アメリカ版Yahoo.comより

日本の新天皇が世界で一台だけのオープンタイプのトヨタ・センチュリーを手に入れるという

Japan's New Emperor Is Getting a One-Off Toyota Century Convertible - May 2, 2019

Imperial Processional Car.jpg By ラハール - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
・10月に行われる戴冠パレードで新天皇は特別に作られたトヨタ・センチュリーのオープンタイプに乗るという

・先代の天皇はその戴冠式でビンテージのロールスロイス・コーニッシュ・コンバーチブルを使用した。

・日本の皇室は上の写真のようなカスタムモデルのセンチュリーを4台所有している。



今日、日本の新しい国家元首となるナルヒト天皇が正式に皇位を手にしたが、10月に行われる戴冠式パレードでは彼は(議論の余地はあるかもしれないが少なくとも我々車好きからしたら)さらに良いものを手に入れるようだ。

ウォールストリートジャーナルが最初に報じたところによると、新天皇はパレードで新たなトヨタ・センチュリーをオープンタイプにした特別仕様のワンオフリムジンに乗るとのことだ。





このリムジンは2017年の東京オートショーでデビューした3代目トヨタ・センチュリーをベースにしたものになる。50年の歴史を持つセンチュリーだがフルモデルチェンジが行われたのは3度だけで全面改良は1997年以来のことだった。

新型センチュリーのパワートレインは5.0リットルV8エンジンに2つのモーターを搭載したハイブリッドモデルになっており2代目の5.0リットルV12から大きく変化した。

センチュリーはトヨタが販売するモデルの中で最も豪華なモデルだ。価格は約20万ドルから。これまでに日本国内のみでしか販売されておらず、さらに特別な顧客のみが購入可能なのだという。
日本の皇室は現在4台の特別仕様のセンチュリーを所有しているが、今回息子のナルヒトに皇位を譲渡したアキヒトが1990年に即位に伴う戴冠パレードを行った際にはロールスロイス・コーニッシュ・コンバーチブルが使われた。1993年のナルヒトの成婚の際にもこれが使用されたという。



現在のところナルヒトのための新しいセンチュリーの写真をトヨタは発表しておらず、また10月になるまで見ることはできないと思われるが、Roadshow.comが見つけた車の選定に関する要件を書いた日本政府の文書から僅かだがその姿を垣間見ることができる。

首相官邸ホームページのPDF によると新車は以下の要件を満たさなければならないとのことだ。

① 国内で入手可能

② 車列を組む他の車両より車格が高く、サイズが大きい

③ 後部座席に一定の広さを確保可能

④ 安全性能(衝突安全、自動ブレーキ等)が高い

⑤ 環境性能(燃費、排出ガス浄化性能等)が高い



また儀式の趣旨等を踏まえ以下の点も考慮する必要があるとしている。

ア.後部座席にご乗車になる天皇皇后両陛下のお姿が沿道等から見えやすい こと。

イ.環境物品等の調達に関して内閣府本府が定める方針(平成 30 年度)に 合致すること。

ウ.車体強度の確認、試験走行等を十分に行った上で、儀式までに余裕を もった期日までに確実に納車される見込みがあること。

エ.用途に支障をきたすことのないよう良好な整備・保守サービスを継続的 に受けることのできる体制が整えられていること。

オ.儀式終了後の有効活用や日常の保守管理が容易であること。

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アメリカの自動車情報/評価サイト『Motor1.com』 より

日本の新天皇が唯一無二のオープンタイプのトヨタ・センチュリーを手に入れる模様

Japan’s New Emperor Getting Unique, Open-Top Toyota Crown - MAY 01, 2019

ウォールストリートジャーナルによると日本の皇室がトヨタに唯一無二のオープンタイプのトヨタ・センチュリーの製造を委託していたとのことだ。

同紙は5月1日に新天皇が即位する際にこれを使用する予定だったと書いているが当日にその姿はなかった。今後のイベントでデビューすることが期待される。



センチュリーのオープンタイプがどのような姿になるかはまだはっきりとしていない。しかしいくらクライアントが皇室のような一流の中の一流の顧客であっても、既存のデザインを完全に再設計することは費用の面から困難であるはずだ。

可能性としてはルーフ部分を完全に取り払うか、2011年にモナコ皇太子のアルベール2世王子の結婚式の際にベルギーのコーチビルダーCarat Duchateletとの協力の下で制作した『レクサス・LS600hLランドレー』のようなレイアウトにすることが考えられる。

