米国のフィットネス雑誌『Shape 』より

「私は体重が増えたことでより美しくなった」:人気ラッパーのリゾ(Lizzo)が体重増加をダンスで祝いファン大喜び

Lizzo Celebrates Her Weight Gain: 'I Look TF GOODT' - January 03, 2022





"ありきたり" な今年の抱負を人々が述べる中、彼女は代わりに「"I gained weight💅🏾 I look TF GOODT😍." (私の体重が増えた💅🏾私はより美しくなった😍」)」というメッセージを添えたビデオをソーシャルメディアに投稿 TF:The Fuckの略。フレーズの間に入れることで前後にある言葉を強調する表現
GOODT:黒人英語風に発音した場合の "GOOD"
shape.com


新年が開けると共に「今年こそダイエットをやり直す!」や「今度こそ体重を減らす!」や「今年こそ新しい自分になる!」といった "ありきたり" な今年の抱負を人々が述べる中、アメリカの人気ラッパーのリゾ(Lizzo)は一味も二味も違った。

ボディポジティブ運動(※)の推進者であり第62回グラミー賞で8部門にノミネートされた米国の人気歌手・ラッパーでもあるリゾは1月2日、今までの自分を反省するような抱負を述べる代わりに「"I gained weight💅🏾 I look TF GOODT😍." (私の体重が増えた💅🏾私はより美しくなった😍」)」というメッセージを添えて茶色のボディスーツ姿で踊るビデオをソーシャルメディアに投稿した。

ボディポジティブ運動:
ありのままの身体(ボディ)を受け入れ前向き(ポジティブ)に愛そうというムーブメント。

1960年代に始まった肥満に対する偏見や差別をなくそうとする運動であるファット・アクセプタンスから派生したもの。肥満だけを対象にしていたものがサイズや形、肌の色、身体的特徴に関係なくすべての体型を受け入れようと変化した。

その根幹にあるのは「社会が押し付ける美の基準が個人の自信や自尊心を傷つけることがあってはならない」という考えで、現代社会における「痩せている」ことが「正常」であり「痩せたスタイル」ほど「美しい」という考え/美の基準/先入観に対するアンチテーゼとなっている




"自分の身体がどのように変化しようともそれを受け入れ愛そう" という彼女の寛容さは "体重が増加することは常に負でありどんな犠牲を払ってでも避けるべき" という世の考え方に逆行しているかもしれない。

しかしだからこそ彼女が発する "今の自分を愛そう" というメッセージは彼女が大勢のファンから愛されている理由の1つとなっている。

今回彼女が体重が変化したことを恥じるのではなく祝い祝福したことは実に素晴らしいことであり、痩せなければならないという強迫観念にとらわれていた大勢の人たちを救ったことだろう。

昨年の四月に自身の身体がどのように変化してきたかを見せるために2018年から2021年までに撮影された自身の動画を繋ぎ合わせたものをソーシャルメディアに投稿した際に彼女が言ったように、身体は変化するものであり、そのことを問題に感じる必要など一切ないのだ。

@lizzo

It’s ok to change. I love every stage my body fluctuates to. The feats your body pulls off everyday to function is iconic honestly 💁🏾‍♀️ love u

♬ It's Not The Same Anymore - Rex Orange County
当然のことながらインターネットの隅々から彼女を称賛する声が集まった。

「this just made me feel better I love you! (気持ちが楽になったよ、愛してるよ!)」と一人のユーザーは述べ「she just makes you look in the mirror and go damn I look good too (彼女は自分を鏡の前に立たせて自分もイケてると思わせてくれる)」と付け加えた。

別のユーザーは「💯💯💯 felt the same way. Because she's🔥🔥af. Sexy af (自分も同じように感じた、だって彼女はあんなにもセクシーなんだもの)」とこのコメントに応答。

また別のユーザーは「Happy weight I know that's right🙌 (幸せ太りなんて言葉があるくらいだ、私はそれが正しいことだと知っていたよ)」と書き込み、さらに別のユーザーはこのコメントに賛同しながら「damnnn she do look good! Honestly as a person who was just feeling a little down today because of realizing the weight I gained, this is so empowering (確かに彼女は本当に美しい! 正直なところ体重が増えたことに気づき今日は少し落ち込んでいたけど彼女の投稿は自分に自信を持たせてくれる)」と書き込んだ。



これまでも自分の体の美学について卒直に述べてきたリゾはボディポジティブ運動そのものについても彼女の見解を共有してきた。ただ彼女によるとこの運動は最近になってその趣旨が変わり始めたように感じているという。

ボディポジティブ運動は "大柄な褐色人種と黒人の女性、そしてクィアの女性" によって作られたにもかかわらず、太ってさえいない人たちに都合よく使われており、本当に太った人たちは未だに不当な扱いを受けていると彼女は主張。

