大谷翔平は未来のスターか、それともただの期待外れか
Shohei Ohtani: the future of baseball or empty hype? - 28 Mar 2018"大谷翔平はベーブ・ルース以来の二刀流と呼ばれ今最も注目を集めている、だがエンゼルスが珍重するこの輸入選手の実力に対する疑問は開幕日が目前と迫った今もくすぶっている"
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野球界で華々しく活躍する選手たちが花だとすれば、今最も注目されるあの選手はまさに希少種の中の希少種だ。息を呑むような103mph(165km/h)の剛球を放つ才能を与えられた右利きの投手であり、打者をベンチに送り返すとき以外はボールを両方のギャップにまき散らす左利きの打者でもある(Gap:野球用語で守備の穴を指す、一般的には一二塁間と二遊間のこと)。身長6フィート4インチで体重215ポンドの筋骨たくましい童顔の男はその両方を兼ね備えた極めて珍しい才能を持っていた。
その選手の名は大谷翔平、子供のころからメジャーに挑むことを夢見てきた23歳の彼は今週末にその夢を実現する。太平洋を挟んだ2国、日本とアメリカ両方の人々から熱い視線を向けられる中で、彼は待望のメジャーリーグ・デビューを果たすのだ。
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優秀な投手であり打者である彼に対しアメリカは何年も前から期待し興奮していた、 "日本のベーブ・ルース" などと彼を呼び始めるほどに。だがその過度に高まり続けていた期待と興奮も2月のロッキーズとのオープン戦でだいぶ落ち着いたように思える、その試合は彼がアメリカのメジャーリーグで成功するにはまだまだ学ぶべきことが多いことを予見させるものだった。
彼は投手としてはオープン戦2試合を含む5度の実戦登板で計19失点と全試合で失点を喫し、打者としてはオープン戦10試合で28打数3安打で打率1割7厘という数字しか残せなかった。
だが大谷に対する過度に高まった期待値が下がろうとも、木曜日にシーズンが始まれば彼はやはり今期のメジャーリーグで最も人を引き付ける有望な選手として注目され続けるだろう。
東京から数百マイル北にある岩手県奥州市の田園都市から出てきた神童にとってそれは待ちに待ち続けた末にようやく実現した夢だ。
高校生の頃から国中から注目された大谷は当初、日本の野球界を迂回してまっすぐメジャーに向かうことを望んでいた。ロサンゼルス・ドジャース、ニューヨーク・ヤンキース、テキサス・レンジャーズなどのメジャーでも最も豊富なクラブもすぐに彼に関心を持った。
アメリカを除けば世界トップリーグである日本プロ野球の北海道日本ハムファイターズは、マイナーリーグからスタートすることになっても構わないからメジャーに挑戦したいという大谷の意思を無視してドラフト会議で1位指名する事を公表、母国のプロリーグで実績を積んでからの方がメジャーで活躍しやすいことや投手と打者の「二刀流」選手として扱うなどといった説得をして新人相手には異例のオファーを出した末に国内でプレーする事が決まる。
その後の日本ハムファイターズでの5シーズンが現在の大谷に対する期待と興奮を形作ったといえるだろう。
花巻東高校を卒業してからわずか2年の、札幌のクラブで2度目のプロシーズンを迎えたまだ10代の彼は投手として24試合に登板し11勝4敗、防御率2.61を記録し打者として86試合に出場し打率.274、10本塁打、31打点を記録した。それは1918年のベーブルース以来の投手と打者の「二刀流」選手としての活躍でもあった。
2016シーズンにはホームランダービーで優勝を果たし、パ・リーグのベストナインで史上初の投手と指名打者のダブル受賞を果たした。
