シンガポール・プレス・ホールディングス傘下のニュースサイト『AsiaOne』より

日本の空港の手荷物作業スタッフが荷物を飛行機から降ろす様子をとらえたビデオを見て人々が賞賛する

Video shows how Japanese baggage handlers unload luggage from plane - and people are praising them - Feb 05, 2018

空港の手荷物作業スタッフの評判は悪い。乗客の荷物を手荒に扱うのはもちろんのこと、 つい先日の2018年1月にタイのプーケット国際空港で手荷物作業スタッフが客の荷物を飛行機に積み込む最中にその中から貴重品を盗んだ容疑で警察によって逮捕され事件 が象徴するように、その立場を利用して盗みを働くといったニュースは絶えず聞こえてくる。

自分の荷物がどの様に扱われるのか気にしない人もいる、我々全員が知っているようにスーツケースは "投げられて当たり前" のものなのだから。だが全員がそれを受け入れているわけではもちろんなく荷物の取り扱いをとても気にする人は多い。

だがそんな人たちも日本の航空会社ANAを利用すれば何も心配する必要はないだろう。



Facebookユーザーの『Nihongo Wakaranai』は先週木曜日(2018年2月1日)に名古屋の中部国際空港に降り立った飛行機からANAの地上スタッフが乗客の荷物を降ろす様子を映したビデオを投稿した。

日本の空港でとらえたこの映像は日本人が私たちのスーツケースを本当にどのように扱うかを映し出している... 正直自分たちが扱うよりも丁寧に扱っている。」と彼は書いている。




この3分間のビデオの中でANAの地上スタッフ達は空港ターミナルに運ばれるトラックの後ろのコンテナに乗客のスーツケースを静かに細心の注意を払って配置している。手荒い取り扱いなどは全くなく、コンベアベルトの前に立つスタッフは流れてくる手荷物を別のスタッフに手渡してトラックに積み込んでいく。

このビデオは投稿されてすぐにソーシャルメディア上で話題となりわずか数日で180万回以上閲覧され41,000回もシェアされた。(※2018年2月14日時点で再生344万回/シェア63,332件/コメント2,708件)

人々は乗客の荷物に対し敬意を持って扱い、自分たちの仕事に誇りを持ち、誰もが見習うべき善良さと顧客への配慮を怠らないサービスを提供するANAのスタッフ達を賞賛した。

ANAの広報担当者は我々AsiaOneの取材に次のように答えた。
「私たちの懸命な働きを皆さまに評価していただき大変ありがたく、また喜びでいっぱいです。」

「私たちANAは優れたカスタマーサービスを提供することを約束しております。お客様の旅行計画のお手伝いから、英国SKYTRAX社のワールド・エアライン・レーティングにおいて2013年から5年連続で世界最高評価となる「5スター」を獲得した高品質なサービスの提供、最終目的地まで荷物を無事にシームレスにお届けすることに至るまで、あらゆる段階でお客様の快適な体験を優先しております。」



Facebookユーザーの『Haikal Khan』はANAのサービスをシンガポールの航空会社のそれと比べても優れていると褒めている。





また他のユーザーも称賛の声を上げる


Estella Koh
「これこそ私が日本とその国民を愛する理由だ。彼らは誠実でどんなことをするにしても心を込めて行う。これは誰かが見ているからそうしているんじゃなくて誰も見ていなくても、どんな時もそうする、あらゆる物を尊敬と優しさをもって扱うんだ。」



Wishmaker Jon
「日本人の仕事に対する姿勢は天下一品。彼らは仕事に強い誇りを持っている。香港国際空港の連中が私のバッグをバスケットボールのようなぶん投げたのを今でも覚えてる。私の荷物のうち2つが台無しになった。他の国についてはわからないけど」



Firdaus Rosli
「仕事に落ち着きがあると同時に効率的。日本の格安航空でもこんな風に扱ってくれているのか気になるところだ。」

偶然にもこのビデオがFacebookに掲載されてからわずか1日後、イギリスの大衆紙『デイリー・ミラー』のオンライン版が国際旅客数としては世界最大のアイルランドの格安航空会社『ライアンエアー』とイギリスのルートンに本社を置くの格安航空会社『イージージェット』の手荷物作業スタッフが乗客の荷物をコンベアベルトに向かって無造作に投げている様子を報じた。

事件を撮影した乗客は彼が目の当たりにした光景に激怒しこの動画を公開したしたと主張している。彼は投稿の中で

「私たちの手荷物がイギリスのブリストル空港でどんな風に扱われているか見てみたいかい? 2017年12月28日に撮影した空港グランドスタッフを派遣するスイスポート社のスタッフが実際に荷物を降ろしているビデオを見てくださいな。私は1ヵ月前に苦情を申し立てたがスイスポート社もイージージェットも何の返事もよこしゃしねぇ。」

と書いている。


こちらの動画はポーランドの都市クラクフからイギリスのマンチェスターまでライアンエアーを利用した乗客が映した映像だ。手荷物作業スタッフが飛行機に荷物を雑に積み込み途中でコンベアベルトから落としている様子が見て取れる、この動画を投稿したBethany Whittaker氏は航空会社に預けたスーツケースが傷だらけになるのもこの光景を見れば当然の結果と思えると書き込んでいる。



また冒頭で紹介したように今年の1月にはプーケット国際空港で2人の空港職員が乗客の荷物から貴重品を盗んだことで逮捕された。彼らは昨年10月にジェットスター航空の乗客の荷物から物を盗んでいる様子をカメラにとらえられた。手荷物作業スタッフたちは飛行機に荷物を積み込む最中に荷物を開けて盗んでいた、警察はその後約100件の盗難品が回収されたと発表した。

