カナダの自動車レビューサイト『AutoGuide』より

新型トヨタ・スープラのレビュー

2020 Toyota Supra Review - 2019/05/12

以下autoguide.comが新型スープラをレビューした動画の翻訳になりますが、一部autoguide.comの同じレビュアーが書いた文章によるレビュー記事より補足してあります




"スープラ" という名が付いた車はこれまでに何台も作られてきたが、そのどれもが人々の記憶に強烈に残る車だった。トヨタが "スープラ" という名を付けるということはそれだけで特別な車になることを意味すると言っていいだろう。

だからこそ我々は興奮すると同時に不安を抱いた、この新型スープラを実際に運転するにあたって。その不安はもちろんこの車がBMWと共同開発されただけでなく、そのパーツにBMW製のものが多く使われていることに起因する。

ではさっそくこのドイツの食材を用いた料理に、日本らしい風味がちゃんとそこにあるのか味わってみよう。





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"スープラ" という名は決して軽く扱って良いものではない、それはトヨタのパフォーマンスカーのフラッグシップに冠される名前だからだ。

そしてそのトヨタを代表する車を作るにあたってかなりの部分でBMWにアウトソーシングしているという事実に少し奇妙さを覚えてしまうが、出来上がったものを見ればどちらの自動車メーカーにとっても最善の結果をもたらしたように思える。





そもそもBMWは素晴らしいシャーシとエンジンを作っているわけで、この新型スープラにもそれが搭載されたとして何も問題はない。

最高出力335馬力/最大トルク365NmのBMW製2.0ℓ直列4気筒DOHCターボエンジンはZF製8速ATと組み合わせられている。

トヨタスポーツのフラッグシップである以上、是非ともマニュアルの選択肢を用意してほしいところだが、このオートマチックはこれはこれで非常に素晴らしい出来になっている。

エンジンが生み出すそのパワーは全て後輪に送られ、その後輪には常に最高のトラクションを約束してくれる0〜100%の間でロック率を無段階に制御する素晴らしい「アクティブディファレンシャル」が搭載されている。





この車にはそんな "素晴らしい走り" のための技術が山ほど詰め込まれている、"スポーツモード" や "ドライバーの好みに合わせたスポーツモード" などいくつかあるドライブモードもその一つだ。

ステアリングホイールからトランスミッションからエキゾースト音に至るまで細かに調整することが可能になっている。

さらにトラクション設定もオン/オフ、そしてその中間でレーストラックのために調整された3種類から選択できるようになっている。これがまた優れものでドライバーの妨げになることもなくドライバーの操作に合わせたトラクションを提供してくれる。
数字だけを見た場合、馬力に関して物足りなさを感じる人がいるかもしれないが、信じてほしい、実際に運転してみると十分すぎるほどに速い。ローンチコントロールも搭載されておりそれを使用すれば時速0-60マイル加速は4秒ほどだ。

335馬力という控え目な響きに反して、この車は求められる動きを難なくこなしてくれる。特にレーストラックでない道路上でそれを実感できるはずだ。手に負えないほどパワフルではなく、楽しさを感じることができる程度に力強い。

ホイールベースが短く車の左右の車輪の間隔が広めなため非常に気持ちよく回転してくれる、特にレーストラックではとても楽しい気分にさせてくれる。

車と繋がるフィーリングをもたらすエンジニアリングがそこかしこで仕事をしてくれていることを実感できるはずだ。





スポーツカーに "純粋な走り" に関係しないものは全部取っ払ってほしいと望むハードコアな人々がいるが、しかしトヨタは異なるアプローチをとった。この車にはあらゆる種類の技術が搭載されている。

例えば可変パワーステアリング(エンジン回転数感応式パワーステアリングなど操舵カ特性を可変にしたパワーステアリング)も搭載されているがそこに不自然さは感じない。

スポーツモードは車の印象を劇的に変えてくれるし、路面状況に応じて減衰力を最適制御する「アダプティブ・バリアブル・サスペンションシステム」は常に魅力的な走りを提供すると共に、ドライバーは気分に応じて足まわりを調整することで異なるドライビング・エクスペリエンスを手にすることができる。





