ギズモードやライフハッカーなどを抱えるアメリカのオンラインメディア企業ゴーカー・メディア傘下の自動車情報サイト『Jalopnik』より

トヨタ・カムリがUberの王様である確かな証拠がコチラ

Here's Definitive Proof That the Toyota Camry Is the King of All Ubers - 2019/04/25



自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリであるUberのドライバーにとって最も優れた車とは何か?

それは明らかに燃費が良くなければならないだろうし、乗客のための広い後部席も必要になりそうだ。ドライバーにとっても快適な車でなければならない、長時間座り続けなければならないのだから。

さらに信頼性が高いことが望ましい、彼らが奉仕するあの会社は千億ドルもの時価総額を有していながら一銭も維持費を払ってくれないのだから。

ここまで読んでトヨタ・カムリがその車として思い浮かんだ人がいるだろう、そしてそれはあなた一人ではない。

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シカゴ市が最近発表したデータによると、ライドヘイリング・サービス(Uberなどが提供する大規模な配車サービス)に使われているモデルで圧倒的な人気を集めたのがトヨタ・カムリだった。

これはハイヤーに利用するとして市内で登録された車を対象にした種類ごとの内訳のデータであり、この種のものとしては初めてのものとなる。なおこのデータが対象としている期間は2018年11月及び12月になる。

この2か月間に1回以上客を乗せたトヨタ・カムリの数は186,278台で2位の日産・アルティマの113,045台を大きく引き離している。さらにこれはトヨタ・カムリのハイブリッドバージョンを含んでおらずそれらは別の車として扱われている。


- モデル別FHV (For Hire Vehicles/ハイヤー)の数 -
(モデル別シカゴ市に登録されたハイヤーの数)
image via jalopnik.com
縦軸はMake/Model=メーカー/モデル
横軸は車両の数

Number of trips=乗客を乗せた回数
は1~100回
は100~200回
は300~400回
は400回~
上のグラフからわかるようにハイヤーとして市に登録された車のほとんどは "この2か月間に客を乗せた回数が100回未満" となっている。登録された数が186,278台と最も多いトヨタ・カムリもその内の92,000台、およそ半分がそれに該当する。

つまり登録はしたもののほとんどハイヤーとして使っていないか、副業と割り切ってたまに客を乗せるのがほとんどということだ。

だが "この2か月間にどのモデルが最も客を乗せたか" で分類するとトヨタ・プリウスがランキングで急上昇する。


- モデル別乗客を乗せた回数 -
(シカゴ市に登録されたハイヤーのモデル別2018年11月及び12月の2か月間に客を乗せた回数)
image via jalopnik.com
縦軸はMake/Model=メーカー/モデル
横軸は乗客を乗せた回数
もっとも、これは納得のいく結果だ。

ライドヘイリング・サービス(Uberなどが提供する大規模な配車サービス)でフルタイムで使うことを念頭に置いた人が車を購入する場合は、特にその車を何人かのルームメートと共有し常にその内の誰かが車を走らせるなどの場合は、車両の価格と燃費が最も重視されるポイントになるはずだ。

実際、最初のグラフのトップ30に入っていないプリウスV(※トヨタ・プリウスα )も客を乗せた回数では12万回以上とトップ20に入っている。



大局的見地から見て、ライドヘイリング市場はアジアの自動車メーカーのセダンが支配していると言っていいだろう。北米の自動車メーカーが中・小型の自動車のラインナップを減らしていることを考えればこれは驚くには当たらない(言うまでもないことだがこれらの外国車の多くは実際にはアメリカ製だ)。

しかしアメリカの自動車メーカーのほぼ全てが不在であるという事実は、彼らがどれほどひどくこの市場から締め出されてかを物語っている。

そしてこれがアメリカ人の自動車を購入する際の姿勢やブランド認知にどのような長期的な影響を与えるのかを考えるのは興味深い。



UberやLyft(リフト)のような配車サービスが台頭する以前は両親が運転する車、友人が運転する車、そして友人の両親が運転する車がアメリカの若者にとって最も乗る機会が多く、目にする機会が多い、 "慣れ親しんだ車" だった。

しかし今では何百万人ものアメリカ人が配車サービスを利用しており、彼らはそれらに加えてアプリのボタンを押して現れる様々な車に触れるようになった。

もし今回のシカゴ市のデータが全国的なトレンドを表していているとしたら、実際そうではないと信じる理由はないわけだが、そのボタンを押して現れる車は通常トヨタ・カムリかトヨタ・プリウスになるはずだ。

そしてその乗り心地に満足感を覚えたとしたら、それは車を購入しようと考えた時に真っ先に思い浮かぶ車になるだろう。

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海外の反応

jalopnik.comのコメント欄より: ソース


Driving_Impaired この1年くらいワシントンDCを訪れる機会が何度もあってそのたびにUberを利用したんだけど来る車のほとんどがカムリだった。「Uberで来る車の10台中7台はカムリじゃね?」と友達と冗談を言い合っていたのだが、ちょっと納得。

sing.electric 車によっては悪い宣伝になりそうだがな。リストに載っている車の中には後部座席の人間よりも運転する人間の快適さを優先した車が結構ある気がする。

私が日産・ジュークを嫌いになった理由がまさにこれで、運転したこともないし助手席に座ったこともないがUberで乗った際にその後部座席の窮屈さに辟易して悪い印象しか残っていない。

MoG カムリの広々とした空間はちょっと感動モノやで。最近Uberを利用した時に2018年製のカムリに乗ったんだけど、 昔の馬鹿でかいアメ車のポンティアック・ストリームライナーキャデラック・フリートウッド みたいに感じたわ...

