大谷翔平の『リアル二刀流』を伝える海外メディアの報道
米Yahoo掲載のNBCsportsの記事より
Oh, Oh, Ohtani!
Oh, Oh, Ohtani! - April 5, 2021Oh, Oh, Ohtani!
大谷翔平は信じられないほど才能のあるアスリートだ。様々なことを非常に高いレベルで実演してみせるその様はもはや理解するのが困難なほどだ。
そしてそれらのスキルの多くが日曜日の夜のホワイトソックス戦で披露された。
この日我々はこのスター選手の独自性をまずスターティング・ラインナップで見ることになる。エンゼルスは本拠地で迎えたシカゴ・ホワイトソックス戦で大谷をDH(指名打者)に指名せずに「2番・投手」で先発出場させた。
この時点で先発投手が2番打者で出場するのは1903年9月7日のジャック・ダンリービー以来118年ぶり。
またエンゼルスの投手で初めてDH制導入以降に打席に立った選手となり、メジャーリーグの過去45年でも3人目の投手となった。
大谷は初回から時速100マイル超え(約161キロ)の速球を投げ、5回に降板するまでに彼のキャリア最速となると同時に今期の先発投手の中で最速となる時速101.1マイルの球を含む9球の時速100マイル超えを投げている。これは実際とても印象的な数字だ。
さらに彼は初回にバッターボックスに立つともっと驚くべきことを披露する。彼はディラン・シーズが放った初球を捉え、時速115.2マイルの打球速度&飛距離451フィートのモンスター本塁打をセンターライトに叩き込んだのだ。
そのモンスターっぷりは、今季の全選手の本塁打の中で最速の打球速度で、スタットキャスト時代にエンジェルスの選手が放ったホームランの中で最も強打されたホームラン(最も速い打球速度)だったと言えばお分かりになってもらえるのではなかろうか。 スタットキャスト:2015年にMLBのすべての本拠地球場に導入されたカメラやレーダーを使用して選手やボールの動きを高速・高精度に分析するためのデータ解析ツール
大谷は5回に調子を崩すものの最初の4回はヒットを1本、四球を3回許しただけで6人を三振に打ち取るなどほぼ無敵に見える活躍を披露した。
大谷はその後5回に本塁をカバーした際にアブレイユのスライディングで足を払われて転倒、そのまま降板することになった。
エンゼルスは怪我を負ったために降板したわけではないとのことだが我々としては彼が大丈夫であり、その膨大な才能を世界と共有し続けてくれることを願うばかりだ。
米国のスポーツメディア『The Spun』より
大谷翔平の非常識な試合に対するMLB界の反応
MLB World Reacts To Shohei Ohtani’s Insane Game - April 5, 2021ロサンゼル・エンゼルスが本拠地アナハイムのエンゼル・スタジアムで迎えたシカゴ・ホワイトソックス戦、この試合の初回の時点でファンはすでに彼のパフォーマンスに熱狂していた。
日本出身の26歳の投手・打者、大谷翔平がショーを開いていたからだ。
エンゼルスのスター選手は初回からマウンドからゲームを支配し、この馬鹿げたスプリッターを含むいくつかのえげつないピッチングを披露した。 スプリット(スプリッター):日本で言うフォークボールのこと。厳密に言うとフォークよりも変化量が少ないが球速が速い球。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の記者 - Fabian Ardaya
There’s Shohei Ohtani’s splitter right after 101. pic.twitter.com/JkrNfYLLQN
— Fabian Ardaya (@FabianArdaya) April 5, 2021
そして大谷はその裏にバッターボックスに立や否やライトフィールドにモンスター級の本塁打を放った。
ロサンゼル・エンゼルス公式Twitterアカウント
But can your pitcher do... THIS? pic.twitter.com/vW7nesRyZ6
— Los Angeles Angels (@Angels) April 5, 2021
米国のスポーツ専門チャンネルESPNの統計データを配信するTwitterアカウント『ESPN’s Stats & Info』は今期の大谷翔平が投手&打者としてどれほど驚異的な活躍をしているかを端的に言い表すツイートをしている。
That’s pretty absurd.