同年のクライマックスシリーズ・ファイナルステージでは福岡ソフトバンクホークスとの第5戦で3番・指名打者として先発出場し9回の重要な場面でリリーフ登板、NPB最速記録を更新する球速165km/hをマークし自身初セーブを挙げ、チームを4年振りの日本シリーズ進出へ導いた。
彼の長距離打者としての実力がうかがい知れる場面はそれこそ数えきれないほどあるが、東京ドームの屋根を突き破ったこの試合のホームランほど目を見張らせるものはないだろう。
大谷がファイターズに在籍した5年で記録した数字は彼の凄さを物語っている。投手としては85試合に登板し平均防御率は2.52、654もの三振を奪い打者としては403試合に出場し打率.286、48もの本塁打を記録した。
「彼はあまりにも才能豊かだ。」日本ハムの栗山英樹監督は昨年、アメリカCBSテレビが放送するドキュメンタリー『60 Minutes』にこう語った。「彼を正しく使うのは、打者としても投手としても優秀な彼を適切なバランスで使うのは本当に難しい。」
そして今、大谷の前に迫りくる最大の壁は松井秀樹や鈴木一郎のように日本だけでなくアメリカからも大きな期待を背負いながらもそれに応えてきた彼らと同じ軌跡をたどることができるかどうかだ。
大谷に対するアメリカの期待と興奮は尋常ではない。だがそんな試練が待ち受ける大谷を最も勇気づけ、彼の内なる活力を刺激するのはおそらく彼自身が持つ強い意志だろう。それは彼のエンゼルスとの契約内容からも伝わってくる。
エンゼルス昨年末にポスティングの譲渡金として日本ハムに2000万ドル(約22億4000万円)、大谷に契約金として231万5000ドル(約2億6000万円)を与え、メジャー最低年俸の54万5000ドル(約6100万円)で契約すると発表した。メジャーリーグには25歳未満の選手の”獲得に使っていい金額”は1チームあたり年間6億円までという25歳ルールがあるからだ。しかもエンゼルスは今後6年間の彼の権利を保持し2023年までは大谷にフリーエージェントの資格はなくなる。
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仮に大谷があと2年日本で投手(そして打者)として我慢していれば彼に対する評価、その神秘性は倍増し、大型の複数年契約を結び数百億円を手にしていただろう。
だがそれよりも大谷の世界最高峰の舞台に挑戦したいという彼の欲求が勝ったのだ。 それは彼の人格と自己信念の深さを物語っている。
その賭けがどう転ぶのかはまだ分からないが、野球に狂った2つの国の人々の目が彼の一挙手一投足に向けられることは間違いないだろう。
John Edwin まぁ今の大谷の調子を見ている限りじゃマイナーリーグから始めた方がいいんじゃないかってレベルだよな...
knucklonian たぶんエンゼルスは君や私が気づいていない何かに期待しているのかも。まぁ大谷の春からの成績を見ていると不安しか残らないけど。でも開幕前の10試合程度じゃ彼の実力を判断するにはサンプルとして少なすぎる、もうちょっと長い目で見てみよう。
ChalkyWhite 23歳は野球選手としては信じられないほど若いと言っていい、野球選手のピークは30歳くらいだし。若いころから活躍できる選手はそれこそ並外れた才能を持っている選手だけだ、ロサンゼルス・エンゼルスの マイク・トラウトマイク やワシントン・ナショナルズの ブライス・ハーパー とかね、投手だとさらに希少だ。皆期待しすぎな気もするが、まぁとにかく彼の投手としてのコントロールやレパートリーに関する情報がもっと欲しいな。
Eric P いやいや、ピークは26~28だって、30は衰え始める年齢だよ。大谷はまだ若すぎるのは同意するけどさ。
HorsesDark
大谷はきっと活躍してくれると信じてる。でも周囲が過度に盛り上げるせいでダメになるなんてことにならなければいいが...
