WTA：女子テニス協会公式HPより

2大会連続でグランドスラムを制した大坂なおみ、世界のメディアはどう反応したのか

Two in a row for Osaka: How the world's media reacted - January 28, 2019

一部 tennisworldusa.org 、 tennisnow.com 、 twitter.com から補足しています


大坂なおみが全豪オープンでペトラ・クビトバを下し、彼女にとって2回目、そして2大会連続のグランドスラム制覇を成し遂げたことで世界のメディアからの注目が一気に高まっている。メルボルンでの快挙の後に世界がどのような反応を示したのか、その中でもとっておきをご紹介しよう。

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アメリカの高級日刊新聞紙『ニューヨークタイムズ』より
"大坂なおみ、グランドスラム初制覇からの2大会連続優勝という2001年のジェニファー・カプリアティ以来となる快挙を成し遂げた彼女は、さらなる高み以外の場所へは行きそうもなさそうだ。ニューヨークでの勝利と今回のメルボルンでのパフォーマンスは、トップであり続けることを可能とする力を彼女が有していることを証明したと言える"



イギリスのオンライン新聞『インディペンデント』より
"昨年の全米オープンで大坂なおみはシングルスの日本選手としては初のグランドスラム制覇を成し遂げた、しかし決勝でのセリーナ・ウィリアムズと主審とのいざこざのせいで人々はその事実を忘れがちであった。だが今大会でペトラ・クビトバを7 - 6、5 - 7、6 - 4で破り頂点に立った今、この世で最も優れた女性選手という地位に彼女があることを誰も疑問に思えないだろう"



アメリカのテニス専門紙『tennis』より
"圧倒的な力で頂点に立つ、今大会の決勝はそんな英雄誕生の叙事詩ではなかった、しかしなんと夢中にさせられる試合であったか。

テニスの4大大会を連続で制覇し世界ランク1位へと上り詰めた大坂なおみという存在が女子テニスの今後の発展に持つ意味は大きい。2017から2018シーズンの間に4大大会では8人ものチャンピオンが誕生した。その様な状況の中で頭一つ抜けた大坂なおみはまさに女子テニスが必要としていた存在だ。

新たな王者は常に大衆の心を惹きつけるものだが、大坂なおみが連続してそれを成し遂げたことで女子テニスはしばらく失っていた魅力を一気に取り戻しつつある。もちろん彼女はまだ君臨するほどの力を有してはいない、だが今後も彼女はメジャータイトルをそのコレクションに追加し続けていくだろう。そして気づけば彼女は独り、頂きに立っているのだ。 "



アメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』より
"あの暑い9月の夜、大坂なおみという存在は彼女のために行われたトロフィー授与式に覆い隠されてしまった、彼女に向けられる喝さいの声は会場に洪水となって押し寄せたブーイングによって流され、本来は彼女を称えるはずだった式典はセリーナ・ウィリアムズに対する扱いへの抗議集会と化してしまった。

しかし土曜の夜のメルボルンでは、彼女のトレードマークのピンクのサンバイザーはあの時のように顔を隠すように下げられることもなく、会場にとどろく観衆の声は祝福一色であった。 "



アメリカのテニス雑誌『Tennis World』の4大大会でシングルス通算「7勝」を挙げたスウェーデン出身の元男子プロテニス選手マッツ・ビランデルとのインタビューより
"準決勝での大坂なおみの動きはカロリナ・プリスコバよりも少し上回っていた。彼女はディフェンスをしっかりできている。そしてノバク・ジョコビッチと同じように彼女はディフェンシブな体勢/ポジションからオフェンシブなショットを生み出すことができる。そしてそれこそがプリスコバが苦労したものだ。

彼女はその年齢にしてはあまりにも熟達している。昨年の全米オープンで彼女は優勝したが、まるでずっとその位置にいたかのようにさえ見えた "

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安倍晋三


大坂なおみのコーチであるサーシャ・ベイジン
「やり遂げたってことでいいのかな？」



テニス4大大会シングルス通算18勝の女王、マルチナ・ナブラチロワ
「大坂なおみは全米オープンで優勝したことでスターとなった。そして今、全豪オープンで優勝したことで彼女は世界ランキング1位となり、スーパースターとなった。おめでとうチャンピオン」



アメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』のテニスに関する統計を配信するアカウント
「大坂なおみが二つ目のメジャータイトルを獲得、初めてグランドスラムを制した後に続けてグランドスラムを制したのは、オープン化以降では彼女で6人目となる。そしてこの勝利で彼女はアジア選手としては初めてWTAおよびATPランキングで1位になった」



国際テニス連盟公式アカウント
「あらゆる面において輝き観満ちた笑顔、その世界一位になるまでの道程のなんと素晴らしかったことか」



全豪オープン公式アカウント
(抹茶アイスをほおばる大坂なおみに対して) 「そう、それは甘美な勝利」
錦織圭


1960年代から1980年代初頭までの四半世紀にわたって女子テニス界に君臨した女子テニス最大の偉人のひとり - ビリー・ジーン・キング
「2度のグランドスラム優勝おめでとう、大坂なおみ！ あなたには明るい未来が待っているはず、その才能、その活力、その意志の強さはあなたをはるか先へといざなうでしょう」



大坂なおみ公式アカウント
「この気持ちは言葉では言い表せない」



WTAシングルス24位 - レシア・ツレンコ (最後に大坂なおみを負かした選手)
「大坂なおみ、おめでとう」



アメリカ合衆国出身のアルペンスキー選手で2014年オリンピック・ソチ大会＆2018年・平昌大会の金メダリスト - ミカエラ・シフリン
「おめでとうチャンピオン！！ 途方もなく素晴らしく、そしてあなたに相応しい勝利だ」
各年に世界のスポーツの各分野で活躍した個人及び団体を選出してたたえるスポーツ界のアカデミー賞『ローレウス世界スポーツ賞』 「なんと素晴らしい試合だっただろう」

「1年前は72位だった大坂なおみは今や世界1位、そして2大会連続のグランドスラム制覇を成し遂げた」

「皆さんは彼女はローレウス世界スポーツ賞の年間最優秀成長選手部門2019の栄冠に相応しいと思いますか？」
元ジュニアの世界ランキングで1位、WTAシングルス46位のオーストラリアのテニス選手 - ダリア・ガブリロワ
「(現実とは思えないほど)素晴らしい！」



リオ五輪ダブルスの銀メダリストでWTAシングルス112位のスイスのテニス選手 - ティメア・バシンスキー
「お見事だ大坂なおみ、素晴らしい偉業だ。そしてペトラ、あなたは本当に鏡のような人だ。二人に心からの敬意を表します！！！」
全豪オープン決勝で大坂なおみが対戦したペトラ・クビトバは2014年に強盗に襲われ利き手の左手に重傷を負い女子テニスから離脱、2017年に復帰していた



2019年全豪オープン女子ダブルスで優勝したWTAシングルス40位の中国のテニス選手 - ジャン・シューアイ
「ナオミ、新たな世界1位の誕生に心から祝福をお贈りします。二人とも、本当に凄い決勝だった、そしてペトラ・クビトバにとっても素晴らしいトーナメントだったと思う」



アメリカで5番目の長寿番組であるNBCで放送されている朝の情報・ニュース番組『トゥデイ』の気象キャスター - アル・ローカー
「全豪オープンでの2大会連続のグランドスラム制覇を我々『トゥデイ』も祝福いたします」
大坂なおみは全米オープンで優勝した際に同番組に出演している。
関連記事：大坂なおみの全米オープン優勝に対するツイッターの反応まとめ(海外の反応)



マカオ出身のアメリカ合衆国の女優 - ミン・ナ
「なんて純粋な気持ちの表れだろう。おめでとう大坂なおみ、あなたは素晴らしいチャンピオンだ。とても美しい瞬間だ」



オーストラリア連邦議会議員 - ダレン・チェスター
「増長し高慢な態度を取る者、受けを狙った大げさな感情表現をする者で溢れるプロスポーツの世界において、グランドスラム制覇という偉業を前にしてもその控えめで自分自身の内面を省みる内省的な姿であり続ける大坂なおみという存在を、一部の者は理解するのに苦労しているようだ。彼女の謙虚で上から目線にならない礼儀正しさが ‘normal’ になることを願ってならない」



