アメリカ人は完全自動運転自動車が公道を走ることに対し危険であると感じている。
Americans Feel Unsafe Sharing the Road with Fully Self-Driving Cars by AAA 2017年3月7日AAA(全米自動車協会)の調査によるとアメリカ人は自動運転自動車の未来を不安視している。
AAAの新しいレポートによれば米国のドライバーの大部分は自動運転技術を求めているが、その一方で完全自動運転に対して恐怖感を持ち続けていることが明らかになった。自動運転自動車は人間が運転するよりも安全で効率的で利便性が高いと見られているにもかかわらず、米国の運転手の4分の3は自動運転自動車に乗るのが怖いと報告しており、自動運転自動車が公道を走ることに対し安全に感じると答えた運転手は10%にしか満たなかった。
自動車メーカーが自動運転自動車の開発を進める中、AAAはアメリカの運転手がこの新しい自動車技術に不安を感じずに済むように、受け入れる準備ができるように段階的にこれらの技術を導入することを自動車メーカーに奨励している。
テスラのオートパイロット 「現在、自動運転自動車を巡る競争は激化しており、各自動車メーカーは完全自動運転自動車 市販車第1号という栄冠を手にしようと開発を急いでいる。」 とAAAのAutomotive Engineering and Industry Relations部門の主任であるGreg Brannon氏は語った。
「しかしその一方で米国の運転手は自動運転技術が搭載された自動車を欲しがっていながらも、完全自動運転に対しては未だに恐怖心を抱いている。」
AAAの2016年度調査によるとアメリカ人の4分の3が自動運転自動車に乗るのが怖いと思っているとの報告だったが1年経った新たなAAA調査でもその恐怖心に変化がなかったことが判明した。
最新の調査によると過半数の運転手が完全自動運転車に乗ることを恐れているが、その一方でアメリカ人の大半(59%)が次の自動車に自動運転機能を持たせたいと考えているという。この顕著なコントラストは、アメリカの運転手は自動運転技術を導入する準備ができているが、まだ全てのコントロールを放棄する準備はできていないということを示している。
「米国の運転手は最近の車でドライバーアシスト技術を体験しているが、それがまだ運転手の代わりになれるほどの技術に成熟していないと感じている、そして彼らは正しい。 これらの技術は時間の経過とともに改善され続けるが、今日の自動運転システムでは運転手は道路から目を放してはいけないしハンドルから手を放してもしけないということを理解することが重要だ。」 とGreg Brannon氏は語った
その他の調査結果は次のとおりだ。
自動運転自動車が公道を走ることに対し安全であると思うか?
米国の運転手の半数は自動運転自動車が公道を走ることに対し安全性が低いと感じており、 3分の1は自動運転でも人が運転しても違いはないと感じ、安全であると感じた人は10%だけだった。(安全性が低い:54%、安全性は変わらない:34%、安全性が高い:10%)
女性は男性よりも自動運転自動車の安全性が低いと思っている。
(女性:58%、男性:49%)
若い人ほど自動運転自動車に不安を感じなくなる。ベビーブーマー世代(1946-1964)は、ジェネレーションX世代(1965-1980)やミレニアル世代(1981-2000)よりも自動運転自動車の安全性が低いと思っている。
(ベビーブーマー世代:60%、ジェネレーションX世代:56%、ミレニアル世代:41%)
次に購入する自動車に自動運転機能を持たせたいと思うか?
米国のドライバーの大多数は次の自動車に自動運転機能を持たせたいと考えているが、25%は持たせたくない、16%はまだ分からないと考えている。(持たせたい:59%、持たせたくない:25%、分からない:16%)
ジェネレーションX世代とベビーブーマー世代と比較して、ミレニアル世代は自動運転技術を望んでいる。
(ジェネレーションX世代:54%、ベビーブーマー世代:51%、ミレニアル世代:70%)
自動運転自動車に乗るのが怖いと思うか?