イタリアのローマのフィウミチーノ空港でも同様の事件が起こった。


空港の紛失荷物部門に運ばれた荷物から手荷物作業スタッフがスマートフォンやタブレット端末などの貴重品を盗んでいる様子が監視カメラに写っており、またそこにはスーツ姿の職員が堂々と現金をポケットに入れている光景も映し出されていた。イタリア警察はこの手荷物作業スタッフらを特定し彼らの家を急襲、盗難された品物を多数回収したと昨年7月に発表していた。

また2013年にも旅客機の乗客が預けた荷物を盗んだとしてイタリアの航空最大手アリタリア航空の係員ら計86人が逮捕されていた。


空港の手荷物作業スタッフの評判が悪いのも当然のことだろう、だが今回の日本の職員を映し出したビデオから察するにどうやら手荷物作業スタッフの全てが悪評に値するわけではなさそうだ。他の空港スタッフは日本の空港で働いている人々から多くのことを学べるだろう。

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海外の反応

asiaone.com,facebook.comのコメント欄より: ソース , ソース


Jen Tan ANA Good Job!!!

Marie Johnson 日本人は誇りを持って仕事をする。どんな職種であっても、給料が高いか低いかにかかわらず彼ら自分の仕事に尊厳をもって働いている。世界は日本人から少しは見習ってもいいのではないだろうか?

Oja Jr M Z そうだね、彼らはごみ収集の仕事であってもプロ精神を持っている。ほんと見習ってほしいわ。

Dixie Chong ただ丁寧ってだけじゃなくてとても効率的に動いている。 私はそれらに敬服するよ。

Katherine Tan 本当に自分の荷物であるかのように扱うな...

Vamos Ryan 給料どのくらいもらってるんだろう? 他の国より多かったりするのかな?

Ryan Mil シンガポールやマレーシアの空港じゃ絶対に拝めない光景だ。この二つの国の連中は乗客の荷物は開けるわ何でも盗むわやりたい放題だから。

Daphne Hwee Lan Chua 日本人の日本人たるゆえんだよ、彼らは誰も見ていないところでも自分の役割に誇りをもって仕事する。

Charis Mun 日本へ行ったことがあるけど私のスーツケースは何も保護をしていないのに預けたままの状態で帰ってきた、ANAだけじゃなくて他の日本の航空会社でもそうだった。

でもシンガポール航空に乗ったときは荷物を布でカバーしていたのに傷やへこみができていた。シンガポール航空もシンガポール空港ターミナルサービスも荒い/不適切/過失による取り扱いの結果であったことを決して否定しなかったが謝罪もせずに責任は負いかねると言ってきた、免責条項に書いてあるだとさ。

『弊社の注意と取り扱いにもかかわらず、傷、傷、汚れが現れることがあります。特定の条件を除いて手荷物の通常の磨耗や破損には一切の責任を負いません。』だってよ。

日本とシンガポールのどちらが責任ある航空会社であるかなんてはっきりしている。さらにより高い運賃を支払っても必ずしも優れたサービスが得られるとは限らないってことを学んだよ。

Ikhwan Abd Kahar 日本の会社は顧客に敬意を持っている、そしてそこで働く労働者は社の方針を尊重しそれに見合った行動をする。本来顧客の荷物を大切に扱うことなんて当然の事なんだけどそれができていない会社がどれほどたくさんあるか... この動画にはなぜ人々が日本という国に尊敬の念を持つかの理由があらわれている。

Luna Luxbag インドネシアの空港なんて荷物を開けて物を盗むだけじゃなくて、中に金目のものが無かったらスーツケースやカバンをぶっ壊して放り投げるからね。

Tere Calantas 日本人と他の国の人間の違いは仕事に対する姿勢だ。彼らは幼い頃から何事にも手を抜かずベストを尽くさなければならないことを教えられているんだろう。

Florence Lim-Wong どの空港でも荷物を受け取るコンベアベルトに自分たちの荷物が流れてくるとそこには規則性がない。 だが日本ではすべての荷物が乗客にとって取りやすい方向に整然と並んで流れてくる。そういったところにも日本の仕事の誠実さが見て取れる。

Shawn Ye 成田空港だと荷物が出てくるところでスタッフが金属のへりにぶつからないよう手でさっとクッション代わりに押さえてくれるのもそうだね。他の空港じゃ金属のへりにガッコンガッコンぶつかるのが当たり前。

Tony N Kennedy ほとんどなんの前情報もなくこの動画を見始めた時、また空港の手荷物作業スタッフがどこの国でもやっているように人の荷物を放り投げたり物を盗んだりするんだろうと思ったけど日本は違った。旅人としては安心できるわ。

K.r. Srinivas インドの空港じゃ地上スタッフがポンポン人の荷物を投げるから預けるたびにほぼ毎回傷がつく。割れ物注意のラベルが張ってあってもお構いなしだよ、あそこの連中は...

Tunjung Trafizap Utomo 真ん中の人が指で指しながら何かを言っているのを私は見逃さなかった。あれ指差呼称っていうやつだよね。(関連記事:なぜ日本の電車の車掌は指差確認をするのか? 指差呼称に対する海外の反応。

Raul Cantu 私は自国で手荷物作業スタッフが乗客の荷物をハンマー投げみたいにぶん投げているのを見たことがあるわ。ぐーたらなアメリカ人は日本人を見習ってくれ。

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