多くの自動車愛好家がそうしたように批評家もトヨタ86の走りを愛した一方でそのグリップ力とパワーの無さに不満を感じる人々がいた、しかしこの新型スープラに対してその様な不満を口にする人間はいないだろう。

冗談抜きに、新しいスープラの仕様を見た時には少々不安を感じたがそれは全くの杞憂だったと断言できる。3,400ポンドの重さに対してエンジン出力は335馬力と控えめで、数字だけを見たらマスタングやカマロを想像してしまうスペックだっただけにそんな不安を感じてしまった。
しかし私は自信を持って言うことができる、この新型スープラはそれらの2台の車とは似ても似つかないハンドリングを有している。

マッスルカーには決して期待できない、はるかに魅力的でレスポンシブなスポーツカーらしい走りがそこにある。

新型スープラはまさにピュア・スポーツカーと呼ぶべきものだ。そのあらゆる要素がドライバーを中心に構成されている、それは魅力的で楽しさに溢れる車を作る際に欠かせないものだ。





さらに新型スープラはそんなドライビング・ダイナミクスだけでなく室内空間もとても印象的な出来になっている。トヨタ車としては初めての採用となるワイヤレスのアップル・カープレイもそうだし、ヘッドアップディスプレイもオプションで選択可能だ。そしてダッシュボードのこの素晴らしさはどうだろう?

しかも今日では欠かせない様々な安全技術もてんこ盛りだ。

もちろんシンプルさこそ最大の美徳と見なされがちなスポーツカーにそれらの機能を望む人が多いとは思わないが、なにせ5万ドルもする代物だ、せっかくの車を事故で台無しにする可能性は低い方がいいというものだ。

そしてそこに魅力を感じない人であってもこれは素直に喜んでいただけるだろう、新型スープラの乗り心地はスポーツカーであるにもかかわらずとてもいい、例え長距離運転であっても快適に過ごすことができるはずだ。

ただし頭と天井の間のスペースは少々狭めだ。レーストラックでヘルメットを装着して乗り込む際にはそれを強く意識するかもしれない。





では最後に、新型スープラのデザインについて簡単に話しをしよう。

この車のルックスは非常にドラマティックだ。しかし実際にその目で見た時、それ以上にこの車の想像以上の小ささに驚くことだろう。

実際この新型スープラはトヨタ86とほぼ同じサイズで全長は86よりも6インチ(15.24cm)長く、車の左右の車輪の間隔も若干広めになっている一方でホイールベースは86よりも短くなっている。高さは0.3インチ(0.762cm)高いだけだ。
ずいぶんと前にデトロイトでデビューしたFT-1コンセプトがかなり大きな車だったのを考えると中々に衝撃的だ。なんでもどのプラットフォームを採用するか、その方向性はなかなか決まらずレクサスLCと同じプラットフォームを採用する可能性もあったという。

走りを楽しむのに適したこのサイズになったことを我々は感謝すべきだろう。後輪周りの力強い盛り上がりも、ボディのあらゆるところを流れる曲線もこの車に素晴らしい景色を与えている。





ドイツが提供した素材は非常に上質なスポーツカーという形に仕上がった。そしてこの新型スープラは適切なパワーを、道路をしっかりとホールドするグリップ力を、様々なテクノロジーを、運転する楽しさを、そしてBMWのパーツを多用しているにもかかわらずちゃんとした個性を持っているのだからこれ以上何を望もう。

トヨタはまた彼らが今までに生産した車の中で最も速い車だと述べている。

それは明らかに "ツボを押さえた" と言えるだろう。



トヨタ・スープラが伝説的な支持を得たのはその優れたパフォーマンスだけが要因ではなかった、数多くのチューナーやアフターマーケットコミュニティがそこに関わったことで夢の車になったのだ。

