イギリスのタブロイド紙『デイリー・メール』より

ニュージーランドのバーが掲げる「日本人お断り」の表示に怒りの声 - しかし経営者は「単なるお遊び」と述べる

Fury over 'No Japanese customers allowed' sign outside a bar - but manager says it's just 'for fun' _ Daily Mail Online.html - 12 May 2019

この問題を扱ったニュージーランドのオークランドで発行されている日刊新聞『ニュージーランド・ヘラルド』の記事「Auckland karaoke bar in hot water over 'No Japanese customers allowed' sign on door」より一部補足してあります


photo via dailymail.co.uk - ©NEW ZEALAND HERALD
・オークランドのホステスバーに「日本人お断り」と書かれた看板が掲げられていた

・ワーキングホリデービザでニュージーランドに滞在していた29歳の日本人女性がそれを発見、クレームを付ける

・バーの経営者は、それが日本で見られる「外人お断り」の看板に対するパロディであると答えた

・彼は前のオーナーが「面白いと思って」これを作ったと述べ、「今では何の意味も持たない」と続けた



ニュージーランド・オークランドのkaraoke hostess bar(カラオケ・ホステスバー=キャバクラ)が店のドアに書いている文言が物議を醸している。

ピット ストリート沿いに建つカラオケバー『Karaoke Bar Vansan II』は日本人観光客がこの表示を見つけスタッフにどういうつもりなのかと詰め寄ったことで一気に注目を浴びた。

ワーキングホリデービザでニュージーランドに滞在していた29歳の日本人女性は、その表示は日本で見られる「外国人お断り」の表示のパロディであると経営者から伝えられたという。
photo via dailymail.co.uk - ©NEW ZEALAND HERALD
「スタッフはそれはただのパロディだと言っていました。日本人としてその意味は分かりますし分からなければならないと思います、日本の一部の場所でも外国人を同じように断っているので」

彼女は地元紙ニュージーランド・ヘラルドにそう答えた。

「しかしこのような行為を受け入れることはできません。他人が悪い事をしているからといって自分もそうしてよいということにはならない。私は嫌悪感を感じましたし怒りも覚えました」



店の表示には「ここは霊とグールを信じる人のための店、大人になっても小便などを漏らす人のための店、エイリアンが本物であると信じる人のための店、猫や犬よりもスズメが好きな人のための店」であるといった軽いノリのジョークが連ねられている。

そしてその最後の行に「no Japanese customers allowed(日本人の客は許可せず)」と今回問題になった言葉が書かれてあった。

日本の飲食店や施設の一部には外国人の客の入場を許可していない店舗が存在する、通常は言語の問題が理由だ。
問題となったカラオケバー『Karaoke Bar Vansan II』の フェイスブック より
カラオケバー『Karaoke Bar Vansan II』の経営者であるイトウ・シン(Shin Ito)はこの表示に対し、単に前のオーナーが "for fun(単なるお遊びで/面白いから/おもしろ半分で)" そうしただけだと釈明した。

「この表示は今では何の意味も持ちません... そして私達の顧客はほとんどが男性の日本人です」



問題となったカラオケバー『Karaoke Bar Vansan II』の フェイスブック より
現在の経営者である彼は昨年10月にこの店舗を購入し現在はホステスバーとして運営している。

ホステスバーとは女性スタッフが客をもてなし、その客が注文した飲み物に応じて歩合を手にするという形態のバーで多くのアジア諸国でよく見られる店だ。

(※地元紙NZ ヘラルドによるとイトウ・シン氏がホステスバーとして運営する以前は "ホラーをテーマにした病院コスプレバー" の店だったとのこと)



ニュージーランドの国内人権機関であるHuman Rights Commission(人権委員会)の広報担当者は地元紙NZ ヘラルドに対し「商品、サービス、および施設を提供するあらゆる企業または組織が、民族性に基づいて差別することはニュージーランド人権法の下で違法である」と述べ、同様の差別を経験した人はそれを告発するよう促した。



2019/01/03に撮影された同店舗の写真 - https://twitter.com/LazyWorkz/status/1080794546525466624 より引用
問題となったカラオケバー『Karaoke Bar Vansan II』のホームページ:
https://vansan-ii-japanese-karaoke-bar.business.site

フェイスブック:
https://ja-jp.facebook.com/VansanII/

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海外の反応

twitter.comのコメント欄より: ソース


ニュージーランドのオークランドで発行されている日刊新聞『ニュージーランド・ヘラルド』

「オークランドのカラオケバー『Karaoke Bar Vansan II』の看板に "no Japanese customers allowed(日本人の客は許可せず)" の文字」


「FFS(For Fuck's Sake=おいおい、いい加減にしろよ)、これほど不適切なものがあるか?」

「オークランドのカラオケバーがドアに "no Japanese customers allowed" の看板を掲げたことで(おそらくひどく叱られるであろう)まずいシチュエーションに - ニュージーランド・ヘラルドより」


bako 馬鹿げた、そして容認できないジョークだ。しかし面白いことに経営者も日本人で顧客もそのほとんどが男性の日本人であるようだ。まぁ何であれこんな店には絶対に行かないが。

Jack Campbell これを掲げる決断をした経営者の判断は信じられないほど愚かであるとしか言いようがない。

stephenjjj2 こんな標識はさっさと外せばいいのに、面倒事を抱え込んでまで掲げる価値なんてないだろうに。

𝚓𝚘𝚑𝚗_𝚖𝚢𝚕𝚎𝚜_𝟸𝟶𝟷𝟿 まぁ最後の差別的な1行を外せばそれで済むんだろうが、これの何が面白いんだろうな?

P.Jr32 実際にはこれは "日本人の内輪ネタ" なんだろう。なぜなら日本のカラオケバーの多くが「外人お断り」の看板を掲げているからな。

Jack Campbell それは...
日本よ、これはいかんぞ、どう考えても色々とまずいでしょ...



オークランドの地元民のツイート(2016年12月7日)

「ピットストリートのあの奇妙な場所が今度はゾンビ&ホスピタル・パブになったみたい 🤔」


Chris Park なにこれ超気になる。誰かこの店に入ったことある?

Kris Lane 友達が行ったことあるらしいが記憶にある限り最悪のラーメンが出されたとか。よくわからんが気になる。

Chris Park これは客がラーメンだとか食べ物を目的に行く場所ではなく、もっと別のものを目的として行く場所なのでは?


「以前はよく分からない "日本式カレー" の店だったり、とにかく怪しげな店が潰れては出現するを繰り返している場所だよ」


Mark Easterbrook どうやらテナントの種類に関係なく "とにかく奇妙&必ず経営に失敗する" いわくつき物件みたいだな。

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