Art Uberを利用して乗った車の印象ってかなり残るからな。私が最も楽しめたのはホンダ・アコードだった、あまりにも良かったんで購入を検討しているくらいだ。

乗り味はスポーティーだったし安定性も素晴らしく、最初から最後まで快適だった。シートは座り心地が良いながらもカーブなどではしっかりと身体を支えてくれたし。キャデラックに乗る機会があったんだけどそれよりも高価な車に感じた。

WCDThor ロサンゼルスで日常的にUber/Lyftを利用している自分の感覚だと、ここで一番人気のUber車は日産・セントラ(日産自動車が北米を中心に販売している小型乗用車)だな。カムリにはあまり乗る機会がない、カローラやプリウスの方が多いかな。

Been there, done that, didn't die. 個人的な経験から言わせてもらうとUber/Lyftを利用した際に来る車の約半分がカムリだな。約25%がホンダ・アコード、そして約10%がこのサービスに合っていない気がする大型SUVだ。

Manwich Uberだけじゃない、タクシーでもカムリは圧倒的な人気を誇っている。最近見るタクシーのほとんどがカムリだよ、別の車やミニバンも目にするけどたまにだね。

BayCat カムリはUberの王様であると同時にタクシーの王様でもある。

基本的に信頼性が高く経済的な "人を乗せる車" を探しているならこれで決まりだ、というか探す必要すらない。

そういった車で生計を立てている人間がカムリを選んでいるのには理由がある、その道のことはやはりその専門家が一番良く知っているのだ。

wcjeep 昨年フロリダ州オーランドで利用したタクシーは偶然にも全てトヨタ・カムリだった。基本的に車は毎日24時間近く働いていて(交互に運転する人間が2人いる)週に一度オイルを交換するとドライバーの人たちは言ってた。

どのカムリも走行距離がヤバくて私が見た中で最小だったのは300K(約48万km)だった。

BrianGriffin thinks “reliable” is just a state of mind 最もタクシー利用が多い都市はほぼ全て(ニューヨークやフィラデルフィアやワシントンDCなど)、タクシーと言えば必ずカムリかプリウスだな。

krhodes1 バージニア州のロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港を利用したときにレンタカーを返す場所と空港とがちょっと離れていて歩かなきゃいけなかった時があったんだけど、その途中で見たタクシー会社の駐車場は文字通り90%近くがプリウスV(※トヨタ・プリウスα )だった。

The Devil Drives a Mustang (Rotary Pending) このランキングは今の自動車市場のそれと真逆だな、最初のグラフは14位の日産・ローグまで全てセダンだし、二つ目のグラフじゃ非セダンが出てくるのが10位のトヨタ・シエナでしかもミニバンだ。

まぁ今人気のピックアップトラック/SUV/CUVは初期価格が高くなりがちだしUberで金を稼ごうと思う人間にとっては収益が出るまで時間がかかるということだからこの結果になっているんだろうが。

Intrepidman 壊れやすい車をタクシー/ハイヤーに使おうとは思わんじゃろ?

米国の2018年自動車販売台数ランキングTOP10
(ソース:https://www.businessinsider.com/best-selling-cars-and-trucks-in-america-in-2018-2018-8)
1.フォード・F(ピックアップトラック:451,138台/前年比+4.9%)
2.シボレー・シルバラード(ピックアップトラック:291,074台/前年比+10.7%)
3.ラム・ピックアップ(ピックアップトラック:233,539台/前年比-6.7%)
4.日産・ローグ(SUV:215,202台/前年比+10.0%)
5.トヨタ・RAV4(SUV:198,390台/前年比+7.4%)
6.ホンダ・CR-V(SUV:179,580台/前年比-4.1%)
7.トヨタ・カムリ(セダン:178,795台/前年比+1.1%)
8.ホンダ・シビック(セダン:176,242台/前年比+0.3%)
9.シボレー・エクイノックス(SUV:156,365台/前年比+17.2%)
10.トヨタ・カローラ(セダン:149,805台/前年比-9.5%)


Nick たまにUberでスバル・WRXやシボレー・シルバラード(フルサイズピックアップトラック)が来ることがあるけど、あの燃費じゃいくら稼いでもガス代で消えるだろとツッコみたくなる。

lackofsituationalawareness-again いわゆる "Uberに適した車" 以外でライドヘイリング・サービスをやっている人たちには事情があるんだよ、彼らは失業しているから副業としてそれをやらざるを得ないのさ。

仕事を探しながら僅かなお金を稼ぐためにUberドライバーになっている人がアメリカには何千何万といるんだよ。そしてこれこそまさにアメリカの "歴史的低水準" な失業率が戯言である理由さ。

アメリカ合衆国労働省労働統計局は給与または利益が生じる仕事を少しでもしていれば雇用されているものとして扱っている。

例えば失業してしまい、次の仕事を見つけるまでの生活費を稼ぐためにUberドライバーなどのギグワーカー(gig worker)になった人間は失業者扱いされない。

"gig" とは "単発の仕事" のことであり、ギグワーカーとはインターネットなどを通して単発の仕事を受注している人を指す。

フリーランスやギグワーカーは米国の労働人口のほぼ5分の1を占めているが、一般的に失業保険の対象にはならない 。

(ソース:https://brandnewcongress.org/dont-be-fooled-by-unemployment-numbers/#close)

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