新型スープラが同じような支持を得ることができるかまだ分からないが時が経つと共に明らかになるだろう、しかし今のところ彼らの関心は非常に高い。

それはこの車がこれまでのスープラと同じように伝説の車になる可能性があることを意味する。

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海外の反応

Youtubeのコメント欄より: ソース ソース


siamiam エクステリアもインテリアもいい、パフォーマンスも優れているようだし購入を検討するレベル。

Eric Vun あの屋根の凹み方は何や...
ちょっと受け入れられないくらいに醜い。

legalblond このカラーリングがまたゴージャスなルックスに合ってる。インテリアも素晴らしいしそのハンドリングを褒める言葉を聞いていると本当に欲しくなるわ。

Rolling Guy #1 あの鼻は無理ですわ。

Marc Scordato 美しくはないが十分カッコいいと思う。

FamusFace 高校の頃、他の多くの人間がそうだったように自分もスープラに恋焦がれていた。そんな自分にとってこの新型スープラは吐き気を催すレベルだ。このデザインに好きになれる部分は一つもないし、特にそのプロポーションがそうだが先代と似ても似つかない。そりゃドライビングに関しては優れているんだろうさ、でもこの醜さはとてもじゃないが受け入れられない。はぁ。

Langit I love it, そう遠くない未来に来るであろうこの車を購入する日が楽しみでならない。さて、ではまた新型スープラの情報漁りに戻るとしますか。

Jim Cooke トヨタは一般大衆にアピールしようとしているようだが、車好きこそを念頭にデザインすべきだった...

Val Strambu カローラやらカムリやらを製造している企業やぞ。

dee sheppard こんなのスープラじゃねぇ。

Vigor Gaming これはトヨタ・スープラじゃない、BMW・スープラだ。

Ivan Vojt 以上、ToyBMWのZupuraのレビューでした。

jack bauler チューナーやアフターマーケットコミュニティが関心を持っているのはもっとスープラらしいエクステリアにする方の改造かもしれんぞ。

nicoscoolvids BMWにトヨタのバッジを付けただけじゃん。

TomWolfDrum インテリアの「こんにちわBMWです」っていう主張が激しすぎる。

Bong Lim 運転して楽しい素晴らしい車が作られたという事実こそが重要だ、それがトヨタだろうがBMWだろうが関係ないだろうに。

Dive Colosio スープラも(特にA80)BMWも好きなんで全然問題ないわ。この新型も好き。

Christian B マニュアルの選択肢がないことは残念だが、このどの自動車メーカーもSUVにばかり注力するこの時代に、トヨタが真っ当な新型スポーツカーを作ってくれたことを私は素直に歓迎すべきだと思う。

BASITH PH 同意。そしてマニュアルに関しても同意。もしその選択肢があれば間違いなく買ってた。

Alfredo M だよな、この時代に後輪駆動で直列6気筒エンジンでターボだぞ!
ありがてぇありがてぇ...

Levi Hutchison 最後に日本とドイツがコラボした時のことを覚えているが、その結果はあまり良いものではなかった気が...

Noroman G フィアットが参加してないから大丈夫。

Hunts By Chainsaw でもBMWとトヨタとアルファロメオのコラボだったら正直欲しいぞ。

Nyoman Satria Adhitya Putra Merada ライカとミノルタという企業があってだな...

LUIS CASTRO 売れることを願ってる。そうすればマニュアルが出てくる可能性だって...

paul pellico "これ以上何を望もう"
コンバーチブルを望んではいけませんか?

Jonathan Brown 0-60が4.1秒は速いな。

Viren vs 日本の富士スピードウェイでテスト走行した新型スープラを見たけど外からでも物凄く速く感じた。もしあれがチューナーの手によっていじられたらどんな風になるか楽しみで仕方がない。

Toms Bremsmits スポーツカーとしては素晴らしい一台なんだけどこれをスープラと認められるかというとちょっとなぁ。

Tony Townley 個人的にとても興奮させられる一台になったと思う。ただBMWの信頼性が問題にならないかだけが心配だ。

sdlausen 斜め後ろからのアングルは好き。

Tomy Sanguinetti 素晴らしい車だけどスープラの名を継ぐ車としてベストかというとそんなことはない気がする。

Clifford Kun 何だよ、新型スープラいいじゃない。

VEDEM RACING さて、貯金を始めるか。

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