BBCやゲームメディア大手のIGNなどにも記事が同時配給されるゲーム&テクノロジーを扱ったオンラインメディア『GearNuke』より

任天堂が "マリカー" に対する著作権侵害訴訟で勝利

Nintendo wins copyright infringement lawsuit against ‘MariCar’ - September 27, 2018

日本の各地で公道カートと任天堂のキャラクターのコスチュームのレンタルサービスを展開していた株式会社マリカー(現商号はMARIモビリティ開発)を相手に任天堂が著作権侵害訴訟を起こしていた件で今日、同社は株主に勝訴したことを通知した。

任天堂はマリカーに対し1000万円の損害賠償の支払いと任天堂関連のあらゆるブランドの使用の停止を求めていた。



任天堂は「当社のブランドを含む知的財産の侵害行為に対し引き続き必要な措置を講じる」と述べ今後もブランド保護に注力していくと語った。情報筋によると裁判で任天堂の主張はほぼ全面的に受け入れられ、判決でも侵害行為は「明白」との言葉が使われたという。

公道カートレンタルは日本で年々人気になっていたが同時に交通への悪影響の懸念が高まっていた。

マリカーの場合、その紛らわしい名称と任天堂のキャラクターのコスチュームをレンタルしていたことから、同社に対する苦情を人々は任天堂に対して送っていたという。

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海外の反応

kotaku.com, reddit.comのコメント欄より: ソース , ソース


mmKing9999 "マリカーの場合、その紛らわしい名称と任天堂のキャラクターのコスチュームをレンタルしていたことから、同社に対する苦情を人々は任天堂に対して送っていたという。"

そりゃ任天堂が勝ちますわ。

Great-And-twinkieful まさに動かぬ証拠ってやつだ、このマリカーって会社が任天堂とは無関係だといくら主張しようとも人々はそれが任天堂のものであると考えたわけだ。

jellytothebones ってか誰が苦情を言ってたんだ?

CoffeeHamster そりゃこのカートを運転しているドライバー以外のドライバーだろ。

OdaibaBay&ZaccyMan 東京のど真ん中をこのカートは走っていた。そこら中を、毎週のように。しかも利用者の多くが日本の交通事情に馴染みのない外国人ってんだから至る所で問題を起こしていただろうさ。

まぁ参加者は楽しいだろうし私も乗る機会があったら是非乗ってみたいとも思うけどさ、地元の人間からしたら迷惑この上ないだろうよ。

AvesAvi 実際このカートによる事故が起きてたしね。任天堂からしたら自分たちが関与していないところでイメージが悪くなっているのを放置はできんわな。

DerUser-X
これで任天堂と関係ございませんは無茶だろ。

ArvindS0508 こうして見るとアレだな、カート自体は著作権という観点においては何の問題もなさそうだな。問題は乗る人間の恰好だけっぽい。

IWishIWasAShoe それと名称だ。例えばこのマリカーって会社が "ゴーカートツアー東京" みたいな名前で任天堂のキャラのコスチュームを貸し出していなければここまで大事にはならなかった。まぁその場合人々が勝手にソーシャルメディアで拡散することによる無料の宣伝効果も無くなるわけだが。

gmessad ヨッシーが二人...
許しがたい。

Griff-And-Or ああ、それにワルイージもいないなんてな。

mashimoshi それは許す。

MKSLAYER97 なんでや!

tobascodagama まぁ当然でしょ、ここまであからさまなんだもん。

pm_me_ur_river_otter 著作権侵害云々以前に、こんな危険なものを走らせていいもんなの?。

pintossbm123 東京みたいな大都市でこんな剥き出しの車両で走らせること自体が問題よな。

Geographer 私と妻は何年か前に日本を訪れた際にこのマリカーを利用したよ。まぁ楽しい経験だったけど交通量の多い場所を走るから大事故とかが起きるのも時間の問題だろうなとも思った。

AWPerator_X 日本に住んでいた時にマリカーを利用したけど物凄く楽しかった、それだけに残念なニュースだ。まぁいつかはこうなるだろうとは思っていたけど。

Frostfright このマリカーにかなり興味があって利用しようと思ったんだけど止めたよ、地元の日本の人たちからとても嫌われているって知ってね。

Freighnos 日本に住む人間として君に感謝する。あれはただ危険ってだけじゃない、超うざったいし迷惑だった。

Frostfright 他の国に旅行しに行く際には他の人に迷惑をかけない、ってのがモットーだからね。正しい判断だったと思ってるよ。

OdaibaBay r/japanlife(英語圏最大の掲示板Redditの "日本での生活" を語る板)の連中も喜んでいることだろう。マリカーは悪名高く特に東京に住む人間からは嫌われていたからな。

Brand Silven ただ残念ながら、この公道カートレンタル会社は任天堂のキャラを利用しなくなるだけで事業自体は続けていくと思う。

Kspraydad コスチュームをレンタルする業務だけを行う別の法人を作ってそれを公道カートレンタルの店舗内で営業させる、それで解決だ。

ゴーカートを借り、たまたまコスチュームを着たい気分になった客はたまたま近くにあった他のレンタル業者からコスチュームを借りる。それを止める術はない。

LucasReis ...完璧な抜け穴じゃね?

Adam Panzica ほぼ確実にそうなるだろうね。

今回の裁判で任天堂は『株式会社マリカー(現商号はMARIモビリティ開発)がマリオ等のキャラクターのコスチュームを直接貸与し、そしてそれを営業活動において利用したことが任天堂の知的財産権の侵害にあたる』と主張して勝訴した。

仮にコスチュームが他の事業者から貸し出されていた場合、さらにそこでは任天堂の著作物以外のものも揃えられ、カートを借りなくてもコスチュームを借りることができた場合、上記の主張は通らなくなる可能性がある。

実際日本では似たような方法で堂々と脱法が行われている、パチンコがまさにそうだ。パチンコホールは客の現金と出玉を交換し、パチンコで増やした出玉を客はパチンコホールに持参、そのまま現金に交換するとギャンブルを禁止する風営法に抵触するためそれを特殊景品と交換、そして客がそれをパチンコホールが100%所有する景品交換所に持参すると古物商である景品交換所は特殊景品を現金で買い取る。

実に馬鹿げた話であるがそれは容認されている。

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“Mario Karts in real life! Tokyo” by Liz Mc is licensed under CC BY 2.0