(これはかなり馬鹿げている)
MLB専門チャンネル『MLBネットワーク』の敏腕記者として知られるジョン・ヘイマン氏は大谷をアメリカンリーグで最高の「万能の才能」かもしれないと評した。
その万能性を数値化して証明することは難しいかもしれないが、大谷がマウンドとプレートの上で行ったことは他の誰も行うことができないのは間違いないだろう。
「今試合で最高のプレーヤー、そしてほぼ間違いなく最高の万能の才能だ」
「スタットキャストが導入された2015年以降に放たれたエンゼルスの最も強打されたホームラン」
1位. 大谷翔平:時速115.2マイル - 今夜
2位. マイクトラウト:時速115.0マイル - 2018年6月11日
米VoxMediaグループ傘下のエンゼルス・ファンサイト『Halos Heaven』より
大谷翔平の全ての才能が日曜日の夜に披露される
Shohei Ohtani’s full talents were on display Sunday night - April 4, 2021- 我々は大谷に息を呑まされた、それも一度ではなく、さらに全く違う理由で -
日曜日の夜はロサンゼルス・エンゼルスにとって感動のジェットコースターだった。
大谷翔平の持つ膨大な才能が全力で発揮された時の凄まじさを目の当たりにするとともに、彼のポテンシャルを全力で引き出すことの脆弱性と希少性も思い出させるものだったからだ。
これまでエンゼルスは大谷を先発投手として出場させる前日は打者を休むませるという手法を取っていた。だがエンゼルスはDHを解除し彼の二刀流の能力を全力で発揮させる覚悟を決めた。
今週日曜の試合で大谷は「2番・投手」で先発出場、2018年にエンジェルスに入団して以来初となる投手・打者の両方で出場する “リアル二刀流” で試合に出た。
MLB公式戦で投手が先発2番でバッターボックスに立つのは118年ぶりの出来事だ。
そしてその試合の活躍ぶりは、とにかくこれを見てみて欲しい。
スタットキャストのデータをまとめたMLBのサイトBaseball Savantより『2021年2月5日のエンゼルスvsホワイトソックス戦の統計』
Top Exit Velocity=打球速度のトップ
Top Distances=飛距離のトップ
Top Pitch Velocity=投球速度のトップ
Swing & Misses=空振りを奪った数
大谷は打者としてこの試合最高の打球速度と飛距離のホームランを放つと同時に投手として最速の球を投げ時速100マイル超えを9回も投げている。
しかもこの比類のない才能を持った大谷が打撃と投球の両方でしたことはエンゼルスvsホワイトソックス戦内で収まるものではなかった、大谷は文字通り両リーグで最高を記録したのだ。
エンゼルス広報 - Matt Birch
・アメリカンリーグで最後にヒットを打ったエンゼルス先発投手:ノーラン・ライアン(1972/9/30 vs.ツインズ戦)
・最後に本塁打を打ったエンゼルス先発投手:クライドライト(1972/9/8 vs.ホワイトソックス戦)
更新:大谷翔平はこの両方を塗り替えた
しかし後に続いて起きたのはカオスだった。
¯\_(ツ)_/¯ pic.twitter.com/k170aJkqso
— Chicago White Sox (@whitesox) April 5, 2021
3-0で迎えた5回2アウトから牽制悪送球、暴投、捕逸などのミスが重なり本塁をカバーした際に相手選手のスライディングで足を払われて転倒した時には、大谷が1回に本塁打を打った時とと同じくらい大きな音の喘ぎ声がエンジェルスのファンから漏れ出た。
大谷は自分の足で歩いてフィールドを去りチームは怪我のために降板したのではないと発表したが、それは我々に大谷の二刀流の危うさを残酷なほどに思い出させるものだった。
彼を壊れ物を扱うように慎重に大切に扱うべきか否か、私は大谷を起用するうえでの適切な将来計画がわからない。
しかし大谷並みに打者として活躍できる人は少なく、投手としてほとんどないことを我々は知っている。そしてその両方を行う方法があるのなら、私はそれにかけて欲しいと思う。
米国のスポーツメディア『ブリーチャー・レポート』
SHOHEI OHTANI CRUSHES THIS HR 🤯
— Bleacher Report (@BleacherReport) April 5, 2021
He did this after throwing 101 MPH in the first inning
(via @Angels)pic.twitter.com/IWghMksCEb
しかも彼は最初のイニングで時速101マイルの速球を投げた後にこれを放った。
FedorsQuest Big Fly Ohtani-San!!!
