必要はないのだ。

taunusv4power 日本は未だに80年代のラグジュアリー感を持っている、ブルーのLED照明とか下品な装飾だらけのロールスロイスと比べ実にエレガントだ。

Avery Rogers 動画を見ていたら思った以上にこの車が好きになっていた...
インテリアがステキ。

khairul USacc 2000万円もする車にしては物足りない気もするが...
でも他の高級リムジンよりも落ち着いた雰囲気を目指した結果かな。

Bear Force One ゴテゴテした現代の自動車のデザインの中でこのセンチュリーのデザインは安堵をもたらす、それはシンプルで純粋でタイムレス、時代を超えたデザインだ。実際ロールスロイスよりも遥かに好みだ。

dimaz andhika マジでヨーロッパのヤツよりずっといいわ。

dipro001 かなり好き。グランドセイコーの美学に近いものを感じる。

QuiCkSiLv3R わかる。グランドセイコーの車版って感じだよな。

Fawk Yu つまり、ロールスロイスからクソみたいな信頼性を抜き去ったようなものか。

tortus ロールスロイスのスタイルにトヨタの信頼性とか完璧じゃないっすか。

ZeCommander トヨタの信頼性は誰もが知るところ、このセンチュリーは文字通り1世紀は使えるはず。

tiempo90 ってかマジな話、日本の天皇以外に誰がこの車を買うのよ?

alexthe5th 主に企業の役員、それに日本の首相や高位の政治家もこの車を利用している。日本の大企業のトップの中には派手な外国産の高級リムジンに乗るのは成金趣味的だと考える人がいる。センチュリーは保守的なデザイン、控えめな優雅さ、そして日本の職人技を尊重する確立されたニッチ層をターゲットにしている。

eggn00dles V12ではなくなったか...

akatsukix 静粛性能とか燃費とかが理由なんだろうけど、なぜV12ハイブリッドにしなかったか。

fastovich1995 助手席の背もたれ部分が手前に開き、ここに足を入れることでフットレストになるアレが無くなってる?
なぜだ!
あれは自動車における最大の発明なのに!

Anh Tuan Le Minh でも結局はトヨタなんだろ?
ロールスロイスやベントレーなんかの名前と比べるとねぇ。

razcalking なんでトヨタはレクサスブランドで出さないんだろう?

WinstonFetus それはこの車がトヨタの誇りだからだ。レクサスではその威信が失われる。

Seeker80 日本だとよくあることだ、グランドセイコーなんかが良い例だな。セイコーはクレドールなどの高級ウオッチブランドを複数持っているが最高の時計はセイコーの名のもとで出している。それらのブランドは特定の目的や顧客層を狙って作られる、レクサスなんか基本的にアメリカの顧客を狙ったものだしね。

Phyterpilot センチュリーはレクサスよりもはるかに前から販売されてきた、もうそれ自体がブランド化している。

Playa_Hamm アメリカでも販売される?

hakuna_ma-ta Never、日本でのみ販売されてきたしこれからもそれは変わらない。ただ個人輸入することはできるよ。 関連記事:外国人「日本の高級車を購入したぞ!」(海外の反応)

111915 528518 ついに高級車にもレザー以外の選択肢が!
そりゃレザーはいいけど個人的には生地の方が手触りにしろ座り心地にしろ好みだ。

TechnoProdigy ウールのシートか、確かに座り心地はレザーより遥かにいいだろうね。

Eugene Tan 18世紀の王侯貴族は好むだろうね、レザーなんてものは農民のものだったわけだし。

Orek Tempe プアマンズ・ロールスロイスか。

Gomer Pyle 日本の天皇がプアマンだとでも?

Gomer Pyle 日本の皇帝が乗っている以上その蔑称は適切ではない。

Toyota of Naperville 実際にこの車を目にする機会はまずないだろうけど、美しい車だ、噓偽りなくそう言える。

ZDY "しかも半額以下で買える"
半額という言葉は好きだけど、それでも買えないのです。

LG Work 日本でしか販売されないのが残念だ。最高の車がそのメーカーの国でしか販売されない、ポルシェ911がドイツでしか販売されないみたいなもんだべ。

Lathan Starnes 個人的に特にルックスが好みというわけではないがそのユニークさは好ましい。その慎ましさは伝統的な日本のスタイルであり、確かにそこには豪華さと最高の快適さがあるように思える。

ljcool17 伝統的/保守的なものが持つ堂々とした雰囲気、威厳のようなものがこの新型センチュリーを本当にクールなものにしている。

Mad9977 Productions イギリスにはロールスロイスが、ドイツにはマイバッハが、アメリカにはリンカーンがあるわけだがそうか、日本にはこれがあるのか。

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