松坂大輔が来た時なんて彼はジャイロボールを含む15の球種を自在に操る投手だ~とか言われてたし、一時期はキューバから来る選手は皆ホセ・アブレイユみたいな活躍をすることを期待されたり周りが好き勝手言って盛り上げていたからねぇ。実際にその選手の試合を観ずに主に活躍した時だけの情報を頼りにやたらと盛り上げようとするマスコミは少なくない。
knucklonian 開幕前の試合じゃダメダメだったけどエンゼルスは次の日曜に大谷を登板させることを決めたみたいだな。先週の土曜の試合での彼のピッチングはだいぶいい感じになってきたように思えるけど相手はマイナーリーグの連中だからまだ判断できない。やっぱ開幕してからだな、とやかく言うのは。
RepublicFC 大谷は抑え投手、リリーフの切り札とかに使うのが良さそう。まぁクローザーに定期的にバットを振らせることをチームが許してくれるかはわからないけど。
JCMP555 イギリス人としては、彼がどう凄いのかようわからん。
RepublicFC
MLBにはナショナルリーグとアメリカンリーグの2つのリーグがあってゲームのルールは両リーグで本質的に同じだ。両リーグの最も顕著な違いは試合でより多く得点が動くことを望むアメリカンリーグにはDH制があることだ。
つまりナショナル・リーグでは基本的に投手は必ず打席に立たなければならないのだが大半の投手は投げるのは得意でも打つのは苦手だ、だからの攻撃時に投手に代わって打席に立つ攻撃専門の選手を許しよりゲームを動きやすくしたのがDH(指名打者)制度だ。
だから基本的にアメリカンリーグでは投手は打席に立つことはないんだけど大谷はあのベーブ・ルースと同様に投げる方でも打つ方でも両方で優れた選手なわけで、ピッチャーは普通4~5試合ごとに試合に出るんだが大谷は優秀な打者でもあるので彼自身が指名打者となって活躍することが期待されている。
Chris Congratulations OHTANI!!!!!
manny desantos 若人よ、メジャーにようこそ!
Baseball Talk とりあえずヒットおめでとう、このまま調子を上げていってほしいね。彼が成功したらかなり面白くなる。
unknown 野球の分析をしているサイト『Statcast』によれば大谷の4打席目のゴロでのアウトで彼は秒速29.0フィートで走っている。これはメジャー平均の秒速27.0フィートより2フィート分も速い。彼のスピードはかなりのものだ。
Marty Austin いや、でもアウトやん。
Eimob _ 5打数1安打... 第二のベーブ・ルースねぇ...
Daniel shibley jr ダメじゃん。
Joel T なんかやたらとアンチが多いのはなんで? 私は応援するよ、彼はヘイトを受けるに値する人間じゃない。
toonces4x この試合を直接観に行ったわ。彼が本当に二刀流の選手になれるかはわからないけどそのキャリアのスタートを直接この目で見れたのは良かった。
Iv_ICE_vI 彼がどの様な選手になっていくかはとても興味深い。
LA from the UK これから数えきれないほどのヒットが生まれる、これはその最初の一歩だ。
Paul Gourley 大谷に対する期待と興奮、私はそれが間違っていないはずだと信じてる。
メジャー生活始まったばかりなんだから生暖かく見守ってほしい
返信削除5回の第2打席に初ホームラン
返信削除どうせ活躍したら手のひら返しするんでしょ?
返信削除企業、放送局枠取り捲ってるから今シーズンはどんなクソミソでも止まらんよ
返信削除怪我で欠場でもその試合をながすだろうさ
足を高く上げるフォームから短期間で改造したけど、まだ慣らし運転の段階だよね
返信削除日本からの金を引き出すためには最上級のツールやろ。年俸は超激安だから確実にノーリスクハイリターン。
返信削除そりゃ商業効果を最大化するために煽るよ。
野球は想像以上にメンタルのスポーツだからなぁ
返信削除雑事に追われて生活のリズムパターンをうまく掴めないと
どんどんドツボにはまっていく
Good day! This post could not be written any better! Reading Reading this post reminds me of my previous room mate! He always kept chatting about this. I will forward this page to him. Pretty sure he will have a good read. Thanks for sharing.
返信削除ここから新たな伝説が始まったのか
返信削除3年半後の未来を知った上でのこの頃の反応……ニヤニヤしてたまりません笑。
返信削除こんな最初の頃の反応も翻訳してくれてたんだなぁ
返信削除順に読んでいって、見慣れた名前やパターン、いつエンゼルス板の住人達が出てくるんだろう。楽しみ
また今年も長いオフシーズンをかいこれさんで振り返る日々が開始^_^エンゼルス号出航。
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