arise_chckn ohhhhhtani san
random_potatocarrot Bat speed is ridiculous.
88ace This guy’s special.
Bullshitbanana 「こんなやつを人間と呼んでいいのか。マウンドで時速101マイルの球を投げバッターボックスでは初級を450フィートも飛ばすとか、lol(爆笑) 」
The_Haskins 「大谷は絶対必見のアスリートだ」
displaced-badger
The bat speed in this video made me so wet.
(この動画のバットスピードの速さを見て濡れた)
SghettyCorn
Sounded like a video game.
(ビデオゲームみたいな音したぞ)
StretcherFetcher76 公園で散弾銃を発砲したかのように聞こえるあの音、球がバットから離れた瞬間にホームランだとわかるこのスイングにメロメロですよ。
Awsomethingy アナウンサーの反応も好き。
beneye これ生で観れたらそれだけで球場に行った価値があると思えるやつだわ。
FuckThe1PercentRich Shotgun Ohtani
LegendRazgriz 「よくある誇張し過ぎて馬鹿らしく見える野球アニメで見る "強すぎるライバル校のエース選手" みたいな存在だ。まぁ彼の場合その馬鹿げたことをMLBで本当にやっちゃってるんだが」
Pokemandingo69 「私はその理解していない人間なんだがどういうことか説明して」
Miner_Guyer 「他の全ての選手は打つか投げるかのどちらかしか得意でない。だが大谷翔平はそのどちらもこなす、それどころか1人でオールスターの投手であり、打者でもあるような選手だ。それこそベーブ・ルース以来野球では見られなかった存在だ」
「参考までに、2019年のピッチャーの平均打率は0.128だったが彼のMLBでの生涯打率は0.267で48本ホームランを打っている」
Panther_Squad 「That SOUND. マジで見ているだけで泣けてくる」
enztinkt 「見るのをやめられない。あの音の澄みようはどうだ」
the-Replenisher1984 彼が信じられないほどの才能を持っていることは疑う余地もない。YouTubeで彼の試合のハイライトを検索したんだが度肝を抜かされたわ。
Dontyouclimbtrees 投手が同じ試合で打者をやるってのはリトルリーグじゃ割とあることだけどそれをプロで、しかもここまでのレベルでやるとかちょっと訳が分からない。
kevin_zavala21 日本のアニメで非現実的な才能のキャラが出てくるたびに笑っていたけど、大谷は文字通り少年漫画の主人公だわ。
PDXDood マジでちょっと目が潤むレベルの美しさ。
JZobel
Jaw literally dropped. What an absolute beast. The world needs this man in the playoffs this year
(あごが文字通り落ちた。なんという野獣だろうか。世界は今年のプレーオフでこの男を必要としている)
GeologicalOpera テレビを見てて思わず "Oh shit(マジか)" と口に出してしまった。
JacuelSolams 本当に何度も何度も見てしまう。この音、この距離、そしてそれを打ったのが真に二刀流を開眼した男という事実...
JD🦚
in one inning. Insane
(しかも同じイニングで、常軌を逸している)
Jordan Roca ★ Top 99% OnlyTweets Premium 大谷はマジで伝説を作っている最中なんだと気づかされる。
dan sanchez
"大谷翔平はこれまでのところ2021年シーズンの先発投手の中で最速の球(時速100.6 マイル)を投げ、全選手の中で最も強打されたホームラン(時速115.2マイルの打球速度)を放っている"
What in the hell
(もう意味が分からない)
Fernando
Hate the angels, but this is pretty dope
(エンゼルスは嫌いだ、でもこの選手はとても "Dope" だ)
dope:カッコイイ、最高、ヤバいを意味するスラング
CincyThoughts トラウトと大谷、エンゼルスはおそらく世界最高の野球選手2人を抱えていると言っていいのでは? 😳
Shea Sullivan なのにプレーオフには届く気配がないってどういうことです?
t.brown この恵まれた才能がどうしてエンゼルスなんかに...