1979年と1981年に全米オープン女子シングルスで優勝したアメリカ出身の元女子プロテニス選手 - トレーシー・オースチン
「2度目のグランドスラム制覇＆世界ランク1位、おめでとう。昨年の72位というポジションからここまで急成長することを一体どれだけの人間が予想できただろう。鍛え抜かれたパワー、一貫したプレー、動作、ショットの選択の的確さ、スピン、立ち直りが早いメンタル力、そのすべてにおいて大きく向上している」
ロジャー・フェデラー/ラファエル・ナダル/ノバク・ジョコビッチと共にBIG4と称されるイギリスのプロテニス選手アンディ・マリーと、その兄でシングルス・ダブルス通してイギリス人初の世界ランキング1位を獲得したジェイミー・マレー、その兄弟の母親で大英帝国勲章を受勲したテニスコーチ - ジュディ・マレー
「アンディ・マリーと大坂なおみのやり取りがいい」



大坂なおみ公式インスタグラムアカウントより
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Hey so I know I’ve been posting a lot 😖 sorry but real quick I want to thank everyone around me, because during the ceremony I was too nervous and I didn’t wanna talk for too long lol. Trust me this is super long hahaha feel free to disregard 😫. Firstly thank you Kristy this is our first grand slam together, 2nd overall. I haven’t known you for a long time but I already wonder what I would do without you, I don’t think I could’ve held my sanity together without you lol thank you ❤️. Thank you Abdul for always pushing me to be a better version of myself and also I don’t think I could’ve played all those three sets without you hahahahaha. Thank you Stu for being the best agent ever and also lowkey therapist sometimes 😂. Thank you Sash for hitting with me for these past 2 weeks. Thank you Carly for texting me jokes that were super lame 😫. Thank you Yoshikawa-san and Toshi for all the support. Thank you MJ for always helping me with everything. Thank you Shimokura-san and Sakai for always smiling, literally 😁😂. Lastly, thank you dad for teaching me the values in life. I’ve been surrounded by such awesome people this trip and I’m really grateful for it. Love you guys 😭❤️ (okay I’ll stop posting for a while now haha)

Naomi Osaka 大坂なおみさん(@naomiosakatennis)がシェアした投稿 -

「何度も何度も投稿して申し訳ないです、でも簡潔に私の周りの人たちに対する感謝の言葉を言わせてください、授賞式では緊張しすぎて言えなかったので、まぁそれとあまり話を長くしたくなかったっていうのもありますがｗ。

実際それを全部語ろうと思うと長くなるわけですが、どうぞ全部読む必要はありませんのでこの投稿は無視してしまっても構いません。

まず最初にトレーナーのクリスティさんに感謝したいです、これは私たちが組んで最初のグランドスラムでした。クリスティと過ごした時間は長いわけではありませんが、既にあなたがいなかったら一体どこまでできただろうかと、あなたがいなければ健全さを保てなかっただろうと痛感しています。ありがとう❤

フィットネスコーチのAbdul Sillahさん、いつも私をより良い自分であれるようにしてくれてありがとう、そして私はあなた無しではあの決勝の3セットすべてをプレイできたとは思えないです、hahahahaha。

Stuart Duguidさん(大坂なおみのマネジメントを担当するアメリカの企業インターナショナル・マネジメント・グループのマネージャー)、あなたはこれまでで最高のエージェントです、そして時にセラピストみたいに私を支えてくれたことに感謝します。

サーシャ、この2週間私と一緒に打ち合ってくれてありがとう。カーリー、メールでの超くだらないジョークをありがとう。ヨシカワさんとトシさん、支えてくださってどうもありがとうございました。MJ、いつも私を助けてくれてありがとう。シモクラさんとサカイさん、いつも笑ってくれてありがとうございます。

最後に、お父さん、人生の価値を教えてくれてありがとう。本当にすばらしい人たちに囲まれています、そのことに本当に感謝しています。 Love you guys😭❤（OK、しばらくは投稿をやめよう、haha）」




アンディ・マリー
「私のことが言及されていない、ガッカリだ、ブリスベンで一緒に練習したのに。でもまぁとにかくおめでとう」

大坂なおみ
「すんませんｗ あのブリスベンでの打ち合いで自信を手にすることができました、ありがとうアンディｗ 」




2018年12月30日公開のWTA：女子テニス協会のYoutubeチャンネルより - 『大坂なおみがアンディ・マリーと即興で練習する』

大坂なおみ
「ちょっと驚きました、彼と打ち合いをすることなんて想像していなかったので。私が練習を終えた時に彼は中央のセンターコートに歩み出てきたんです、そして打ち合いのパートナーを探していたのでサーシャが "それならばうちのナオミと" と言い出してですね．．．」

「私は止めてと、そんなことしないでと言ったんですが．．． でもそんな機会を得ることができたことをとても光栄に思っています」

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