アメリカ人の4分の3(78%)が自動運転自動車に乗るのが怖いと思っている。ベビーブーマー世代はミレニアル世代やジェネレーションX世代よりも自動運転自動車に乗るのを恐れ、女性は男性よりも自動運転自動車に乗るのを恐れている。
(ジェネレーションX世代:75%、ベビーブーマー世代:85%、ミレニアル世代:73%)
(女性:85%、男性:69%)
自動運転自動車の今後
消費者に自動車の緊急危険回避技術の有効性を教えるため、AAAは自動運転自動車の継続的で偏りのないテストに取り組んでいる。前回のテストの結果、自動緊急ブレーキ、アダプティブ・クルーズコントロール、セルフパーキング技術、レーンキープシステムは非常に有望であると同時に 各メーカーによってかなりバリエーションがあるという事が分かった。
このバリエーションが多いという事実は消費者にとって懸念となる可能性がある。AAAの調査によれば81%のアメリカ人は自動運転自動車のシステムが全ての自動車メーカーで一貫して同様に機能すべきと考えている。
今後のAAAテストではより高度な自動運転を実現するためにシステムがどの程度うまく連携しているかを見ていく予定だ。
Volvo Cars 「米国では毎年、車を運転する人間のミスにより約3万5000人が命を失っている。」
「ネットにつながる自動車や自動運転自動車技術はこの数を劇的に減らす可能性があり、 自動車メーカー、政府機関、AAAのような安全機関はこれらの新しい車両が安全にテストされ、販売されるように連携して取り組まなければならない。」 とAAAの政府関係および交通安全担当マネージングディレクターJill Ingrassiaは述べている。
海外の反応
Car and Driver Blogのコメント欄より: ソースNightWriter 自動ブレーキやレーンキープ機能なんかの安全機能は役に立つと思っているけど完全自動運転は完璧なレベル5が出てくるまで買う気にはならないよ。今日の最も優れた自動運転機能を持つテスラやメルセデスやボルボですらレベル4、しかもベータ版みたいなものだ。ドライバーは常に突然の出来事に対応出来るようにしておかなければならないしとても安心できるものじゃない。
Banker Boy 自動運転のほうが安全性が高いというのは理解しているがそれでもシステムを完全に信用することは出来ない。システムの誤作動による事故は人間のミスによる事故よりも可能性が低いのかもしれないが私はやはり自分の運転スキルを磨く方を選ぶよ。
mckillio 人間の運転手の技能レベルを上げることが自動運転よりも優位に働くなんてことはないと思うけどね。
AllWheelsDriven 私は自動運転だけじゃなくて自分以外が運転しているものに乗る時いつも不安になる。
Soakee 私が自動運転車に乗りたくない理由は怖いからじゃなくて、自分自身で運転することが楽しいからだ。身体が不自由になるまで自動運転車に乗りたいとは思わないだろうな。
Parablooper 米国では2022年までに新車への自動ブレーキ機能の搭載が義務付けられるというし今後も自動化の波は止まらないだろうね。それと自動運転車の利点は安全性だけじゃなくて渋滞が減ることだ。ほとんどの渋滞は人間の非効率性によって引き起こされているからね。
Jesse L. 自動運転車の問題は恐怖心よりも価格だろうな。最新技術はまず高級ブランドが先に導入し、後に大衆車が提供し始めるが大抵はトップクラスのグレードでのみ提供される。自動運転技術は車の価格を大幅に押し上げ一般大衆には手の届かないものになるだろう。個人で自動車を所有するという価値観自体が揺れているから尚のこと普及に懐疑的になってしまう。
TheClassicCarFactory iPhoneが発売された当時、それは他社より5年は先に行っている製品だったが5年後には他のどの製品も同じようなものになっていた。現在はテスラやメルセデスやボルボが自動運転技術をリードしているがいずれ他のメーカーにもその技術が広がっていくはずだ。
Silicon Dogwoods ベビーブーマー世代だが自動運転の車に乗ることに対し恐怖は感じないよ。ただ日々が退屈になりそうだ。
日本の80超え老人7割以上が運転に自信があると回答
返信削除なお全年齢で最も高い
今80超えてる老人の半数は3年以内に事故って認識を改めるか車に乗れない状態になるので心配無用
削除その半数の事故で苦しめられる遺族が出てくるのに心配無用ってなにさ
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