そのため彼女はボディポジティブ運動から一歩進んで太っていることを標準にする "body-normative" を提唱、人々は自らの体型を誇りに思う彼女の事を "勇敢" であると称賛するが彼女のような体型が "標準的な体型" と受け入れられれば誰も彼女を勇敢と思う必要がなくなると2020年にヴォーグ誌に語った。



shape.com

「私は今、自分の身体についてポジティブだと言うだけでは十分ではないと感じています。私は体の規範になりたい、私は私の体型を正常と思える社会に変えていきたいと思っています。

今やハッシュタグ "bodypositive" を見ても体格が小さい、曲線美のある女性が目に入ります。それも白人の女性が多数。 私にはそれが許せません。なぜなら私のメッセージは常にあらゆるサイズや形、肌の色、身体的特徴に関係なくすべての体型を受け入れようという "inclusivity" を旨としているからです。

ボディポジティブが社会に受け入れられ始めているいることはうれしく思います。

ですがこの用語は本来、背中やお腹の肉が垂れ下がっている女の子や、太ももが密着して離れていない女の子や、ストレッチマーク(妊娠・成長・肥満などで急に伸ばされた皮膚に生じることがある筋)のある女の子たちのために作られた用語です。その彼女たちが十分に恩恵を受けれていない、その事実が私には良しと思えないのです」

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海外の反応

dailymail.co.uk, forums.mixedmartialarts.com, forum.lowyat.netのコメント欄より: ソース , ソース , ソース


Graduate1 Jeebus Christ man. Get that whale back in the ocean before it dies…
(なんということだ。何でこんなことろにクジラが、おい誰かこれが死ぬ前に今すぐ海に返してやれ...)

MMApurist I thought Princess Leia killed that thing in the beginning of Return of the Jedi…
(なぜ今もアレが生きているんだ?『ジェダイの帰還』の冒頭でレイア姫が絞め殺したと思ったのだが… )

MojoSoDope Id rather make love to a cheese grater than put my dick anywhere near that cow.
(股間の息子をこの牛に近づけるくらいなら、私はチーズおろし器とファックする事を選ぶ)

In_Limbo she looks like an animated Poop emoji of some sort

(動くうんこマークかなにかに見えた)

Hody Can someone please get her a dictionary so she understands the definition of ‘look good’? She’s confusing it with looks fat.
(おい誰か彼女に辞書をプレゼントしてやってくれ、彼女は "Look Good" と "Fat" の意味を混同している)

WendyIDMT C’mon Covid! Do your thing.
(新型コロナよしっかりしろ、ちゃんと仕事をするんだ!)

zher4883 Be careful guys or else you risk getting labelled as fat-phobic.
(おいおい、君たち発言に気を付けた方がいいぞ、でなければ "fat-phobic (デブ差別主義者)" のレッテル張りをされてしまうぞ)

statikinetic Yup, definitely looks good after more weight gain....to maybe a hungry lion.
(ええ、太った方が間違いなく魅力的に見えるでしょうね...飢えたライオンとかからすれば)




「これを美しいと認める世界があるとしたら、それは彼女が住んでいる妄想の世界だけだ」



Shelley 「この人は誰を騙そうとしているの? 一体誰がこんな主張に騙されるっていうの?」

Eric Eric 「彼女自身だろ」



Joeodd 「彼女は自分を美しいと思っているようだが現実は違う、なのに人々は彼女を傷つけないために美しいと思っていないのに美しいと褒め称える、正直に言うことで彼女の健康を救おうとするのではなくだ...我々の住む世界は本当に奇妙な世界になってしまったもんだ」

FredaPash 「彼女は病的な肥満だ、そこに祝うべきことなど何もない、彼女の健康上の問題がただただ積み重ねられていっているだけだ」



Jay.H 「体重が増えたことで私はより美しくなった? いやないから」

DrinkingWatermelon 「なぜ私たちはこんなものを見なければならないの?」

Not1tomoan 「誰もこんなものは見るべきではない」



dewdewdewdew 「なんておぞましい!」

SomewhereInTheDesert 「これを見ていると悲しくなってくるのはなぜなんだろうね?」

myopinion 「申し訳ないが、これっぽっちも美しく見えないから!! 」



Lord Ted 「もう勘弁して下い!」

Kabukicandowonders 「お願いだからもうやめてくれ...」



ExpatMother 「彼女は彼女のような体を「正常」であると見なす世界に変えたいと考えているようだが... 彼女のような体型の人間がマイノリティではなくなったという点に関しては同意しよう。だが残念ながらそれは健康な体ではない。なので自分の体に正直でありたいというのであれば、本当にファンを助けたいのであれば、心臓病や脳卒中、高血圧、糖尿病などそのような体でいることが持つリスクの増加についても全てファンに伝えることを検討すべきだろう」

Starfish2021 「よく言ってくれた」

shadowtoo 「本当にその通りだよ」

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