Lexus LS 600h L Monaco Royal Wedding Car

これは屋根の後半部分が透明なポリカーボネートで作られており脱着も可能になっている(※日本価格は1億4200万円)。

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海外の反応

yahoo.com, caranddriver.com, reddit.comのコメント欄より: ソース , ソース , ソース


horible_gramer 個人的にセンチュリーは最高にシブい車だと思ってる、それだけにどんな仕上がりになるか楽しみだ。特にトヨタがワンオフな車を作ることは滅多にないからね。

ItsVinn トヨタ製の4ドア・オープン・ラグジュアリー・サルーンか... そんなもの日本の皇室以外持てないだろうしトヨタも作ろうとしなさそうだな。

価格はどうなるんだろう? 新型センチュリーでさえ2000万円くらいするみたいだが。

Sooosh 市販モデルよりも格段に高価になるのは間違いない。少なくとも現行のセンチュリーにコンバーチブルはないし、この一台のためだけに再設計をしなきゃいけないしシャシーの強化もしなきゃいけない、何より "天皇に相応しい" 仕様にしなきゃならないからね。

HorsePowerWhore あの長ぁ~い車体とドア4つを屋根なしで支えるために必要とされるシャシーの強化とか想像できる?

Sooosh コンバーチブル戦車って呼んでいいレベルのものになるな。

DooDaBeeDooBaa いいね! マツダは以前地元の球団のためにアテンザのオープンタイプを作ったけどあれ凄い好きだった。4ドア・オープンカーが再び日の目を見る時代よ、どうか来てくれ!


Darkfire757 4ドア・オープンカーの剛性って濡れたペーパータオル並みだからなぁ...

F Why not Lexus?

no name さすがの天皇陛下もあのスピンドルグリルには耐えられないからでは?

horible_gramer なぜトヨタはセンチュリーをレクサスブランドで販売しないのかという意味なら、 それはトヨタのスタンスとしてはレクサスは "自分で運転する" 人々のための高級ブランドだからだ。一方でセンチュリーは運転手付き車として作られ後ろに乗る人間のことを第一にしている。

さらに言うとセンチュリーはレクサスブランドよりも長い歴史を有している。トヨタの中で特別な地位にあるそれをレクサスで販売したら色々と失ってしまうものがあるのさ。

Robert 天皇のような立場の人間がコンバーチブルに乗れるという事実...
米国大統領が乗る「The Beast」を見てみろよ、ありゃ実質的に防弾ガラスがはめ込まれた戦車だぞ。

That’s thick!


Tony JFKがどうなったかを見た我々からしたら信じられん光景なのは間違いない。

Joe C そりゃ世界中で敵を作るアメリカ大統領みたいなアホじゃないからな、日本の皇室は。心配する必要なんてないわな。

KK アメリカと違って銃犯罪がほぼゼロだし...

Jay V. センチュリーの何がいいって、レザーでなく布、この車の場合はウールを使っていることだよな。どこの高級車メーカーもレザーばかりで他の生地を使いやしない。

Jeffrey F 皮肉なことに1950年代まで革張りは布張りよりも豪華さで劣ると見なされていた。第二次世界大戦前の車を見てみればわかるが、後部座席はブロケード(豪華な絹紋織物の一種)やジャカード織(ジャカード織機により織られた紋織物)、あるいはウールが主流だった。

昔の金持ちは牛革の上に座らなかった。革は摩耗や傷に耐える必要があるシート、例えば運転手席などのためのものであり柔らかさ、触り心地の良さこそが贅沢だった。

NightWriter まぁ同じレザーでも例えばホンダ・オデッセイのそれとベントレーなんかのそれじゃ全く別物だけどね。

Steven R. 国家元首のための車がトヨタってどうなのよ?

CEDUP 金正恩ですらメルセデスのリムジンに乗っているってのにな。

Berman トヨタは大衆向け、レクサスは富裕層向けという明確な区別が日本では付けられていない。

Berman 日本だとトヨタは高級車も作るメーカーって認識だから問題ないのだ。

maarp トヨタ・センチュリーは素晴らしい車だよ、日本にいた時に静かに、滑るように走るこの車を見たことがある。
Understated luxury.
(抑制された豪華さ)

Deke J "国内で入手可能で車列を組む他の車両より車格が高くサイズが大きく、後部座席に一定の広さがあり安全性能と環境性能が高い"

ファミリータイプのミニバンを選ぶ時の要件みたいやな。

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