J.T. Marlin トラウトと大谷が活躍するたびにどうして彼らがエンゼルスにいるのかと、アメリカ人のほとんどが試合を観ないチームでプレーしているのかと思うと残念でならない。これでエンゼルスにプレーオフに出場できる希望があるとかならいいんだが、そうしたらこの二人の姿がアメリカ中の人間の目に映るのに。
自分が生きてる間にこんなチャレンジする選手はそうそう出てこないと思うからワクワクするな
返信削除どちらかに専念なんてつまらない
驚くべきは、大谷やトラウトの活躍ではなく、これだけの桁外れの選手を持っていながら
返信削除それでも西地区ですらトップになれないエンゼルスの驚異的ともいえる弱さだな。
このチームが一番自分の望むプレーをさせてくれると感じたからでしょ
返信削除お金や分かりやすい数字を残す事より、自分の可能性を試してみたかったし、自分なりのオリジナリティーでどこまで勝負できるかが自分のやりたかった事だから、このチームを選んだんだと思う
怪我がなくて何より、今後も楽しみ
> ・最後に本塁打を打ったエンゼルス先発投手:クライドライト(1972/9/8 vs.ホワイトソックス戦)
返信削除何か聞いたことある名前だと思ったらジャイアンツでピッチャーやってたあのクライドライトか
クレイジーライトと呼ばれたくらいイカれた奴だったが
メジャーリーグでも超エリート級の速度と凄まじい炸裂音でとんでもない打球速度。これがともに最も美しい投球フォームと華麗な打撃フォームから生み出されている。投げるも打つも走るも”美の化身”がプレーしているかのようだ。そこには少年のような純粋性や、世界一のプレーヤーを目指す者しか成し得ないギリシャ神話を思わせる感動を生んでいる。
返信削除イチローを観て育ち、大谷を観て過ごす。良い人生だ
返信削除素晴らしいコメント
削除5回の投球の不安定さを見ると、隔年で投手と野手に専念した方がいいように思えるなあ。
返信削除そうすれば最多勝と最多本塁打のタイトルも取れる可能性あるし。
これほどの才能で最初から個人タイトルを狙わないのはもったいないと思うが、
まあそう思ってしまうのも凡人の限界かな。
二刀流だと中途半端な通算成績になりそうだが、考えようによってはそっちのほうがいい
返信削除専念して500本塁打や200勝でも前例が沢山いるが100勝100本塁打は過去に一人も居ない
日ハム入団渋って直接メジャーだとかなんとか騒がれてたドラフト指名のあと…栗山監督が自分で書き上げた「育成計画書」持って談判に行ったんだよな。それで一転、入団しますとなった。
返信削除あんとき他の選択肢とってたら今どうなってたことか…と活躍する姿を見るたびに時々思う。
150-150(150奪三振-150塁打)で伝説クラスとか言われてるのに、簡単に超えられるだろうし簡単に超えるんだろうなと思わせる大谷は何者なんだろうな…。
返信削除150-150(150勝-150本塁打)とかを達成しまうんじゃないかと…
ケガが多くなきゃ今頃個人で取れる賞を連続で総ナメしててもおかしくなかったな
返信削除そこだけ本当に惜しいと思うわ
大谷なら450は打てるだろうさ
返信削除だが、怪我だけ頼むで!!!
なるほど、エンゼルスはMLBの横浜なんですね!
返信削除去年は大谷の活躍が少なくて淋しかったけど
返信削除今年は楽しめそう
何度も何度も繰り返し見て家族からバカにされるんだろなぁ
二刀流は今年と来年くらいでお終いだろうけど
しっかり焼き付けておこう。