英ガーディアン紙より

トランスジェンダーのローレル・ハバードが東京オリンピックで歴史を刻むことに

Trans weightlifter Laurel Hubbard set to make history at Tokyo Olympics - 5 May 2021



ニュージーランドの重量挙げ選手ローレル・ハバードがトランスジェンダー選手として初めて五輪出場することが事実上確定した。この夏の東京オリンピックで歴史が作られると共に論争が起きることが予想される。



43歳のローレル・ハバードはまだニュージーランド代表に正式に指名されていないが、国際重量挙げ連盟の内部関係者は 予選基準が修正されたことで彼女は自動的に資格を得ることになるとガーディアンに語った。

新型コロナウイルスのパンデミックで一部の大会が中止になったことを理由に国際ウエイトリフティング連盟は予選基準を簡素化することを提案、国際オリンピック委員会がこれを承認したことでローレル・ハバードが新たな予選基準を満たすのは間違いないという。

2012年に性転換してから多くの大会で優勝、2017年の世界選手権では銀メダルを獲得、キャリア終了の恐れもあった肘のけがから復帰した2019年の世界選手権では6位に入賞したローレル・ハバードがオリンピックに出場する最初のトランスジェンダー選手になることがほぼ確実になったことをこれは意味する。

しかしスポーツ界は全面的にトランスジェンダー選手を歓迎しているわけではなく、彼女の選出はそれを大きな前進と見なす人々と、彼女が元男性という不当な優位性から利益を得ていると主張する人々との間でスポーツ倫理の議論を再燃させることになりそうだ。



2015年11月に発行されたIOCガイドラインにより、元男性のトランスジェンダー女性はテストステロンの値が1リットルあたり10ナノモル未満の状態が12か月間保たれていれば精巣を切除する手術を受けていなくても女性競技に参加することが可能になった。

しかし近年多くの科学論文がテストステロンの値を抑制する薬を服用したとしても、男性として成長期を過ごしたトランスジェンダー女性は力と強さにおいて生まれながらの女性に対し著しいアドバンテージを持つことになると結論付けている。





英デイリーメール紙より

トランスジェンダーを東京オリンピックに参加させるという決定に怒りの声:不満を言おうとすると「黙るように命じられる」とニュージーランドの女子重量挙げ選手が明らかに

Fury over decision to let transsexual enter Tokyo Olympics: New Zealand's female weightlifters reveal they are 'told to be quiet' when they complain that a woman 'will lose out' - 8 May 2021



東京オリンピックにトランスジェンダーのローレル・ハバードが出場することに不満を言うと「黙るように命じられる」とニュージーランドの女子重量挙げの選手が告白した。

水曜日に国際ウエイトリフティング連盟が予選基準を簡素化することを決定したことで元男性のローレル・ハバードがオリンピックに出場する最初のトランスジェンダー選手になることが確実視されている。

しかしハバードがこのスポーツで競うことは他の女性にとって不公平だとニュージーランドの女子重量挙げ元五輪代表、トレイシー・ランブレックスは主張。

「私はこの決定に非常に失望している、東京オリンピックでハバードに負ける女性アスリートの事を思うと非常に失望せざるを得ない」とニュージーランドの国有テレビ局TVNZに語った。



「どのスポーツも女性の平等を謳っているが今その平等が私たちから奪われている」

「"私たちにできることは何かないのか、これは公平ではない、私たちはどうすればいい?" と他の女性の重量挙げ選手たちが私のところに相談しにきている」

「しかし残念ながら私たちにできることは何もない、私たちがそのことについて話すたびに私たちは黙るよう命じられるからだ」

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海外の反応

dailymail.co.ukのコメント欄より: ソース , ソース


Icy You 「あまりにも公正を欠いている。もはや誰もこれらの競技を真剣に受け止めないだろう」

RanomiQ 「競争の正当性を完全に無効にしている」

Dawgrunner 「そして誰が勝つかはもちろん皆知っている。とてもとてもアンフェアだ」

SinCity_Nikki 「これは公平ではない」




greasemonkeyuk 「正真正銘の女性アスリートに対して完全に不公平であり間違いだ」

Summer.Solstice 「これは公平ですね...なんて言う人間は誰もいなかった」

ADNX23 「なんてひどい冗談だ」

Camikazi 「ふむ、どうやらこの女子競技の金メダルはニュージーランドで決まりだな」




JezzaK7 「このクソみたいな "woke" 的行いは止める必要がある。今の子供たちのことが本気で心配だよ」

sw2020 「これのどこに公平さがあるんだよ...一体どこの世界の話だ」

MightyHammers 「オリンピックのために懸命にトレーニングしてきたすべての生物学的女性アスリートに対して不公平だ」

JustDailyMailing 「きっとロシアと中国が "女性の権利を救うため" に立ち上がるんだろうな。はて? 正しいことのはずなのに、どうしてそれが正しいことのように聞こえないのだろう? 」 woke/ウォーク: "目覚める" を意味する "wake" の過去・過去分詞形。最近では社会的不公正/人種差別/性差別などの問題に "目覚めた人"、"政治的に覚醒した人" といった意味合いで使われる。




BrexitFides 「ニュージーランド人として、私はこれにがくぜんとしている。非常に不公平」

Anti_Woke 「こんなことが起こることが許されているとか信じられん、これはあまりにも不公平だ」

Pryor 「そのうち女子オリンピックチームはトランスジェンダーだらけになるな」

bob25 「1976年モントリオールオリンピック男子陸上の金メダリストで後に性転換したケイトリン・ジェンナーですら元男性のトランスジェンダーは女子競技に出場すべきでないと言っているってのに」

「結構だ、トランスジェンダーをオリンピックに参加させるがいい、それでリベラル派がいかに馬鹿げていて狂っているのかを世界に見せつければいいさ」




LauraBora 「冗談以外の何物でもない」

Ken 「実際に競技に参加する他のアスリートからしたらまったく笑えない冗談だよ」

Ray Grider 「発言することすら許されないなんて。ニュージーランドの女子重量挙げ選手はこのトランスジェンダーの件に関する発言権が得られるまで、皆で団結して自分たちをオリンピック選考対象から外すよう連盟に通知する必要がある」

johnmc56 「女性アスリートたちは声を上げるべきだ。こんなものは公平ではない、彼女らはオリンピックをボイコットすると脅すべきだ。アスリート団体がトランスジェンダーの新たなカテゴリーを望むとかなら問題ないし公正だがこのアプローチはそうではない」




Truthteller1002 「これは他の選手にとってあまりにも不公平だ。これが公正だなんて一体誰が、どうして言えるよ?」

TrollyMcTrollFace 「トランスジェンダーだけのカテゴリーを作ればいい」

Lin2014 「これに同意する。公平を期す唯一の方法はトランスジェンダーの人々のために別のカテゴリーを設け他のトランスジェンダーと競争させることだ」

Hip-80s-chic 「でも彼らがそうした場合一体どれだけの怒りが生じるか想像できるかい? それが理にかなっていても関係ないのさ、私たちが住んでいるこの狂った世界じゃね」

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